イェフゲニー・ドガ Yevgeni Doga
〜ロシア映画音楽の大家〜

 

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 エドゥアルド・アルテミエフと並ぶ、ロシア映画音楽の巨匠である。エミーリ・ロチャヌー監督とのコンビで、「ジプシーは空に消えた」('75)、「狩場の悲劇」('78)、そして「アンナ・パブロワ」('83)といった名作映画の音楽を手掛けてきた。中でも、ロシアで最も有名なのは「狩場の悲劇」のテーマ曲である“ワルツ”だろう。全編に渡って様々なアレンジで演奏される美しい楽曲で、ロシア音楽特有のセンチメンタリズム、ロマンティシズム、そして失われた時代への大いなるノスタルジーを漂わせた素晴らしい作品だった。そう、ドガの作品の特徴は、その溢れんばかりのノスタルジーにある。それが、叙情的で絵画的なロチャヌー監督の演出と相まって、胸を締め付けるくらいに美しく耽美的な世界を作り上げていく。多くのロシア人がそうであるように、彼もまた偉大なるロマンチストなのだろう。
 1937年3月1日、モルドバ共和国の北東に位置する小さな村に生まれたドガは、イェフゲニー・ディミトリビッチ・ドガというのが正式なフル・ネームである。モルドバの大自然に囲まれて育った彼は、幼い頃に村を訪れた楽団の演奏を聴いて音楽の魅力にとり付かれた。1951年に首都キシナウの音楽学校に入学したドガは、バイオリンとチェロを学ぶ。さらに、55年にコンサーバトリーに進学した彼は、学業の傍らでモルドバ・ラジオのオーケストラの一員として演奏するようになった。コンクール用に作曲した作品が評価され、63年に最初のストリングス・カルテットを手掛けた。
 その後、65年に音楽院を卒業したドガは、作曲家兼演奏家としてクラシックからポップスまで幅広く手掛けるようになる。71年に書いたポップス・ナンバー“Moi Belui Gorod(私の白い町)”が若者の間で大ヒットをして注目を集めた。
 映画音楽を手掛けるようになったのは70年代に入ってから。エミーリ・ロチャヌー監督とは「笛吹き男」('71・日本未公開)で初めて組み、以降全てのロチャヌー作品の音楽を担当している。最近は映画音楽から遠ざかっており、ロシア文化委員会の会長などの要職を務める傍らでイージー・リスニング・アルバムを発表している。

「狩場の悲劇」('78)より
テーマ曲“ワルツ”は ココ で聴けます(映画のワン・シーン)

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Music For Movies

Gold Collection

Loneliness For Two (2003)

(P)2001 M-Classic Records (Russia) (P)2003 Bomba Music (Russia) (P)2003 Park Records (Russia)

<Drama On The Hunting>
1,Vals
2,Doroga v Lesu
3,Vstrecha v Lesu
4,Les
5,Ohota
6,Final
7,Kolokoluchiki
8,U Doma Kamusheva
9,Olenka
10,Skachki
<Gipsy Come To Sky>
11,U Tserkvi
12,Doroga
13,Vstrecha
14,Chereshnya
15,Final
<The Furious Bus>
16,Vals Lyubvi
<Nesranennaya>
17,Tema u Morya
<Cord For One Barbarian>
18,Kacheli
19,Ya Yeshe Nadeyus
<On The Muromskaya Way>
20,Purga
21,Vstuplenie
22,Portret
23,Na Kamnyah
24,Irina
25,Nikolai v Moskbe
26,Final

1,Ya Idu k Tyebe  <Vosmoye Chudo Sveta>
2,Tui Moe Vdohnovene <Vosmoye Chudo Sveta>
3,Detstvo  <Anna Pavlova>
4,Yegileytski Tanyets <Anna Pavlova>
5,Siryenu iz <Anna Pavlova>
6,Beryezovaya Alleya  <Gonki po Vertikali>
7,Tanyets na Ploshadi <Anna Pavlova>
8,Variatsii na Temu <Anna Pavlova>
9,Russkiy Fragment <Anna Pavlova>
10,Na Polyane <Maestro s Nitochkoy>
11,Doroga Domoy <Maestro Nitochkoy>
12,Krasnaya Proshad <Maestro Nitochkoy>
13,Pervuy Sneg <Odinkoim Predostavlyatsya Obshejitye>
14,Devushki Idut na Rabotu <Odinkoim Predostavlyatsya Obshejitye>
15,Beluy Zal <Anna Pavlova>
16,Ryeka <Tabor Uhodit v Nyebo>
17,Po Allee <Portret Jenui Hudojnika>
18,Ya Jdu Tyebya <Portret Jenui Hudojnika>
19,Hobuy Arbat <Maestro s Nitochkoy>
1,Rannyaya Vesna
2,Na Svidanye/Randevou
3,Kto tui
4,Sumerki
5,Otstulite Sumerki
6,Tango na Terrase
7,Viraji
8,Addio/Proshai
9,Pervuy Luch
10,Pervuye Nadejd
11,Somnyeniya
12,Chernaya Strelka
13,Naprasno
14,Sigara
15,Ya Smotryu na Tvoy Balkan
16,Prelyudiya
17,Tui Olyat Zdes
18,Voshojdyenie
19,Moy Odinokiy Golos
20,Vesnya Uhodit, Chtob Jdat ee Olyat
 エミーリ・ロチャヌー監督と組んだ「狩場の悲劇」と「ジプシーは空に消えた」を中心に選曲されたサントラ作品集。映画との関連を抜きにしても楽しめるのがドガ作品の大きな魅力で、どの楽曲も鳥肌が立つくらいに美しく、叙情的で哀しい佳作ばかり。中でも、やはり#1のワルツは傑作です。上記以外は、どれも90年代前半に手掛けた作品。こちらも素晴らしい楽曲が揃ってます。  こちらは映画「アンナ・パブロワ」からの楽曲を中心に選曲されたサントラ作品集で、80年代から90年代初頭までの作品で構成されています。どれも甘く切ないメロディとゴージャスなアレンジが特徴で、フランスのフランシス・レイやイタリアのステルヴィオ・チプリアーニ辺りのロマンティックなスコアが好きな人には大推薦。随所でソフトな女声スキャットを使ってるのもポイント高し。  今のところドガの最新作に当たるインストゥルメンタル作品集。クラシック寄りのイージー・リスニングと呼ぶべきでしょうか、チャイコフスキーやボロディン、ムソルグスキーといった国民楽派的な色合いの濃いアルバム。ロマンティックで美しいメロディをベースに、ロシアやスラヴ諸国、バルカン諸国の民族音楽的要素がふんだんに盛り込まれています。文句なしの傑作です。

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