スーザン・スコット Susan Scott

 

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 スペインの出身で、60年代から70年代にかけてイタリアのB級映画で活躍した女優さん。スペインの女優さんといえば、古くは歌手としても有名なロラ・フローレスやサラ・モンティエル、はたまたピラール・ヴェラスケスやリーナ・ロメイ、もうちょっと新しいところだとアナ・ベレンやヴィクトリア・アブリル、アルモドヴァル組のカルメン・マウラやマリサ・パレデス、ヴェロニカ・フォルケなど、どちらかというとアクの強い個性的な顔をした人が多い。その最たるものがロッシ・デ・パルマだったりするのだが、まあ、あの人はあらゆる意味で別格か。何しろ、“ピカソの絵から抜け出てきたような顔”の持ち主なわけだし。今や単なるアイドル女優から脱皮した感のあるペネロペ・クルズにしても確かにキレイだけど、どこかクセのある顔をしている。
 そういった意味では、スーザン・スコットはスペイン女優には珍しい、非の打ちどころのない美女だった。ただ、その完全無欠ぶりが逆に災いしてしまい、殆どの作品で色添え的な役柄ばかりあてがわれてしまったのは不幸だった。日本でいうならば夏樹陽子や中島ゆたかとポジション的に近いかもしれない。スターらしい華やかな存在感にも、確かな演技力にも恵まれていたが、隙のない美貌は近寄りがたいものがあった。そのため、マカロニ・ウェスタンや猟奇サスペンスのセクシーな悪女役というのが定番で、あくまでも殿方の目を愉しませるのが彼女の役割だった。

 スーザン・スコットというのはもちろん本名ではない。ニエヴェス・ナヴァロというのが彼女の本来の名前で、スーザン・スコット名義を使い始めたのは1969年頃から。1938年11月、スペインはアンダルシア地方の町アルメリアで生まれた彼女は、バルセロナでファッション・モデルとして活躍していた。映画デビューは1964年。イタリアの喜劇王トトの主演作「アラビアのトト」(日本未公開)が最初の作品だった。彼女のキャリアに関しては不明な点が多く、映画デビューするに至った経緯も実は定かではない。
 スーザンが女優として最初に注目されたのは、ジュリアーノ・ジェンマの出世作でもあるマカロニ・ウェスタン「夕陽の用心棒」('65)。彼女が演じたのは黒髪の悪女ドロレス。野獣フェルナンド・サンチョを従え、ピストル片手に暴れまくる西部の極悪貴婦人だった。さらに、続編である「続・荒野の1ドル銀貨」('65)でも同じような悪女ロジータ役で登場。この2作ですっかり悪女のイメージが定着してしまった。
 ユニークなのが、この2作とほぼ同じスタッフ・キャストで製作されたスパイ・コメディ「キス・キス・バン・バン」('66)。彼女が演じたのは、ジュリアーノ・ジェンマ扮する英国諜報員カーク・ウォーレンの恋人アリーナ・シェイクスピア。ちょっとお茶目なところのあるセクシー美女で、お気楽スパイのカークのパートナーとして諜報活動にも手を貸す。しかし、その一方でどこかミステリアスなところもあり、一筋縄ではいかないクセ者という役どころ。彼女にとっては初の大役で、なかなかオイシイ役回りだった。

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どこかミステリアスな美女アリーナ・シェイクスピア
「キス・キス・バン・バン」

諜報部員カーク・ウォーレン役のジェンマと
「キス・キス・バン・バン」

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カラフルなファッションも見どころ
「キス・キス・バン・バン」

スーザンのコミカルな演技も結構魅力的
「キス・キス・バン・バン」

 その他、ジェンマとは「星空の用心棒」('67)でも共演。また、リー・ヴァン・クリーフとトーマス・ミリアン共演の「復讐のガンマン」('68)で演じた極悪非道な黒衣の悪女役も強烈なインパクトを残した。その他のマカロニでは、「必殺のプロ・ガンマン」('67)、「大西部無頼列伝」('71)などが代表作と言えるだろう。
 そんな彼女が、本格的にシリアスな役柄に挑んだのが、フェルナンド・ディ・レオ監督の問題作「ゲバルトSEX」('69)。そのキワモノ的なタイトルとは裏腹に、学生運動の時代を背景にした残酷で切ない青春メロドラマだった。
 スーザンが演じたのは大手企業の社長秘書アンナ。ビジネス・シーンの表も裏も知り尽くしたやり手の美女で、資本主義社会の権化とも言えるような女性だ。そんな彼女の前に、一人の若者が現れる。社長令嬢の恋人である青年カルロだ。学生運動の闘士で、会社重役たちの前でも平気で人種差別や貧富の差を皮肉ってみせる彼に、アンナは次第に惹かれていく。カルロやその仲間たちとの交流から、次第に社会正義に目覚めていったアンナは会社を辞め、ボヘミアン生活に身を投じるようになった。貧しいながらも自由と平和を謳歌するアンナとカルロ。しかし、地位と財産に目のくらんだカルロは彼女を捨てて社長令嬢のもとに走ってしまう。理想に燃える若者までをも呑み込んでしまう腐敗した現代社会。行き場も拠り所もなくしてしまったアンナが、ドラッグに溺れながら自嘲気味に泣き叫ぶクライマックスが哀しい。左翼系監督ディ・レオらしい社会風刺精神に溢れた作品で、スーザン・スコットの演技も気迫に満ちている。そのタイトルのせいもあって殆ど無視されてしまった作品だが、改めて評価されるべき1本だろう。

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今見ても大胆極まりないドレス!
「ゲバルトSEX」

スーザン演じるアンナの自宅です・・・マジで
「ゲバルトSEX」

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ベッド・ルームもゴージャスそのもの
「ゲバルトSEX」

このカメラ目線、最高ですね
「ゲバルトSEX」

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カルロ役のジャンニ・マッキアと
「ゲバルトSEX」

後にカンツォーネの大スターとなるルチオ・ダーラと
「ゲバルトSEX」

 さて、スーザン・スコットのキャリアを語る上で、マカロニ・ウェスタンと並んで外せないのがジャーロ。つまり、イタリア産猟奇サスペンスである。その第1作目となるのが、1970年に公開された“The Forbidden Photos Of A Lady Above Suspicion”(日本未公開)。監督は「キス・キス・バン・バン」のプロデューサーであり、スーザンの夫であるルチアーノ・エルコーリ(1967年に結婚)。非常にスキャンダラスなタッチのエロティック・サスペンスで、ストーリーそのものよりもフェティッシュでダークな映像美が魅力的な作品。
 主人公は新婚の若妻ミノー(ダグマー・ラッサンダー)。ある晩、見知らぬ男(シモン・アンドリュー)にレイプされそうになったミノーは、その男から夫ピーター(ピエル・パオロ・カッポーニ)が過去に同僚を殺しているという秘密を聞かされる。その日から彼女は謎の男の影に脅かされるようになり、次第に神経が狂っていってしまう。スーザンが演じるのは、ミノーの親友でピーターの元恋人である自由奔放な女性ドミニク。強くて頼りになる女性だが、その一方でピーターとの関係がまだ続いているような節もあり、また怪しげなポルノグラフィーをコレクションするなど謎めいた部分のある人物。この手の、敵とも味方ともつかないミステリアスな女性像は彼女の十八番だ。結局、最後まで彼女が善なのか悪なのかはっきりしないのもユニークで、なんとも不思議な余韻を残す佳作だった。

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スーザン演じるヒロインの親友ドミニク
"The Forbidden Photos Of A Lady Above Suspicion"

彼女の顔には明るい栗色の髪が似合いますね
“The Forbidden Photos Of A Lady Above Suspicion”

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このクールな視線、まさしく理想の悪女顔です
“The Forbidden Photos Of A Lady Above Suspicion”

ヒロイン役のダグマー・ラッサンダーと
“The Forbidden Photos Of A Lady Above Suspicion”

 この“The Forbidden Photos Of A Lady Above Suspicion”では脇役扱いだったスーザンだが、続くエルコーリ監督作「ストリッパー殺人事件」('71)と“Death Walks At Midnight”('72)では堂々の主演。さすがダンナ様が撮っただけあって、いずれも彼女の魅力が最大限に引き出された作品だった。
 まずは、「ストリッパー殺人事件」。スーザンが演じるのはナイトクラブの人気ストリップ・ダンサー、ニコル。有名な宝石泥棒だった父親が何者かに殺され、彼女は盗まれたダイヤモンドの件で警察から事情聴取を受ける。ニコルにとっては寝耳に水の話だったが、その日を境に彼女はブルーのコンタクトをした謎の人物から脅迫を受けるようになる。どうやら父親には共犯者がいたらしく、ダイヤモンドの行方を探しているのだった。命の危険を感じたニコルは恋人ミシェル(シモン・アンドリュー)に助けを求めるが、偶然にも彼の部屋でブルーのコンタクトを発見してしまう。恐れおののいた彼女は、熱心な崇拝者である裕福な英国人医師マシューズ(フランク・ウォルフ)と共にイギリスへ逃亡。ようやく平和な生活を手に入れる。しかし、マシューズ博士が家を留守にしたある晩、ニコルは何者かによって惨殺されてしまう・・・。
 ヒロインが中盤で殺されてしまうという意外なストーリー展開、二転三転する驚愕のどんでん返しと、サスペンスとしても非常に良く出来た作品。また、自由奔放でチャーミングな女性ニコルを演じるスーザンも実に生き生きとしている。煌びやかでゴージャスなダンス・シーン、カラフルで華やかなファッションの数々も見もので、まさに彼女のために作られた作品といっても過言ではなかろう。

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黒人メイクで踊りまくるダンス・シーン
「ストリッパー殺人事件」

下はこんな風にTバックです、ハイ
「ストリッパー殺人事件」

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顔が派手なだけにゴールドのカツラも似合いますね
「ストリッパー殺人事件」

濃い目のステージ・メイクも違和感全くなし
「ストリッパー殺人事件」

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謎の男に暴行を受けるニコル
「ストリッパー殺人事件」

もうひとつオマケにビックリ顔
「ストリッパー殺人事件」

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ゴージャスな毛皮もむちゃくちゃ似合います
「ストリッパー殺人事件」

こんなお色気シーンも盛りだくさん!
「ストリッパー殺人事件」

 続く“Death Walks At Midnight”では、さらに女優スーザン・スコットの意外な一面を垣間見ることが出来る。彼女が演じるのは人気ファッション・モデルのヴァレンティナ。明朗快活、行動力と正義感は人一倍で、何でもはっきりとものを言う性格。好奇心旺盛で感情の赴くがままに行動するところがあり、頭にきたら本だろうが石だろうが手当たり次第に投げまくって罵倒する気性の激しい女性。そんな彼女が友人の雑誌記者ジオ(シモン・アンドリュー)の依頼で受けた写真取材で実験中の新薬を服用、トリップしている最中に残虐な殺人現場を透視してしまう。それが雑誌の一面でデカデカと報じられてしまった事から、ヴァレンティナは謎の殺人鬼から狙われることとなってしまうのだった・・・。
 いかにもB級サスペンスらしいコケおどしの連続が楽しいエンターテインメント作品で、ヒッチコック映画の主人公さながらに大活躍するスーザンのお転婆ぶりも愛らしい。すぐに頭に血がのぼってしまうヴァレンティナ役を大熱演しており、コメディエンヌとしての才能も十二分に発揮している。過激なバイオレンス描写も見どころで、クライマックスでスーザンが集団リンチを受けるシーンなんかはかなり強烈。いろんな意味で、彼女の代表作といってもいい作品だろうと思う。

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自分の巨大パネルを飾ったヴァレンティナの部屋
“Death Walks At Midnight”

薬の副作用で殺人を透視してしまうヴァレンティナ
“Death Walks At Midnight”

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前作とは打って変わってお色気シーンは控え気味
“Death Walks At Mifnight”

「大逆転」で米進出した仏女優クラウディ・ランジェと
“Death Walks At Midnight”

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アルミ製のシルバー・ウィッグがちょっと変・・・
“Death Walks At Midnight”

壮絶なリンチ・シーンは迫力満点
“Death Walks At Midnight”

 その他にも、この時期のスーザン・スコットは数多くのジャーロ作品に顔を出している。まずは、70年代のイタリア産娯楽映画を語る上で欠かせない名匠セルジョ・マルティーノ監督の“All Colors of the Dark”('72)。これは、セルジョの兄でプロデューサーでもあるルチアーノ・マルティーノの恋人だったセックス・シンボル、エドウィージュ・フェネッシュの主演作で、スーザンは控えめでクールなヒロインの姉バーバラ役で登場。フェネッシュ演じるヒロイン、ジェーンは交通事故で流産をして以来、奇妙な悪夢に悩まされていた。それは、悪魔崇拝のカルト集団による黒ミサ、そして彼女を襲う青い目をした謎の殺人者の夢だ。次第に精神のバランスを失っていく彼女を心配する夫リチャード(ジョージ・ヒルトン)と姉バーバラ。しかし、カルト集団の存在は夢ではなかった。果たして彼らの目的とは何なのか・・・。
 フラッシュ・バックの多用とオカルト風の味付けが奇妙なムードを醸し出すサイコ・サスペンスの佳作。スーザン演じるバーバラは妹思いの心優しい姉とはほど遠い存在で、どこか邪悪な雰囲気のあるミステリアスな女性。彼女の冷たい美貌が十二分に生かされた役で、なかなか強烈なインパクトを残している。
 ヒッチコックの「見知らぬ乗客」やヴィスコンティの「夏の嵐」で有名なハリウッド・スター、ファーリー・グレンジャーが主演した「ソー・スウィート、ソー・デッド」('72)ではシルヴァ・コシナ、アナベラ・インコントレッラ、フェミ・ベヌッシといった当時の豪華セクシー女優陣と共演。ただ、この作品では特別ゲスト的な扱いで、どんな役柄だったか憶えていないくらいの端役だった。
 一転して、「柔肌の狩人/ダンサー連続殺人事件」('73)では殺人現場を目撃してしまい、事件に巻き込まれる女性フォトグラファーのヒロイン役。英語タイトルの“Death Carries A Cane”が示すように、彼女の夫ルチアーノ・エルコーリ監督による「ストリッパー殺人事件」(英語タイトルは“Death Walks On High Heels”)、“Death Walks On Midnight”の成功にあやかった作品だったが、監督のマウリツィオ・プラドーにはエルコーリのような才能はなかった。演出スタイルとしては、一連のエルコーリ監督作品よりもマリオ・バーヴァの「モデル連続殺人」に近いような雰囲気だが、プラドー監督にはバーヴァのように華麗なビジュアル・センスや卓越した演出テクニックもなければ、エルコーリ監督のようにスタイリッシュでモダンなアート・センスもなかった。ゆえに、仕上がりは殆ど2時間サスペンス。この作品を最後に、スーザン・スコットはジャーロの世界から遠のいてしまう。

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妹役のエドウィージュ・フェネッシュと
“All Colors of the Dark”

謎めいた女性バーバラ役を演じるスーザン
“All Colors of the Dark”

 その後は、夫エルコーリ監督によるジュリアーノ・ジェンマ共演のアクション・コメディ「ゴールデン・ボーイ/危機また危機」('73)やエドウィージュ・フェネッシュと再共演したセックス・コメディ“Vices in the Family”('75)、ラウラ・ジェムサーにアニー・ベルという2大セックス・シンボルと共演したエロティック・ドラマ“Black Velvet”(’77)などに出演。ジョー・ダマート監督、ラウラ・ジェムサー主演の悪名高いエログロ映画「猟奇変態地獄」('77)では傲慢で鼻持ちならないマダム役。アマゾンを舞台に泥まみれのセックス・シーンを演じた挙句、食人族に食い殺されるという何とも哀れな役回りだった。さらに、エマニエル夫人役を演じたフランス映画“Emanuelle and Lolita”('78)、ジョー・ダマート監督と再び組んだ“Black Orgasm”('80)、カトリーヌ・スパークやフェルナンド・レイと共演した「欲望の中の女」('82)など、もっぱらソフト・ポルノの脱ぎ役一直線。B級ポルノ女優ヴァレンティーヌ・デミー主演の「背徳の火遊び」('88)のちょい役を最後に映画界を引退してしまった。
 こうして振り返ると、スーザン・スコットという女優は申し分のない美女で演技力も兼ね備えていたが、自分のキャリアをコントロールする聡明さに欠けていた。彼女と同世代のセクシー女優ヘルガ・リーネは、ジェス・フランコやアマンド・デ・オッソリオ、ペドロ・アルモドヴァルなど有能な監督の作品に常連として顔を出して堅実なキャリアを築いている。70年代イタリア映画のセックス・シンボルとして君臨したエドウィージュ・フェネッシュはテレビや映画のプロデューサーとして第2の人生を歩んで成功し、今年はイーライ・ロス監督の大ヒット・ホラー「ホステル」('06)の続編で久々に女優カムバックを果たす。また、B級セクシー女優として活躍したエリカ・ブランは80年代に入って活躍の場を舞台に移してシリアスな女優として認められ、最近では味のある脇役女優として数多くのヒット映画に顔を出している。スーザン・スコットには彼女たちのようなキャリア・プランが全くなかったように思う。ひらすら、自分の美貌とセックス・アピールを武器に映画界を生き残ろうとしたために、結局は脱ぐ以外に使い道のない女優としてしか扱われなくなってしまったのは残念だった。

 

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キス・キス・バン・バン
Kiss Kiss... Bang Bang (1966)

ゲバルト SEX
A Wrong Way To Love (1969)

The Forbidden Photos Of A Lady Above Suspicion (1970)

The Luciano Ercoli Death Box Set

(P)2003 King Records (Japan) (P)2004 Epcot (Japan) (P)2006 Blue Underground (USA) (P)2006 No Shame Films (USA)
画質★★★☆☆ 音質★★★☆☆ 画質★★★★☆ 音質★★★☆☆ 画質★★★★☆ 音質★★★★☆ 画質★★★★★ 音質★★★★☆
DVD仕様(日本盤)
カラー/ワイドスクリーン/モノラル/音声:イタリア語/字幕:日本語/地域コード:2/110分(本編)/製作:イタリア・スペイン

映像特典
ジェンマ作品予告編集
ポスター&フォトギャラリー
スタッフ&キャスト紹介
DVD仕様(日本盤)
カラー/ワイドスクリーン/モノラル/音声:英語/字幕:日本語/地域コード:ALL/85分(本編)/製作:イタリア

映像特典
DVD仕様(北米盤)
カラー/ワイドスクリーン/モノラル/音声:英語/字幕:なし/地域コード:ALL/96分(本編)/製作:イタリア

映像特典
脚本家E・ガスタルディ インタビュー
劇場予告編

DVD仕様(北米盤3枚組)
カラー/ワイドスクリーン/モノラル/音声:イタリア語・英語/字幕:英語/地域コード:ALL/108分・102分/製作:イタリア

収録作品
「ストリッパー殺人事件」
Death Walks At Midnight
ステルヴィオ・チプリアーニCD

映像特典
劇場予告編集
ポスター&スチール・ギャラリー
“Death Walks At Midnight”TV版

監督:ドゥッチョ・テッサリ
製作:ルチアーノ・エルコーリ
    アルベルト・パリエーゼ
脚本:ブルーノ・コルブッチ
    フェルナンド・ディ・レオ
撮影:フランシスコ・マリン
音楽:ブルーノ・ニコライ
出演:ジュリアーノ・ジェンマ
    ジョージ・マーティン
    ロレッラ・デ・ルーカ
    ニエヴェス・ナヴァロ
    ダニエレ・ヴァルガス
    アントニオ・カサス
監督:フェルナンド・ディ・レオ
脚本:フェルナンド・ディ・レオ
    エンツォ・デラクィーラ
    ニーノ・ラティーノ
撮影:フランコ・ピッラ
音楽:シルヴァーノ・スパダチーノ
出演:スーザン・スコット
    ジャンニ・マッキア
    ミカエラ・ピナテッリ
    ルチオ・ダーラ
    レア・ランダー
    ゲイリー・メリル
監督:ルチアーノ・エルコーリ
製作:ルチアーノ・エルコーリ
    アルベルト・パリエーゼ
脚本:エルネスト・ガスタルディ
    マイ・ヴェラスコ
撮影:アレアンドロ・ウロア
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:ダグマー・ラッサンダー
    スーザン・スコット
    ピエル・パオロ・カッポーニ
    シモン・アンドリュー
    オズワルド・ジェナッツァーニ

「ストリッパー殺人事件」
監督:ルチアーノ・エルコーリ
脚本:エルネスト・ガスタルディ
    マヌエル・ヴェラスコ
撮影:フェルナンド・アリバス
音楽:ステルヴィオ・チプリアーニ
出演:スーザン・スコット
    フランク・ウルフ
    シモン・アンドリュー
“Death Walks At Midnight”
監督:ルチアーノ・エルコーリ
脚本:セルジョ・コルブッチ
    エルネスト・ガスタルディ 他
撮影:フェルナンド・アリバス
音楽:ジャンニ・フェリオ
出演:スーザン・スコット
    シモン・アンドリュー
    ルチアーノ・ロッシ

 当時はまだ本名ニエヴェス・ナヴァロでクレジットされています。007風のスパイアクションに、泥棒コメディの味付けを施したお洒落で軽いノリの作品。恐らくDVD化されているのは日本だけでしょう。この時期のキング・レコードはイマジカとのコラボでイタリア産娯楽映画黄金期の秀作を次々とリリースしており、本当にいい仕事をしております。  ベティ・デイヴィスの元ダンナで「イヴの総て」で有名な俳優ゲイリー・メリルが顔を出しています。この作品も、DVD化されているのは日本だけ。というよりも、恐らくオフィシャルでソフト化されているのは世界でも唯一日本だけでしょう。ただ、惜しむらくはカット版だということ。本来は94分ある作品なので、10分近く削られてしまっています。  カルト映画の名門ブルー・アンダーグラウンドらしいハイ・クオリティなDVD化。テクニカラーの美しいアート・デザインや衣装の数々が鮮明に再現されています。ジャーロの脚本家と言えばこの人、のエルネスト・ガスタルディのインタビューも収録。願わくば、ダグマー・ラッサンダーやスーザンのインタビューやコメントも欲しかったですね。  こちらも、イタリア映画のDVD化で定評のあるノー・シェイムからのリリース。とにかく、画質・音質共に最高です。ただ、このメーカーにしては珍しく映像特典が乏しいのが残念。その代わりと言ってはなんですが、名匠ステルヴィオ・チプリアーニの手掛けたサントラを集めたコンピレーションCDがオマケに付いてきます。

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