セルゲイ・ラザレフ Sergei Lazarev
世界マーケットを狙う正統派ポップ・アイドル

 

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 以前に紹介したロシアのボーイズ・デュオ、スマッシュのセルゲイである。スマッシュはデビューして1年半の間に5曲ものナンバー・ワン・ヒットを放ったものの、内部分裂が原因であえなく解散してしまったスーパー・アイドルだった。スマッシュの結成から解散に至るまでの詳細は、当HP内のスマッシュのページを参照して頂くとして、グループ解散後のセルゲイの活躍をざっと紹介しておこう。
 2004年暮れのスマッシュ解散から程なくしてロンドンへ渡ったセルゲイは、ブライアン・ローリンズのプロデュースでソロ・デビュー・アルバム“Don't Be Fake”をリリース。スマッシュ時代から世界マーケットを狙って英語で歌っていたセルゲイだったが、こちらも全曲英語での収録。元相棒のブラド・トパレフが変にバンド指向、アーティスト指向に走ってつまらなくなってしまったのとは対照的に、スマッシュ時代からの正統派アイドル路線を踏襲した良質のポップ・アルバムに仕上がっており、あどけない爽やかさの中に大人の色気を漂わせたセルゲイのボーカルも絶品だった。中でも、ブルージーでソウルフルなバラード“I'm Gone”は、ここまでパワフルに歌えるのか!と目からウロコの佳作。
 シングル“Lost Without Your Love”や“Fake”はスマッシュ時代のようなメガ・ヒットにこそならなかったものの、アルバムそのものは30万枚という好セールスを記録。CDの売れないロシアにおいては立派な数字だった。
 さらに、この年は舞台のミュージカル“テナーを借りて”にも主演して大絶賛され、5つの演技賞を受賞した。また、2006年7月にはイギリスでシングル“Fake”がリリースされ、ミュージック・ウィークのクラブ・チャートで28位をマーク。今後は本格的に世界マーケットも狙っていくつもりのようだ。
 歌唱力に関しては申し分ないし、ルックスも愛嬌があって母性本能をくすぐるタイプ。美形過ぎないのは逆に大きな魅力かもしれない。ちょっと東洋人っぽいベビー・フェイスは日本人にも受けるに違いない。ということで、日本のレコード会社の皆さん、要チェックです。

 

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DONT_BE_FAKE.JPG VSPOMINAI.JPG TV_SHOW.JPG

Don't Be Fake (2005)

Vspominai (2006)

TV SHOW (2007)

(P)2005 Steel Records (Russia) (P)2006 Next Time Records (Russia) (P)2007 Stil Records (Russia)
1,Fake
2,Can't Let You Go (Earphones Mix)
3,Lost Without Your Love ビデオ
4,Beautiful
5,Eye Of The Storm ビデオ
6,Do It For Me
7,Nobody Told Me
8,Just Because You Walk Away
9,Someone Like You
10,That's Where I'll Belong
11,I'm Gone
12,Earth Song ビデオ
bonus tracks
13,Do It For Me (Groove Brothers Remix)
14,That's Where I'll Belong
15,Eye Of The Storm (HardRum Remix)
1,Vspominai
2,Fake
3,Dadje Esli Ty Uidesh ビデオ
4,Lost Without Your Love
5,Beautiful
6,Eye Of The Storm
7,Do It For Me
8,Nobody Told Me
9,Just Because You Walk Away
10,Someone Like You
11,Earth Song
12,I'm Gone
13,That's Where I'll Belong
14,Can't Let You Go (Earphones Mix)
15,Dadje Tsli Ty Uidesh (HarDrum Remix)
16,Fake (Blue Collar Mix)
17,Fake (Metro Mix Radio Edit)
18,Fake (Gay Club Radio Edit) ビデオ
1,Music Under My Skin
2,Everytime ビデオ
3,Girlfriend
4,Shiver
5,Breakthrough
6,Rebound
7,Curiosity
8,Shattered Dreams ビデオ
9,Almost Sorry
10,Do Me Right
11,He Said/She Said
12,TV or Radio ビデオ
13,Vspominai ビデオ
14,Shattered Dreams (Metro Mix)
15,Shattered Dreams (Kid 79 Mix)
16,Everytime (Vorontsov Club Mix)

produced by Brian Rawling, The Line Up, Ben Jammin Robbins.
 80年代のアイドル・ポップスに今風のグルーヴを盛り込んだ、何ともキラキラとポップで爽やかなソロ・デビュー・アルバム。これってジャニーズ路線そのものじゃないっすかね。ソウルフルで爽やかなボーカルは耳馴染みがいいだけでなく、低音からファルセットまで駆使するテクニックは立派なもの。哀愁ユーロ・ハウス#3、メロウでドラマチックなバラード#5、80年代の歌謡ポップスを彷彿とさせるキャッチーなラブ・バラード#8、ディープで渋いフォーク・ブルース#11など、楽曲も秀逸です。  ファースト・アルバムにロシア語の新曲やリミックスを加えてリリースされた企画盤。この人の声って、よく聴くとワム時代のジョージ・マイケルによく似ているんですよね。多少幼さを感じさせるものの、バラードで聴かせるド迫力の熱唱はジョージそのもの。ボーカリストとしても、これからの成長に大いに期待です。ちなみに、新曲#1は可もなく不可もなく。#2は#9のロシア語バージョンです。“Fake”のリミックスも平均的なプログレッシブ・ハウスという感じで、これといって特筆すべきものではないです。  セルゲイにとっては、ソロとして初の世界デビュー盤となったのが、このアルバム。今年の春にヨーロッパ各国でリリースされ、秋口にはUKでも発売されました。ヒップ・ホップと80年代ポップスの要素をミックスさせた、とてもカラフルなアイドル・ポップス・アルバムに仕上がっています。世界向けのファースト・シングルとなった#8は、80年代に大ヒットしたジョニー・ヘイツ・ジャズの楽曲のカバー。全曲UKでの製作なので、純粋なロシアン・ポップスとは呼べませんが、良質な作品だとは思います。

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