Secret
ServiceからBWOまで
スウェディッシュ・ダンス・ポップの知られざる系譜
今や世界でもアメリカ、イギリスに次ぐ音楽大国となったスウェーデン。日本でスウェーデンのアーティストといえばアバ、エイス・オブ・ベイス、そしてカーディガンズ辺りが有名だが、その他にも数多くのアーティストを国際マーケットへ送り出している。中でもダンス・ポップ系のアーティストが特に目立っており、最近ではアルカザールやBWO(ボディーズ・ウィザウト・オーガンズ)がヨーロッパ各国でヒットを放っているし、ちょっと前だとアーミー・オブ・ラヴァーズが世界的な人気を集めていた。いずれも美しいメロディと耽美的なサウンド・プロダクション、華やかなビジュアル・イメージが特徴で、そのクィアーでキッチュなセンスは非常によく似通っている。それもそのはず、彼らの背後にいるクリエイターは実はほとんど同じメンツなのだ。
それが、スウェーデンの伝説的バンド、シークレット・サービスの元メンバーを中心とする集団。中でも最重要人物と言えるのが、オーラ・ハカンソンとアンダース・ハンソンの二人だ。オーラ・ハカンソンは60年代に“オーラ・アンド・ジャングラーズ”というロック・バンドで一世を風靡したポップ・スターで、映画俳優としても活躍した人。日本でも主演作「美しき虹のかけら」('70)が大ヒットし、一躍アイドル・スターとして人気を集めた。80年代にはシークレット・サービスのリーダー兼リード・ボーカリストとして活躍し、92年にはストックホルム・レコードを設立し、先述したアーミー・オブ・ラヴァーズやカーディガンズなどを世に送り出したスウェーデン音楽界の重鎮だ。
一方のアンダース・ハンソンはシークレット・サービス後期のメンバーとして加入したキーボード・アーティスト。グループ解散後はオーラ・ハカンソンの元でプロデューサーとして活躍し、アーミー・オブ・ラヴァーズ、アルカザール、BWOのプロデュースを手掛けている。その他にも、ジャッキー・クォーツやシェールなど数多くのアーティストの作品を生み出し、スウェーデンでも最も重要なプロデューサーの一人となった。また、シークレット・サービスの妹分として活躍したリリー&スージーのエンジニア出身のペール・アデブラットは、アーミー・オブ・ラヴァーズのミキサーを経てエイス・オブ・ベイスのプロデューサーとなり、リアル・マッコイやアクアなどを手掛けている。さらに、アーミー・オブ・ラヴァーズの中心人物であるアレキサンダー・バードは80年代半ばにオーラ・ハカンソンに才能を認められて、シークレット・サービスの面々と共同でソングライトを手掛けるようになった人物で、ストックホルム・レコードの共同創設者でもある。
このように、90年代以降のスウェディッシュ・ダンス・ポップは、シークレット・サービスというバンドを源流として成長してきたといっても過言ではなかろう。
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シークレット・サービス後期メンバー |
まずは、シークレット・サービスとは何ぞやというところから始めなければならないだろう。シークレット・サービスの結成は1979年。当時、既に芸能活動を引退していたオーラ・ハカンソンはソネット・レコードのディレクターとして活躍していた。そこへ、ティム・ノレルというソングライター(当時はまだ教師だった)からデモ・テープが送られてくる。それを気に入ったオーラはティムと契約を結ぶ。さらに、彼らのレコーディングを聴いたレコード会社の重役がオーラにカムバックを勧め、結成されたのがシークレット・サービスだった。デビュー曲“Oh
Susie”はスウェーデンのヒット・チャートで14週に渡って1位を記録。さらに、セカンド・シングル“Ten O'Clock
Postman”はスウェーデン・チャート10位となり、ドイツでも2位をマーク。これをきっかけに、彼らのシングルはヨーロッパ各国で大ヒットするようになり、キャッチーなレゲエ・ナンバー“Ye-Si-Ca”はコロンビアで1位を記録したほか南米でも大ヒットとなった。この“Ye-Si-Ca”はヨーロッパでもかなり流行った作品で、ボク自身も当時フィンランドやドイツでこの曲をよく耳にしたもんだった。ただし、シークレット・サービスというバンドが歌っているという事を知ったのは、かなり後の事なのだけど・・・。
こうして、アバに次ぐスウェーデンの人気アーティストとなったシークレット・サービス。しかし、87年にオーラとティム・ノレルの二人が姉妹デュオ、リリー&スージーの作曲・プロデュースを手掛けるようになり、次第にバンド活動から遠ざかっていく。新たにアンダース・ハンソンとマッツ・リンドベルグが加入し、アルバム“Aux
Deux Magots”をリリースするも、これを最後にバンドは自然消滅してしまった。
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リリー&スージー |
さて、そのリリー&スージー。メンバーはリリー・ペイヴェリンタとスージー・ペイヴェリンタで、実の姉妹だ。二人ともストックホルム生まれだが、両親はフィンランド人。1985年にデビューしたもののヒットに恵まれず、オーラ・ハカンソンとティム・ノレルが手掛けた“Oh
Mama”がスウェーデンのヒット・チャートでトップ10入りを果たして、一躍トップ・スターとなった。シークレット・サービスの最後のアルバム“Aux Deux
Margots”でもバック・コーラスを務めている。
セカンド・アルバム“Anytime”からはアンダース・ハンソンもプロデュースに参加するようになり、さらにはアレクサンダー・バードが殆どの作品で作曲に参加し、ペール・アデブラットがエンジニアを手掛けている。こうした事実から、リリー&スージーこそが後のアーミー・オブ・ラヴァーズやアルカザールの原点だとも言えるだろう。
ちなみに、一時期日本のレコード会社も彼女たちを強力にプッシュしており、プロモーションのために来日を果たしたこともある。しかし、90年代に入ると急速に人気も下火となり、93年にベスト盤をリリースしたのを最後に解散してしまった。
さて、リリー&スージーに続いて、オーラ、ティム、アンダースの3人がプロデュースを手掛けたのがアンキー・バッガー。あのWINKの大ヒット「夜にはぐれて」の原曲を歌った女性シンガーだ。1989年にデビューしたアンキーは、翌年「夜にはぐれて」がスウェーデン及び北欧各国、そして日本で大ヒットして一躍有名になった。彼女も93年頃までシングルをリリースしていたが、95年にベスト盤をリリースしたのを最後に引退している。
また、この時期にオーラとアンダースの二人はスウェーデンの人気女性シンガー、ペルニッラ・ワールグレンや男性シンガーのトミー・エクマン、女性アイドル・グループ、トロルなどのシングルのプロデュースを数多く手掛けている。
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アーミー・オブ・ラヴァーズ |
そして登場するのが、アーミー・オブ・ラヴァーズだ。リーダーであるアレクサンダー・バードは、もともとバードの名前で1982年にデビューしていた。しかし全く売れず、一時期はアムステルダムで男娼をして生計を立てていたという。バービーというバンドでマイナー・ヒットを放った彼は、オーラ・ハカンソンに才能を認められてリリー&スージーのソングライトを手掛けるようになり、バービー時代の仲間ジャン=ピエール・バルダ、ラ・カミーラと共にアーミー・オブ・ラヴァーズを結成。1988年にシングル“When
The Night Is
Cold”でデビューを果たした。
彼らが注目を集めるようになったのは、1991年のシングル“Crucified”。キリスト教聖歌のような壮大で美しいメロディとコーラス、トランシーなハウス・サウンド、そして宗教的イメージをカリカチュアしたコスチュームとミュージック・ビデオのケバケバしさは衝撃的で、ヨーロッパのみならずイギリスやアメリカでも大評判となった。ラ・カミーラがソロに転向するために脱退したものの、ミカエラ・ドーノンヴィル・デ・ラ・コールが新たに参加。さらに、1993年にはもう一人ドミニカ・ペツィンスキーという女性が加わり、4人編成となる。95年にミカエラが脱退してラ・カミーラが復帰するものの、翌年にはアレクサンダー・バードが新しいグループ、ヴァキュームを結成するために脱退してあえなく解散。2000年に再結成するものの、翌年には再び解散してしまった。
さて、アーミー・オブ・ラヴァーズのプロジェクトにはあまり関わらなかったアンダース・ハンソンだったが、実は“Crucified”でゴスペル・ボーカルを担当していた女性ボーカリスト、アネット・リンドウォールのソロ・デビューに力を貸している。それがアネットのデビュー曲“Runaway”だ。プロデュースを手掛けたのはハンソンとダグラス・カー。ダグラス・カーといえば、ドクター・アルバンやエイス・オブ・ベイス、メイヤのプロデュースを手掛けた人物で、一時期アーミー・オブ・ラヴァーズのリミックスも担当していたヒット・メーカー。白人とは思えないパワフルなアネットの歌唱力を生かしたハイテンションなポップ・ハウスで、サブリナ・ジョンストンの“Peace”を彷彿とさせるような作品だったが、セールス的にはイマイチ。その後、何枚かシングルをリリースし、アルバムも発表したアネットだったが、あっという間に消えてしまった。
さらに、アンダースはスウェーデンの人気ダンス系グループ、レッドネックスのシングル“Wild
'n Free”や女性シンガー、リニア・ハンドベルグのデビュー・ヒット“This Is Who I
Am”、またヴィクトリア・ベッカムのソロ・デビュー・アルバム“Victoria Beckham”に収録された“Midnight
Fantasy”のプロデュースも担当している。
また、彼は1993年にLove
CA名義でソロ・アルバムもリリースしている。もともと、裏方に徹するにはもったいない甘いルックスの持ち主だし、ソングライターとしても非常に優れたセンスがあるアーティスト。出来上がったアルバム及びシングル“Walking
In The
Park”はお洒落でキャッチーなダンス・ポップの秀作で、ノスタルジックなバブルガム・ポップ的センスが非常に魅力的だった。
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アルカザール |
そのアンダース・ハンソンが1996年にデビューさせた男性シンガー、アンドレアス・ルンドシュタッドを中心にして結成されたのがアルカザール。結成は1998年で、当初のメンバーはアンドレアスにテス・メルケル、アンニカフィオーレ・クヤルガールドの女性二人を加えたトリオだった。2000年にリリースしたサード・シングル“Crying
At The
Discoteque(シェイラのディスコ・ヒット“Spacer”をサンプリングに使用)”がドイツのチャートで3位を記録したのを皮切りに、ブラジルで1位、イタリアで4位、スイスで7位など世界各国で大ヒット。さらに、アメリカでも人気TV番組“Queer
as Folk”の挿入歌として起用されて話題になった。2003年には母国スウェーデンでもシングル“Not A Sinner Not A
Saint”が1位をマーク。2004年の“This Is The World We Live
In”がロシアで1位、“Physical”がウクライナで1位、“Alcastar”がスウェーデンで1位と、インターナショナルな活躍を繰り広げている。
ちなみに、2002年には人気ボーイズ・バンド、バルバドスのリード・ボーカリストだったマグヌス・カールソンが加入。彼はアルカザールに参加するためにバルバドスを脱退してしまったというほど、熱狂的なアルカザール・ファンだったという。なお、バルバドスも実はシークレット・サービス絡みのバンドで、ペール・アデブラットがシングルのリミックスを手掛けたことがある。
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BWO(ボディーズ・ウィザウト・オーガンズ) |
さて、アーミー・オブ・ラヴァーズ解散後、ヴァキュームを結成して活動していたアレクサンダー・バードだったが、2枚のアルバムを残してあっけなく解散。アルカザールのデビュー・アルバムにソングライターとして参加したり、アーミー・オブ・ラヴァーズを再結成したりしていたが、2004年に新しいグループ、BWO(ボディーズ・ウィザウト・オーガンズ)を引っさげて再スタートを切った。メンバーはバードに加えて、若手男性シンガーのマーティン・ロリンスキーとロシア人の女性アーティスト、マリーナ・シプチェンコ。マーティンはオーディション番組“ポップスターズ”のファイナリストの一人だったという。残念ながら落選してしまったものの、アンダース・ハンソンにスカウトされ、新しいグループのリード・ボーカリストを探していたバードに紹介されたのだった。アバ・ミーツ・クラフトワークをコンセプトとするBWOはスウェーデンのみならず、ロシアや北欧各国で大成功を収めており、アルカザールに続くスウェーデン発のダンス・ポップ・グループとして注目を集めている。プロデュースを手掛けるのは、もちろんアンダース・ハンソン。20年以上にも渡ってヒット曲を生み続けているシークレット・サービス組だが、まだまだその勢いが衰える様子はなさそうだ。
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Aux Deux Magots (1987) / |
Spotlight /Secret Service |
Say, Say (1987)/Secret Service |
(P)1987 Sonet/Alpha Rec.(Japan) | (P)1990 Sonet Grammofon (Sweden) | (P)1987 Sonet Grammofon (Sweden) |
1,I'm So I'm So I'm So (I'm So In
Love With You) ビデオ 2,If You Need Me 3,Don't You Know Don't You Know 4,Turn To Me 5,The Way You Are (duet with Agnetha Faltskog) (Extended Version) 6,Say Say 7,Light 8,Aux Deux Magots 9,Where The Wind Blows 10,Thank You For That Night produced by Secret Service |
1,Oh Susie ビデオ 2,L.A.Goodbye 3,Flash In The Night ビデオ 4,Ye-Si-Ca ビデオ 5,Broken Hearts 6,Ten O'Clock Postman 7,Dancing In Madness 8,Fire Into Ice 9,Like A Morning Song 10,When The Dancer You Have Loved Walks Out The Door 11,Jo-Anne, Jo-Anne 12,Jupiter Sign 13,Mrs. Marple 14,Visions Of You 15,When The Night Closes In 16,Let Us Dance Just A Little Bit More 17,Night City |
Side A Say, Say (Extended Version) 5:10 Side B Medley 7:31 (Og Susie/Ten O'Clock Postman/Yesica/Flash In The Night/Let Us Dance Just A Little Bit More/ Night City) produced by Secret Service Side B remixed by Anders Hansson & Ulf Wahlberg. |
シークレット・サービス最後のアルバムの日本盤。PWL路線のキャッチーで透明感のあるダンス・ポップ・アルバムに仕上がっています。特に、シングル・カットされた哀愁ユーロ#1、アバのアグネッタとデュエットした幻想的なバラード#5、キャッチーな癒し系レゲエ#6、ショパンを想わせる華麗なメロディが美しいインスト・ナンバー#8辺りがオススメ。アバとは一味違ったロマンティックなエレガンスが魅力の1枚です。 | 79年のデビューから85年までの全シングルをコンパイルしたベスト盤。初期の彼らは、ちょっとニュー・ウェーブ路線の入ったエレクトロ・ポップ・バンドだったんですね。ちょうどMとかヤズー辺りと近い感じです。ただ、随所にビーチ・ボーイズやビートルズの影響が見え隠れするのは、やはりビート・バンド出身のオーラ・ハカンソンならではかも。今聴くと古臭いですが、底抜けに明るいキャッチー・レゲエ#4は大好き! | アルバム“Aux Deux Magots”からシングル・カットされたポップで爽やかなスウェディッシュ・レゲエ。サビのキャッチーなメロディが何とものどかで、とても好きな曲です。12インチは基本的にアルバム・バージョンのエクステンデッド。特に凝ってはいません。一方のB面は、過去のヒット曲をジャーマン・ユーロ風にリミックスして繋げたメドレーです。 |
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Oh Mama (1987) / Lili & Sussie |
Tokyo(1987) / Lili & Sussie |
Anytime(1988) / Lili & Sussie |
Okey, Okey (1989) / |
(P)1987 Sonet Grammofon (Sweden) | (P)1987 High Fashion (Netherland) | (P)1988 EMI/Sonet/Alpha (Japan) | (P)1989 Sonet/EMI (Sweden) |
Side One ビデオ |
Side One 1,Tokyo 6:22 Side Two 1,Tokyo Raymond's Theme (Instrumental) 4:13 2,Acappella 4:30 produced by Trigonometri remixed by Raymond Adriaans |
1,Sending Out A Message 2,Girl With A Broken Heart 3,Love Could Not Be Wrong 4,Robert And Marie ビデオ 5,Loving You Is All I Know 6,Every Step You Take 7,Miss You 9,Let's Have A Party 10,Best Years Of Our Lives 11,We Were Only Dancing (12" Mix) produced by Ola Hakansson, Anders Hansson & Tim Norell |
Side A ビデオ |
リリー&スージーの記念すべき初ヒットにして、初めてのシークレット・サービス組とのコラボ作品。しかも、ピンク&ホワイトのマーブル・ディスク仕様です!一度聴いたら忘れられないウルトラ・キャッチーなサビメロも最高!彼女たちのシングルの中でも一番好きな作品です。タイトで無駄のないポップなユーロ・ミックス、エフェクト使って遊びまくったフロア向けのUSミックス、どちらもグッジョブ! | オランダのみでリリースされたシングルで、何故か彼女たちのディスコグラフィーには含まれていない幻の作品。かなり実験的な音作りをしたテクノ・ポップで、サウンド・プロダクション的には刺激的で面白いものの、楽曲的には非常に退屈な凡作。唯一の救いは、当時よくあった日本なんだか中国なんだか分からない妙ちくりんなオリエンタリズムに陥っていないところかな。 | 幻想的なジャケット・イメージの通り、エレガントでロマンティックなダンス・ポップに仕上がったセカンド・アルバム。中でも、クラシカルで耽美的な哀愁系美メロ・ポップ#4はなかなかの秀作です。全体的に、アバともPWLとも違ったリリー&スージー独自の北欧ダンス・ポップ・サウンドを確立しようとしているように見受けられます。必ずしも成功しているとは言い難いものの、決して悪くない出来映えの1枚。 | ユーロビジョン・ソングコンテストのスウェーデン代表を狙ったシングル。派手なサウンド・プロダクションとキャッチーなサビがキラキラ感を放つ強力なダンス・ポップ・ナンバーです。ヘイゼル・ディーンやデッド・オア・アライブ辺りのPWL路線をかなり意識した仕上がりで、いわゆる売れ線シングル。今聴くと新鮮さは薄いかもしれませんね。 |
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Let Us Dance!(1989) / |
The Sisters(1990) /Lili & Susie |
The Collection / Lili & Susie |
Where Were You Last Night (1990) / Ankie Bagger |
(P)1989 Sonet/Alpha (Japan) | (P)1990 Sonet/Alpha (Japan) | (P)1993 Sonet Grammofon (Sweden) | (P)1990 King Records (Japan) |
1,Let Us Dance (Just A Little Bit
More) 4:32 2,Oh Mama (Euro Mix) 5:00 3,Om du Kan (NY Version) 3:44 4,Girl With A Broken Heart (Action Avenue Mix) 4:40 5,Okey, Okey (Club Mix) 4:47 6,Sommar i natt (NY Version) 4:20 7,We Were Only Dancing (Kiss And Dance Mix) 5:06 8,Sending Out A Message (Kissing The Alien Mix) 4:45 9,Bara du och jag (NY Version) 4:25 10,Robert And Marie (Returned To Sender Mix) 4:12 |
1,Boyfriend 2,Can't Let You Go 3,Can You Keep A Secret? 4,Evelyn 5,What's The Colour Of Love ビデオ 6,Only Your Heart 7,Only You 8,Something In Your Eyes 9,Nothing Could Be Better 10,Love Makes The World Spin Around 11,What's The Colour Of Love (Remix) 12,Boyfriend (Remix) produced by Tim Borell, Ola Hakansson, Anders Hansson, Lili & Susie #11 remixed by Per Adebratt |
1,I Believe In Good Things (1993
Remix) 2,Boyfriend 3,Om Du Kan 4,Bara Du Och Jag 5,Where Eagles Fly 6,Nothing Could Be Better 7,Robert And Marie 8,Something In Your Eyes 9,All You Can Say Is Goodbye 10,Sommar I Natt 11,Stjamljus 12,Oh Mama 13,Ride On My Love 14,Enkel Resa 15,Evelyn 16,Give The Night To You 17,What's The Colour Of Your Love 18,Mega Mix |
1,Where Were You Last Night ビデオ 2,I Was Made For Loving You ビデオ 3,There's No Reason 4,Dance The Night Away 5,People Say It's In The Air 6,Don't You Know Don't You Know 7,In My House 8,Love Really Hurts Without You 9,It's You 10,Relax 11,Where Were You Last Night (Remix) produced by Ola Hakansson, Anders Hansson & Tim Norell |
来日を記念して日本のみでリリースされたリミックス・ベスト。師匠であるシークレット・サービスの大ヒットをカバーした#1で幕を開けます。アメリカのフリースタイル系デュオ、Sequalが“Let It Go”としてカバーしたラテン風の哀愁ディスコ#3や個人的にも大好きな哀愁ユーロ#2など、良質なヨーロピアン・ダンス・ポップを満喫できます。オリジナルの良さを生かしたリミックスもグッドですが、惜しむらくは全曲エディットされてしまっていること。短いんですよ〜! | リリー&スージー自らもプロデュースと作曲に参加した1枚。非常にスタイリッシュで充実したダンス・ポップ・アルバムに仕上がっています。スリリングでドラマチックなダンス・ナンバー#1、猛烈にキャッチーでハッピーなラガ・ポップ#5、そしてアバとショッキング・ブルーを合体させたようなサイケでポップなネオアコ風ナンバー#8と、シングル・カット曲だけでもクォリティ高し。もちろん、アルバム・トラックも良質な作品ばかり。オススメです。 | リリー&スージー唯一のベスト盤にして最後のアルバム。日本には紹介されなかった初期作品や後期作品も収録されており、そういった意味ではとても興味深い1枚です。ただ、それらの作品の出来がイマイチ。なので、日本発売されたオリジナル・アルバムを持っている人は、それで十分かもしれません。ただ、個人的に大好きな哀愁ラテン・ポップ#3はオリジナル・バージョンでの収録で、アコースティック色の強いジプシー・サウンドに仕上がっててグッド。 | WINKがカバーして日本でも大ヒットした「夜にはぐれて」#1を含むアンキー・バッガーのデビュー・アルバム。正直言って、これといって特徴のない平均的なユーロビート作品。#1にしても、何故にあんなに売れたのかいま一つピンと来ないんですよね〜。普通じゃん。#2はキッスのカバー、#5はヘレイズのカバー、#6はシークレット・サービスのカバー、そして#10はフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドのカバーですが、いずれも可もなく不可もなく。 |
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Obsession (1991)/ |
Crucified(1991)/ |
Crucified+Ride The Bullet (1992)/Army of Lovers |
Obsession(1992)/ |
(P)1991 Ton Son Ton (Germany) | (P)1991 Ton Son Ton (Germany) | (P)1992 Giant/Warner Bros. (USA) | (P)1992 Giant/Warner Bros. (USA) |
1,Schizoperetta Mix 6:40 ビデオ |
1,Radio Edit 3:32 ビデオ |
Crucified 1,Single Version 3:33 2,Nuzak Remix 8:06 3,Judas Mix 6:50 4,Judas Mix Dubstramental 4:21 5,Teknostradamus Mix 6:38 6,Teknostralgia Mix 4:16 7,Crucifixion Mix 5:13 Ride The Bullett 8,The DNA Remix 4:56 9,Molotov Cocktail Mix 5:01 10,Tren De Amor Mix 6:25 produced by Alexander Bard & Anders Wollbeck #2 remixed by Nuzak #3,#4 remixed by DNA #7 remixed by Paul Dakeyne |
1,Radio Edit 3:41 2,Compulsive Radio Edit 3:59 3,Complusion Mix 8:37 4,Schizoperetta Mix 6:41 5,Shadowzone Dub 8:30 6,Techno-Schizo Mix 6:55 produced by Alexander Bard,Anders Wolbeck & Per Adebratt. #2,#3,#5,#6 remixed by David Shaw & Winston Jones. |
いかにもアーミー・オブ・ラヴァーズらしい妖しげで耽美的なグランドビート・ナンバー。楽曲そのものは彼らのベストとは言えない出来映えですが、ハワイアンっぽいミニマルなトライバル・サウンドと美しいピアノのメロディが妙な味わいを醸し出す#4のリミックスはオススメ。 | 彼らの代表作にして文句なしの大傑作。ゴシックな教会音楽にゴスペルのテイストを織り交ぜ、壮大で華麗なハウス・サウンドに仕上げたゴージャスで素晴らしい作品です。荘厳な聖歌隊のコーラスで幕を開ける#4のリミックスがベスト。この高揚感、この美しさ、まさしくエクスタシー!大好きです。 | 念願の全米デビュー盤シングル。“Crucified”と“Ride The Bullet”のカップリングで、全10バージョン収録という豪華仕様です。“Cricified”は、ドイツ盤にも収録されていたNuzakによる#2のリミックスがやっぱりダントツに素晴らしい。他のバージョンが完全に霞んでしまいます。 | “Crucified”の大ヒットを受けてリリースされたアメリカ盤シングル第2弾!とはいえ、ちょっと無理のあるガラージ・ハウス・ミックスなんですね〜。この辺りは、アメリカ人のセンスとはいまいち合わないのかもしれませんね。David ShawとWinston Jonesもどう料理していいのか困ったんじゃないかな。 |
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Judgement Day (1992)/ |
Israelism(1993)/Army of Lovers |
Give Me Time (1995)/ |
Hands Up (2001)/ |
(P)1992 Stockholm Records (UK) | (P)1993StockholmRecords(Germany) | (P)1996 Stockholm Records (UK) | (P)2001 Stockholm Rec.(Sweden) |
1,Judgement Day (Radio Edit) 3:58 ビデオ |
1,Radio Edit 3:20 ビデオ |
1,Give My Life (Radio Edit)
3:54 2,Give My Life (Flexifinger's Five Tales Of Hell Mix) 6:24 3,Crucified (Candygirls Remix) 8:07 #1 produced by Anders Hansson #2 remixed by Flexifinger #3 remixed by Candygirls |
1,Radio Version 3:16 ビデオ |
世紀末的退廃感やキリスト教的終末思想をネタに、クィアーでキッチュなゴシック・ロマン・ディスコに仕上げたシングル。要は、いつものアーミー・オブ・ラヴァーズ路線ということですね(笑)。路線的には“Obsession”の延長線上にある作品で、ファンなら楽しめることでしょう。あくまでもファン限定です。 | “Crucified”が好きな人なら大満足間違いなしの佳作!彼ららしいゴシック・ロマン路線にユダヤ音楽のエッセンスを盛り込んだ荘厳でスケールの大きなユーロ・ハウスです。リミックスも充実していて、どれも原曲の良さを最大限に生かしたゴージャスで華麗なクラブ・ミックスに仕上がっています。 | 珍しくアンダース・ハンソンがプロデュースを手掛けたシングル。のどかでメロディアスなカリビアン・サウンドが展開するポップ・ナンバーです。サンプリングで屋敷豪太が参加しております。ただ、このシングルの目玉は“Crucified”のリミックス#3。ガンガンにイケイケのユーロ・トランスに仕上がっているので、結構好き嫌いが分かれるかも。 | 何故だかオッタワンのディスコ・ヒットのカバー。再結成のお遊び的な作品と考えるべきなのかもしれません。カバーとしてもイマイチだし、そもそもアーミー・オブ・ラヴァーズじゃなくてもいいようなポップ・ハウスに仕上がっています。もうちょっと毒気のあるオカマちっくな遊び方をして欲しかったかな。刺激が足りません。 |
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Everytime You Lie (1992)/ |
Runaway (1992)/Annette |
Heaven Knows Your Name (1995)/Annette Lindwall |
I Believe (Life Can Be Kind)(1995)/Annette Lindwall |
(P)1992 Sonet/Habana (UK) | (P)1992 Stockholm Rec.(Sweden) | (P)1995 Stockholm Rec.(Sweden) | (P)1995 Stockholm Rec.(Sweden) |
1,7" Version 3:12 ビデオ |
1,7" 3:05 2,Dawn Mix 3:13 3,Extended 4:27 4,7" Remix 3:38 produced by Anders Hansson & Douglas Carr |
1,Radio Edit 2:57 2,Radio Mix 3:23 3,Disco Mix 6:43 4,Disco Dub 5:26 produced by Johan Stentorp. #2,#3 remixed by Pierre J. |
1,Radio Edit 3:16 2,Doug's Powder Club 5:34 produced by Johan Stentorp. #2 remixed by Douglas Carr |
アーミー・オブ・ラヴァーズの初代メンバー、ラ・カミーラのソロ・デビュー・シングル。アーミー・オブ・ラヴァーズ路線の妖しげで官能的なサウンドにタンゴのエッセンスを盛り込んだ、好きな人にはたまらないエロチックな作品。ラ・カミーラのハスキーで囁くような低音ボーカルも魅力的で、個人的にはかなりハマりました。日本でも一時期人気のあったE-Typeが参加しております。 | アーミー・オブ・ラヴァーズの大ヒット“Crucified”でゴスペル・ボーカルを担当していたアネット・リンドウォールのソロ・デビュー・シングル。サブリナ・ジョンストンの“Peace”を彷彿とさせるハイテンションでソウルフルなガラージ・ハウスで、突き抜けるような爽快感が魅力の作品。ただ、あまりにも“Peace”にそっくりで、どうしてもバッタモンに聴こえてしまうのが玉に瑕。 | こちらもどっかで聴いたことあるようなゴスペル風の哀愁系ディスコ・ハウス。何か決定打が足りないんですよね〜。アネットのボーカルは十分にパワフルでソウルフルなのですが、どうも全体的にサウンド・プロダクションが迫力不足。決して嫌いなタイプの作品ではないだけに、非常に残念な出来映えです。 | 前作に引き続き、ゴスペルに影響されたパワフルな歌い上げ系ナンバー。ただ、今回大正解だったのはあえてダンス・ナンバーにせず、ゴリゴリのブルース・ロックに仕上げたところでしょう。アネットのド迫力ボーカルとの相性も良く、彼女にとってはベストと言える作品になってます。#2のクラブ・ミックスも、官能的なディープ・ハウス路線がマッチしていてまずまずの出来映え。 |
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Love Conquers All (1993)/ |
Walking In The Park (1993)/Love CA |
(P)1995 Stockholm Rec.(Sweden) | (P)1993 Stockholm Rec.(Sweden) |
1,Rain Until We Meet Again 2,Look At My Hands 3,C'mon Let's Go 4,Aquarelle #1 5,Walking In The Park 6,Wish Upon A Star 7,When There Was Love In The Air 8,Tightrope 9,Celebrate 10,Why Making It So Hard For Me 11,Free 12,Born To Be Free 13,It's A Heartache produced by Anders Hansson, E-Type, Douglas Carr,Henrik Jansson, Bass Nation |
1,7" Version 3:32 2,Talking In The Dark Mix 5:55 produced by Anders Hansson & Douglas Carr #2 reproduced by Douglas Carr. |
アンダース・ハンソンのソロ・プロジェクト、ラブCA。これが、何とも愛すべき素晴らしいポップ・アルバムに仕上がっています。随所にA&Mサウンドやバブルガム・ポップスを想わせるノスタルジックなテイストが散りばめられており、実にドリーミーでお洒落な作品。クラブ・サウンドでありながら、ソフト・ロック的なセンスが魅力的です。アンダースの頼りなげな甘いウィスパー・ボイスも乙女心わし掴み!? | これは傑作です。パラパッパ〜というキャッチーなコーラスで始まる、甘くて切なくて爽やかな素晴らしいポップ・ナンバー。少年のようにか細くて優しいアンダース・ハンソンのボーカルも魅力的だし、思わず微笑みのこぼれてしまうハッピーなサビも胸キュンです。ただ、#2のクラブ・ミックスは完全に期待外れ。素直にエクステンデッド・ミックスにするべきだったと思います。 |
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Driver dagg faller regn-Summer Mixes(1996)/Andreas Lundstedt |
Casino(2000)/Alcazar |
Not A Sinner Nor A Saint (2003)/Alcazar |
Menage a trois (2003)/Alcazar |
(P)1996 Sonet/Stockholm (Sweden) | (P)2002 RCA/BMG (USA) | (P)2003 BMG/M&L (Sweden) | (P)2003 BMG/RCA (Italy) |
1,Antiloop House Mix 4:30 ビデオ (バラード・バージョン) |
1,Sexual Guarantee ビデオ 2,Crying At The Discoteque ビデオ 3,Don't Leave Me Alone 4,Paradise 5,Transmentropolis 6,Paris In The Rain 7,Don't You Want Me 8,Almost Famous 9,Ritmo Del Amor 10,Crying At The Discoteque (Illicit Remix) 7:13 11,Crying At The Discoteque (Ivan's X Mix) 7:18 12,Don't You Want Me (Project Eden Remix) 7:34 13,Don't You Want Me (Almighty Club Mix) 7:25 14,Sexual Guarantee (Fu-Tourist Remix) 5:35 15,Sexual Guarantee (Johan's Vocal Club Mix) 5:25 produced by Johan S., Anders Hansson, Alexander Bard, Jock-E, LaMuerte |
1,Radio Edit 3:00 ビデオ |
1,Original Version 3:49 ビデオ |
アルカザールのリーダー、アンドレアスがグループ結成以前にリリースしていたソロ・シングル。これがまた爽やかで切ないユーロ・ダンス・ポップの佳作なんですね〜。夏の終わりを想わせるような哀愁感が素晴らしい、むちゃくちゃいい曲です。#1がメロウなハウス・ミックスで、#2が哀しげなレゲエ・ミックス。リック・アストリーに似たアンドレスのボーカルもほんわかしていてナイスです。 | アルカザールの記念すべきデビュー・アルバム。これは12インチ・バージョンをたっぷり収録した豪華仕様のアメリカ盤です。シェイラの“Spacer”をサンプリングした#2やヒューマン・リーグのカバー#7など、全体的に70年代〜80年代のディスコを意識した煌びやかでゴージャスな内容。しかも美男美女トリオときたら鬼に金棒ですね。ちょっとトボケたミュージック・ビデオもユニークで、アメリカでは特にゲイに大受けでした。 | これは強烈!まさにゲイ・マーケットを狙ったとしか思えない、怒涛の哀愁ハイエナジー・ナンバー。アーミー・オブ・ラヴァーズの“Crucified”路線の美しいメロディにアバを彷彿とさせるコーラス、そして華麗なピアノの調べ。完璧です。ただ、リミックスがどれも役不足というか、原曲の素晴らしさを全く生かすことが出来なかったのは残念至極。絶対にオールマイティーにリミックスさせるべきでした。 | こちらは“Sexual Guarantee”路線の煌びやかなディスコ・ハウス。おフレンチ・テイストを散りばめた、彼ららしいクィアーなセンスの光る小品佳作です。ただ、これもクラブ・ミックスが頂けない。フィルター・ハウスで攻めてきたのは正解だとは思うのだけど、もうちょっと色々遊んでみても良かったんじゃないかと思います。きれいにまとめすぎてしまったという感じですね。 |
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Alcazarized (2003)/Alcazar |
Dancefloor Deluxe (2005)/ Alcazar |
Alcastar (2005)/Alcazar |
(P)2003 BMG/RCA (EU) | (P)2005 BMG/RCA (Sweden) | (P)2005 BMG/RCA (Sweden) |
1,I Love The DJ 2,Celebrate The Night 3,Menage A Trois 4,Dancefloor Docusoap 5,Not A Sinner Nor A Saint 6,Funky Feet 7,I Go Shopping 8,Last Days Of Disco 9,Chemistry 10,Love Life 11,Wonderland 12,Singing To Heaven 13,Here I Am 14,Someday produced by Michael Lundh, George Samuelson, Quint Starke, Anders Wollbeck, Alexander Bard, Johan S., Anders Hansson,Stefan Olsson, Orup,Johan Rohr. |
1,This Is The World We Live In ビデオ |
1,Original Version ビデオ |
アルカザールのセカンド・アルバム。基本路線は前作と変わらずですが、プロデューサーの顔ぶれが非常に賑やかになりました。その分、ゴージャス感も割り増しされてます(?)。あ、あとはアバ・ライクな男女4人構成になりましたね。そのアバのビヨルンとベニーが、スヴェン&ロッタの為にプレゼントしたヒット曲のカバー#6が収録されています。ひとまず、全編通じて安心して楽しめるユーロ・ディスコ・アルバム。 | 新曲を含むベスト盤的内容のダンス・コンピレーション。ダイアナ・ロスの“Upside Down”をサンプリングした#1やロンドンビートの“I've Been Thinking About You”をサンプリングした#3など、相変わらずゲイ受けを狙ったキャッチーで華やかなユーロ・ディスコ路線は健在。特に壮大な哀愁ハイエナジー#2は傑作です。ただ、この路線もそろそろマンネリ気味になってきているのも事実。 | アルカザールの作品の中でも個人的に一番好きなのがコレ。モロにアーミー・オブ・ラヴァーズ路線のゴージャスでスケールの大きな哀愁系ハイエナジーで、さらにアバの“Voulez-Vous”や“Lay All Your Love On Me”を彷彿とさせる素晴らしい出来映え。スウェーデンで大人気のリミックス・チーム、サウンドファクトリーも参加してますが、何といっても最高なのはクラブ・ジャンキーズによるリミックス#4。傑作です。 |
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Sixteen Tons Of Hardware(2004) / Bodies Without Organs |
Gone(2005)/ |
Temple Of Love-The Pop Mixes (2006)/ Bodies Without Organs |
Temple Of Love-The ClubMixes(2006)/ Bodies Aithout Organs |
(P)2004 Capitol Records (Sweden) | (P)2005 EMI Music (Sweden) | (P)2006 Capitol Records (Sweden) | (P)2006 Capitol Records (Sweden) |
1,Radio Edit 3:28 ビデオ |
1,Radio Edit 2:58 |
1,Radio Edit 3:25 ビデオ |
1,Radio Edit 3:25 2,Organs Without Bodies Remix 5:18 3,Sound Factory Reconstruction Anthem 9:08 4,Sound Factory Thumping Sex Dub 6:00 5,Carl Ryden Remix 7:07 6,Air Bureau Remix 8:58 produced by Anders Hansson & Alexander Bard. #2 remixed by Organs Without Bodies #3 remixed by Sound Factory #5 remixed by Carl Ryden #6 remixed by Air Bureau |
アバ・ミーツ・クラフトワークというコンセプト通り、アバを彷彿とさせる美しいメロディが印象的なテクノ・ポップ・ナンバー。アルカザールとイメージ的に被るところもあってか、スウェーデンでは11位止まりでしたが、アルカザールよりも80年代ニューウェーブ的カラーが濃厚なんじゃないのかな。Johan Sのリミックスなんかシンセドラムまで駆使してモロに80'sノリ。イレイジャーやマーク・アーモンド辺りが好きな人にもオススメ。 | こちらはアンダース・ハンソンお得意の哀愁ハイエナジー路線の佳作。ワン・パターンと言えばワン・パターンだけど、やっぱりクセになりますね〜。モダン・トーキングやファンシーなど、80年代の哀愁ユーロが好きな人には絶対にツボなハズ。サウンド・ファクトリーのリミックスも珍しく素直な仕上がりだし、まるっきりボビーO路線のヘヴィーなハエナジーに仕上げた#6やクラシカルなジャーマン・ユーロ路線の#7もグッド。 | これまた80年代風のノスタルジックな哀愁ユーロ・ハウス。BWOにとって今までのところ最大のヒット作で、スウェーデン・チャートで1位を記録しました。リアル・マッコイっぽいオリジナル・バージョンも好きですが、ザ・フラーツの名曲“Passion”をサンプリングした#3もなかなかマニアのツボを心得たリミックス。このバッド・テイストすれすれの趣味の良さというのは、スウェーデン人独特なのかもしれないですね。 | こちらはクラブ・ミックスを集めたマキシ・シングル。80年代ユーロにサンバのノリを融合させたリミックス#2がカッコいいです。サウンドファクトリーが手掛けた#3もアンダーグランドなテクノ・ポップ路線で、かなり凝った音作りが聴き応えアリ。ただ、家で聴く分には、どちらかというと左のポップ・ミックスの方がオススメかもしれません。 |
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We Could Be Heroes (2006)/ Bodies Without Organs |
Will My Arms Be Strong Enough (2006)/ Bodies Without Organs |
(P)2006 Capitol Records (Sweden) | (P)2006 Capitol Records (Sweden) |
1,We Could Be Heroes ビデオ |
1,Will My Arms Be Strong
Enough 2,Walking The Night produced by Anders Hansson & Alexander Bard |
こいつはバラードです。でもやっぱり80年代風なんですね。リチャード・マークスやケニー・ロギンズ辺りを彷彿とさせる懐かしさが80sファンの琴線に触れます。カップリングの#2はイアン・アンソニー・スティーブンスやナイジェル・ライト辺りを思わせるパッション・レコード路線の哀愁ハイエナジー。 | こっちもバラード。でもって、お約束の80年代路線。この辺になると、もういいかなって感じですね(笑)。ただ、バリバリにモダン・トーキング路線の哀愁ジャーマン・ユーロに仕上がったカップリング#2はなかなか捨て難し。てか、アルバム買おうっと。 |
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