Satan's Little Helper (2004)

 

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(P)2005 Screen Media Films (USA)
画質★★★☆☆ 音質★★★★☆
DVD仕様(北米盤)
カラー/ワイドスクリーン(スクィーズ収録)/ステレオ/音声:英語/字幕:なし/地域コード:1/100分/製作:アメリカ

特典映像
メイキング映像
J・リーバーマン監督の音声解説
監督:ジェフ・リーバーマン
製作:ジェフ・リーバーマン
   マイケル・マクドノー
   アイゼン・ロビンズ
   エイミー・ショーフ
脚本:ジェフ・リーバーマン
撮影:デジャン・ゲオルゲヴィッチ
音楽:デヴィッド・ホロウィッツ
出演:アレクサンダー・ブリッケル
   キャサリン・ウィニック
   アマンダ・プラマー
   スティーブン・グラハム
   ワス・スティーヴンス

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サタンに憧れるゲーム好きのオタク少年ダグラス(A・ブリッケル)

大好きな姉ジェナ(K・ウィニック)が恋人を連れて帰郷する

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家の軒先で死体をデコレーションする殺人鬼

それを見たダグラスは本物のサタンだと勘違いしてしまう

 これは思いがけない拾いものと言っていいかもしれない。『スクワーム』('76)や『悪魔の狂暴パニック』('78)で有名なカルト映画監督ジェフ・リーバーマンが、ほぼ4半世紀ぶりに演出を手掛けたカムバック作品。ハロウィンを祝って町の人々が奇妙な仮装や悪趣味な遊びに盛り上がる中、まだ空想の世界と現実の区別がよくついていないオタク少年が、マスクを被った殺人鬼と一緒に大好きなロールプレイング・ゲームのごとく人間を次々と血祭りに上げていく。'80年代スラッシャー映画のスタイルを応用した強烈なブラック・コメディである。
 主人公は9歳の少年ダグラス。ロールプレイング・ゲームに夢中な今時の子供である
。彼が目下ハマっているゲームは“Satan's Little Helper”。プレイヤーはサタンの助手として次々と人殺しを手伝い、そのたびにポイントが加算されていく。今やサタンは彼にとって憧れのスーパー・ヒーローだ。そんなダグラスがゲーム以上に大好きなのは姉のジェナ。しかし、ハロウィンの休暇で久々に帰って来た姉が恋人を連れてきたことから、ダグラスは大変なショックを受けてしまう。
 ふてくされながら近所を散歩していたダグラス。ふと見ると、悪魔のコスチュームに身を包んだ何者かが、家の軒先で死体をデコレーションしている。実は、ハロウィンの仮装をした殺人鬼が人を殺している場面に遭遇してしまったのだが、空想の世界と現実の区別がいまひとつついていないダグラスは、この殺人鬼のことを本物のサタンだと思い込んで大喜びしてしまう。
 是非、僕を助手にしてください!そう自ら申し出た彼は、手始めに姉の恋人アレックスを殺すようサタンにお願いする。それだけにとどまらず、町の人々を次々と血祭りに上げていくサタンの凶行を手伝うダグラス。“死”を現実のものとして受け止めていない彼は、目の前で繰り広げられる殺人をゲームのシュミレーション程度にしか考えていないのだ。
 ところが、冗談半分で“パパの内臓を引っぱり出してみて”と口にしたところ、サタンは本当にパパの内臓を引っぱり出して殺してしまう。ようやく事の重大性に気付いたダグラスだったが、もはや後の祭り。殺人鬼はダグラスのママを誘拐してハロウィン・パーティの会場へと潜入し、浮かれ騒ぐ参加者を手当たり次第に殺していくのだった…。
 町中にモンスターの仮装をした人々が溢れかえり、誰もがグロテスクな遊びやパフォーマンスに興じる一種異様なお祭りハロウィン。そこへ本物の殺人鬼が紛れ込んでしまう、という『スクリーム』的アイディアが本作の大きな見どころの一つだ。マスクを被った殺人鬼が殺した人間を引きずっていても、それを見かけた人は誰もがジョークだと勘違いをしてしまう。だって、ハロウィンだから。しかも、本作の殺人鬼はなかなかユーモアのセンスがあって、デコレーションした死体と一緒にピースしながら記念写真を撮っちゃったりするもんだから、誰一人として怪しんだりしないのだ。
 で、そんなユーモラス(?)な殺人鬼と偶然にも出会ってしまったのが、ファンタジーの世界を夢見るピュアな天然の悪魔っ子ダグラスだったというわけ。殺人をゲームや映画の世界の作りもの位にしか考えていない彼は、憧れのサタンが人を殺す様子を見ながら“すっげー!超リアルでクールじゃん!”と大はしゃぎ。大好きなパパが殺されてようやく“死”の現実というものを受け入れるものの、今度は神様に助けてもらおうと必死になってお祈りをする。サタンを退治できるのはジーザスだけ、というのがゲームのルールだからだ。
 どこまでも行っても、空想と現実がごちゃまぜになってしまうダグラス。ただ、本作はそうした彼の言動を必ずしも文明社会への警告などとして大真面目に取り扱っているのではなく、痛烈な風刺を込めたきわどいブラック・ユーモアとして描いているという点が賢い。あくまでも、ハロウィン・シーズン向けのB級ホラー・エンターテインメントに徹しているのである。
 ただ、海外でのホラー・ファンのリアクションなどを見ていると、どうやらかなり好き嫌いが分かれる作品のようだ。特に批判が集まっているのは、殺人鬼を本物のサタンと思い込んで人殺しを手伝うダグラスの、ちょっとあり得ないような夢想家ぶり。確かに大人から見たら相当にイラつく子供だが、でもよくよく考えてみれば、彼のような思考や発想を子供の頃に持っていたという人も、実は決して
少なくないのではないだろうか。
 だいたい子供というのは大人が想像する以上に残酷だったりするわけだし、好奇心が旺盛だから血みどろのスプラッターなんかも大好きだし、そもそも人間の死をシリアスに受け止めるような知識も経験もないわけだから。特に、大人になってもホラー映画に夢中だったりするファンなら、確かにアリかもね、くらいには思えるのではないだろうか。そこに共感できるのか否かで、恐らく好き嫌いが大きく分かれてしまうのであろう。また、周囲の大人たちの能天気ぶりに目くじらを立てる向きもあるようだが、とりあえずこれはコメディなんだということを忘れてはいけない。
 さらに付け加えると、ハイビジョン撮影によってのどかな田舎町の情景を美しく描くことができたのはいいのだが、それと同時に低予算の安っぽさも必要以上に目立つ結果となってしまった。特にスプラッター・シーンの平坦な緊張感のなさは致命的。個人的にもハイビジョンというのは趣きや風合いに欠けていて嫌いなのだが、やはり被写体をそっくりそのまま包み隠さずに映し出してしまうというのは味気ない。フィルムには被写体の欠点をごく自然に補う独特の“芸術的マジック”みたいなものがあるのだが、デジタル映像にはそれがないのである。特に本作のような低予算映画は絶対にフィルムで撮影すべき。一応、フィルムもどきの特殊加工がなされてはいるようだが、やはり一目でそれとバレてしまう。結局のところ、ハイビジョンというのはドキュメンタリーには向いているかもしれないが、残念ながら劇映画には向いていないと思うのだ。
 閑話休題。話がちょっと横道に逸れてしまったが、そんなこんなで技術的な面に重大な欠点を抱えているものの、物語の着眼点は面白いし語り口もインテリジェントで鋭い。なによりも、悪趣味すれすれのブラック・ユーモアはなかなか痛快だ。皮肉を効かせたアンハッピーエンドなクライマックスも悪くない。カルト映画としてコアなファンに愛される小品佳作と言えるだろう。

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姉の恋人アレックスを殺してとサタンにお願いするダグラス

アレックス(S・グラハム)はダグラスと仲良くなろうとするのだが

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買い物に行く2人を微笑ましく見つめるジェナと母親(A・プラマー)

ダグラスの希望通り、サタンはアレックスを始末してしまった

 のどかな田舎町にハロウィンの季節がやって来た。9歳になる少年ダグラス(アレクサンダー・ブリッケル)は、母親メリル(アマンダ・プラマー)と一緒に姉のジェナ(キャサリン・ウィニック)を車で迎えに行く。遠くの町の大学へ通う姉は、ハロウィンの休暇を利用して久々に故郷へ帰って来るのだ。
 そんなダグラスは、目下“Satan's Little Helper”というロールプレイング・ゲームに夢中だった。それはプレイヤーがサタンの助手となって人殺しを助け、殺したり怪我をさせた人数によってポイントが加算されていくというもの。すっかりゲームの世界にハマってしまった彼は、サタンのことをスーパー・ヒーローとして英雄視していた。“サタンは本当にいるの?”と目を輝かせて母親に尋ねるダグラス。難しいことを言っても子供には分かるまい、それに所詮はゲームの中の話なんだし。そんな風に軽く考えている母親は、当たり障りのない言葉でお茶を濁すのだが、当のダグラスは一層のことサタンに対する憧れを強めていた。
 姉のジェナは船で港へと到着した。ダグラスは美人で優しい姉のことが大好きで、将来は姉と結婚するんだと決めている。ところが、ジェナは大学の演劇サークルの仲間で同じ町の出身の恋人アレックス(スティーブン・グラハム)を同伴していた。姉に恋人がいる。大きなショックを受けたダグラスは、アレックスに対する嫉妬と敵意をむき出しにするのだった。
 家に着いても腹の虫の収まらないダグラスは、ふてくされて近所を歩きまわっていた。すると、サタンのマスクを被った男が血だらけの死体を家の軒先に飾っている。まるで本物そっくりだ。超クールじゃん!ダグラスはすっかりその光景に心を奪われてしまった。さらに男の後をついていくと、別の家でも死体を器用にデコレーションしている。あれは絶対に本物のサタンに違いない。ダグラスはそう確信する。本物のサタンに出会えるなんて夢のようだ。このチャンスを逃すわけにはいかない。迷うことなくサタンに声をかけたダグラスは、“僕を助手にしてください!”と目をキラキラさせながらお願いするのだった。
 ただ、ダグラスが全く気付いていなかったのは、男がデコレーションしていた死体はみんな本物だということ。そう、目の前にいるのは本物のサタンではなく本物の殺人鬼だったのだ。しかし、映画やゲームの中でしか死体を見たことのないダグラスにとって、人間の死とは現実世界の出来事ではなくゲームの中のシュミレーションみたいなもの。申し出を受けたサタンは一瞬ドッキリとするものの、何も言わずにうなづいてダグラスを受け入れるのだった。
 とりあえず、ダグラスは両親や姉には手を出さないでと念を押した上で、姉の恋人アレックスを殺して欲しいとサタンに頼む。もちろん、サタンはコックリとうなづいて了承。ダグラスは自宅の地下室へサタンを招き入れ、理由をつけて連れてきたアレックスを殺してもらうことにする。
 その頃、居間のテレビでは市長の一人息子で精神異常者のビリー・フレイリンが住民の心配をよそに釈放されたというニュースが流れていた。ダグラスが自分に対して反感を持っていることを気にしたアレックスは、2人でハロウィン用のコスチュームを買いに行こうと考える。ジェナや母親も大賛成だった。そこへ、ダグラスが意気揚々とした表情で現れる。なにしろ、もうすぐ邪魔者がいなくなってくれるのだから。しかし、みんなからアレックスと一緒に買い物へ行くよう勧められ、仕方なく計画を変更することにする。店の外でサタンに待ち伏せしてもらうのだ。
 アレックスに手を引かれながら買い物へと出かけるダグラス。そんな2人の後ろ姿を見ていたジェナと母親は、彼らがすっかり打ち解けたものと思って安心する。ただ単にダグラスが打ち解けたふりをしているだけなのだが。やがてハロウィン・ショップでマスクを買ったアレックスは、ダグラスを連れて店を出る。すると、物影で待ち伏せしていたサタンが彼に襲いかかった。
 路地裏へとアレックスを引きずり込み、凶器を使ってボコボコに強打するサタン。さらにグッタリとなったアレックスを空地へ運び、叩き潰した野良猫の血で派手なデコレーションをほどこす。そこへ小さい女の子2人と母親の
親子連れが通りかかるのだが、てっきりハロウィンのパフォーマンスだと勘違いして大喜び。調子に乗ったサタンは記念写真の撮影にまで応じるのだった。
 これで邪魔者がいなくなった、と清々しい表情でサタンと共に帰宅するダグラス。ジェナも母親も、サタンのことを仮装したアレックスだと思い込む。ダグラスは本物のサタンだと言い張るが、そういう設定で楽しんでいるのね、そんなに仲良くなって嬉しいわ、と微笑んでみせる能天気な姉と母。しかも、アレックスは演劇サークルのメンバーだから、演技だってお手のもの。一言も喋らないなんて役に入り込んでいる証拠ね、とジェナは妙に感心するのだった。
 とはいえ、サタンの中身は本物の殺人鬼。あわよくばジェナたちも殺してしまおうとしているようだったが、家族のお気楽なテンションに振り回されてなかなか手を出すチャンスがなかった。しかも、熱烈な崇拝者であるダグラスが片時もそばを離れないのだからやりづらい。なので、子供たちに配るキャンディを買ってきてと頼まれると、即座に首を縦に振ってうなづくのだった。
 ショッピングセンターへ買い出しに出かけたダグラスとサタン。しかし、サタンはキャンディよりも人殺し用の道具を買う方に熱心。その姿にダグラスは感動を隠せなかった。さすがボクの師匠だ!と。しかも、会計をせずにレジを突破するサタンを見て狂喜乱舞。すっげ〜、かっちょいい〜!と、興奮したダグラスは喜び勇んでついていく。そんなサタンが追いかけてきた店員を殺してゴミ箱へ捨てても、やった!これでポイントがまたアップしたね!とご機嫌なダグラス。駐車場ではサタンの押しているカートに乗せてもらい、行き交う人々を次々となぎ倒しながら猛スピードで突進。これで細かいポイントが稼げるのだ。
 さらに、サタンは帰りの道すがら民家へと押し入り、次々と住民を殺していく。その様子を遠巻きに眺めながら、すんげ〜リアル!超いかしてるじゃん!と笑いの止まらないダグラス。通りがかったクラスメートがドン引きする姿を見て、肝っ玉が小さいな〜とせせら笑うのだった。しかし、その途中でパトカーと遭遇。サタンの指示でダグラスは先に家へ帰ることにした。
 一人で帰宅したダグラスを怪訝に思ったジェナは、人殺しだ血まみれだと嬉しそうに喋る弟のことを心配する。母親は子供の言うことを真に受けるなんて、と軽く受け流そうとするが、ジェナには弟の言動がまともだとは到底思えない。そこへ問題のサタンがご帰宅。その様子を注意深く見ていたジェナは、ようやく彼がアレックスではないことに気付いてしまった。
 すると、そこへ仕事を終えた父親(ワス・スティーヴンス)が帰って来る。本物のサタンに出会ったことを嬉しそうに話すダグラス。もちろん、父親は子供のジョークだと思って笑い飛ばす。得意げな顔をしながら冗談交じりで、“パパの内臓を引きずり出してみてよ”と物陰に隠れているサタンへ話しかけるダグラス。すると、サタンはその言葉通り父親の腹を搔っ捌いて、内臓を引きずり出してしまった。
 恐怖とショックで絶叫するジェナと母親。血だらけになって息絶えた父親を目の当たりにして、ようやくダグラスも“死”の現実というものを悟った。子供たちを逃がしてサタンと対峙する母親。ジェナはキッチンへ逃げ込み、電話で警察に通報しようとする。しかし、既に警察官は皆殺しにされていた。誰も電話に出ないことから諦めて、母親の無事を確認しようと玄関へ戻ったジェナ。一部始終を見ていたダグラスによると、サタンは母親をどこかへ連れ去ったという。
 すぐにジェナは表へ飛び出す。道路にパトカーが停まっていたが、中の警官は殺されていた。すると、そこへ傷だらけになったアレックスが現れる。彼は死んでいなかったのだ。しかし、犯人は母親を連れてどこへ行ったのか?そこで、ジェナはあることを思い出した。母親の友達が町中の人々を招いてハロウィン・パーティを開いている。そのことを犯人も会話の中で聞いていたはずだ。すぐに2人はパーティ会場を目指すことにした。
 その頃、母親をサランラップでグルグル巻きにしたサタンはパーティ会場へと到着。その様子を誰もがハロウィン用の演出だと思って大笑いし、サタンのことを仮装したダンナだと勘違いしていた。ラップで口をふさがれた母親は必至に目で訴えかけようとするが、ご機嫌に酔っぱらった人々はそんなこと気付きもしない。かくして会場へと紛れ込んだサタンは、一人また一人とパーティ客を血祭りに上げていくのだった…。

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サタンをアレックスが仮装したものと思い込むジェナと母親

ダグラスはサタンの助手になれたことが嬉しくて仕方ない

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町の住民を次々と殺していくサタン

その様子を楽しげに眺めるダグラス

 2004年のトライベッカ映画祭でプレミア上映されたのを皮切りに、ベルギーのブリュッセル国際ファンタジー映画祭など世界各国のジャンル系映画祭でお披露目された本作。しかし、結局はアメリカ本国でも劇場公開は見送られ、オリジナルビデオ作品としてDVDリリースされることとなった。
 監督・脚本・製作を兼ねたジェフ・リーバーマン監督にとって、本作は『リモート・コントロール/ビデオエイリアンの侵略』('88)以来となる劇映画作品。ホラー・マニアの間では絶賛する声の方が圧倒的に多く、既に一部ではカルト映画として熱心なファンをも生んでいる作品だが、残念ながらリーバーマン監督のキャリアを復活させるには至らなかった。'06年にはジョン・ウォーターズ監督が俳優として主演するテレビのホラー・コメディ・シリーズ『ジョン・ウォーターズ in DEATH 13』の脚本と製作総指揮を務め、パイロット版の演出も手掛けているが、今のところそれっきり音沙汰なしという状態だ。
 なお、参加スタッフはいずれもドキュメンタリー映画やテレビドラマの分野で活躍する人々ばかりらしい。

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サタンはダグラスの父親までをも殺してしまった

ようやく“死”の現実を悟って恐怖するダグラス

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ジェナは生きていたアレックスと共にサタンの行方を追う

ダグラスの母親を連れてパーティ会場へともぐり込んだサタン

 主人公ダグラスを演じているアレクサンダー・ブリッケルは、これが映画デビューとなった子役俳優。いかにも甘やかされて育った生意気なオタク少年の雰囲気を持っており、ハリウッドの子役にありがちなウソ臭い可愛らしさが一切ないのは良かった。妙な説得力があるのだ。だからこそ逆に、一部の観客から“イラつくガキだ”と思われてしまったのかもしれないが(笑)。
 その美人で優しい姉ジェナ役を演じているのは、人気ドラマ『BONES』の最新シーズンでブレナン博士の恋敵を演じて評判になった女優キャサリン・ウィニック。『キス&キル』('10)や『ラブ・アンド・アザー・ドラッグス』('10)など近頃はラブコメ映画の脇役としても活躍しているので、顔を見たことのある映画ファンも少なくないだろう。
 さらに、2人の無邪気でお気楽な母親役には、『フィッシャー・キング』('92)や『パルプ・フィクション』('94)などでお馴染みの名女優アマンダ・プラマー。殺人鬼に拉致されて散々な目に遭う後半の悶絶演技はなかなか抱腹絶倒だった。また、ミッキー・ローク主演の『レスラー』('08)でプロモーター役を演じていたワス・スティーヴンスが父親役としてチラリと顔を見せている。

 

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