ロシアン・ポップス
〜ちょっと気になるアーティスト篇4〜

 

 

トゥーツィ Tutsi

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 ロシアではここ数年、ファブリカやユリア・サヴィチェワ、ナターリャ・ポドルスカヤなど、人気オーディション番組“ファブリカ・ズビョーズドゥ(スター工場)”を卒業した若手アーティストの活躍が目立つ。このトゥーツィという女性グループもその一員だ。
 グループの結成は2004年。その前年に放送された“ファブリカ・ズビョーズドゥ”のシーズン3に出場したイリーナ・オルトマン、レーシャ・ヤロスロフスカヤ、マリヤ・ヴェベール、アナスターシャ・クライノーワの4人が初代メンバーである。
 仕掛け人は番組プロデューサーでもあるヴィクトル・ドロブーシュ。それぞれ違ったタイプの女の子を起用し、全員均等にボーカルを割り当てるなどのコンセプトは、当時既にトップ・スターだった女性グループ、ブレスチャーシェをお手本にしたのだろう。ラテンやハウス、R&Bを取り入れたポップでカラフルなサウンド、歌謡曲ばりにキャッチーなメロディ、ソフトでフェミニンなコーラスなど、音楽面でもブレスチャーシェの影響が強く感じられる。
 デビュー曲“Samui, Samui(ほとんど、ほとんど)”がラジオ・チャートでトップ10に入り、幸先の良いスタートを切ったトゥーツィ。その後もコンスタントにシングルをリリースし続け、アルバムもこれまでに2枚発表している。特に、乙女チックでキュートなロシア歌謡ポップス炸裂のセカンド・アルバムはなかなかの秀作。先輩のブレスチャーシェやファブリカに比べるとB級感が漂うのは否めないものの、楽曲の良さでは決して負けていない。
 ちなみに、これまでに3度のメンバー・チェンジを繰り返しているが、紆余曲折を経て初代メンバー4人が全員復帰。さらに、ナターリヤ・ロストワという新メンバーを加え、現在は5人編成で活動を続けている。

※アルバム・タイトルはロシア語を英語アルファベットで表記し、その英語訳を併記してあります。楽曲タイトルは全てロシア語を英語アルファベットで表記しました。

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Samui, Samui (2005)
Most, Most

Kapuchino (2007)
Capuchino

(P)2005 Monolit Records (Russia) (P)2007 Muzikalnaya Galaktika (Russia)
1,Samui, Samui ビデオ
2,Hochesh Da, Da, Da ビデオ
3,Sol i Sahar
4,Moskovskaya Toska
5,Ya Lyublyu Ego ビデオ
6,Ot Tyebya Do Menya
7,Kosmicheskaya Nochu
8,Zavisayu
9,Sto Svechei ビデオ
10,Ya Lyublyu Yego (Euromixx)
11,Samui, Samui (Remix)
12,Samui Samui
  (Transformer Lemon Rmx)

produced by Viktor Drobush & Iosif Prigojin
1,On Ushel
2,Sama Po Syebye ビデオ
3,Holodno Mnye
4,Nyezamujnyaya ビデオ
5,Gorukii Shokolad ビデオ
6,Chashka Kapuchino ビデオ
7,Vovochka
8,Nye Ya
9,Romashki
10,Sama Po Syebye (Rmx)
11,Gorukii Shokolad (Rmx)
12,Chashka Kapuchino (Karaoke)
13,Nyezamujnyaya (Karaoke)
 ロマンティックでメロディアスなロシア風R&Bナンバー#1がシングル・ヒットしたデビュー・アルバム
。全体的に決して派手ではないものの、それぞれにクオリティの高い楽曲が揃っています。フラメンコやタンゴの要素を盛り込んだアダルトな雰囲気のラテン風ナンバー#5なんか、かなりお気に入り。リッキー・マーティンみたいな本格的ラテン・サウンドに仕上げたリミックス#
10も秀逸です。#11と#12のハウス・ミックスも悪くありません。ちなみに、レコーディングはフィンランドとドイツで行われています。
 乙女チック炸裂な80年代風ユーロ・ポップ・ナンバー#1で完全にノックダウンされるセカンド・アルバム。この甘酸っぱいメロディはクセになること必至です。ロシア民謡をモチーフにした陽気でクレイジーなディスコ・ロック#4、これまた超アップリフティングでパワフルなラテン・ロック#6、ジプシー民謡をモチーフにした哀愁感溢れるロマンティックなポップ・バラード#9など、どれもポップでキャッチーなことこの上なし。シングル・ヒットした#2ですが、これはハード・ハウスなリミックス#10の方がおススメです。

 

 

タマーラ・グヴェルドツィテリ Tamara Gverdtsiteli

 

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 ソビエト時代から息の長い活動を続けるグルジア出身の女性シンガー・ソングライター。太くて落ち着いた力強い歌声が特徴で、シャンソンや民族音楽をルーツとした叙情的かつ哀愁に満ちた楽曲が持ち味だ。中でも、ロシア民謡からジプシー音楽、ジャズやタンゴなど様々なジャンルを吸収した、ノスタルジックで洗練されたバラードは彼女の独壇場。適度に渋くて泥臭いところがすこぶる良い。
 デビューしてから今年で28年目。ロシアでは時代のトレンドに合わせて音楽スタイルを変えるアーティストが圧倒的に多いが、彼女はデビュー以来一貫して己のスタイルを保ち続けている。2004年にロシア連邦共和国から国家芸術家勲章を授与されたほか、これまでに獲得した音楽賞は数知れず。祖国グルジアはもとよりロシアなど旧ソビエト各国で最も尊敬されている偉大なアーティストの一人と言えよう。
 1962年1月18日、グルジア共和国はトビリシの生まれ。本名をタマーラ・ミハイロヴナ・グヴェルドツィテリという。彼女の一族はグルジアでも由緒正しい名門なのだそうだ。ロシア文学の教師だった母親の勧めで幼い頃から音楽を学び、地元トビリシの音楽学校へ入学。児童合唱団のソリストとしても活躍した。ちなみに、少女時代に最も影響を受けたアーティストはエディット・ピアフだったという。
 その後、地元のコンサーバトリーへ進学してピアノと作曲、声楽を学んだ彼女は、19歳の時にソチで開催された国際音楽コンクール“赤いカーネーション”で優勝。翌年には旧東ドイツのドレスデンで行われた音楽祭で2位入賞を果たし、早くもデビュー・シングルまでリリースした。
 88年にはブルガリアの首都ソフィアで行われた音楽コンクール“黄金のオルフェ”で優勝し、イタリアのサン・レモ音楽祭などにも出場。その功績を讃えられて、91年にはグルジア共和国の国家芸術家勲章を授与されている。
 その評価は旧ソビエト以外の国々でも高まり、91年にはフランスの音楽エージェントと契約。なんと、シャンソンの殿堂であるパリのオランピア劇場にて、巨匠ミシェル・ルグランとのジョイント・コンサートを実現させている。その翌年には渡米し、カーネギー・ホールでのコンサートも成功させた。
 これまでにシンガー・ソングライターとして11枚のアルバムをリリースしているタマーラ。オペラ歌手として舞台『カルメン』の主役を務めたり、女優として映画にも出演したりと、その活躍は非常に幅広いようだ。

※アルバム・タイトルはロシア語を英語アルファベットで表記し、その英語訳を併記してあります。楽曲タイトルは全てロシア語を英語アルファベットで表記しました。

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Zvyezdnaya Seriya
Star Series

Posvyasheniye Jenshinye (2001)
Delication to the Woman

Vozdushnui Potselui (2008)
Air Kiss

(P)2005 Star Records (Russia) (P)2004 Mark Records (Russia) (P)2008 Mark Records (Russia)
1,Amerika
2,Vivat Korol
3,Gitara ビデオ
4,Gruziya ビデオ
5,Don-Juan ビデオ
6,Kavkazskaya Plyennitsa
7,Maminui Glaza ビデオ
8,Moya Lyubimaya Piaf ビデオ
9,Nye Ryevnui
10,Nostalgiya ビデオ
11,Osen
12,Pirosmani
13,Posvyashyeniye Jenshinye ビデオ
14,Poslyednyaya Lyubov ビデオ
15,Silnyei Lyubitye
16,Spasibo Muzuika Tyebe
17,Tsuiganskaya Svadba ビデオ
18,Chio-Chio San
1,Uvyertyura
2,Zvyezdui
3,Tui Rasskaji Nam Pro Vyesnu!
4,Karmen
5,Molitva ビデオ
6,V Parije
7,Jenshina V Pustinye
8,Docheri (Alye)
9,Tsuiganskaya Svadba
10,Posvyasheniye Jenshinye

produced by Tamara Gvyerdtsiteli
1,Vozdushnui Potselui
2,Malyenkoye Syerdtse
3,Lyestnitsa ビデオ
4,Karmen
5,Rasskajitye Angelui
6,Uhodya, Uhodi ビデオ
7,Listopad ビデオ
8,Dojdu ビデオ
9,Pesnya Margaritui
10,U Poslyednyei Chertui
11,No, No, Never
12,Ya + Tui ビデオ
13,I Was So Lonely
14,Pismo Suinu
15,Babya Dolya
16,Nostalgiya ビデオ
 タマーラのベスト盤というのは意外にも少ないのですが、これはロシアの人気ベスト盤シリーズ、スヴェーズドナヤ・セリヤ(スター・シリーズ)から発売された1枚。主に90年代以降の楽曲で構成されています。中でも圧巻なのはエディット・ピアフの名曲をメドレー形式で歌った#8。まさに絶唱です。哀愁溢れるジプシー・ソング#3やドン・ファンをモチーフにしたブルージーなシャンソン#5、戦前の流行歌を彷彿とさせる#10、グルジアの画家ピロスマニの世界を歌った#12などもおススメ。日本でいうと加藤登紀子さんのイメージに近いかも。

 全ての作曲・プロデュースをタマーラ自ら手掛けた7枚目のアルバム。まるで往年のフランス映画音楽、特にミシェル・ルグランやフランシス・レイの作品を思わせるような、エレガントでゴージャスな作品に仕上がっています。そこはかとなく漂う退廃感も素晴らしい。加えて
、エモーショナルでありながら、同時に枯れた渋さを兼ね備えたタマーラの歌声がまた絶品です。
中でも、ドラマティックで耽美的なバラード#3は傑作。フル・オーケストラを従えた壮大なバラード・アンセム#10も感動的。ウィスキーなどを片手にじっくりと耳を傾けたい1枚です。

 これが今のところ彼女の最新作。#11と13の英語曲(ターキッシュ・ポップスのカバー)以外は全てタマーラ自身が作曲を手掛けています。従来のシャンソン、ラテン、ロシア民謡、ジャズなどを融合させた独特の耽美的なタマーラ・ワールドを踏襲しながらも、よりライトなポップ感覚を押し出したアルバムに仕上がっているという印象。#2や#8では今風のR&Bっぽい打ち込みなんかも聴かせてくれます。とはいえ、70年代のシャンソンを彷彿とさせる#7のような王道バラードを見事に歌いこなせるのは彼女ならでは。大人向けのポップ・アルバムです。

 

 

アニタ・ツォイ Anita Tsoi

 

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 ロシア音楽界で活躍する韓国系女性シンガー、アニタ・ツォイ。これまでに5枚のオリジナル・アルバムをリリースし、アメリカへの進出も実現。手にした音楽賞も数多い。中でも、ジャパニメーションをイメージした大規模なコンサートは評判が高く、過去にシルク・ド・ソレイユへの出演をオファーされたこともあったそうだ。
 1971年2月7日にモスクワで生まれた彼女は、本名をアニタ・キムという。祖父はロシア革命直後に朝鮮からソビエトへ移住してきた農民。もともと一家はウズベキスタンで農場を経営していたが、アニタの両親はよりよい仕事を求めてモスクワへとやって来たのだった。
 しかし、当時のロシアでは韓国系やモンゴル系などアジア系民族に対する差別が根強く、アニタも学校では全く友達ができなかったという。その寂しさを音楽への情熱に変えた彼女は、国立モスクワ大学の芸術学部でピアノとバイオリンを専攻。さらに、ロシア演劇アカデミーで声楽を学んだ。
 在学中の19歳の時にセルゲイ・ツォイ(現在はテレビ局の重役)と結婚した彼女は、その直後から韓国系の合唱団に参加。コツコツと貯めた貯金を使って、97年にデビュー・アルバム“Polyet(雑草)”を自主制作でリリースする。これが国の主宰する音楽賞“Ovyatsiya(喝采)”の最優秀新人賞を獲得し、一躍脚光を浴びることとなった。
 さらに、98年に発売したセカンド・アルバム“Chernui Lebyed(黒鳥)”も評判となり、99年にはそのアルバム・タイトルを冠したソロ・コンサートを成功させる。この勢いに乗って、00年にはアメリカで初の英語アルバム“I'll Remember You”も発表した。
 当初はバリバリのロック・シンガーとして売り出したアニタだったが、03年のアルバム“Million Minut(100万秒)”を機にダンス・ポップ路線へとシフト・チェンジ。05年には大手ユニバーサル・ミュージックと契約し、R&B風のダンス・ナンバー“Eto Lyubov?(これは愛なの?)”を大ヒットさせる。また、同年開催された大規模なコンサート“ANITA”も話題となった。その結果、彼女はロシア連邦共和国から名誉芸術家の称号を与えられている。
 ちなみに、若くして急逝したロシアの伝説的ロック・バンド、キノのリード・ボーカリスト、ヴィクトル・ツォイ(同じく韓国系)の身内だという噂もあったが、実際のところは全く関係がないらしい。

 

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Alleya Zvyezd
Avenue of Stars

(P)2005 Fullhouse Records (Russia)
1,Na Vostok
2,Zdrastvoii
3,Absolyutnaya Lyubov
4,Nyemoi Vopros
5,Eto Lyubov? (DJ Gruv Remix)
6,Pozdno
7,Million Minut
8,Ladoni
9,Tzvyetok Na Ludu
10,Odnomu Tsibye ビデオ
11,Novogodniye Igrushki
12,La-La-Lyei
13,Nye So Mnoi
14,Eto Li Lyubov
15,Kto Vuidumal Lyubov ビデオ
  (duet with Dima Bilan)
16,Do Svidaniya
 海賊盤や違法ダウンロードの天国であるロシアではCDが売れないということもあって、アニタのアルバムも殆んど出回っていません。これが今のところ唯一手に入るベスト盤です。内容はダンス・ポップ路線に転向した03年から05年までのヒット曲。大ヒット曲“Eto Lyubov?
”はハウス・リミックス#5が収録されています。エロ系R&Bのオリジナルが好きだったので、これはちょっと残念。あと官能的なオリエンタル・ディスコ#12が秀逸です。ただ、それ以外は比較的平凡なダンス・ポップばかりかもしれません。

 

 

アフィーナ Afina

 

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 ギリシャ神話の女神アテナから名前を取ったとおぼしき、ロシアのシャンソン歌手アフィーナ。本名をアフィーナ・ピチェルスカヤということ以外よく知らないのだが(笑)、ここ数年シャンソン系のオムニバス盤やラジオ局のプレイリストなどで名前をよく見かけるようになった人だ。
 今のところリリースされているアルバムは1枚だけ。これがシャンソン独特の泥臭さを残しつつ、現代風のポップスとして上手くまとめられた作品で、随所にツィガンと呼ばれるジプシー音楽やギリシャのライカ、スペインのボレロなどの南欧風テイストを漂わせた秀作だった。
 個人的にあまりシャンソンの世界には詳しくないのだが、ジャケットに興味をそそられて視聴したところ一発でお気に入りに。写真や歌声から想像するに、年齢は30代後半〜40代くらいだろうか。恐らく、ぽっと出の新人などでないはずだ。
 ちなみに、ロシアのシャンソンというのは、もともと19世紀にフランスから輸入されたもの。しかし、その後ロシア独自の進化を遂げて行き、20世紀初頭には都会の貧しい労働者階級の悲しみや苦しみ、喜びなどを歌ったアンダーグランドな大衆音楽として親しまれるようになった。また、ロシア社会の底辺に暮らす犯罪者たちの間でも広く愛され、彼らの心情を歌った作品も多いことから、“犯罪者の歌”という別称でも呼ばれているという。
 ソビエト時代に入ってスターリン政権下の粛清が始まるとシャンソンは一時的に衰退するものの、フルシチョフによる民主化政策のおかげで徐々に復活。60年代にはウラジーミル・ヴィソツキーの登場で反体制的な大衆音楽へと生まれ変わり、その後もロシア庶民の心を代弁する音楽として現在に至っている。
 いわば、ロシア人にとってのソウル・ミュージック。決してヒット・チャートの上位を賑わすジャンルではないが、いまだに根強い人気を誇っている。そういった意味では、アメリカのカントリーや日本の演歌にも通じるような音楽と言えるだろう。

 

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Shater iz Zvyezd (2007)
Shelter From The Stars

(P)2007 Master Sound Records (Russia)
1,Shater iz Zvyezd ビデオ
2,Gruzya
3,Podrugi
4,Nu Gdye Tui Buil ビデオ
5,Proshaniye
6,Sertse Napopolam
7,Tvist
8,Marcel
9,Nye Gadai Na Sudvbu ビデオ
10,Pora Vishnyevaya
11,Tuchi
12,Romanshki
bonus video
Nyebo v Oktyavrye ビデオ
 今のところ、これが唯一のフル・アルバム。ロシアではCDを出すこと自体が大変なので、それも仕方ないかもしれませんね。ジプシー音楽を彷彿とさせる情熱的なバラード#3やコサック音楽風の#4、歌謡ポップス風のキャッチーな#6、ディキシーランド・ジャズとロシア民謡を合体させたクレイジーな#7、ギリシャのライカや東欧のロマを彷彿とさせるパワフルなダンス・ナンバー#9などなど、日本人の琴線にも触れそうな楽曲が目白押し。豪快でスケールの大きなアフィーナの歌声にも引き込まれます。おススメ!

 

プリンツェッスィ Printsessui

 

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 ロシア語で“お姫様”という意味のガールズ・トリオ。そんなキュートなグループ名とはうらはらに、場末のキャバクラも真っ青のエロ下品(笑)な女の子たちが、能天気そのもののロシア民謡風ユーロビートを下手っクソなボーカルで歌いまくる。B級セクシー・アイドル好きにとってはそりゃもうたまらないグループだ。
 とかなんとかいいつつ、彼女たちの詳細については一切不明。ロシアではとにかくガールズ・グループが次から次へと出てきては消えていくのだが、彼女たちもそんな中の一組だった。ただし、唯一のヒット曲“Gdye-To v Ablakah(雲の中のどこかに)”は、なかなかキャッチーでポップなユーロ・ディスコの小品佳作。オフィシャル・ホームページもかなり以前にクローズしているので、恐らく既に解散してしまったのだろう。まあ、どうでもいいと言えばどうでもいいのだけど(笑)
 ちなみに、プロデューサーとしてクレジットされているのはユーリ・アレクセイエフという人物。これって、もしかしてロシアの有名メタル・バンド“マーヴリク”のギタリストと同一人物だったりして・・・!?なとども思ったのだが、んなわけないか(^^;

 

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Gdye-To v Ablaka (2003)
Somewhere in the Clouds

(P)2003 KDK Records Company (Russia)
1,Gdye-To v Ablaka
2,Angelochek
3,Toluko Tui
4,Tsvetnuimi Agnyami...
5,Gdye-To v Ablaka (Remix)
6,Komangir
7,Nikomu Nye Gavari
8,Printsessa
9,Luchi
10,Gdye-To v Ablaka (Remix DJ Luka)
11,Gruppa Abratitye Bnimaniye
  Milaya
12,Gruppa Yu-Kei
  DJ Sky Dreamer

produced by Yuri Alekseyev
 とりあえず、B級路線全開のチープなユーロ・ディスコが目白押しの1枚。ただ、発売元のKDKレコードは当時ロシアのクラブ・シーンを牽引するダンス系レーベルだったこともあってか、サウンド・プロダクションそのものはワリとしっかりしています。楽曲は本当にありきたりなものばかりですが、その中でシングル・カットされた#1、キュートで乙女チックなエレポップ#7はなかなかキャッチーな佳作。この2曲だけは時々無性に聴きたくなります。

 

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