ロシアン・ポップス
〜ちょっと気になるアーティスト篇 パート1

 

 ということで(?)今回は個人的に気になるロシアのアーティストをまとめて紹介してしまいましょう。

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Neigrushki

 まずは90年代末に一世を風靡したダンス系グループ、ニェイグルーシュキ。アニュータ(作詞・作曲)とタニューシカ(ヴォーカル)の女性二人に、ティミチ(作詞・作曲)という男性の3人で1997年に結成されている。ヴァディム・ヴォロディンのプロデュースで1998年にシングル“Ai-Yai-Yai”でデビュー。続くセカンド・シングル“100 Dnei do Prikaza(秩序までの100日)”が爆発的な大ヒットとなり、99年にはファースト・アルバム“Ya Hochu buit s toboi(あなたと一緒にいたい)”がリリースされた。さらに翌年にはセカンド・アルバム“Na Lunu(月の上で)”もリリースされ、シングル“Erunda(無意味)”のヒットも生まれたが、そのまま現在まで活動停止中。実質上、解散したと言っていいのかもしれない。
 彼らの作品の最大の魅力は、とにかく凄まじいくらいにキャッチーでポップな楽曲だろう。しかも、まるで演歌か歌謡ポップスのような切ないメロディが満載で、なおかつサウンドはダイナミックで実験性に溢れたトランス寄りのユーロ・ハウス。アメリカやヨーロッパでは絶対に生まれることのない、ロシアならではのダンス・ポップだ。日本人ならきっとツボにハマること間違いなしの異色グル−プである。

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I Wish To Be With You (1999)

On The Moon (2000)

(P)1999 Zodiak Records (Russia) (P)2000 Zodiak Records (Russia)
1,Vesna
2,Ya Hochu buit s toboi
3,100 Dnei do Prikaza
4,Lish o Lyubvi
5,Ai-Yai-Yai
6,Ya Zabudu Tebya
7,100 Dnei do Prikaza (Lotos Remix)
8,Nadoel
9,Tui Odin, Ya Odna
10,Eto Lyubov
11,Gud-bai Moi Dorogoi
12,Ai-Yai-Yai (House Mix)

produced by Vadim Vorodin
1,Erunda
2,Na Lunu
3,Maluchishka
4,Vesna (Polnaya Versiya)
5,Djonni
6,Lush o Lyubvi (Final Mix)
7,Ya Hochu buit s toboi (Sirius Mix)
8,Radio Dushi
9,Ai-Yai-Yai (House Mix)
10,100 Dnei do Prikaza (Lotos Mix)

produced by Vadim Vorodin
 ハイエナジー、ジャーマン・ユーロ、イタロ・ビート、演歌、歌謡曲、ロシア民謡をごっちゃ混ぜにしてトランス系ユーロ・ハウスに仕上げてしまった強烈にポップでキャッチーなファースト・アルバム。全編哀愁感炸裂の美しいメロディが目白押しで、個人的にもツボにハマりまくりの1枚です。無駄な曲が一つもないというのも立派。もちろん、全曲オススメです。サウンド的にちょっと古さは否めないものの、文句なしの傑作。  前作収録のヒット曲のリミックス・バージョンを含めたセカンド・アルバム。遥かにスケール・アップしたサウンド・プロダクションも見事で、シンセ・エフェクトからボコーダーまで駆使しまくりで、壮大なスケールのユーロ・ハウスを聴かせてくれる。もちろん、キャッチーでポップな哀愁系美メロも健在。この人たちはメロディー・メーカーとしても素晴らしいセンスの持ち主。お願いだから復活してくれ!!

 

 

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Mihail Grebenshikov

 一言、アホバカ・トリオです(笑)。詳しい経歴などは不明ながら、一昨年から去年にかけてブレイクしたラッパー、ミハイル・グレベンシコフとバック・コーラス&ダンサーのチェルパコバ姉妹(双子です)。猛烈なテンションで悪ノリしまくるグレベンシコフの狂ったようなラップに、お色気たっぷりのチェルパコバ姉妹のコーラスが絡むわけなのだが、この人たちのプロモ・ビデオやステージ・パフォーマンスがまた強烈なのだ。
 頭振り乱してゲロゲロいいながら飛んだり跳ねたりするグレベンシコフの背後で、これまた狂ったようなテンションでマヌケなエロ・ダンスを踊りまくるチェルパコバ姉妹。まさになんじゃこりゃ!?の世界。思わず目は釘付け。しかも、このチェルパコバ姉妹、よく見るとなかなかハイレベルなダンス・テクニックの持ち主で、ただでたらめに踊ってるわけじゃないのだ。それにしても、ここまでバカになりきれるのも凄いもの。しまいにゃ、乳首とTバックの股間にテープをバッテン印に貼っただけの格好でクネクネとアホ・ダンスを踊りまくる始末。いやあ、嫌いになれませんね。ってか、大好きです。こういう人たち(笑)。

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“Bulki”のプロモ・クリップ ココ で見れます!

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Has Got...(2004)

(P)2004 Mainstream Pro. (Russia)
1,Tantsui-obnimantsui
2,Drova
3,Bulki
4,Chetvertinki
5,Dai <Belomora> mne, Dai
6,Braslet
7,Nadejda Babkina
8,Uidem Vmeste
9,Topolya
10,Lup
11,Kak Horosho nam Segodnya Vecherom
12Svoboda
Produced by Mihail Grebenshikov
 悪ノリしまくりのバカ丸出しトリオながら、音的にはなかなかの出来映え。まあ、楽曲によってちょいと出来不出来の差はありますけど(笑)。ヒップ・ホップとディスコ・ファンクとロシア民謡を合体させたお気楽でポップな#1なんか最高に楽しめますねー。牧歌的なバラライカの音色とファンキーなリズムが絶妙にマッチしまくりで、あちらでは大ヒットとなりました。ゴリゴリのハード・ファンク#3も猛烈にカッコ良し。この2曲だけでも満腹です。

 

 

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NEOMASTER

 こちらは現在ロシアで大ブレイク中のDJコンビ、ネオマスター。特にリミックス・ワークで注目されており、ユーリア・サヴィチェヴァやヴァレリア、A−スタジオ、シュピルキといった人気アーティストのヒット曲のリミックス・バージョンを次々と手掛けている。その他、タルカンやボッソン、ポール・モーリアといった国外のアーティストの作品もリミックスしまくりで、なかなか面白い仕事をしている。その基本はポップなユーロ・ハウス。中でもポール・モーリアの「涙のトッカータ」のリミックスは絶妙にツボを押さえたもので、昨年ロシアのラジオでは大いに話題になったものだった。
 今年に入ってからは、そうしたリミックス・ワークを集めた個人名義のアルバムもリリースしており、しばらくはちょっと目が離せそうにない。

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Marathon (2006)

(P)2006 Prof Music (Russia)
1,Esli v Serdtse Jivet Lyubov
  Yulya Savicheva VS Neomaster
2,Toccata
3,Ne Vajno
  Alisea VS Neomaster
4,Osennii Marafon
5,Milaya
  Chai Vdvoem VS Neomaster
6,Klyuchiki
  Valeria VS Neomaster
7,Ya Zapru Dver
  Sveta VS Neomaster
8,Yletayu
  A Studio VS Neomaster
9,Tselui Menya
  Revolvers VS Neomaster
10,Delo ne v Etom
  Gruppa<Zveri> VS Neomaster
11,DJ Vasilii
  Zdob Si Zdub VS Neomaster
12,9 rota, Ru
13,Yujnaya Noch
  Gruppa<Zveri> VS Neomaster
14,A Little More Time (Neomaster Melody Step Mix)
  Bosson
15,Vyuga
  Oksana Pochepa VS Neomaster
16,Sam Tui Natasha
  Shpilki VS Neomaster
17,Dudu (Neomaster Dance Mix)
  Tarkan
 レコード会社の枠を超えて、ネオマスターがこれまでに手掛けたリミックス・バージョンを集めたベスト盤的内容のファースト・アルバム。オススメはポール・モーリアの「涙のトッカータ」を超イケイケのポップなユーロ・ハウスに変身させた#2、ロシアの懐メロをリミックスした#4、そしてトルコのスーパースター、タルカンの大ヒットを超ミーハーなオリエンタル・ディスコにリミックスした#17。

 

 

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ASSORTI

 昨年デビューした超強力ガール・グループ、アソルティ。グループ名から察すると、“あらゆるタイプの女の子詰め合わせ”ということでしょうか。まさに、ロシア版プッシー・キャット・ドールズ。ロシアの人気男性グループ、“プレミェール・ミニストル”がバックアップする女の子6人組である。メンバーはアーニャ、アリーナ、オクサーナ、オーリャ、マリア、ナターシャ。基本的にはアリーナ、マリア、アーニャの3人がリード・ボーカルで、あとの3人はバック・コーラス担当。ただし、ビヨンセ似のオクサーナは歌っている様子ほとんどなし(笑)。
 デビュー曲の“Krasivaya Lyubov(美しい愛)”がインパクト強かった。トルコ風のオリエンタルなディスコ・ファンクで、素晴らしくキャッチーなメロディ・ライン、絶妙のコブシ回しで歌うアリーナとマリアの本格的なボーカル、さらには中近東の民族楽器を駆使したエキゾチックなサウンドと、全く非の打ち所のない出来映え。こりゃ、凄いグループが出てきたもんだと思ったが、その後のシングルは平凡なものが続いている。
 ちなみに、ようやくここへ来て彼女たちもファースト・アルバムのリリースが決定したようだが、ロシアでは幾つかヒット曲を出すか、よっぽどレコード会社が力を入れているアーティストでない限りはCDアルバムがリリースされることはない。シングル盤という概念もないので、アーティストはラジオのリクエストだけが頼りになる。よって、デビューして1年以上経つアソルティだが、今まで彼女たちの楽曲を手に入れるためには、正規盤・海賊盤を含めたオムニバス・アルバムを購入するか、合法・違法を含めたネットのダウンロード・サイトを利用するしかなかった。ということで、念願のファースト・アルバムを心待ちにしてみよう・・・。

“Krasivaya Lyubov”のプロモ・クリップ ココ で見れます!

 

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Lyubovnuie Istorii

 今や中堅どころとして活躍を続けているガール・グループ、リューボフヌイエ・イストリー。グループ名は“愛の物語”という意味。その名にふさわしく、美しいメロディのしっとりとしたポップ・ナンバーを歌うグループで、セクシー路線が圧倒的多数のロシアのガール・グループの中では非常に珍しいお嬢様タイプの正統派コーラス・グループ。なんだか70年代の歌謡フォークを思わせるようなセンチメンタルなメロディが多く、派手さはないものの非常に気になる女の子たちだ。歌声も非常に清楚で、今どき珍しいノスタルジックなヨーロピアン・ポップスを聴かせてくれる。メンバーはオルガ、クリスティーナ、マイヤの3人。デビューは2004年で、その後メンバーが一人増えている。今のところ、ファースト・アルバム以降のCDリリースがない上に新曲もまばらな状態で、もしかしたら既に解散してしまっているのかもしれない。ロシアのガール・グループは短命なケースが多いことだし・・・。

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Lyubovnuie Istorii (2004)

(P)2004 Megapol (Russia)
1,Ne Mogu Skazat Tebe
2,Tri Nochi
3,Pozvol Mne
4,Mui s Toboi Snova Vstretilis
5,Ne Zabuivai obo Mne
6,Ostanovis, Postoi
7,O Tebe
8,Skaji Zachem?
9,Tam, Na Moei Storone Lyunui
10,Novogodnyaya
11,Put Domoi
12,Shkola

produced by Valerii Belotserkovskii
 センチメンタルで優しげな心温まるノスタルジック・ヨーロピアン・ポップスを楽しめるデビュー・アルバム。どれも派手さはないものの、じわじわと心に染み込んでくる良質なナンバーばかり。乙女チックで淑やかなコーラス・ワークも秀逸で、すれ切った最近の女性アーティストにはない清楚な瑞々しさがいいですね。

 

 

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SHPILKI

 一転して、こちらはいかにもな感じのセクシー系ガール・グループ、シュピルキー。とはいえ、このセンスはロシアでしかあり得ないだろう。何が凄いって、もう殆ど80年代のキャンディー・ポップスなのである。それこそ、ドリー・ドッツやトリックス、ニュートン・ファミリー辺りとほぼ同じ路線。サウンド・プロダクションだけは21世紀仕様だが、楽曲そのものは80年代のヨーロピアン・アイドル・ポップスそのまんま。ちょっとロシア民謡的なノリのキュートでバカバカしい“Myau-Myau(ミャオ・ミャオ)”なんて、もう鼻血が飛び出るくらいに能天気でカワイイ。こういうガール・グループがメインストリームで堂々と活躍しているところが、ある意味ロシア音楽界の偉大なところだろう(かな?)。
 メンバーはヴァーリャ、ナターシャ、アラ、カーチャの4人。デビュー曲“Sam Tui Natasha”はトルコ風のオリエンタルでキャッチーなポップ・ナンバーで、キプロス島で撮影されたゴージャスでコミカルなプロモ・ビデオも話題となり、ロシアでは大ヒットを記録した。昨年にはデビュー・アルバム“Albom Pervui(ファースト・アルバム)”もリリース。最近では、新曲“Papuasy”も発表され、セカンド・アルバムに向けた準備が着々と進んでいるようだ。

“Sam Tui Natasha”のプロモ・クリップ ココ で見れます!
“Malenkaya Shtuchka”のプロモ・クリップ ココ で見れます!(キャンディ・ポップです!)
新曲のライブ映像 ココ で見れます!

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First Album (2005)

(P)2005 Style Records (Russia)
1,Sam tui Natasha
2,Malenkaya Shtuchka
3,Myau-Myau
4,Chmoki-Chmoki
5,Poimi Menya
6,Kruti Pedali
7,Zaya
8,Temnota Dryug Molodeji
9,Nikakie
10,Dunya Kulakova
11,Sam tui Natasha (Remix)
12,Malenkaya Shtuchka (Remix)
13,Sam tui Natasha (Karaoke)
14,Malenkaya Shtuchka (Karaoke)
bonus
Sam tui Natasha (video)
Malenkaya Syutuchka (video)

 こういう通俗的なアイドル・ポップスって大好きですねー。しかも、ロシア民謡やらトルコ民謡やらをミックスしながら、80年代風のキャンディー・ポップスに仕上げているセンスは秀逸そのもの。女の子たちのルックス的には及第点ながら、これがみんな歌上手いのなんの。はちきれんばかりに元気いっぱい、若さいっぱい。しかも、音作りは非常に緻密で、音楽的なクオリティもかなり高い。こういう音を聴けるのもロシアン・ポップスの醍醐味です。

 

 

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Lada Dens

 姉御タイプの中堅女性シンガー、ラダ・デンス。デビューは2001年で、キャッチーでダンサンブルな楽曲とドラッグ・クイーンのようなケバくてエロいパフォーマンスで人気を集めている。よーく見るとワハハ本舗の柴田理惠に似てたりするんだけど(笑)。最近では映画デビューも果たしており、歌手としての活動はちょっと控えめだったりするが、デビュー曲の“Odin Lish Raz(ただ一度だけ)”や“Kubik Luda(アイス・キューブ)”は結構好きだったし、最近のヒット“Kontrolunui Potselui(キスのコントロール)”なんかもクイアーなセンスが炸裂でお気に入り。ポップ・スターというよりも、一昔も二昔も前のキャバレー歌手みたいな芸風が魅力のエンターテイナーで、個人的にちょっと気になる人ではある。

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When Gardens Blossomed (2001)

(P)2001 Monolit (Russia)
1,Kubik Luda
2,Do Svidaniya
3,Ne Sudba
4,Prezident
5,Odin Lish Raz
6,Toluko Dojdis
7,Voron
8,Seks
9,Tainaya Lyubov
10,Vanka
11,Dai Mne Etot Vecher
12,Shaibu
13,Odin Lish Raz (Mix)
 デビュー・アルバム。まだこの頃は顔がふっくらとしていますね。アルバムとしては平凡な出来映えながら、哀愁系ユーロ・ハウスの佳作#1や、ニュー・エイジ・サウンドとロシア民謡を合体させたような美しいバラード#3、デビュー・ヒットとなった#5辺りはかなりオススメ。その一方で、一時期のイタロ・ハウスをパクったような#6やリッキー・マーティンの“Livin' La Vida Loca”をまるっきりコピーしてしまった#11のような安っぽい楽曲はかなり失笑もの。

 

 

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Anastasiya Stostkaya

 ロシアのスーパー・スター、フィリップ・キルコロフの秘蔵っ子として知られるアナスターシャ・ストーツカヤ。歌手としてよりも、舞台のミュージカル・スターとして有名な人だ。1982年10月1日、ウクライナ共和国のキエフ生まれ。4歳からダンスを学び、10歳の時に家族と共にモスクワへ移住。12歳で舞台デビューしている。その後、フィリップ・キルコロフに才能を認められ、2002年に「リップス」、「ノートル・ダム・ド・パリ」、そして「シカゴ」(キルコロフと共演)と立て続けに話題作ミュージカルの舞台に主演。一躍時の人となった。
 その後、キルコロフのアルバムにデュエットで参加したり、ソロ・シングルのリリースやテレビの音楽番組、バラエティ番組への出演など多彩な活躍を続けている。ミュージカル出身の人だけに歌はうまく、ダイナミックなステージ・パフォーマンスや明るいキャラクターなども魅力で、本格的なソロ・アルバムのリリースが期待される。

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You've Forgot to Turn to Rain (2005)

(P)2005 Kometa (Russia)
1,Tui Razuchilsya Prevrashtsya v Dojd
2,Shadows Dance All Around Me (New Version)
3,Noch Podruga
4,I tui Skajeshu (duet with P.Kirkorov)
5,Krai moi Rodnoi Krai
6,Ya ne Lyublyu Tebya
7,Venu Reki (New Version)
8,Lyubov Morkov
9,Dai mne pyatu Minit
10,Vlyublennaya Dusha
11,Muzuika i Ya
12,Can't Take My Eyes Off You
13,Ariya Syuzannui
14,Shadows Dance All Around Me (1st Version)
15,Lyubov Morkov (duet with P.Kirkorov)
16,The Man I Love
17,Venu Reki (1st Version)
18,Ya eto Nikomu ne Otdam
19,I tui Skajeshu
20,Dai mne pyatu Minit (Live)
 アナスターシャが今までにリリースしたシングル及びテレビの音楽番組用にレコーディングした作品などを集めたコンピレーション盤。スケールの大きいダンス・ナンバーは聴き応え十分だし、#8のような心温まる童謡風の楽曲なども非常に楽しい。個人的には、ウクライナ語で歌ったオリエンタルなトライバル・ダンス・ナンバー#5がイチオシのオススメ。A-スタジオが大ヒットさせたフラメンコ・ディスコをカバーした#3も大好きだし、「君の瞳に恋してる」をレビュー・ショー風にカバーした#12の大げさなゴージャス感もクセになります。

 

 

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Masha Rjevskaya

 「アメリカン・アイドル」や「スター・アカデミー」など、いわゆるスター育成番組がここ数年世界中で大人気だが、そのロシア版と言えるのが“ファブリカ・ズヴョーズドゥ”。ずばり“スター工場”という意味だ。ロシアの国民的大スター、アラ・プガチョワの出資で製作されている番組で、今をときめくスーパー・アイドル、ユーリア・サヴィチェヴァやイラークリといったスターを生み出している。そのサヴィチェヴァと同期で番組に登場し、活躍を期待されながら消えてしまったのがマーシャ・ルジェフスカヤ。2003年にリリースされたデビュー曲の“Kogda Ya Stanu Koshkoi(私が猫になったら)”はノスタルジックなアコーディオンの音色とメランコリックなメロディー、そしてエレクトリックなボサノバのリズムが非常にお洒落な作品で、ロシアでもかなりのヒットとなった。個人的にもむちゃくちゃ大好きな曲だったが、その後は鳴かず飛ばずのまま。ちょっと憂鬱そうな自閉症気味のハスキーな歌声も好きだった。今は何をしているのだろう・・・。

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Fabrika Zvezd 2 (2003)

(P)2003 Monolit (Russia)
1,Shokolanuii Zayats by Nartsiss Luer
2,Vova-Chuma by Iraklii Pirtshalava
3,Kogda Ya Stanu Koshkoi by Masha Rjevskaya
4,Semenov Hali-Gali by Aleksei Semenov
5,Vuisoko by Yulya Savicheva
6,Dalshe Vseh by Lena Temnikova
7,Tai by Dmitrii Praskovin
8,Gde Tui by Polina Gagarina
9,Nam Nam by Lena Terleeva
10,Dva Chasa by Kvartet
11,Proshai Moya Lyubov by Yulya Savicheva
12,Akynamataya by Nartsiss Luer
13,Zajigai Solntse by Kristian Leinih
14,Korabli by Yulya Savicheva
15,Sheik by Aleksei Semenov
16,Zachem Ya Jdala Tebya by Masha Rjevskaya
17,Taina by Lena Temnikova
18,Gimn Fabriki Zvezd-2 by Fabrika Zvezd-2
 こちらは、マーシャの作品(#3と#16)の他、当時の“ファブリカ・ズヴョーズドゥ”出演者のオリジナル曲を聴くことの出来るオフィシャルなコンピレーション盤。ユーリャ・サヴィチェヴァのメガ・ヒット#5も収録されているお得な1枚です。

 

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Natalya Senchukova

 1993年にデビューし、スペインでもヒット曲を放っている女性シンガー、ナターリャ・センチュコヴァ。1970年グルジア共和国生まれだという。決して歌の上手い人ではなく、どちらかというとルックスで勝負というタイプ。個人的には特に興味のない人だったが、2002年にリリースしたアルバム“Ne Plachte, Devochki!(泣くな、娘たちよ)”は乙女チック歌謡ディスコ・ナンバーのオンパレードで、彼女のディスコフグラフィーの中でも特に異彩を放つ1枚だった。その後もアルバムやシングルをリリースしているが、残念ながらいずれも興味なし。

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Don't Cry, Girls! (2002)

(P)2002 Nikitin (Russia)
1,Ya po Tebe Skuchayu
2,Nebo No.7
3,Ne Prachte, Devochki
4,Kogda na Stsene Gasnet Svet
5,Kolokolchik
6,Dokotor Petrov
7,Lodka
8,Na Goryachem Yuge
9,Bolshe Mne ne Zvoni
10,Tui Skazal mne, Pover
 くどいくらいに歌謡曲路線の炸裂するユーロ・ダンス・ポップ・アルバム。島倉千代子の「人生いろいろ」や渡辺真知子の「迷い道」、ヒロシ&キーボーの「3年目の浮気」辺りを彷彿とさせるような楽曲が目白押しです。洋楽でありながらコテコテの演歌・歌謡曲という摩訶不思議さ。この泥臭さは好き嫌いあるかもしれませんが、一度ハマるとクセになること請け合い。

 

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Maksim

 昨年、メジャー・デビュー曲“Trudnuii Vozrast(難しい世代)”がMTVを中心に大ヒットして注目された新人女性シンガー、マクシム。本名をマリーナ・マクシモヴァという彼女は、タタールスタン共和国の首都カザンの生まれ。少女時代から作詞・作曲・ダンスが得意で、地元カザンのインディーズ・シーンではかなり有名な女の子だったらしい。
 今年に入ってリリースされたデビュー・アルバム“Trudnuii Vozrast”でも、全ての楽曲で作詞・作曲を手掛けている。音楽的には、ちょっとT.A.T.U.を彷彿とさせるようなひねったセンスのダンス・ポップが中心。まだまだ未完成という感じで、アーティストとしての個性を確立するのはこれからだと思うが、注目しておいて損はない美少女スターだ。

“Trudnuii Vozras”のプロモ・クリップ ココ で見れます!

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Difficult Age (2006)

(P)2006 Gala Records (Russia)
1,Trudnuii Vozrast
2,Santimetrui Duihanya
3,Nejnost
4,Lolita
5,Son
6,Vetrom Stat
7,Otpuskayu
8,Pam-Param
9,Znaesh Li Tui
10,Santimetrui Duihanya (Remix)
11,Trudnuii Vozrast (Slow Version)
12,Nejnost (Remix Acid-Jazz)
13,Nebo Tsveta Moloka
 ポップで透明感のある女の子らしいダンス・ナンバーが詰め込まれたデビュー・アルバム。どことなくひねくれているというか、尖がった感じがあるのがロシアっぽいかもしれない。T.A.T.U.が好きな人なら絶対にツボでしょう。声の雰囲気も似ているし。全体的にテクノやトランス、オルタナ寄りの音作りなので、UKやドイツの若い子なんか好きなんじゃなかな、と思います。

 

 

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Valeri Meladze

 最後に紹介するのがヴァレリー・メラージェ。15年以上のキャリアを誇るベテラン歌手だ。基本的には、スケールの大きなテノールで高らかに歌い上げるタイプの人。個人的にはどっちかというと苦手な部類の歌手なのだが、昨年大ヒットしたシングル“Salyut, Vera(サリュート、ヴェラ)”は往年のカンツォーネを思わせるノスタルジックなメロディとダンサンブルなユーロ・ディスコのリズムが絶妙に融合した素晴らしいダンス・ナンバーだった。
 1965年6月23日、グルジア共和国に生まれたメラージェは、少年時代からピアノを学んで育った。しかし、高校を卒業した彼は、船舶技師になるために専門学校に進学する。だが、在学中に音楽バンドのエンジニアを経験したことから音楽の道を志すようになり、1989年に兄コンスタンティンと共にバンド“ダイアログ”に参加。リード・ボーカリストとして人気を得た彼は、93年に兄と共にバンドを脱退してソロとなった。以来、彼の作品は全て兄コンスタンティンが作詞・作曲・プロデュースしている。
 ロシアで最も人気の高い男性歌手の一人と言われており、現在までに8枚のアルバムをリリースしている。さらに、モスクワ市内の人気クラブを経営したり、銀行の役員を務めるなどビジネスマンとしても手腕を発揮しており、ロシアのショー・ビジネス界の中でも随一の金持ちらしい。その辺りのセレブ臭も非常に鼻につくわけで、先述した“Salyut, Vera”がなければ完全無視するタイプのアーティストではある。まあ、あのバイアグラとコラボを組んでいた時点でも、かなり終わっていたのだが・・・。

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Salute, Vera! (2005)

(P)2005 Misteriya (Russia)
1,Inostranets
2,Salyut, Vera
3,Oskolki Leta
4,Se Lya Vi
5,Prityajenya Bolshe Net
6,Krasivo
7,Okean Iz Reki
8,Zolotistuii Lokon
9,Sera
10,Aktrisa
11,Samba Belogo Motuilka
12,Passvetnaya
13,Chernaya Koshka
14,A Vse Moglo Bui Buit Inache...
15,Limbo
16,Reka Vremeni
17,Beregi Sebya, Moi Angel

produced by Konstantin Meladge
 個人的に所有している唯一のメラージェのアルバム。何といっても目玉は#2ですね。往年のカンツォーネを彷彿とさせるノスタルジックでスケールの大きなダンス・ナンバーで、文句なしに素晴らしい出来映えです。その他、全体的に60年代〜70年代にかけてのシャンソンやヨーロピアン・ポップスに影響を受けたようなユーロ・ダンス・ポップが多く、メランジェの大仰なテノール・ボーカルさえ気にしなければ、全編を通して楽しめる一枚です。

 

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