ペトゥラ・クラーク Petula Clark
ブリティッシュ・ポップスのファースト・レディ

 

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 大好きで大好きでたまらない女性アーティストである。その凛とした清々しいフェミニンな歌声、お洒落でポップなサウンド、カラフルでエレガントなファッション。どんな歌でも、彼女が歌うとキラキラと輝きだす。グルーヴィなリズムと共に言葉の一つ一つをメロディに託して歌う、その真っ直ぐで説得力のある伸びやかな歌唱力。そして、リズム&ブルースからボサノバまで、様々なジャンルを自分のスタイルに取り込んでしまう、モダンでハイセンスな音楽性。彼女の作品の一つ一つに人生の歓びと幸福と悲哀が満ち溢れ、実に様々なドラマを紡ぎだしていく。ただただ、愛さずにはいられないのだ。
 しかし、彼女ほどのスーパースターが、日本では殆ど忘れ去られてしまっているのはどうにも解せない。2曲の全米ナンバー・ワンに14曲の全米トップ40ヒット、そして2曲の全英ナンバー・ワンに19曲の全英トップ40ヒットというのは、60年代の女性アーティストとしては驚異的なセールスだった。彼女自身は大変なリベラルで、1968年のテレビ特番“Petula”で黒人歌手ハリー・ベラフォンテとデュエットした際に手を組んだ事が問題になってスポンサーからカットを命じられた際に、それを無視して放送を強行させたのは有名な逸話だ。アメリカのテレビで白人と黒人の男女が肌を触れ合ったのは、これが初めてだったという。彼女の嫌味のない品の良さと片意地を張らない自然体のヒューマニズムは、声高に人種差別反対を叫ぶよりも遥かに説得力があったのだろう。この番組は保守・リベラルを問わず大変な評判となり、当時の公民権運動の高まりに一役買う事となった。
 また、トニー・ハッチという優れたソングライター兼プロデューサーとの出会いも彼女には幸運だった。イギリスのバカラックとして日本でも熱狂的なファンを持つトニー・ハッチだが、最高の仕事を残しているのはペトゥラとのコラボレーションだ。その洒脱で粋なセンスと時代の空気を読む勘の鋭さは、ペトゥラ・クラークというエレガントで強い信念を持った類い稀な才能と出会うことによって真価を発揮したと考えるべきだろう。トニー・ハッチだけでなく、ペトゥラはミシェル・コロンビエやリチャード・カーペンターといった優れた音楽家を協力者として見出している。その先見の明も改めて評価すべきだと思う。
 そして、こうした全ての要素が融合することにより、リベラルだけでなく保守層からも抵抗感なく受け入れられ、流行に敏感な若者から耳の肥えた中高年層にも愛されるペトゥラ・クラークという唯一無二のスターが生まれたのである。ちなみに、あのマイケル・ジャクソンが少年時代に憧れたスターはペトゥラだったという。

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子役スター時代のペトゥラ

50年代の頃のペトゥラ

 彼女の出世作は64年の大ヒット“Downtown(恋のダウンタウン)”だが、地元のイギリスではその遥か以前の1940年代から国民的なスターとして知られていた。1932年11月15日、イギリスはサリー州エプソムに生まれたペトゥラは、10歳のときにBBCラジオに出演したことをきっかけに少女スターとして注目を集めた。たちまち“イギリスのシャーリー・テンプル”として人気を集めるようになり、1944年には映画デビューまで果たしている。40年代後半には“Petula Clark”という自分の名前を冠したテレビ番組まで持つほどのスターとなっていた。
 レコード・デビューは1949年。当時はまだイギリスにはヒット・チャートというものが存在しなかったために、どれだけ売れたのかは定かではないが、1954年にリリースされたシングル“The Little Shoemaker”が全英7位を記録していることから推察されるように、既に歌手としてもトップ・スターの地位を確固たるものにしていたようだ。ただ、後のインタビューでペトゥラ自身が語っているが、イギリスの一般大衆にとって彼女は戦時中の厳しい時代に人々の心を和ませた少女アイドルであり、それこそ誰もが我が子のように愛した存在だった。それだけに、彼女が大人の女性に成長していく事に違和感を感じる人も少なくなく、子役スターからの脱皮にはかなり苦労したようだ。

 こうして、イギリスの国民的子役スターからティーン歌手へと成長したペトゥラは、1958年にフランスに招かれてフランス音楽界の聖地であるオランピア劇場に出演を果たす。これが大変な評判となり、フランスのヴォーグ・レコードと契約を結んだ。そして、当時ヴォーグの広報担当だったフランク・ウォールフと1961年に結婚し、パリを拠点に活動するようになった。フランスではフランス語で吹き込んだレコードを次々とヒットさせる一方、イギリスでも好調にヒットを放ち、61年にリリースされたシングル“Sailor”は彼女にとって初の全英チャートナンバー・ワン・ヒットとなった。フランスでは“Romeo”や“Ya Ya Twist”、“Chariot”がヒット・チャート1位を記録。さらに、ドイツでは“Monsier”が、イタリアでは“Chariot”が1位をマークし、その人気は次第に国際的になっていく。
 しかし、一方で彼女のレコードはヨーロッパでは売れても、それ以外のテリトリーでは全くと言っていいほど売れなかった。アメリカでは1951年にシングル“Tell Me Truly”がリリースされているが、話題にすらならなかった。そんな折、彼女の作品のアレンジ等を手掛けていたトニー・ハッチが、ある曲を持ってパリのペトゥラの自宅を訪れる。ちょうどアメリカへ行ったばかりだったハッチは、当時アメリカを席巻していたソウル・ミュージックに強い影響を受けた。そこから生まれたのが“Downtown(恋のダウンタウン)”だった。
 それまで、どちらかというと古めかしいポップ・ミュージックばかりを歌っていたペトゥラにとっても、“Downtown”は全く新しい挑戦だった。当時、たまたまパリのヴォーグ・レコードを訪れていたワーナー・レコードの重役ジョー・スミスは、この曲を耳にしたその場でヒットを確信して全米のディストリビュート権を得たという。その読みは見事に当たり、“Downtown”は見事全米チャート1位を記録。アメリカだけで300万枚以上を売り上げるメガ・ヒットとなり、グラミー賞まで受賞した。イギリスでも2位を記録し、ヨーロッパ各国はもとより日本やアジア各国でも大ヒットとなり、これ1曲でペトゥラは世界的なスーパー・スターとなった。翌1965年には“I Know A Place”が全米3位、“My Love”が全米1位をマーク。ビートルズやストーンズと並んで、ブリティッシュ・インベージョンを代表する存在となる。

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トニー・ハッチとペトゥラ

“A Sign of the Times”を歌うペトゥラ

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こんなサイケなファッションもいいですね

まさにスインギン・ロンドン!


 その他にも、この時期のペトゥラは“A Sign of the Times”、“Call Me”、“You're the One(ヴォーグスのカバーでもヒット)”、“I Couldn't Live Without Your Love”など、トニー・ハッチとのコンビでキャッチーかつダンサンブルでお洒落なポップ・ナンバーを次々と
生み出している。そのどれもが時代に色褪せない素晴らしい作品ばかりなのは言うまでもなかろう。67年には映画「チャップリンの伯爵夫人」('67)の主題歌“This Is My Song”を歌い、全米3位、全英1位を記録している。さらに、続く実験性の高いポップ・ナンバー“Don't Sleep In The Subway"も全米5位をマーク。
 この頃から、ロマンティックでメロディアスな大人のバラードを歌うようになり、次第にヒット・チャートからは遠ざかっていくものの、フランシス・フォード・コッポラ監督の映画「フィニアンの虹」('68)や「チップス先生さようなら」('69)に主演したり、テレビの特番が作られるなど活躍の場をさらに広げていった。しかし、二人の娘たちが思春期を迎え、72年には長男が生まれたことから、70年代半ば頃には家庭生活を優先させるようになる。ちなみに、この時期に“Downtown”のディスコ・バージョンを吹き込んでいる(1976年)でいるのだが、これが非常に素晴らしい出来映えだった。しかし、再発シングルと勘違いされたために殆ど陽の目を見ることなく消えてしまい、その後プレミア・アイテムとなっている。

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「フィニアンの虹」撮影中にコッポラと

「チップス先生さようなら」より

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1970年頃のペトゥラ

家族と共に(70年代後半)

 こうして、第一線から退いたペトゥラだったが、1981年に華々しくカムバックを果たす。それもミュージカルの舞台で。映画でも有名な「サウンド・オブ・ミュージック」のロンドンでの再演のマリア役に抜擢されたのだった。しかし、マリア役といえばジュリー・アンドリュース。少女スター時代からの親友であるジュリーの当たり役を演じる事に抵抗を感じたペトゥラだったが、全く新しいマリア像を演じて欲しいという制作サイドの意向と子供たちの強い後押しもあって、この舞台を引き受けた。これが大評判となり、ペトゥラは次々とミュージカルの舞台を踏むようになる。93年にはウィリー・ラッセルの名作「ブラッド・ブラザーズ」のブロードウェイ公演に主演。さらにアンドリュー・ロイド・ウェッバーの「サンセット大通り」の主役ノーマ・デズモンド役に抜擢され、1995年から2000年までの間に2500回もの公演をこなし、彼女にとって最大の当たり役となった。
 その一方で、1998年以降はコンスタントにコンサート活動も行っており、何枚かライブ・アルバムもリリースしている。驚くべきは、「恋のダウンタウン」の頃から殆ど変る事のない歌声だ。そして、より説得力と深みを増したパフォーマンス。コンサートで歌い続けている“I'm Not Afraid”を是非とも聴いて欲しい。
 “今宵あなたの前に立つことを私は恐れない/何度も、そう何度も私は自分らしく生きようとしてきた/それは、あなた達の知っている私ではないのよ/今はっきりと確信するわ/誠実さこそが大切なの/私の中に横たわる真実を否定したりはしない”と語られるこの作品は、まさに彼女自身の半生を振り返った赤裸々なモノローグ。既に70歳を超えた彼女の、その力強いメッセージとパワーに圧倒されるはずだ。
 最後に付け加えておきたいのは、ペトゥラのソングライターとしての才能だ。実は彼女、アル・グラントという男性名を使って数多くの作品を作曲している。中でも“For Love”と“Love Is The Only Thing”は非常にメロディアスな名曲。どちらもアルバム・トラックとして書かれた作品だが、シングルとしても十分に通用する出来映えだった。

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アンディ・ウィリアムスと

敬愛するペギー・リーと


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こういう清楚な雰囲気も嫌味になりません

これまたエレガントで素敵です


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「サンセット大通り」でノーマ役を演じるペトゥラ

現在も精力的に活動するペトゥラ

“Downtown”のテレビ映像 ココ で見れます!

“My Love”のテレビ映像 ココ で見れます!

“Hello Dali”(ダリダとのデュエット)のテレビ映像 ココ で見れます!


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Downtown (1965)

I Know A Place (1965)

My Love (1966)

(P)1993 Sequel Records (UK) (P)1993 Sequel Records (UK) (P)1994 Sequel Records (UK)
1,True Love Never Runs Smooth
2,Baby It's Me
3,Now That You've Gone
4,Tell Me (That It's Love)
5,Crying Through A Sleepless Night
6,In Love
7,Music
8,Be Good To Me
9,This Is Goodbye
10,Let Me Tell You
11,You Belong To Me
12,Downtown
bonus tracks
13,I Will Follow Him
14,Darling Cheri
15,You'd Be Better Love Me

produced by Tony Hatch (#1-#12)
1,Dancing In The Street
2,Strangers And Lovers
3,Everything In The Garden
4,The 'In' Crowd
5,Heart
6,You're The One
7,A Foggy Day
8,Gotta Tell The World
9,Every Little Bit Hurts
10,Call Me
11,Goin' Out Of My Head
12,I Know A Place
bonus tracks
13,Jack And John
14,You'd Better Come Home
15,The Sound Of Love
16,Round Every Corner

produced by Tony Hatch
1,My Love
2,Hold On To What You've Got
3,We Can Work It Out
4,Time For Love
5,Just Say Goodbye
6,The Life And Soul Of The Party
7,A Sign Of The Times
8,The Thirty First Of June
9,Where Did We Go Wrong
10,I Can't Remember (Ever Loving You)
11,Dance With Me
12,If I Were A Bell
bonus tracks
13,Rain
14,Love Is A Long Journey
15,Your Way Of Life

produced by Tony Hatch
 「恋のダウンタウン」の大ヒットを受けて制作されたアルバム。全体的にまだビート感は抑え気味だが、#6ではサイケデリックなシタールを聴かせたり、#8では超キャッチーでダンサンブルなモータウン風ポップ・サウンドも聴かせてくれている。ジョー・スタッフォードも歌っていたスタンダードの名曲をスインギーなロック・バラードにアレンジした#11も素敵です。当時のレコード業界におけるアルバムの位置づけを考えても、非常に良く出来た1枚と言えるでしょう。  マーサ・アンド・ザ・ヴァンデラスのカバー#1で幕を開ける、ポップでカラフルでダンサンブルな傑作アルバム。中でも、ヴォーグスのヒットで有名な#6とシナトラやナンシー・ウィルソンも歌った名曲#10は必聴。どちらも、オリジナルはペトゥラです。一度聴いたら忘れられないくらいにハッピーでお洒落なナンバー。大ヒット・シングル#12の心地よいビート感もカッコいいし、ボーナス・トラックの#15も爽やかでキャッチーなダンス・ナンバーで超お洒落!  ボクの大大大好きな#1を含むポップでお洒落でハッピーなアルバムです。そう、とにかく#1です。ロマンチックでドラマチックでキュートな極上のダンス・ポップ・ナンバー。思わず微笑がこぼれること間違いなしです。ただ、ペトゥラ本人はあまり好きな曲ではなかったとのこと・・・。カラフルでダンサンブルなビート・ナンバー#7、ドリーミーでスウィートなバラード#11など、本当いい曲ばかりです。「オースティン・パワーズ」の世界が好きな人にも超オススメです!

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Petula Clark Sings The International Hits (1965) / These Are My Songs (1966)

I Couldn't Live Without Your Love (1966)/
Colour My World (1967)

The Other Man's Grass Is Always Greener (1968) /
Petula (1968)

(P)1995 RPM Records (UK) (P)1996 RPM Records (UK) (P)1995 See For Miles (UK)
1,Never On A Sunday
2,You Can't Keep Me From Loving You
3,Wnat Now My Love
4,Why Don't They Understand
5,Have I The Right
6,Volare
7,One More Sunrise
8,I Want To Hold Your Hand
9,Love Me With All Your Heart
10,Boy From Ipanema
11,I (Who Have Nothing)
12,Hello Dolly
13,This Is My Song
14,Groovin'
15,Lover Man
16,San Francisco
17,Eternally
18,Resist
19,Don't Sleep In The Subway
20,Imagine
21,Love Is Here
22,How Insensitive
23,I Will Wait For You
24,On The Path Of Glory
25,High
26,Here Comes The Morning
27,The Show Is Over
1,Strangers In The Night
2,A Groovy Kind Of Love
3,Rain
4,Wasn't It You
5,There Goes My Love, There Goes My Life
6,Monday Monday
7,Bang Bang (My Baby Shot Me Down)
8,Homeward Bound
9,Two Rivers
10,Come Rain Or Come Shine
11,Elusive Butterfly
12,I Couldn't Live Without Your Love
13,Your Way Of Life
14,England Swings
15,Cherish
16,Please Don't Go
17,What Would I Be
18,While The Children Play
19,Who Am I
20,Winchester Cathedral
21,Las Vegas
22,Reach Out I'll Be There
23,Special People
24,Here, There and Everyhwre
25,Colour My World
26,I'm Begging You (Take Me Home Again)
27,Love Is A Long Journey
28,What Would I Be (Alternative Version)
1,Smile
2,Black Coffee
3,The Last Waltz
4,Answer Me
5,The Other Man's Grass Is Always Greener
6,Today, Tomorrow
7,I Could Have Danced All Night
8,At The Crossroads
9,L'isle de France
10,The Cat In The Window (The Bird In The Sky)
11,For Love
12,Ballad of a Sad Young Man
13,Don't Give Up
14,Have Another Dream On Me
15,Your Love Is Everywhere
16,One In A Million
17,Beautiful In The Rain
18,This Girl's In Love With You
19,Kiss Me Goodbye
20,The Sun Shines Out Of Your Shoes
21,We're Falling In Love Again
22,Days
23,Why Can't I Cry
24,The Good Life
 ペトゥラが当時の世界各国のヒット曲を英語でカバーした“Petula Clark Sings The International Hits”と、67年のオリジナル・アルバム“These Are My Songs”の豪華なカップリングです。何と言っても白眉なのはビートルズのポップ・ナンバーをドリーミーで乙女チックなバラードに大変身させた#8。これは傑作カバーです。「モスクワ郊外の夕べ」をカバーした#2や日本人にもお馴染みのカンツォーネをダンサンブルなビート・ナンバーにアレンジした#6なども秀逸。そして大ヒット・シングル#13と#19も必聴です。  こちらもオリジナル・アルバム2枚をカップリングしたお得なCD。プライベートでも親しかったシナトラのヒット曲をグルーヴィーにカバーした#1、マインドベンダースの大ヒットをキラキラと乙女チックにカバーした#2、クラシカルな雰囲気のドラマチックな傑作バラード#5、ソニー&シェールの大ヒットをファンキーなリズム&ブルースに仕上げた#7、爽やかで小粋なポップ・ナンバー#12、トニー・ハッチ夫人であるジャッキー・トレントの書いたポップでセンチメンタルなバラード#17など、本当に丁寧に録音された素晴らしい楽曲ばかり並んでます。  こちらは68年にリリースしたアルバム2枚をカップリングしています。当時は人気アーティストが1年に2枚、3枚ってアルバムを出すのは当たり前の時代だったんですよね〜。この頃になると、結構渋い楽曲なんかも増えてきています。それでも、#5なんかいかにもトニー・ハッチらしい作品。マイナー・コードのセンチメンタルな導入部から、サビで一気に華々しくハッピーに転調するメロディの素晴らしいこと!メロウ&グルーヴィな#13も最高にキュートだし、ペトゥラ自作のエレガントなダンス・ナンバー#11も大好きな曲です。

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Memphis (1969)

Just Pet (1969)

Happy Heart (1969)

(P)1996 Sequel Records (UK) (P)1996 Sequel Records (UK) (P)1994 Sequel Records (UK)
1,I Wanna See Morning With Him
2,Nothing's As Good As It Used To Be
3,Goodnight Sweet Dreams
4,Right On
5,Neon Rainbow
6,It Don't Matter To Me
7,How We Gonna Live To Be A Hundred Years Old Together?
8,When The World Was Round
9,That Old Time Feeling
10,That's What Life Is All About
11,People Get Ready
12,When The World Was Round (Alternative Track)
13,Beautiful Sounds
14,The Song Is Love

produced by Chips Moman
1,The Lights Of Night
2,Fill The World With Love
3,Houses
4,Happy Together
5,Things Bright And Beautiful
6,Hey, Jude
7,For Those In Love
8,Butterfly
9,If I Only Had Time
10,The Fool On The Hill
11,No One Better Than You
12,Look At Mine
13,You And I
14,Fill The World With Love (Alternative Track)
15,Happy Together (Alternative Track)

produced by Sonny Burke
1,Happy Heart
2,If Ever You're Lonely
3,Games People Play
4,Love Is The Only Thing
5,When I Was A Child
6,Ad
7,My Funny Valentine
8,Lovin' Things
9,When I Give My Heart
10,Let It Be Me
11,Some
12,Windmills Of Your Mind
bonus tracks
13,When You Return
14,Have Another Dream On Me
15,One In A Million
16,Your Love Is Everywhere

produced by Claude Wolff
 プレスリーやディオンヌ・ワーウィックを手掛けたチップス・モーマンのプロデュースでレコーディングされたリズム&ブルース・アルバム。明らかにダスティ・スプリングフィールドの「メンフィス・アルバム」を意識しています。しかし、そこはペトゥラのこと。ソフトでメロディアスな清々しい楽曲が多く、ダスティのアルバムとはまた違った趣に仕上がっています。その辺りで好き嫌いが分かれるかもしれませんが、個人的にはとても好きな1枚。  後に映画音楽家として世界的に有名になるミシェル・コロンビエをアレンジャーとしてフランスから招いたアルバムです。全体的にちょっと地味な印象の作品ですが、エレガントでメランコリックで実験的なポップ・ナンバー#8と、超キャッチーかつセンチメンタルなビート・ナンバー#11の2曲のためだけでも持っておいて損はない1枚です。また、別の曲かと思うくらいにパワフルでドラマチックなバラードに仕上がったビートルズのカバー#6もなかなかの出来映え。  これは素晴らしいアルバムです。アンディ・ウィリアムスも歌ったジェームズ・ラスト作曲のセンチメンタル・バラードの大傑作#1からもう感動の嵐。全体的にシャンソン、フレンチ・ポップ風の仕上がりなのは、アレンジ担当ミシェル・コロンビエの影響かもしれません。カンツォーネのカバー#2、ジルベール・ベコーの名曲#10、ミシェル・ルグランの#12と、いずれも上質な出来映え。また、ペトゥラ自作のバラード#4、トニー・ハッチ作曲の#16もノスタルジックで素敵です。

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Conversations In The Wind (1970)

Warm And Tender (1971)

Today (1971)

(P)2000 Sequel Records (UK) (P)1997 Sequel Records (UK) (P)1997 Sequel Records (UK)
1,After The Hill
2,After You
3,Goodbye, Mr.Chips
4,Theme For A Dream
5,Gotta Be Love
6,Conversations In The Wind
7,Marie De Vere
8,Things To Do
9,Cranes Flying South
10,Gotta Be Better Than This
11,City Lights
12,Support Your Nearest Love
bonus tracks
13,Look At Mine
14,Spring In September
15,The Only One To Love Me
16,Close To You
17,Today
18,You And I

produced by Tony Hatch
1,Let Me Be The One
2,Loss Of Love
3,Cry Like A Baby
4,Don't Say I Didn't Tell You
5,For Love
6,Maybe I'm Amazed
7,Beautiful
8,Time And Love
9,I've Got My Eyes On You
10,Couldn't Sleep
11,I Just Can't Wait To Hold You
12,The Song Of My Life
13,The Song Is Love
14,For Love (Double Vocal Version)
15,The Song Of My Life (Alternative Version)
16,It's So Easy (Unfinished Demo)

produced by Arif Mardin
1,I Couldn't Live Without Your Love
2,After The Hill
3,Close To You
4,Spring In September
5,I've Got To Know
6,City Lights
7,Gotta Be Better Than This
8,After You
9,Today
10,Marie De Vere
11,Coming Back To You
12,This Is My Song (Single Vocal Version)
13,Take Good Care Of Your Heart
14,Love Will Find A Way
15,Look To The Sky
16,I've Got Love Going For Me
17,Every Time I See A Rainbow
 1970年にレコーディングされながら、ペトゥラの移籍問題でお蔵入りになってしまった幻のアルバムのCD化。トニー・ハッチと組んだ最後の作品でもあります。さすがにダンサンブルなポップ・ナンバーは影を潜めていますが、いかにもハッチらしい美しくて親しみやすいメロディは健在。#4や#10のようなキャッチーで爽やかな作品は、さすがトニー・ハッチ&ペトゥラ・クラークのコンビという感じ。とても愛らしい1枚です。  何とアリフ・マーディンをプロデューサーに迎えて制作されたアルバム。もともとはワーナー・レコードからのリリースです。ポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルスの名曲#1で幕を開け、さらにヘンリー・マンシーニによる映画「ひまわり」のテーマ#2、バカラック作曲の#4と、センチメンタルでメロウな大人のための正統派ボーカル・アルバムといった趣き。派手さはないものの、じっくりと聴き込める佳作です。  これは、1971年にペトゥラがパイ・レコードからワーナーに移籍した後に、パイが即席で作ってしまったごった煮アルバムです。お蔵入りになったアルバム“Conversation In The Wind”に収録予定だった作品と60年代の未発表曲を中心に選曲されていますが、そんな中に何故かヒット曲#1と#12が入ってます。まあ、姑息な商売ですが、売れっ子スターに振られたレコード会社がよく使う手ではあります。

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Come On Home (1974)

En Vogue

Anthologie Vol.7 (1968/1970)

(P) Chronicles (USA) (P)2001 Sanctuary Records (UK) (P)2001 BMG France (France)
1,The Gypsy
2,I've Got To Learn To Live Without You
3,In The Old Fashioned Way
4,Till
5,Killing Me Softly
6,Baby, I'm a Want You/Everything I Own
7,I Can See Clearly Now
8,Come On Home
9,Half As Much
10,Until It's Time For You To Go
11,Here Comes That Rainy Day Feeling Again/If You Could Read My Mind
12,Without You

produced by Tony Scotti
1,Ya Ya Twist
2,Partir, il nous faut
3,Bye bye mon amour
4,J'ai pas, le temps
5,Viens avec moi
6,Regardez-les
7,Si tu prenais le temps
8,Va toujours plus loin
9,Donne-moi des fleurs
10,Un jeune homme bien
11,Maintenant tu veux partir
12,Les James Dean
13,L'amour avec un grand 'A'
14,Je chante doucement
15,Les gens diront
16,Tu perds ton temps
17,Que ton coeur me soit fidele
18,Il a
19,Si c'est oui,c'est oui
20,Moi je prefere l'amour a tout ca
21,Garde la derniere danse pour moi
22,Le coeur qui bat
23,Danse avec moi
24,La frontiere
25,Un enfant
1,La nuit n'en finit plus
2,Calendar Girl
3,Entre-nous il est fou
4,Je me sens bien
5,Oublie, oublie tout
6,Donne-moi
7,Voila le temps des vacances
8,Un mal pour un bien
9,Le ciel de mon pays
10,Cala di volpe
11,Est-ce l'amour qui veut ca
12,Pauvre cherie
13,Mon amour
14,Elle est finie
15,Il y a tellement de filles
16,Mon bonheur danse
17,Hello Mister Brown
18,L'amour que tu m'as donne
19,L'enfant do
20,Dans le train de nuit
21,Prends garde a toi
22,Que reste-T-H?
23,Ceux qui ont un coeur
24,Que faut-ll faire pour oublier?
25,L'agent secret
1,Chante
2,Dans mon lit
3,Qu'est-ce qui fait courir le monde?
4,Je reve
5,Tu ne sais pas, tu ne sais rien
6,Ce matin-la
7,Frere Jacques
8,Dis-moi au revoir
9,Quand ton tour viendra
10,Tu ne joues plus
11,Avec le temps
12,Lorsque s'endort un enfant
13,C'est mon coeur qui chante clair
14,Reve
15,Une histoire a dormir debout
16,Quand j'etais enfant
17,Le petit chien noir
18,Il faut trouver le temps d'aimer
19,Marie et sons enfant
20,Melody Man
21,La plus belle histoire d'amour
bonus
22,Tu reves (version inedit)
23,When You Return (Inedit en France)
 ポリドール移籍第1弾に当たるアルバム。当時のヒット曲のカバーを中心とした選曲になっています。全体的にソフトで大人っぽい雰囲気のポップ・アルバムで、A&Mサウンド辺りが好きな人にもオススメできるような仕上がり。特にシャルル・アズナブールのカバーである#3は、ノスタルジックでメロウでお洒落なシャンソン・ナンバー。ウィスパー気味のペトゥラのボーカルもむちゃくちゃ素敵です。  ペトゥラがフランスでヒットさせたビート系の作品ばかりをコンパイルした2枚組ベスト。10年くらい前にカナダの女性シンガーMitsouがカバー・ヒットさせた#1(Disc 1)はフレンチ・ツイストの名曲。また、007をモチーフにしたキュートでグルーヴィーなスパイ・サウンド#25(Disc 2)なんか、モロに「オースティン・パワーズ」の世界。モッズ系やイェイェ系なんかが好きな人にもオススメです。ジャケもカワイイしね。  こちらはフランスでリリースされたアンソロジー・シリーズ。68年から70年にかけてフランスで発売されたEP盤とシングル盤を1枚のCDにまとめたもの。殆どの作品のアレンジをトニー・ハッチとミシェル・コロンビエが手掛けています。もう完全にフレンチ・ポップですね。“Happy Heart”のフランス語版#13なんかも微妙に英語版とアレンジが違って、フレンチ・テイストな仕上がり。女の子受け間違いなしな1枚です。

ANTHOLOGIE_8.JPG ANTHOLOGIE_9.JPG PYE_ANTHOLOGY.JPG

Anthologie Vol.8 (1970/1972)

Anthologie Vol.9 (1972/1976)

Downtown : The Pye Anthology

(P)2001 BMG France (France) (P)2002 BMG France (France) (P)1999 Sequel Records (UK)
1,C'est le refrain de ma vie
2,Je roule
3,Des images me reviennent
4,L'amour s'ennuie
5,Kaleidoscope
6,C'est elle ou moi
7,La chanson de Marie-Madeleine
8,Une rose qui pleure
9,Ferme les yeux et pense a moi
10,Le grand amour
11,Marie Desir (mixage 33 tours)
12,La brume de Philadelphie
13,Elle est la publicite!
14,C'est toujours l'heure de l'amour
15,Tu viens quand tu peux, tu pars quand tu veux
16,Nous ne serons la pour personne
17,La chance est la
18,Le train du retour
19,Il n'est jamais trop tard
bonus
20,Je roule (version alternative inedit)
21,Make a Time For Lovin' (inedit en France)
1,Comme une priere
2,Comme chien et chat
3,Pour aimer quelqu'un
4,Flash-Back
5,Dans les yeux d'un homme
6,Comme je t'aime mon amour
7,Embrasse-moi pour ma fete
8,Madame Poupee
9,Je fais courir
10,Un petit peu d'amour
11,Jour et nuit
12,Marie Desir (Mixage 45 tours)
13,Volodia de varsovie
bonus
14,Je fais courir (version alternative inedit)
15,En Juillet (Un refrain) (Inedit)
16,Pour aimer quelqu'un (version alternative inedit)
17,My Guy
18,Little Bit of Lovin'
19,What I Did For Love
20,I Believe In Love
21,Downtown '77
22,How Good It Is To Know You (inedit)
1,Downtown
2,You'd Better Come Home
3,You're the One
4,Sailor
5,Romeo
6,My Friend The Sea
7,I Will Follow Him
8,I Know A Place
9,Call Me
10,Who Am I?
11,Gotta Tell The World
12,The Life and Soul of The Party
13,Every Little Bit Hurts
14,Just Say Goodbye
15,A Sign of Times
16,Heart
17,Where Did We Go Wrong
18,Round Every Corner
19,A Groovy Kind of Love
20,We Can Work It Out
21,My Love
22,You Can't Keep Me From Loving You
23,Elusive Butterfly
24,There Goes My Love, There Goes My Life
25,The Show Is Over
1,Don't Sleep In The Subway
2,Colour My World
3,Thirty First of June
4,This Is My Song
5,On the Paths of Glory
6,The Other Man's Grass Is Always Greener
7,Happy Heart
8,Pepole Get Ready
9,Conversations In the Wind
10,You And I
11,If
12,Tears of a Clown
13,Cranes Flying South
14,Look At Mine
15,Cry Like A Baby
16,Games People Play
17,Maybe I'm Amazed
18,I Don't Know How To Love Him
19,The Song of My Life
20,Let It Be Me
21,The Windmills of Your Mind
22,The Wind of Change
23,I Believe In You
24,What I Did For Love
25,Downtown (1999 Remix)
 こちらは、70年にフランスでリリースされたアルバム“C'est le refrain de ma vie”に、72年までにリリースされたシングルを加えてコンパイルされた1枚。#2ではミシェル・ルグランがアレンジを担当しており、彼にしては珍しくポップでダンサンブルなナンバーに仕上がっています。個人的にはロマンチックでセンチメンタルなワルツ・ナンバー#5が大好きです。この頃になると、しっとりとした聴き応えのある曲が多いですね。  72年発売のアルバム“Comme une priere”に、75年と76年にリリースされたシングルを加えて構成されているアンソロジー・シリーズ最終盤。未発表曲やレアなシングル音源が多く収録されています。特に、「恋のダウンタウン」をディスコ・リメイクした#21は必聴。当時殆ど売れなかったというのが信じられないくらいに出来の良いバージョンです。また、ペトゥラの自作#9もキュートでメランコリックな佳作。  60年代から70年代初頭までの、パイ在籍時代に残したヒット曲及び代表的なアルバム・トラックの殆どを収録した決定版とも言うべきベスト・アルバム。実に絶妙な選曲で、コンパイルした側の愛情が強く感じられる素敵な2枚組です。で、オマケには「恋のダウンタウン」のリミックスも収録されていますが、残念ながらこちらは凡庸なユーロ・ハウスという感じ。あくまでもオマケ・・・ということで。

KALEIDOSCOPE.JPG DOWNTOWN_88.JPG I_COULDNT_LIVE.JPG

Kaleidoscope

Downtown '88 (1988)

I Couldn't Live Without Your Love '89 Mix (1989)

(P)2003 Sanctuary Records (UK) (P)1988 Precision Records (UK) (P)1989 Legacy Records (UK)
1,Chariot
2,Coeur blesse
3,Romeo
4,Marin
5,Ya Ya Twist
6,A London (Allons donc)
7,Prends mon coeur
8,Je me sens bien
9,La nuit n'en finit plus
10,O o Sheriff
11,Hello dolly
12,Ceux qui ont un coeur
13,Que fais-tu la Petula
14,Un enfant
15,Les incorruptibles
16,My Love
17,C'est ma chanson
18,Don't Sleep in the Subway
19,C'est le refrain de ma vie
20,La gadoue
21,Kiss Me Goodbye
22,Bleu blanc rouge
23,La derniere valse
24,Downtown
1,La chanson de Gainsbourg
2,I Know A Place
3,La chanson de Marie-Madeleine
4,I Couldn't Live Without Your Love
5,La chanson d'Evita
6,Look To The Rainbow
7,You And I
8,Qui a fait tout ce bleu
9,La fin
10,Je voudrais qu'il soit malheureux
11,Mister Orwell
12,With One Look
13,Tell Me It's Not True
14,Memories Of Love
15,La vie en rose
16,I'm Not Afraid
17,La premiere fois
18,Recommencer a zero
1,Downtown '88
2,Downtown
3,Don't Sleep in the Subway

#1 remixed by Peter Slaghuis
Side A
1,I Couldn't Live Without Your Love '89 Mix #
  (Extended Version)
Side B
1,I Couldn't Like Without Your Love '89 Mix #
2,I Couldn't Live Without Your Love
3,Come On Home

# remixed by Peter Slaghuis
 こちらはフランス編集の2枚組ベスト。1枚目はフランスを皮切りにヨーロッパ各国でヒットした#1(リトル・ペギー・マーチのカバー)を筆頭に、60年代のヒット曲を網羅。注目すべきは2枚目で、新曲3曲(#1,#17,#18)の他、「ブラッド・ブラザーズ」の挿入歌#13、「サンセット大通り」の挿入歌#12、そして2002年のライブ録音(#15、#16)といった具合に、80年代以降の代表的な作品を聴くことが出来ます。特に#16は必聴!  時ならぬリバイバル・ヒットとなった「恋のダウンタウン」のリミックス・バージョン。当時のPWLサウンドを意識した絶妙なダンス・ポップに仕上がっており(というかPWLの音にしか聴こえません)、かなり好きなバージョンです。リミックスを担当したPeter Slaghuisはオランダ出身で、アバの“Lay All Your Love On Me”のDJリミックスの他、Nu Shoozの大ヒット“I Can't Wait”やPatty Devickの“Run Away”などを手掛けています。  こちらは「恋のダウンタウン」のリバイバル・ヒットを受けてリリースされたシングル。果たして、この曲で良かったのは疑問の残るところですが・・・。“I Know A Place”や“My Love”とか、もっと有名な作品の方が妥当だったかもしれません。実際、全く売れなかったし。なお、こちらは当時のボーカル・トラックを使ったリミックスではなく、新たにレコーディングし直されています。

35TH_ANNIVERSARY.JPG

I Love To Sing

(P)1995 Sequel Records (UK)
Disc 1
1,Mademoiselle De Paris
2,On the Atchison Topeka and the Santa Fe
3,I Get Along Without You Very Well
4,Fly Me To The Moon
5,Gotta Have Me Go With You
6,George
7,There's Nothing More To Say
8,Nighty Night
9,Valentino
10,Imagination
11,Thank You
12,Saturday Sunshine
13,You'd Better Love Me
14,Forgetting You
15,Roundabout
16,Never Will I
17,The Soundof Love
18,Look At Me
19,Nothing Much Matter
20,Make Way For Love
21,At the Crossroads
22,Without A Song
23,The Only One To Love Me
24,Big Love Sale
25,Make A Time For Loving
26,What I Did For Love
27,Downtown '76
Disc 1
1,Sailor
2,Romeo
3,My Friend the Sea
4,I Love To Sing
5,I Will Follow Him
6,Downtown
7,I Know A Place
8,Things Go Better With Coca Cola (Version 1)
9,Things Go Better With Coca Cola (Version 2)
10,You'd Better Come Home
11,Round Every Corner
12,You're The One
13,My Love
14,Just Say Goodbye
15,A Sign of Times
16,I Couldn't Live Without Your Love
17,Who Am I?
18,Colour My World
19,This Is My Song
20,Don't Sleep In The Subway
21,High
22,The Other Man's Grass Is Always Greener
23,Kiss Me Goodbye
24,Don't Give Up
25,Look At Mine
26,You And I
27,I Don't Know How To Live Him/Superstar
Disc 3
1,Dance On
2,Things Go Better With Coca Cola (Version 3)
3,Things Go Better With Coca Cola (Version 4)
4,Take Good Care Of Your Heart
5,Love Will Find A Way
6,Gotta Be Better Than This
7,After You
8,Gotta Be Love
9,Theme For A Dream
10,Goodbye Mr. Chips
11,Things to Do
12,Conversations In The Wind
13,Support Your Nearest Love
14,Cranes Flying South
15,Melody Man
16,Beautiful Sounds
17,The Song Is Love
18,I've Got To Know
19,I Think Of You
20,Lifetime Of Love
21,Coming Back To You
22,On The Road
23,Goin' Out Of My Head
24,Maybe 
 ペトゥラのパイ・レコード移籍から35周年を記念してリリースされたボックスの1枚目。前半は「恋のダウンタウン」以前のUKヒット中心で、後半は録音当時お蔵入りになっていた楽曲やレア・トラックで構成されています。極めてオーソドックスでジャズ・ボーカル的な前半と、キャッチーでポップな後半とのギャップも面白いですね。バカラック作品のカバーである#12、いかにもトニー・ハッチらしいハッピーでワクワクするダンサンブルなビート・ポップ#17、フォークっぽさを残す牧歌的でキャッチーなソフト・ロック#19、超キュートでセンチメンタルな乙女チック・ポップ#20辺りは必聴!  こちらは、パイ・レコード移籍後のシングルを時間軸に沿って収録したベスト盤的内容の2枚目。ユニークなのは、#8と#9で収録されているコカ・コーラのCMソング。もう、これぞトニー・ハッチ&ペトゥラのサウンド!という感じのハッピーで爽快感溢れるキャッチーな楽曲。イントロの“さあみんな!ペトゥラ・クラークの贈るニュー・サウンドだ!”なんていうMCがまた60'sらしくて、むちゃくちゃいい感じ。ペトゥラのキュートな語りも入っています。このボックス・セットでしか聴けない楽曲なので、まだ持っていない人は是が非でも探して手に入れましょう!  パイ時代後期の作品をメインに収録した3枚目。こちらでも、コカ・コーラのCMソングのバージョン違い(というか、それぞれ全く違う曲です)が聴けます。“チリとフレンチ・フライのお供にコカ・コーラと真夏の太陽を”なんてフレーズがノスタルジックで素敵です。そして、本ディスク最大のオススメではズバリ、#20です。まるで当時のフランス映画を見ているかのような、ドラマチックで哀しくてスケールの大きなバラード。ペトゥラの言葉の意味を噛締めるような素晴らしい歌唱といい、フル・オーケストラを使ったゴージャスなサウンドといい、まさに絶品。何故だか、このボックス以外では殆どCD化されたことのない作品。

CONCERT_SPECIAL.JPG THIS_IS_MY_SONG.JPG

At The Turn Of The Year

This Is My Song

(P)2004 SRO Entertainment (USA) (P)2005 Sanctuary Records (UK)
画質★★★★☆ 音質★★★★☆ 画質★★★★☆ 音質★★★★☆
DVD仕様(北米盤)
カラー/スタンダード・サイズ/モノラル/音声:英語/字幕:なし/45分/製作:イギリス

映像特典
なし

DVD仕様(イギリスPAL盤)
カラー/スタンダード(一部ワイド・スクリーン)/モノラル/音声:英語/字幕なし/55分(本編)
/製作:イギリス

映像特典
各楽曲のフル・バージョン映像
TVプロモ映像(ディーン・マーティンと)
「フィニアンの虹」予告編
少女時代のニュース映像
ディスコグラフィー
フォト・ギャラリー

収録曲
Your Song
On With The Show
I Couldn't Live Without Your Love
Who Am I?
Look To The Rainbow
Other Man's Grass Is Awlays Greener
Hymn
Fill The World With Love
You And I
Don't Stop The Music
I've Just Begun
What The World Needs Now Is Love
収録曲
Downtown
Don't Sleep In The Subway
This Is My Song
My Love
A Sign Of Times
Who Am I
You're My Destiny
Walk Through The World With Me
I'm Not Afraid
I Know A Place
The Wind Of Change
On The Path of Glory
Visions of Sugar Plums
When Johnny Comes Marching Home
 1978年に製作されたテレビ・スペシャルのDVD化です。ニュー・イヤー・コンサートを軸に、ペトゥラが少女時代を過ごした古い街を訪れたり、大聖堂で聖歌隊と歌ったりといった映像が織り交ぜられていきます。エルトン・ジョンの名曲をアップテンポなR&Bにアレンジした華やかなオープニング、そしてしっとりと心温まる素晴らしい楽曲の数々と古き良きイギリスの風景。ペトゥラのソウルフルで美しい歌声も感動的で、非常に充実した内容に仕上がっています。また、バカラックの名曲をアフロ・ジャズ風にアレンジしたクライマックスも嬉しい驚き。  全ペトゥラ・クラーク・ファン必携のDVDです。少女スター時代の貴重な映像の数々から、全盛期のテレビ・クリップ、伝説的なハリー・ベラフォンテとのデュエットやペギー・リーとのデュエット、さらにディオンヌ・ワーウィックやアンディ・ウィリアムス、ルシール・ボールらが出演したテレビ特番、2002年のパリはオランピア劇場でのライブ映像などを、現在のペトゥラ本人や女優のリン・レッドグレーヴ、リチャード・カーペンター、ハリー・ベラフォンテ、アンディ・ウィリアムスらのインタビューを織り交ぜて綴っていくドキュメンタリー。超オススメです。

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