パティ・プラヴォ Patty Pravo
イタリア音楽界の美神

イタリアといえば、ミーナやミルヴァ、オルネラ・ヴァノーニ、イヴァ・ザニッキなど存在感のあるディーバの宝庫だが、中でもパティ・プラヴォは個人的に最も大好きなアーティストである。シャープでクールな美貌、そのルックスと余りにもギャップのあるドスの効いたダミ声、実験的でセンスの良い楽曲。特に60年代末から70年代にかけての作品は、カンツォーネにアシッド・ジャズやソフト・ロック、シャンソン、ラウンジ・ミュージックの要素を盛り込んだモダンでスタイリッシュなものが多く、今聴いても全く古さを感じさせない。エンニオ・モリコーネの名曲「ある夕食のテーブル」のカバーなんか、オリジナル・バージョンを凌駕するような洗練されたサウンドと、別人のように研ぎ澄まされたソプラノ・ボイスのスキャットが圧倒的な傑作。日本では見過ごされがちだが、若いリスナーにも是非とも聴いてもらいたいアーティストの一人だ。
1948年4月9日、ヴェネチアに生まれたパティ・プラヴォは、本名をニコレッタ・ストランベッリ(Nicoletta
Strambelli)という。家庭は裕福だったようで、家族の親しい友人にはローマ法王ヨハネ23世や、1920年代から30年代に活躍した伝説的なソプラノ歌手トティ・ダル・モンテなどがいた。しかし、本人は幼少時代からかなりのお転婆で、寄宿学校を3度も脱走している。さすがに両親も根負けし、本人の希望する公立学校に通わせた。さらに、ピアノやダンス、声楽を習うようになったパティは、10歳の時にベネデット・マルチェッロ音楽院に転入する。
しかし、17歳のときに最愛の祖父が亡くなり、そのショックから立ち直れなかったパティは、学校を中退してロンドンへ行く。そこで、ローマで人気を集めているナイトクラブ“パイパー”の噂をききつけ、すぐさまイタリアへ戻る。友人の車を借りてローマへ向かった彼女は、母親のクローゼットから拝借したエミリオ・プッチのドレスを身にまとい、“パイパー”へと繰り出した。そこで、彼女は知人にオーナーのアルベリーゴ・クロチェッタ氏を紹介される。パティを一目見て気に入ったクロチェッタ氏は、彼女が歌って踊れることを知るやいなや、その場でショーへの出演を勧めた。まさに絵に描いたようなシンデレラ・ストーリー。その晩、彼女はルイジ・テンコら人気スターとの共演で初ステージを踏むこととなったのだった。
“パイパー”でのセンセーショナルなデビューから2ヵ月後、1965年の秋に彼女はパティ・プラヴォの名前でレコード・デビューを果たすこととなる。翌年にはシングル“La
Bambola”が世界中で900万枚を売り上げるメガ・ヒットを記録。一躍、イタリアを代表するスーパー・スターとなった。ちなみに、この曲はビガス・ルナ監督のスペイン映画「バンボラ」('96)の主題歌としても使われている他、フランスのダリダなど数多くのアーティストがカバーしている。
1960年代後半から70年代にかけてのパティは、そのアバンギャルドでスタイリッシュなファッション、自由奔放でスキャンダラスなライフ・スタイル、そして時代を先駆けたヒップな音楽性で、イタリアのショービジネス界のトレンド・リーダー的な存在だった。
しかし、1980年代に入ると彼女自身がトレンドに興味を失ってしまい、さらに当時のイタリアン・ポップスの流行にも嫌気がさしてしまった。そこで、80年代半ばにアメリカへ移住。当時のイタリア音楽界といえば、ニューウェーブ・ロックにユーロ・ビートの時代。どうやら、パティの趣味ではなかったようだ。
その後、時折イタリアに戻ってはアルバムをレコーディングしていたパティだったが、1996年に正式に帰国。97年にはサンレモ音楽祭に出演し、さらにライブ・アルバム“Bye
Bye Patty”をリリースして本格的にカムバックを果たした。
既に60歳を目前に控えているパティだが、相変わらず精力的に活動を続けており、現在もライブ・ツアーの真っ最中。来る10月28日にはローマでフィナーレを迎える。また、イタリアでは彼女の名前を冠したPravoという香水も発売されており、日本にも輸入されている。
![]() |
![]() |
“La Bambola”のテレビ映像 ココ で見れます!
“Non je ne regrette vien”のテレビ映像 ココ で見れます!
“Incontro”のクリップ ココ で見れます!
“Una mattina d'estate”のプロモ・クリップ ココ で見れます!(音がデカいので気をつけて)
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
Patty Pravo (1968) |
Patty Pravo (1970) |
Bravo Pravo (1971) |
Per Aver Visto Un Uomo Piangere E Soffrire Dio Si Trasformo In Musica E Poesia (1971) |
| (P)1998 BMG Ricordi (Italy) | (P)1998 BMG Ricordi (Italy) | (P)1998 BMG Ricordi (Italy) | (P)1998 Philips (Italy) |
| 1,La
Bambola 2,Yesterday 3,Five Foot Two Eyes Of Blue 4,Se Perdo Te 5,Se Mi Vuoi Bene 6,Qui e La' 7,Se c'e L'amore 8,Ci Amiamo Troppo 9,Ragazzo Triste 10,Io per Lui 11,Old Man River |
1,The Day That My Love Went
Away 2,Il Mio Fiore Nero (Girlie) 3,Motherless Child 4,All'inferno Insieme a Te 5,La tua Voce (And I Love Her) 6,Per Te 7,1941 8,Non, je ne Regrette Rien 9,Gocce di Pioggia su di Me (Raindrops Keep Falling On My Head) 10,Something 11,Una Conchiglia 12,Perche sei il Mio Uomo (The Love of a Woman) |
1,Tutt'al Piu' 2,Torna Insieme A Lei (Once There Was A...) 3,Cry Me A River 4,Un poco di Pioggia 5,Chissa' Come Finiro' 6,Il Poeta 7,Non Andare Via 8,Metti una Sera a Cena 9,You Make Me Love You 10,Chi ti Dara' 11,The Long And Winding Road 12,Parlez Moi |
1,Morire...Dormire...Forse
Sognare 2,Lanterne Antiche 3,Poema Degli Occhi (Poema dos olhos da amada) 4,Storia di una donna che ha Amato due Volte un Uomo Che Non Sapeva Amare (The Same Old Chair) 5,Preghiera (Bright Tomorrow) 6,Un Uomo una Donna una Bambina (Do Yourself) 7,Un Volto Bianco Sulla Neve (I Do Love You) 8,T.L. & R. (Thunder, Lightning and Rain) 9,Follow The Lamb Produced by Patty Pravo |
| 1968年にリリースされたファースト・アルバム。それまでのヒット曲に新曲を加えた、ベスト盤的内容の1枚。当時まだ20歳そこそことは思えないような渋いダミ声がカッコいいですね。歌謡ロック風の大ヒット#1は今聴くとさすがにちょっと古めかしさは否めないものの、ビートルズのカバー#2なんかはドスの効いた貫禄の歌いっぷりで、まるでブルースのよう。#5はダスティー・スプリングフィールドの“I Just Don't Know What To Do With Myself”のカバー。てか、殆どカバーで構成されています。 | ライブ・アルバムを挟んでリリースされたセカンド・アルバム。前作がシングルの寄せ集め的内容だったので、本格的なコンセプト・アルバムはこれが初。カバーを中心に選曲されているものの、彼女らしいジャジーでグルーヴィーでドラマチックなアレンジに統一されており、聴き応えは十分。ビートルズのカバー#5なんか、気だるいラウンジ・ボサ風のむちゃくちゃお洒落な仕上がり。そうかと思えば、B・J・トーマスのカバー#9なんかは原曲に忠実な仕上がりだったりします。 | これは傑作です。これぞカンツォーネ!といった感じのドラマティックでスケールの大きなバラード#1で幕を開け、ため息が出るほどに美しいホセ・フェリシアーノのカバー#2、さらにジュリー・ロンドンの名曲を超ファンキーなアシッド・ジャズにカバーした#3、サンバのリズムをフォーク・ロックでまとめてしまった#5、ジャック・ブレルの名曲をソウルフルにカバーした#7、そしてモリコーネの「ある夕食のテーブル」を原曲以上にスタイリッシュなラウンジ・ジャズにカバーした#8など聴きどころ満載。一家に1枚必携です。 | 70年代にイタリアで大流行したラブ・ロック風の美しいバラード#1で幕を開ける5枚目のアルバム。全体的にクラシカルでメロディアスな雰囲気のアルバムで、映画のサウンドトラックを聴いているような仕上がりです。#4や#5なんかはプログレ・ロック・ファンにもアピールするような出来栄えで、彼女が時代の流れに敏感だった事がよく分かります。気品溢れる豪華なアレンジといい、スケールの大きいボーカルといい、既に円熟の域にまで達しているような感じですね。 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
Non Ti Bastavo Piu' |
Si... Incoerenza (1972) |
Pazza Idea (1973) |
Mai Una Signora (1974) |
| (P)1998 Polygram (Italy) | (P)1998 Philips (Italy) | (P)1998 BMG Ricordi (Italy) | (P)1998 BMG Ricordi (Italy) |
| 1,Non Ti Bastavo Piu' 2,Col Tempo 3,Lover Man 4,Emozioni 5,No Te Basta Ya 6,Yo 7,Canzone Degli Amanti 8,The Way Of Love 9,A Modo Mio 10,I Do Love You 11,Samba Preludio 12,Wasn't Good Enough 13,Foglie Morte 14,Une Histoire D'Amout 15,La Verite de L'amour 16,...E Torno la Primavera 17,Non Ti Bastavo Piu' (Long Version) |
1,La Solitudine (La solitude) 2,A Modo Mio (My Way) 3,Lover Man 4,Valsinha 5,Non So Perche' Mi Sto Innamorando (The Way of Love) 6,Col Tempo (Avec le temps) 7,Solo un Uomo 8,Per me Amico Mio (A Cowboys's Work Is Never Done) 9,Io 10,Un Po' Di Piu' 11,Piccino (Petite) 12,La Solitudine (La solitude) (Solo orchestra) |
1,Pazza Idea 2,Morire Tra le Viole 3,Poesia 4,Per Gioco per Amore 5,Sono Cosa Tua 6,Per Simpatia 7,I Giardini di Kensington (Walk On The Wild Side) 8,Limpidi Pensieri produced by Paolo Dossena |
1,Quale Signora 2,La Valigia Blu 3,Autobus 4,Une Amore Assoluto 5,Come Un Pierrot 6,Carezze Tutti i Giorni 7,La Prigioniera 8,Quasi Magia |
| 71年〜72年にかけてフィリップスに残した音源の中から選曲されたベスト盤。一番の聴き物はシングルのみでリリースされた#1ですね。バージョン違いが#5、#12、#17と収録されていますが、ほど良くサイケデリック感の漂うドラマチックなカンツォーネ・バラードの傑作で、パティのしわがれた泣き節も絶品。作曲は60年代にイタリアでのみ大成功したイギリスのロック・バンドThe Rokesのリーダー、シェル・シャピロ。これを聴くためだけでも持っていたい1枚です。 | シナトラともピストルズとも、はたまたニナ・ハーゲンとも一味違ったド迫力の「マイ・ウェイ」#2が聴けるアルバム。カンツォーネ、シャンソン、ジャズ、ソウルが混在した、いかにも70年代的なカオスの渦巻く秀作です。#5はシェールのカバー、#6はレオ・フェルレのカバー(ダリダも歌ってましたね)、#8がソニー&シェールのカバーといった具合に、相変わらずカバー中心の構成。シングル・カットされた#9は、モリコーネの「マグダレーナ」を彷彿とさせる名曲です。 | 70年代の代表作とも言える大ヒット#1を含む7枚目のアルバム。全体的にフォーク・ロック色の強い仕上がりで、珍しくオリジナル曲を中心に選曲されています。中でも、繊細で美しいメロディとアコースティック・ギターのメランコリックな音色が幻想的な#3は素晴らしい出来栄え。ドラマチックで哀愁感漂う叙情的なボサ・ナンバー#6、勇壮かつ牧歌的なバラード#8もなかなか秀逸です。逆に、ルー・リードのカバー#7なんかは、比較的平凡な印象。 | 彼女にとっては初の全曲オリジナル作品による8枚目のアルバム。前作に引き続き、フォーク・ロック色の強い内容です。ただ、インパクトの強い楽曲がなく、全体的に平坦な印象は否めません。#2、#3、#5では映画音楽家としても有名なルイス・エンリケ・バカロフがアレンジを担当しており、非常に美しいストリングスを聴かせてくれますが、楽曲そのものは平凡。個人的にも、彼女のアルバムの中ではあまり好きな作品ではありません。 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
Incontro (1975) |
Tanto (1976) |
Miss Italia (1978) |
...Munich-Album... (1979) |
| (P)1998 BMG Ricordi (Italy) | (P)1998 BMG Ricordi (Italy) | (P)1998 BMG Ricordi (Italy) | (P)1998 BMG Ricordi (Italy) |
| 1,Incontro 2,Mercato Dei Fiori 3,Questo Amore Sbagliato 4,Stella Cadente 5,Rispondi (Mandy) 6,Io Grande Io Piccola 7,Roberto e L'aquilone 8,Come un Ponte sul L'acqua che Va (Can't Get It Out Of My Head) 9,Eppure e Amore 10,Le tue Mani Su Di Me produced by Gepy & Gepy |
1,Tanto 2,Per te che mi Apri L'universo 3,Io ti Venderei 4,La mia Stagione in Piu' 5,Assurdo 6,Le cicale 7,Per Amarti D'Amore 8,E io Cammino 9,Dove Andranno i Nostri Fiori 10,Eri la mia Poesia produced by Rodolfo Bianchi |
1,Johnny 2,Sentirti 3,Bello Mio 4,Notti Bianche (It's A Heartache) 5,Marva (Sometimes A Man) duet with Marva Jan Marrow 6,Bello 7,Dai Sali Su (Come Sail Away) duet with Marzi 8,Pensiero Stupendo produced by Giacomo Tosti |
1,New York 2,Every Dream (Is A Bit of a Heartache) 3,Io Che Amo 4,Il Re 5,Male Bello 6,Autostop 7,Donna Do You Wanna 8,Dimensione 9,Cry Cry Gotta Worry 10,Tie A Ribbon Round My Soul produced by Michael Holm & Rainer Pietsch |
| 10CCの“I'm Not In Love”やプロコルハルムの“Whiter Shade of Pale”を彷彿とさせる非常に美しいラブ・ロックの名曲#1が素晴らしいですね。全体的にプログレ・ロックやシンフォニー・ロックの影響が強く、バリー・マニロウのカバー#5やELOのカバー#8も、原曲とは一味違った仕上がりになっています。個人的には、メランコリックな導入部から、サビで一気に盛り上がる爽やかで美しいバラード#9もお気に入りです。ただ、この#1と#9があまりにも傑出していて、他の作品が印象薄いのが残念。 | 全曲のアレンジをヴァンゲリスが手掛けた通算10枚目のオリジナル・アルバム。シセンサイザーやエフェクトの使い方なんかは、いかにもヴァンゲリスらしい感じです。ただ、ヴァンゲリス云々言う以前に、楽曲があまりにも弱すぎますね。全編に渡って中庸なカンツォーネ・ロックが展開されるので、最後まで聴くのはちょっと辛いかもしれません。そういうやあ、ジャケットもなんだかこれだけ平凡ですもんね。って関係ないか(笑)。 | こちらも、かなりロック色の強いアルバム。やっぱり前作の“Tanto”以降の作品は個人的にちょっと抵抗感がありますね。#4でボニー・タイラーのカバーをしていることもあって、全体的に女版ロッド・スチュアートといった感じの印象です。イタリア国内では大ヒットしたシングル#8にしても、かなりアメリカン・ロックを意識した作品。ちなみに、本作ではバック・コーラスにゴブリンのクラウディオ・シモネッティが参加しています。 | 遂にパティもディスコに挑戦か・・・!と思いきや、ミュンヘン・ディスコというよりはクラフト・ワーク的なセンスのテクノ・ロックに仕上がっています。もしかしたら、彼女はアンチ・ディスコだったのかもしれません。ただ、内容的には80年代のニュー・ウェーブ・ロックを先駆けたような仕上がりで、これはこれで興味深くはありますが。ニナ・ハーゲンなんかをも彷彿とさせますね。なので、ダンサンブルなディスコ・ナンバーを期待する向きにはオススメできません。 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() | |
|
Pensiero Stupendo |
Notti, Guai e Liberta (1998) |
Radio Station (2002) |
100% Patty (2002) | |
| (P)1997 S4/Sony Music (Holland) | (P)1998 Sony Music (Italy) | (P)2002 Pravitia/Sony Music (Italy) | (P)BMG Ricordi (Italy) | |
| 1,La Bambola 2,Il Mercato dei Fiori 3,Tripoli '69 4,Le Tue Mani Su Di Me 5,Il Paradiso 6,Pazza Idea 7,Io Ti Venderei 8,Se Perdo Te 9,Grand Hotel 10,Pensiero Stupendo produced by Maurizio Macchioni |
1,Les Etrangers 2,Strada per Un'Altra Citta' 3,Emma / Bovary 4,Angelus 5,Baby Blu 6,Sylvian 7,Per un Sogno Vincente 8,Treno di Panna 9,Una Casa Nuova 10,Sweet Love producee by Mauro Paoluzzi |
1,I'lmmenso 2,Lontano 3,Farfalla Pensante 4,A Me Gli Occhi 5,Noi Di La (Lagoinha) 6,Niente 7,La Forma Materiale 8,Fammi Male Che Fai Bene 9,Ambra 10,Captivity produced by Robert Vernetti,Luca Gatti, Paolo Polcari, Al Castelana, Marcelo Costa, etc... |
1,Ragazzo Triste 2,Sto Con Te 3,Se Perdo Te 4,La Bambola 5,Tripoli '69 6,Il Paradiso 7,Sentimento 8,Concerto Per Patty 9,Nel Giardino Dell'amore 10,La Spada Nel Cuore 11,Per Te 12,La Solitudine 13,Non Andare Via 14,Io 15,Canzone Degli Amanti |
1,Tuttal Piu' 2,Une Histoire D'amour 3,Non Ti Bastavo Piu' 4,Pazza Idea 5,Come un Pierrot 6,Incontro 7,Tanto 8,Grand Hotel 9,Tutto Il Mondo e Casa Mia 10,Pensiero Stupendo 11,Sentirti 12,Per Una Bambola 13,Menu 14,...E Dimmi Che Non Vuoi Morire 15,Les Etrangers |
| こちらは1990年にリリースされたセルフ・カバー・アルバム“Pazza Idea Eccetera Eccetera”のリパッケージ版。他にも、同タイトルの別ジャケットや“I Capolavori”というタイトルでも発売されています。60年代から70年代にかけてのヒット曲を焼き直したもので、フラメンコ・ロック風に仕上がった#1なんかは面白いですが、全体的には特に特筆すべきような点はないですね。どうせリメイクするのであれば、もう少しユニークなアイディアが必要だったかも。 | カムバック以来最大のヒットとなった傑作アルバム。ワールド・ビート的な雰囲気をたたえた荘厳で幻想的なダンス・ナンバー#1、R&Bの打ち込みにヨーロッパ的デカダンを表現した#2など、エニグマとサンドラの中間辺り・・・というよりも非常にマイケル・クレトゥ的な世界が繰り広げられます。そんなファンタジックでエレガントな音世界を浮遊するパティのドスの効いた低音がまた不思議なムードを醸しだしていて、思わず引き込まれてしまう作品。 |
相変わらずの若々しい感性で、若手のプロデューサー陣とタッグを組んだ意欲的な作品。注目すべきは、#8で日本のロックバンド、スーパーカーの作品をカバーしていること。彼女自身がイタリア語の作詞も手掛けているので、恐らく本人の選曲なのだろう。いやはや、この人の感性の鋭さというのは恐るべきものがある。日本の50代のオバサンにスーパーカーなんて言ったら、え?フェラーリ?なんてトボけた顔して言うぜ。絶対に(笑)。 |
1966年から98年までに発売された全てのシングルを網羅した2枚組ベスト盤。しかし、こうやってまとめて年代順に聴いていくと、彼女の声がデビュー当時から殆ど変っていない事がよく分かりますね。まあ、要はもともとオバサン声だったという事なんですが(笑)。まあ、イタリアの女性歌手ってミーナにしてもイヴァ・ザニッキにしても、若い頃からハスキーでパワフルな歌声の人が多いですが、彼女の声のしわがれっぷりはまた別格。カッコいいです。 | |
戻る