Off
Limits Productions - part 2
〜アン・リーからイン=グリッドまで〜
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アン・リー |
前回も述べたように、ウィッグフィールドの世界的な成功でヨーロッパを代表する音楽レーベルの一つとなったオフ・リミッツ・プロダクションズ。彼らがウィッグフィールドに続くスターとして世に送り出したのが、アン・リーだった。もちろん、台湾の有名映画監督とは一切関係なし(^^;
1999年にシングル“2
Times”でデビューしたアン・リー。しかし実は彼女、90年代半ばから本名のアナリー・ゴードン名義でユーロビート・シンガー、作曲家として活躍してきた人物だったのだ。
1972年11月12日、イギリスはシェフィールドに生まれたアン・リーは、ロンドンでセッション・シンガーとして活動した後、イタリアで仕事をするようになる。安室奈美恵のカバーした“Try
Me”のロリータや、ヴァージネリ、アンナライズといった90年代に日本でのみ売れたユーロビート・アーティストは、実は全て彼女の匿名である。
その後、アルフレド・ラリー・ピニャノーリと親しくなった彼女は、彼の元で活動したいと相談を持ちかけた。そこで、ピニャノーリは当時彼のもとで働き始めていた新進プロデューサー、マルコ・ソンチーニと共に彼女のプロデュースを手掛けることにする。
こうして、本名をもじった芸名アン・リーを名乗ってリリースされたのが、デビュー曲“2
Times”だった。ウィッグフィールド路線を踏襲しつつも、よりドリーミーでキュートなダンス・ポップに仕上がった“2
Times”はデンマークでナンバー・ワンを記録した他、イタリア、フランス、ドイツ、オランダ、オーストラリアなど世界10カ国以上でトップ10ヒットに輝き、彼女の母国イギリスでも2位をマークする爆発的な大ヒットとなった。
さらに続くシングル“Voices”もスペインやチェコなどでトップ10ヒットとなり、イギリスでもトップ30に入る中ヒットを記録。アルバム“Dreams”もリリースされ、ヨーロッパ各国でベスト・セラーとなった。しかし、2001年にリリースしたシングル“So
Deep”、2003年にリリースした“No, No,
No”が相次いで予想外の不発に終わり、その後は再びアナリー・ゴードン名義で裏方として仕事をするようになった。
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イン=グリッド |
さて、そのアン・リーに続いてオフ・リミッツ・プロダクションズが世に送り出したスターが、イン=グリッド。ノスタルジックなアコーディオン&バンドネオンの音色とセンチメンタルなメロディに、官能的なフランス語の歌詞を乗せたシングル“Tu
es
foutu”はヨーロッパ中で一大ブームを巻き起こし、各国で似たような楽曲が次々とリリースされるという現象を生んだ。
イン=グリッドは北イタリア生まれのれっきとしたイタリア人。本名はイングリッド・アルベリーニ。両親は映画館を経営しており、大女優イングリッド・バーグマンに因んで名づけられたという。10代の頃から地元で歌手活動を行っており、その評判を聞きつけたアルフレッド・ラリー・ピニャノーリにスカウトされてデビューする事になった。
彼女の最大の強みは歌唱力だろう。2004年にロシア及び東欧向けにリリースされたアルバム“La
vie en
rose”ではピアフの“バラ色の人生”など往年のシャンソンをダンス・カバーしているが、その説得力のある圧倒的な歌声には舌を巻く。ダンス・ミュージック系のアーティストというのは、とかく歌唱力が二の次になってしまう傾向が強いが、彼女の歌の上手さというのは新鮮な驚きだった。
さて、2001年にリリースされたデビュー曲“Tu
est foutu”はスウェーデンやギリシャ、ロシアでナンバー・ワンをマークした他、イタリアでもトップ10ヒットを記録。さらに英語バージョンの“You
Promised
Me”がドイツやスペイン、オーストラリア、南米各国などでトップ10ヒットとなり、アメリカでもビルボードのダンス・チャートで1位を記録する大ヒットとなった。さらにセカンド・シングル“In
Tango”もドイツや北欧でトップ10ヒットを記録し、デビュー・アルバム“Rendez-vous”はドイツや南アフリカなどでアルバム・チャート1位を記録。
2004年にロシア・東欧向けにリリースされたシャンソン・カバー集“La
vie en
rose”はポーランドでアルバム・チャート1位を記録した他、ロシアでも爆発的なセールスとなり、プラチナム・ディスクを獲得している。さらに、2005年にはセカンド・アルバム“Voila!”をリリース。ドイツやロシア、東欧を中心に大ヒットを記録した。
その他、ここ数年はベナッシ・ブラザーズがアーティスト兼リミキサーとして活躍しており、2002年にデビューした女性歌手ダニーもドイツを中心にコンスタントにヒット曲を放っている。しかし、アルフレド・ラリー・ピニャノーリが本当に偉いのは、発掘した才能を決して無駄遣いしないことだろう。例えば、ベナッシ・ブラザーズのプロジェクトにウィッグフィールドやダニーを参加させたり、イン=グリッドのアルバムにアン・リーやウィッグフィールド、ダニーをソングライターとして起用したり。たとえソロ・アーティストとしてヒットが出なくなっても、しっかりとファミリーの一員として各プロジェクトに参加させ、決して使い捨てにしたりしないのは立派だと思う。
なお、今年はアン・リーが久々にニュー・アルバムとシングルをリリースする予定で、ウィッグフィールドもサニー・カールソン名義でソングライトに参加しているとのこと。また、新人女性アーティスト、チャニングによるバブルガム・ポップ炸裂のシングル“Here
4
U”もヒットしそうな予感で、オフ・リミッツ・プロダクションズの快進撃はまだまだ続く。どんどんとカラフルで楽しいダンス・ポップを世に送り出して欲しいものだ。
2 Times (1999) 2 Times - Remix (1999) 2 Times (1999) Voices (1999)
Ann
Lee
Ann
Lee
Ann
Lee
Ann
Lee
(P)1999 Swemix Records
(Denmark)
(P)1999 ZYX Music
(Germany)
(P)1999 Systematic/London
(UK)
(P)1999 Swemix Records
(Denmark)
1,Original Edit Mix 3:47 ビデオ
2,Original
Ext. Mix 6:30
3,G. Side 5:33
4,GambaClub 5:15
5,Sezam's Remix
4:38
produced by Larry Pignagnoli & Marco Soncini
#3
produced by Marco Soncini & Stefano Gambarelli
#5 remixed by
Sezam1,Radio Edit 3:58
2,Club Version
5:41
3,Snapshot Mix 4:16
4,Snapshot Maxi Mix 6:31
#1
remixed by Master-Beat-Productions
#3 remixed by Martin Stahl
& Josef Steinbuchet1,Original Radio Edit
2,Gamba
Club
3,Bulletproof Euro Mix
produced by Larry Pgnagnoli &
Marco Soncini
#3 remixed by Bulletproof.1,Radio Mix 3:32 ビデオ
2,Funk J.A.
Extended 5:51
3,G. Side 5:51
4,Original Extended 6:35
5,Funk J.A.
Dub 5:15
6,Original Edit 4:01
produced by Marco
Soncini
#2 remixed by Sugar Faces & P.F.Sound
#3 mixed by
Stefano Gambarelli & Alex Baraldi
超ドリーミーでキュートな乙女チック・ダンス・ポップの傑作!ウィッグフィールドのようなおバカさん路線をあえて外したのは大正解で、何とも愛らしくてロマンチックな作品に仕上がっています。やっぱりベストは#1と#2のオリジナル・ミックスですかね。70'sディスコ路線の#4とハッピー・ハンドバッグ系の#5も悪くはないのですが、オリジナルの完成度と比べると及第点という印象です。
オリジナル・ミックスを基調に、よりヘヴィーなベース感を増量させたリミックス・バージョン。オリジナルよりもダンスフロア映えするバージョンに仕上がっています。さらに、ZYX御用達のリミックス・チーム、スナップショットによるリミックス#3と#4はアンビエントな環境音楽的な仕上がりで、試みとしては面白いものの、楽曲としてどうなのよというと正直微妙なところですね・・・。
こちらはUKでリリースされたマキシ・シングル。目玉は#3のブレットプルーフによるハード・トランス・リミックスですか。個人的にはハード・トランスってあまり趣味ではないのですが、きっちりとキュートなツボを残していて、これはこれでよく出来たリミックスだとは思います。
何ともキュートでハッピー!路線としては“2
Times”と全く同じなのですが、よりポップスとしての完成度が高くなっていますね。思わずウキウキとしてくる、素晴らしい名曲です。リミックスも今回は粒揃いで、ボコーダーを駆使したディスコ路線の#2と#5、ヘヴィーでクールなユーロ・ディスコに仕上げた#3と、いずれも原曲の良さを生かした職人技的な出来映え。
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Voices - Remix (1999) |
Dreams (1999) |
Ring My Bell (2000) |
So Deep (2001) |
(P)2000 ZYX Music (Germany) | (P)1999 Swemix Records (Denmark) | (P)2000 ZYX Music (Germany) | (P)2001 ZYX Music (Germany) |
1,Alterain Remix Edit
3:47 2,Extended Organ Remix 6:34 3,Bulletproof Remix 6:31 4,2 Times (X-Mas Edit) 3:43 produced by Marco Soncini & Larry Pignagnoli #3 remixed by Bulletproof |
1,2 Times 3:46 2,Smooth & Sweet 4:40 3,Voices 4:01 4,Ring My Bell 4:22 5,In You 3:58 6,I Love You So 4:06 7,Come To Me 4:00 8,So Deep 9,Helpless 4:31 10,Looking For 3:16 11,Top Of The World 4:52 12,2 Times (Remix) 4:16 executive producer : A. Larry Pignagnoli |
1,RMB Video Edit 3:28 ビデオ 2,Eiffel 65 Radio Edit 3:29 3,Piano Edit 3:31 4,Atmosphere Pop Radio Edit 3:31 5,Eiffel 65 Full Version 5:51 6,RMB Extended Mix 6:26 7,Piano Extended Mix 6:51 produced by Marco Soncini #2 remixed by Eiffel 65 #1 remixed by Gabutti & Zucchet |
1,Snapshot Radio 3:51 2,Album Version 4:17 3,DJ Nukk Extended 6:52 4,Magical Mystery Mix 6:29 produced by Marco Soncini. #1 remixed by Martin Stahl & Josef Steinbuchet |
オリジナル・バージョンをベースにアコギをフューチャーして、素朴でキュートなバージョンに仕上げた#1、フワフワとしたシンセの浮遊感がドリーミーで気持ちの良い#2、ガンガンにパワフルでグルーヴィーなハード・トランスに仕上がった#3と、いずれも大満足な仕上がりのリミックス盤。オマケで“2 Times”のクリスマス・バージョンが収録されています。 | ということで、アン・リーのファースト・アルバムですが、案の定といいますか、似たような曲ばかりで少々マンネリ気味の仕上がりです。統一感を優先したのかもしれないんですけど、やっぱりポップ・マジックというのは使い回しに限界があるんですよね。ウィッグフィールドも2枚目くらいまでは完成度高かったのですけど。 | あのアニタ・ワードによる往年のディスコ・ヒットを、見事にアン・リー路線でカバーした作品。一時期ヨーロッパで大人気だったダンス・ユニットEiffel 65によるリミックスも、ちょっとエッチなムードのユーロハウスに仕上がっていてグッドです。とりあえず、ベストなミックスはRMBによる#1と#6ですかね。ポップで華やかな出来映えで、原曲の良さを十分に生かしてます。 | アンニュイでミステリアスなユーロ・ハウスに仕上がった、アン・リーにとって4枚目のシングル。悪い曲ではないのだけど、シングルとしてはちょっと地味だったかもしれません。案の定、セールス的にはイマイチだったみたいですね。リミックスでは#1のスナップショットによるラジオ・ミックスがベストな出来映え。#4はかなり実験的なアンビエント・ミックスに仕上がっています。 |
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Tu es foutu
(2001) |
In-Tango
(2003) |
Rendez-Vous
(2003) | |
(P)2002 ZYX Music (Germany) | (P)2003 ZYX Music (Germany) | (P)2003 ZYX Music (Germany) | |
1,Original Radio Edit 3:39 ビデオ 2,Original Extended 6:01 3,Garlem Hustlers Club Mix 7:34 4,Original Instrumental 6:01 produced by Marco Soncini executive producer : A. Larry Pignagnoli #3 remixed by Massimo Berardi & Roberto Mas |
1,In-String Edit 3:25 ビデオ 2,Sfaction Edit 3:02 3,Gambafreaks Edit 3:16 4,In-Piano Edit 3:21 5,In-Fisa Edit 3:34 6,Pocho Edit 4:54 7,In-String Extended 4:22 8,Sfaction Extended 5:06 9,Gambafreaks Extended 5:01 10,In-Piano Extended 4:22 11,In-Fisa Extended 4:49 12,Pocho Extended 4:54 13,Sfaction Instrumental 5:06 14,Gambafreaks Instrumental 5:09 produced by Alfredo Larry Pignagnoli |
Disc 1 1,In-Tango 3:25 2,Tu Es Foutu 3:38 3,Mais La Nuit...Il Dort! 3:45 4,Shock 3:36 ビデオ 5,Dans Ma Memoire 3:45 6,Pour Toujours 3:58 7,Souvenir D'ete 3:31 8,I'm Folle De Toi 3:34 9,Je Ne Crois Pas 3:35 10,Esclave De Toi 3:35 11,Ah L'Amour L'Amour 3:28 12,Va Au Diable 3:20 produced by A. Larry Pignagnoli |
Disc 2 1,Tu Es Toufu (Original Extended) 6:01 2,Tu Es Toufu (Miami Grazin' Dub) 6:50 3,You Promised Me (Sfaction Mix) 5:00 4,In-Tango (In-String Extended) 4:22 5,Shock (Gambafreaks vs V Sounded Academy Extended Remix) 5:16 6,Shock (Xmas) 3:34 7,Tu Es Toufu (Video) 8,In-Tango (Video) |
日本以外の世界中で大ブームを巻き起こしたイン=グリッドのデビュー・シングル。傑作です。メロウでセンチメンタルなメロディ、アコーディオンのノスタルジックな音色、そしてフランス語の響きも妖しげなイン=グリッドのボーカル。ミュゼット・ミーツ・ユーロハウスというアイディアは大成功ですね。一度聴いたら耳にこびりついて離れない楽曲です。濃厚なディープ・ハウスに仕上げたリミックス#3もクール! | ミュゼットの次はタンゴです。前作の路線を引き継ぎつつ、より官能的に、よりノスタルジックに、よりエレガントに仕上げられた素晴らしい作品。しかも、14バージョン入りという力の入ったマキシ・シングル。よっぽど前作で儲かったんでしょうね〜(笑)やっぱりオリジナル・ミックスに当たる#1と#7がベストの出来。トレードマークのアコーディオンとバンドネオンをてんこ盛りでフューチャーした#6と#12もゴージャス!。 | シャンソン、フレンチ・ポップ、タンゴ、ワルツなどのノスタルジックなサウンドとユーロハウスを融合したイン=グリッドのファースト・アルバム。ダンス・ポップス好きだけでなく、60年代〜70年代のフレンチ・ポップスやヨーロピアン・ポップスが好きな人にも楽しめる作品に仕上がっています。オフ・リミッツ・プロダクションの総力を結集したといっても過言ではない、充実のポップ・マジック。文句なしにオススメです。 | こちらは、このドイツ盤スペシャル・エディションにのみ付いてくるボーナス・ディスク。シングル曲のリミックスとプロモ・クリップが収録されています。オススメはアコーディオンとバンドネオンを全編にフューチャーした超カッコいいダブ・ミックス#2。ダブって基本的にあまり聴かないんですけど、これは傑作です。 |
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La Vie En Rose
(2004) |
Voila !
(2005) |
Mama Mia
(2005) |
Oui
(2005) |
(P)2004 RMG Records (Russia) | (P)2005 RMG Records (Russia) | (P)2005 ZYX Music (Germany) | (P)2005 ZYX Music (Germany) |
1,Milord ビデオ 2,La Vie en Rose 3,Les Champs Elysees (Dance Version) 4,Accordionist 5,Un beau roman (Une Belle Histoire) 6,Chanson d'amour 7,Une homme et une femme 8,Les feuilles mortes 9,Ne me quitte pas 10,La mer 11,Et maintenant 12,Non je ne regrette rien 13,Les Champs Elysees produced by A. Larry Pignagnoli |
1,Mama Mia 3:38 2,Oui 3:06 3,L'amoureuse 3:52 4,Encore un fois 3:07 5,A poings fermez 3:05 6,Click Clock 3:43 7,Jamais eu 3:11 8,Qu est ma vie? 3:35 9,C'est pour toi 3:38 10,Dans tes yeux 3:43 11,Le coquin 3:28 bonus tracks 12,Love Out Of Time 4:05 13,You Kissed Me 3:07 14,Really Really Wanna 3:39 15,Every Night 4:30 |
1,Radio Edit French 3:38 ビデオ 2,Radio Edit English 3:38 3,Radio Edit Instrumental 3:38 4,Original French Extended 5:16 5,Original Extended Instrumental 5:16 6,Favretto Remix Radio Edit French 6:05 7,Favretto Remix Extended French 8:43 produced by Alfredo Larry Pignagnoli #6 remixed by Favretto |
1,Original Album Version 3:04 ビデオ |
往年のシャンソンの名曲をイン=グリッド流にダンス・カバーした企画アルバム。ピアフそっくりの大熱唱を聴かせる#1や#2は圧巻。むちゃくちゃ歌の上手い人なんですね。特に、あえてダンス・バージョンにしなかった#2は珠玉の出来映え。“おー!シャンゼリゼ”を超キュートなポップ・ハウスにした#3、“Mr.サマータイム”をジャジーにカバーした#5など、お馴染みの名曲が予想を覆すアレンジで楽しめます。全体的にクラブ・ラウンジ的な仕上がりですね。 | こちらが正式なセカンド・アルバムに当たります。もちろん、全編にアコーディオンやバンドネオン、ラテン・ギターを散りばめたノスタルジックでお洒落なダンス・ポップ・アルバムに仕上がっています。参加メンバーも、ウィッグフィールドにアン・リー、スパーニャ、マルコ・ソンチーニ、ベニー・ベナッシなどオフ・リミッツ・ファミリーが総結集!これだけ同じようなサウンドの楽曲ばかり揃えながら、全くマンネリを感じさせないのは立派。メロディの力ですね。 | ウィッグフィールドがサニー・カールソン名義で作曲とバック・ボーカルに参加した作品。残念ながらアバのカバーじゃありません。が、南イタリアやスペイン辺りの民族音楽とかランバダを彷彿とさせるノスタルジックでキャッチーなユーロ・ハウスに仕上がっていて大満足。もちろん、アコーディオンとバンドネオンの音色も楽しめます。サイケデリックなディープ・ハウスに仕上げたリミックス#6と#7は、どちらかというとフロア向きかな。 | “Tu es foutu”路線の・・・というよりも、殆ど焼き直しと言っても構わないくらいにソックリな出来のシングルです。もちろん、嫌いじゃないですよ(笑)この心地よいマンネリズムってのも、オフ・リミッツ・プロダクション作品の醍醐味だったりするんですよね。Favrettoのリミックス#3も、今回は原曲のエッセンスをきっちりと押さえたもので、80年代のユーロ・ディスコっぽいエレクトリックなサウンドが非常にクールです。 |
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I Was A Ye-Ye Girl (2006) |
Oh My My
(2001) |
Quiero Respirar
(2002) |
(P)2006 ZYX Music (Germany) | (P)2001 ZYX Music (Germany) | (P)2002 ZYX Music (Germany) |
1,Soundtrack Radio
3:43 2,Soundtrack Extended 6:56 3,Agiman Remix 5:51 4,Soundtrack Radio Instrumental 3:43 5,Soundtrack Extended Instrumental 6:56 6,Agiman Remix Instrumental 5:51 |
1,Joy Radio Mix 3:16 2,Club Mix 3:43 3,Joy Extended Mix 5:41 4,Garage Mix 4:38 produced by D. Marsilio & F. Benassi |
1,Original Radio Edit
3:58 2,Extended Mix 5:56 3,Gambafreaks Club Mix 5:58 4,Gambafreaks Dub Mix 4:20 produced by A. Larry Pignagnoli & Marco Soncini #3 produced by Marco Soncini |
こりゃカッコいい!クラブ・ラウンジ系やエレクトロ系のファンも大満足のグルーヴィー&ファンキーなイェ・イェ・サウンド炸裂です。ラウンジ・ブームも去ってしまった昨今、何故に!?という疑問も残りますが、とりあえずカッコ良けりゃそれで十分でしょう。お遊び感覚溢れるノイズ系の音に仕上がったリミックス#3もかなりイカしてます。 | 完全にアン・リーの“2 Times”をパクった作品。歌うのは、これ1曲で消えてしまったサマンサ嬢。ボーカルもアン・リーをかなり意識していますが、いかんせん楽曲のインパクトが弱い。サマンサの歌唱力も大いに疑問アリです。オフ・リミッツ・プロダクションの数少ない失敗作の一つと言えるでしょう。 | 今やドイツを中心に人気を集めている女性アーティスト、ダニーのデビュー・シングルがコレです。爽やかでメロディアスなダンス・ポップ・ナンバーですが、ダニーのハスキーな低音がいま一つ楽曲にしっくりと来ません。決して悪い出来ではないのですが、これはウィッグフィールド向きの作品だったかもしれませんね。 |
オマケ!
オフ・リミッツのニュー・アーティスト、チャニングの超オバカさんな曲“Bootsy
Bootsy Boom”のビデオクリップ ココ で見れます!脳殺必至!必見です!