ファブリカ Fabrika

 

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イリーナ、サティ、サーシャ

 

 古典的なロシア歌謡をベースにしたノスタルジックでキャッチーなポップ・ナンバーと、セクシーで親しみやすい個性で安定した人気を誇る女性ボーカル・グループ、ファブリカ。デビュー以来ほとんどメンバーが変わっていないというのも、ロシアのガールズ・グループとしては非常に珍しいと言えるかもしれない。
 グループ名は“工場”という意味。もともと、ロシアの人気オーディション番組“ファブリカ・ズビョーズドゥ(スター工場)”のファースト・シーズンから飛び出したグループだった。
 当初のメンバーはイリーナ、サティ、サーシャ、マリヤの4人。オーディションに応募した女性の中から、番組のプロデューサーであるイーゴル・マトヴィエンコが選んだのだという。結局、番組ではライバルの男性グループ、コルニに敗れて第2位で終ったものの、プロ・デビューしてからはファブリカの方が圧倒的に華々しい活躍を続けている。

 ここでメンバーを簡単に紹介しておこう。まずはグループのリーダー的存在であるサティ。フルネームをサティ・カザノワといい、1982年10月2日カバルダ・バルカル共和国の生まれ。モスクワの名門グネーシン音楽大学を卒業している。エキゾチックで清楚なルックスとフェミニンな歌声が特徴だ。
 一方、ファニー・フェイスのキュートなイリーナは、フルネームをイリーナ・トネーワという。彼女はグループ最年長で、1977年7月27日モスクワ近郊の町クラスノズナメンスクの生まれ。衣料工場で働きながら音楽活動を行っていたという。
 そして、最後がファラ・フォーセット似のブロンド美女サーシャ。彼女はフルネームをアレクサンドラ・サヴェーリェワといい、1983年12月25日モスクワに生まれている。彼女もサティと同じく名門グネーシン音楽大学を卒業している。
 もう一人、当初はマリヤ・アラリキーナという女性が在籍していたものの、ファースト・シングルの発売直後に学業を優先させるためグループを脱退している。

 グループのプロ・デビューは2003年。ファースト・シングル“Pro Lyubov(愛について)”が大ヒットし、デビュー・アルバム“Devushki Fabrichnie(女工たち)”も早々にリリースされた。当時は“ファブリカ・ズビョーズディ”という番組そのものが大変な注目を集めていたこともあり、新人アーティストとしては異例とも言える注目度の高さだったと言えるかもしれない。
 その後も陽気なラテン風ダンス・ナンバー“More Zovyot(海が呼んでいる)”やロシア民謡風のセンチメンタルなポップ・ナンバー“Devushki Fabrichnie”などを立て続けにヒットさせている。
 最近はデビュー当初ほどの華々しさはないものの、それでもコンスタントにシングルをヒット・チャート上位に送り込み、女性グループが次々と現れては消えるロシア芸能界で中堅グループとしての地位を確立している。
 ちなみに、デビュー当初からスキャンダルの噂の絶えない彼女たち。乱交パーティ疑惑やポルノ出演疑惑など、その噂の大半を本人たちは笑って否定しているが、その一方でかなりヤンチャな女の子たちであることも事実だそうで、クラブ遊びで酔いつぶれた挙句にメンバー全員が警察の留置所に放り込まれるという騒ぎまで起こしている。日本だったら芸能活動自粛に追い込まれそうな話だが、無罪放免で許されてしまうのがロシアらしいといえばロシアらしい(笑)それだけメンバーの仲が良いという証でもあるわけだが・・・。

※アルバム・タイトルはロシア語を英語アルファベットで表記し、その英語訳を併記してあります。楽曲タイトルは全てロシア語を英語アルファベットで表記しました。

FACTORY_GIRLS.JPG ITS_NOT_MY_FAULT.JPG BEST.JPG WERE_SO_DIFFERENT.JPG

Devushki Fabrichnie (2003)
Factory Girls

Nye Vinobataya Ya (2005)
It's Not My Fault

Zvyozdnaya Seria (2005)
Stars Series

Mu Takie Raznie (2008)
We're So Different

(P)2003 Mainstream Production (Russia) (P)2005 R Studio (Russia) (P)2005 Star Records (Russia) (P)2008 Audio (Russia)
1,Devushki Fabrichnie ビデオ
2,Pro Lyubov ビデオ
3,5 Minut ビデオ
4,More Zovet ビデオ
5,Oi, Mama, Ya Vlyubilas
6,Zabolela Toboi
7,Mulnie Puzuri
8,Nye Vserez
9,On ビデオ
10,Otpustit Lyubov
11,Lelik ビデオ
12,Ponimaesh

produced by Igor Matvienko

1,Nye Vinobataya Ya ビデオ
2,On
3,Rubka ビデオ
4,Lelik
5,Debushka Fabrichnie
6,Ponimaesh
7,More Zovet
8,Pro Lyubov ビデオ
9,Mulnie Puzuri
10,Nye Vserez
11,Oi, Mama, Ya Vlyubilas
12,Zabolela Toboi
13,Lyubov Nyelzya Kunit
14,Otpustit Lyubov
15,5 Minut
16,Debushki Fabrichnie (Remix)
17,Rubka (Dynamite Remix)
18,Severnaya Zbezda
  (with Ivanushki International)
19,Ponimaesh (with Korni)
20,Za Gorizont
  (with Ivanushki International)

1,5 Minut
2,Pro Lyubov
3,Zabolela Toboi
4,Lelik
5,More Zovet
6,Mulnie Puzuri
7,Nye Vserez
8,On
9,Devushki Fabrichnie
10,Otpustit Lyubov
11,Ponimaesh
12,Oi, Mama, Ya Vlyubilas
13,Rubka
14,Devushki Fabrichnie (Remix)
15,Rubka (Energy Remix)
16,Rubka (Dynamite Remix)
1,Mu Takie Raznie ビデオ
2,Nye Vinobataya Ya ビデオ
3,Rubka ビデオ
4,Romantika ビデオ
5,Zajigayut Ogonki ビデオ
6,Je T'aime ビデオ
7,Belum-Belum
8,Davai s  Toboi Pogovorim
9,Malina ビデオ
10,Oblako Volos ビデオ
11,Devushki Fabrichnie
12,Pro Lyubov
13,More Zovet
14,Lelik
15,On
16,Ponimaesh
17,5 Minut
18,Oi, Mama, Ya Vlyubilas
19,ZA Gorizont
  (with Ivanushki International)
20,Nye Vserez
21,Debushki Fabrichnie (Remix)
 デビュー早々に発売されたファースト・アルバム。ジャケットのイメージ通り、60〜70年代のロシア歌謡的な雰囲気をベースにした、ノスタルジックでキャッチーなポップ・ナンバーが並びます。個人的に一番好きなのは、バラライカの哀しい音色も印象的なタイトル曲#1。バックトラックは微妙にチープですが、この甘酸っぱい懐かしさがたまりません。ラテン・ロック風の#4もカッコいいし、ディスコティックな#2やフォーク風の爽やかバラード#8、チャ・チャ・チャっぽい#11など、キュートな楽曲が盛り沢山!  デビュー・アルバムに新曲3曲とリミックス・バージョン、及びデュエット作品を加えて製作された企画盤アルバム。オールディーズ風のロックンロール・ナンバー#1と、ロシア民謡とラテンをミックスしたような#2はなかなかお気に入りのナンバーです。#16と#17のリミックスは可もなく不可もなく。ノベルティ的な扱いですかね。デュエット作品の中では、男性グループ、イワヌシュキー・インターナショナルとの#20が大好き。60年代風の甘いノスタルジーと、近未来的テクノロジーを融合したユニークな作品です。  こちらはロシアお得意のセミ・オフィシャルによるベスト・アルバム。とは言っても、基本的にファースト・アルバム全曲に#13を加え、リミックス・バージョンを補足しただけの内容で、ぼったくりと言えばぼったくりかもしれませんね(笑)ただ、ファンなら是非とも手に入れておきたいのが#15のリミックス。これはかなりベース感を強調したファンキーなユーロ・トランスで、原曲の良さを十分に引き出した仕上がり。彼女たちのリミックス作品の中ではベストの出来栄えだと思います。  一応、これがオフィシャルなセカンド・アルバムということではありますが、ファースト・アルバムからの楽曲が半分近くも占めるという水増し的な構成。さすがはロシアです(笑)昨年の暮れにロシアでヒットしたシングル#1はオリエンタルな雰囲気がとてもユニークなナンバーで、個人的にもお気に入りの1曲です。80年代ユーロを意識したテクノ・ポップな#5、アダルトなアーバン・ユーロ・ディスコ#8なんかも、なかなかの佳作だと思います。半ば騙されたような気分もしますが、そのB級感も含めて楽しみましょう。

 

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