DANCE SINGLES REVIEW
PART 4

 

 

THE_BOSS.JPG MY_LIFE_AGAIN.JPG DISCO_VOLANTE.JPG MOVIN_ON.JPG

The Boss (2008) / Kristine W

My Life Again (2007) /
Lauren Hildebrandt

Disco Volante (2007) /
Ida Engberg

Movin' On (2007) /
Starting Rock feat. Diva Avari

(P)2008 Fly Again Music (USA) (P)2007 Red Wallet Records (USA) (P)2008 N.E.W.S. (Belgium) (P)2007 Airplay Records (Belgium)
1,Love To Infinity Radio Edit 3:52
2,Tracy Young Radio Edit 4:16
3,Johnny Vicious Radio Edit 3:19
4,Paul Goodyear Radio Edit 3:19
5,Jamie J. Sanchez Frisco Radio Mix 3:42
6,Love To Infinity Love in the Club Mix 6:46ビデオ
7,Tracy Young Big Club Mix 10:07
8,Paul Goodyear Circuit Mix 9:34
9,Paul Goodyear Funky Downunder Mix 7:43
10,Too Vicious Club Mix 8:22
11,Jamie J. Sanchez After Midnight Club Mix 9:13
12,Emotion Chill Mix 4:16
1,Jack D. Elliott Original Radio Edit 3:03
2,Lenny B Radio Edit 3:03
3,Julian Marsh Radio Edit 3:49
4,Avalon Superstar Radio Edit 3:33 ビデオ
5,Lenny B Club Mix 8:07
6,Julian Marsh Power Drive Mix 6:18
7,Playmaker Club Mix 6:25
8,DJ JST's Hope & Joy Anthem 6:30
9,Reflex Club Mix 6:08
10,Avalon Superstar Club Mix 7:03
11,Jack D. Elliott Original Club Mix 5:38
12,Perry Twins Livin' Club Mix 7:12
13,Playmaker Dub 7:20
1,Sebastien Leger Edit 3:45 *
2,Sebastien Leger Remix 7:35 * ビデオ
3,Disco Volante 6:52
4,Hugg & Pepp Remix 7:07 **

produced by Ida Engberg & David Westerlund
* remixed by Sebastien Leger
** remixed by Huff & Pepp
1,Movin' On (Radio Edit) 3:25 ビデオ
2,Movin' On (Club Extended Mix) 6:16
3,Movin' On (DJ Style n' Tabu Remix) 4:04 *
4,Just Follow Me (Jimmy Kyle Mix) 4:18

produced by Hedi Banon & Stephane Tedesco.
* produced by Tabu Abel
 ダイアナ・ロスの不朽の名作をハウス・ディーヴァ、クリスティンWがカバー。ぶっちゃけ最高の出来です。もちろん、オリジナルに敵うわけはないんですけど、数多のカバー・バージョンの中ではダントツでしょう。まず、クリスティンのボーカルがバツグンに上手い。叫ぶだけしか能のないハウス・ディーヴァたちの中で、彼女は数少ない本格的な実力派です。そして、豪華なリミキサー陣を集めたサウンド・プロダクションのハイ・クオリティ。どれも原曲のイメージをしっかり生かしつつ、センスの良いハード・ハウスに仕上がっています。ビルボードのダンス・チャート1位。  3年前にシングル“Burnin' Out”がクラブ・チャートで大ヒットした女性シンガー、ローレン・ヒルデブラントのサード・シングルです。楽曲そのものは平均的なガラージ・ハウスという感じで、ひとまず合格点なんですけど、このリミックスのボリューム感には圧倒されますね。中でもお気に入りはAvalon Superstarによる#4と#10。ジャズ・フュージョン風味のディスコティックなサウンドで、UKガラージっぽい仕上がりです。また、NYディスコを彷彿とさせる派手で煌びやかな仕上がりの#9もカッコ良し。ビルボードのダンス・チャートでは最高19位をマークしています。  スウェーデン出身の女性DJ兼プロデューサー、イーダ・エングベルグのファースト・シングル。キッチュなテイストのポップでユーモラスなエレクトロ・ハウスに仕上がっています。このピコピコ感はかなりクセになりますね。ちなみに、インスト・ナンバーですので。リミックスでは、やはりセバスチャン・レゲールの手がけた#1と#2がベスト。#3のオリジナル・バージョンも、80年代のシカゴ・サウンドを彷彿とさせるような懐かしいチープさが微笑ましく感じられます。ただし、プログレッシブ・ハウス風に仕上げた#4は及第点。だって、可愛くないんだもん(笑)  ヤズーのカバー“Don't Go”でデビューしたフランスのDJコンビ、スターティング・ロックのセカンド・シングル。今回は一応オリジナル作品ではありますが、雰囲気的にはかなりヤズーを意識した仕上がり。80年代風のフィルター・ハウスといったとこでしょうか。二番煎じという印象は拭えませんが、まあ悪くはないでしょう。で、前作に引き続いてリード・ボーカルを担当するのはジャバ・ザ・ハット級のデブ(笑)、ディーヴァ・アヴァーリ。マーサ・ウォッシュも小粒に見えるくらいの巨漢です。この手のボーカリストはみんな同じ声に聞こえますが、彼女もそうですね。

HYPNOTIZED.JPG ANYTHING.JPG A_LITTLE_CLOSER.JPG GIVE_IT_TO_ME.JPG

Hypnotized (2007) /
Sebastien Leger

Anything (2007) /
Michel Fuentes

A Little Closer (2007) /
Groove Enforcers feat. Lyck

Give It To Me (2007) / Annick

(P)2007 N.E.W.S. (Belgium) (P)2007 FM Records (Sweden) (P)2007 Diabolic Records (USA) (P)2007 Diabolic Records (USA)
1,Hypnotized (Original Radio Edit) 3:33
2,Hypnotized (Original) 7:29 ビデオ
3,Hypnotized (Sebastien Leger's Electro Discoodyssey Remix) 8:05

produced by Sebastien Leger
remixed by Sebastien Leger
1,Anything (Radio Edit) 3:27
2,Anything (Digital Bitches Re-Work) 3:49 *
3,Anything (Digital Bitches Extended) 5:30 *

produced by C.Funke/M.Skogsberg
* remixed by F.Lindblum/H.Collin
1,The Young Puk vs Dick Beggs Edit 3:19 ビデオ
2,Craig Obey Radio Mix 3:25 ビデオ
3,Mikebilla Electro Mix 5:57
4,Darwich's Shock Remix 5:14
5,DJ Rad Big Room Remix 3:54
6,Freeloader Electro Mix 5:16
7,Craig Obey Club Mix 6:39

produced by Frederic Dudoul, Kevin Sheehan & Nivek Tek.
#1 mixed by Hal Rilson feat. Nick Beggs
#2&7 remixed by Craig Obey
#3 remixed by Mike Billa
#4 remixed by Ahmad Darwich
#5 remixed by Rad Drobny
#6 remixed by Isak Rypdal
1,Radikal DJ's Radio Edit 3:25 ビデオ
2,Kompulsor Radio Mix 3:36 ビデオ
3,RMAXX Classic House Radio Mix 3:55
4,Radikal DJ's Extended Mix 5:48
5,OD Hunte House Mix 5:02
6,Kompulsor Extended Mix 5:39
7,MBK Club Mix 6:17
8,Radikal DJ's Electro Rework Edit 2:58

produced by Jazz Singh, P.Saral
#1,4&8 mixed by Rad Drobny
#2&6 remixed by Kompulsor
#3 remixed by Reuben MacCalla
#5 remixed by OD Hunte
#7 remixed by Mike Billa
 フランスのトップDJ、セバスチャン・レゲールの代表作の一つですね。もともとは2006年に本国でリリースされましたが、こちらは昨年末にベルギーで発売されたCDシングルです。楽曲的にはポップでクールなエレクトロ・ハウスといったところでしょうか。ミニマルなサウンド・プロダクションはなかなかクセになります。ちょっとロリ系入った女性ボーカルのセクシーな雰囲気も好きですね。リミックスではやはりオリジナル・バージョンの#1と#2がベストです。なお、アナログではクリス・レイクやスティーヴ・マックのリミックスも出てます。  これは凄い。まるっきり80年代の歌謡ユーロそのものです。臆面もないくらいにコッテコテの哀愁メロディにはぶっ飛びましたね。イメージとしてはモダン・トーキングとかパティ・ライアンとか。スウェディッシュ・ポップは本当に侮れません(笑)。歌うミシェル・フエンテスはこれがセカンド・シングル。歌声はソフトで甘いアイドル系といった感じで、どちらかというとゴツいイメージのルックスとはかなりギャップがありますね。現地ではどれだけヒットしたのか分かりませんが、日本人の琴線にも触れる一曲だと思います。特に30代以上のね。  デンマーク出身のDJチーム、グルーヴ・エンフォーサーズが、元カジャグーグーのニック・ベッグスをゲストに迎えたファースト・シングル。リード・ボーカルはジャケットにも移っているリックという女性が担当しています。80年代風のエレクトロ・ハウスで、ぶっちゃけカジャグーグーの“Too Shy”のカバーに当たります。仕上がりはとてもポップ。とはいえ、サウンド・プロダクションはかなり実験的。ノイズやテクノが好きな人にもオススメです。なお、このCDはエンハンスト仕様で、プロモ・ビデオやメイキング、フォト・ギャラリー収録。  カナダ出身の女性アーティスト、アンニクの大ヒット曲。もともと2004年にリリースされた作品。これは2007年に再発されたリミックス盤です。エレクトロ・ハウスをベースに、テクノ・ポップやハード・トランス、ガラージ・ハウスなど様々なアプローチを試みています。個人的には同じカナダ出身のトランスXの名曲“Living On Video”を彷彿とさせる#2と#6のミックスがお気に入り。ボビーO風の#5もカッコいいですね。ちなみにこの曲、歌ものではありません。かといってラップでもなく、あくまでも“語り”ものですのでご注意を。

WELCOME_TO_THE_CLUB.JPG FALLING_IN_LOVE.JPG

Welcome To The Club (2007) /
DJ Ella

Falling in Love (2008) / Kenne

(P)2007 Microphone (Latvia) (P)2008 Plenty Records (USA)
1,Welcome To The Club (Radio) ビデオ
2,Welcome To The Club (Extended)
3,Welcome To The Club (Kaspar Kondrat Electro Vocal Remix)
4,Welcome To The Club (Ex da Bass Remix)
bonus video

produced by Boyza U
#3 remixed by Kaspar Kondrat
#4 remixed by Ex da Bass
1,Porl Young Radio Edit 4:15
2,Porl Young Club Mix 8:08
3,Giuseppe D Club Mix 5:42
4,Mike Rizzo Global Club Mix 7:41
5,Bastone & Burnz Club Mix 6:49

produced by Phil Harding & John McDonald
 ラトヴィアで活躍する女性アーティスト、DJエラの世界デビューに当たるシングル。このCDはラトヴィア盤ですが、ヨーロッパや韓国でもリリースされているそうです。80年代風のエレクトロ・ハウスで、とても勢いのあるアグレッシブなナンバー。キャッチーで覚えやすいメロディが好感触です。#1と#2のオリジナル・バージョンがベストですが、リミックスもなかなかの出来栄え。ちなみに、作曲はあのマイケル・ジェイです。  ここ数年ビルボードのダンス・チャートにヒット曲を送り込んでいる日系人男性ボーカリスト、ケンの最新シングルです。作曲・プロデュースには、何とあの元PWLのフィル・ハーディングの名前が!楽曲も往年のPWLを彷彿とさせる爽やかでスウィートなダンス・ポップに仕上がってます。ただ、ケンのボーカルはむちゃくちゃ線が細くて、お世辞にも上手いとは言えないのが玉に瑕。リミックスも可もなく不可もなくです。

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