ブレンダ・K・スター Brenda K. Starr

 

BRENDA_K_STARR.JPG

 

 ダンス・クラシックに分類すべきか、フリースタイルに分類すべきか、はたまたラテン・ポップスに分類すべきか迷ったが、結果的にはサルサ・シンガーとしての実績を評価すべきではないかと考えるに至った。
 もともとはフリースタイル畑の人。アーサー・ベイカー組の一員として85年にデビューし、マドンナ路線のダンス・ポップ・シンガーとして脚光を浴びた。センチメンタルな傑作バラード“I Still Believe”は日本でも大ヒットしたが、残念ながらその後が続かず。しかし、90年代半ばにサルサへと転向し、これが大当たりを取った。
 あどけないベビー・ボイスゆえにボーカリストとしては過小評価されがちだが、その歌声にじっくり耳を傾けてみれば、実は大変な実力者であることが良く分かる。特にサルサ、ラテン・ポップスで聴かせるガッツのある歌声と巧みなテクニックは、もっともっと高く評価されて然るべきだろう。
 また、マライア・キャリーが彼女のバック・ボーカリストだったことは有名な逸話だ。ブレンダの推薦があったからこそ、マライアはソロ・デビューすることが出来たといっても過言ではあるまい。
 そのマライアが“I Still Believe”をカバーした際には、ブレンダ・ファンの間から相当なバッシングが噴出した。ブレンダを踏み台にした挙句、その代表曲までをも取り上げてしまうのかと。
 マライアはブレンダに対するリスペクトを込めて同曲をカバーしたとのことだったが、それまでブレンダの存在を無視し続けてきたマライアに対するファンの怒りというのも、よくよく考えればもっともだったと言えるかもしれない。

 1966年10月15日ニューヨークに生まれたブレンダは、本名をブレンダ・ジョイ・カプランという。父親ハーヴェイはドイツ系ユダヤ人で、母親はプエルトリコ人。ステイシー・ラティソーのデモ・シンガーを経験した後、ハリー・ベラフォンテにスカウトされて映画『ビート・ストリート』(84)に端役で出演した。そして、この作品で音楽を手掛けていたアーサー・ベイカーに認められ、85年にベイカーのプロデュースするフリースタイル・ナンバー“Pickin' Up Pieces”で歌手デビューを果たす。
 同曲はビルボードのクラブ・プレイ・チャートで9位をマーク。ファースト・アルバムもリリースされたものの、残念ながら大きなヒットには結びつかなかった。しかし、87年に大手MCAと契約し、セカンド・アルバム“Brenda K. Starr”を発表。ここからシングル“I Still Believe”が全米13位という大ヒットを記録し、一躍ポップ・スターとして脚光を浴びるようになった。
 マライアが彼女のバック・ボーカリストとなったのも、この頃のこと。当時、新たにソニー・ミュージック・エンターテインメントと契約を結んだブレンダは、その際にマライアの作ったデモ・テープを重役のトミー・マットーラに手渡し、彼女のレコード契約の手助けをしたのである。
 ところが、皮肉なことにマライアのデビュー・アルバムとブレンダの移籍アルバムのリリースが同時期に重なってしまった。しかも、当時のマライアはマットーラと恋愛関係にあり(後に結婚・離婚)、ソニーは彼女の売り出しを全面的にバックアップ。その結果、ブレンダのアルバムには殆んどプロモーション費用がかけられなかった。
 おかげでシングル・アルバム共に全くセールスが伸びず、これ一作で彼女はソニーとの契約を解除されてしまった。マライアがブレンダを踏み台にしたとファンが怒るのも至極当然のことだろう。

 その後、ショッピング・モールの販売員として働きながら女手一つで子供を養い、地道にクラブ系のインディーズ・レーベルからシングルをリリースしていたブレンダ。改めて音楽界で再チャレンジを試みる決意をした彼女は、意外にもサルサ・シンガーへと転身することとなった。
 ただでさえ、サルサの世界は男尊女卑の根強い封建社会。しかも、母親がプエルトリコ人だったにも関わらず、彼女自身はほとんどスペイン語を話すことが出来なかった。まさに一からの過酷な再スタートである。
 96年に初のサルサ・アルバム“Te Sigo Esperando”をリリース。ここからは、ミリアム・エルナンデスの傑作バラードをサルサ・カバーした“Herida”がシングル・カットされ、ビルボードのトロピカル・チャートでナンバー・ワンを記録。アルバム自体もサルサとしては異例の100万枚近くを売り上げる大ヒットとなり、これ一作でブレンダはサルサ・シンガーとして広く認知されるようになった。
 02年にはラテン系レーベルの中ではUnivision、WEA Latinaと並ぶ最大手のSony Discosと契約。アルバム“Temptation”がトロピカル・アルバム・チャートで3位をマークし、その年のラテン・グラミーでは2部門にノミネートされた。
 06年にはアルバム“Atrevete A Olvidarme”からのシングル“Tu Eres”で、再びラテン・グラミーにノミネートされたブレンダ。最近はライブ・イベントやラジオ番組などに出演する以外は、ほとんど音楽活動を行っていないようだ。
 こうして彼女のキャリアを振り返ってみると、実に浮き沈みの激しい歌手人生であったことが良く分かる。特に、全米ヒットを放ったアイドル・スターからショッピング・モールの店員へと転落しながらも、心機一転サルサの世界で再びトップ・スターへと上りつめた根性と努力には脱帽するばかりだ。マライアとのエピソードも含めて考えると、恐らく姐御肌で一本気で不器用な人なのかもしれない。その浪花節的人生こそが、実は歌手ブレンダ・K・スターの最大の魅力なのではないだろうかとも思う。

 

PICKIN_UP_PIECES.JPG I_WANT_YOUR_LOVE.JPG SECOND.JPG BREAKFAST_IN_BED.JPG

Pickin' Up Pieces (1985)

I Want Your Love (1985)

Brenda K Starr (1987)

Breakfast In Bed (1987)

(P)1985 Mirage/Atlantic (USA) (P)1985 Mirage/Atlantic (USA) (P)1987 MCA Records (USA) (P)1987 MCA Records (USA)
A side
1,Pickin' Up Pieces
  (Vocal/Long Version) 6:38
B side
1,Pickin' Up Promises (Dub Mix) 6:28

produced by Arthur Baker.
side one
1,Suspicion 5:18
2,Pickin' Up Promises 4:40 ビデオ
3,Look Who's Crying Now 4:57
4,I Want Your Love 4:55
side two
1,Boys Like You 6:00
2,I Can Love You Better 5:02 ビデオ
3,Love Me Like The First Time 3:19
4,You're The One For Me 4:40

produced by Arthur Baker, Richard Scher, Lotti Golden,Carl Sturken, Evan Rogers
1,Breakfast In Bed 4:03 ビデオ
2,You Should Be Loving Me 5:13
3,What You See Is
  What You Get 5:18 ビデオ
4,I Still Believe 3:50 ビデオ
5,Giving You All My Love 5;28
6,Over And Over 3:54 ビデオ
7,Straight From The Heart 4:57 ビデオ
8,Drive Another Girl Home 4:30
9,All Tied Up 4:39

produced by Eumir Deodato,Stephen Broughton Lunt, Tommy Faragher, Lotti Golden,John Morales & Sergio Munzibai, John Robie
side one
1,Extended Version 7:38
side two
1,Extended Version 2 7:49
2,Bonus Beats 4:27

produced by Stephen Broughton Lunt.
remixed by Steve Peck
 ブレンダの記念すべきデビュー・シングル。プロデュースはヒップ・ホップの帝王アーサー・ベイカー。シャノンやティナBを彷彿とさせるバッキンバッキンのフリースタイル・ナンバーです。ロリータ・ハロウェイの“Crash Goes Love”やフリーズの“I.O.U.”にも似てますね。ただ、楽曲としてのインパクトはいまひとつ。一部ではフリースタイル・クラシックと呼ばれているそうですが、ブレンダやアーサーの名前のおかげもあるかと思います。  アーサー・ベイカー一派が全面的にバックアップしたファースト・アルバム。ティナBやシンディー・ミゼールがバック・ボーカルに参加し、ラテン・ラスカルズがエディットを手掛けています。全体的には当時のフリースタイル、ヒップ・ホップ系のサウンドが中心。80年代ニューヨーク・サウンドの王道を行くような作品ですが、残念ながら決定打に乏しいという印象は拭えません。ちなみに、A面#4はシックのカバーです。  ダンスポップ・アイドル時代の代表作と呼ぶべき一枚。ジョン・ロビーやロッティ・ゴールデンなどアーサー・ベイカー組のプロデューサーに加え、デオダートやM&Mなど当時最高のダンスポップ職人が集結しています。やはり一番の聴き所は全米13位をマークした傑作バラード#4。マライアのカバーなんかよりも遥かに素晴らしい出来栄えです。ダンス・ヒットした#1と#3は勿論のこと、後にパジャマ・パーティがカバーした#6などもオススメ。

 セカンド・アルバムからのファースト・シングルに当たるフリースタイル・ナンバー。リミックスにはスウィート・センセーションやトニー・テリーでお馴染みの鬼才スティーヴ・ペックが当たっています。そういえば、彼は大黒摩季も手掛けてましたよね。ここでは残念ながら彼らしい切れのあるバキバキ・サウンドを聴くことは出来ませんが、楽曲そのものが超キャッチーなので個人的には文句なし。ラテン・ポップ・チャートで6位をマークしています。

WHAT_YOU_SEE.JPG BY_HEART.JPG I_DONT_KNOW.JPG CUBA.JPG

What You See Is What You Get (1987)

By Heart (1991)

I Don't Know What To Do (1996)

Cuba (1996)

(P)1988 MCA Records (UK) (P)1991 Epic/Sony Music (USA) (P)1996 Music Station (USA) (P)1996 Strictly Rhythm (USA)
side A
1,What You See Is What You Get
  (Club Mix) 6:24
side B
1,Giving You All My Love 5:28

produced by Stephen Broughton Lunt
remixed by Jellybean
1,If You Could Read My Mind
2,What If
3,Never Let You Go
4,Say The Word
5,By Heart
6,Let's Go Undercover
7,Wake Up The Neighbors
8,You're All I Know
9,What Goes On
10,You Touch Me In All The Right Places

produced by Richard Scher, Guy Roche, Phillip Damien, Morgan & Morgan, Ric Wake, Michael Jay, Deodato,Stephen Broughton Lunt, Eric Beall
side A
1,House Vocal 9:47
2,Mentalistrum Dub 8:59
side B
1,Euro Mix 9:33
2,Dubble Dutch 9:12

produced by Merv de Peyer & Mike Rogers
remixed by Eddie Perez
1,The Cuba Radio Mix 3:35
2,The Havana Club Mix 7:58
3,The Salsa Mix 8:21
4,Bangin' Disco Soundclash 6:31
5,Bangin' Disco Dub 5:29
6,Bangin' Radio Mix 3:38

produced by Roger S.
#4-6 remixed by Hustler's Convention, Mike Gray & Jon Peorn
 こちらもキャッチーでダンサンブルなフリースタイル・ナンバーの佳作。当時全盛期だったジェリービーンがリミックスを手掛けています。なんとなく“Holiday”の頃のマドンナを彷彿とさせるのがご愛嬌。まあ、アリーシャやレジーナもそんな感じでしたしね。そういった意味では、80年代ダンス・ポップの王道を行く作品だったと言えるでしょう。ちなみに全米では88年にリリースされ、ダンス・チャートで6位をマークしたほか、ポップ・チャートでも24位にランク・インしています。  ソニー移籍第一弾としてリリースされたアルバム。マイケル・ジェイにリック・ウェイク、デオダートなどかなり強力なプロデューサー陣を揃えながらも、先述したようにマライアのデビューと被ってしまったがために殆んどプロモーションされることがありませんでした。ただ、確かに楽曲のラインナップはカラフルであるものの、どれも中途半端なアイドル・ポップスという印象。これ!という決定打に欠ける一枚であることは否めません。デオダートのバラード#8は結構好きですが。  インディーズ時代にリリースしたアシッド・ハウス系シングル。同年に別レーベルからリリースしたシングル“Feel So Good”のリミックス盤に当たります。プロデュースにはディー・ライトや2イン・ア・ルームなどを手掛けたマイク・ロジャースが関わっており、ガラージ・ハウス系DJとしても知られるエディー・ペレスがリミックスを手掛けています。楽曲としては可もなく不可もなく。というか、殆んど印象に残らない平均的なアンダーグランド・ハウスという感じです。  こちらはエル・マリアッチ名義でリリースしたシングル。ギブソン・ブラザーズが大ヒットさせた往年のディスコ・ナンバーのカバーです。プロデュースはハウス界の大御所ロジャー・サンチェス。オリジナルの良さを十二分に生かした、キャッチーでアップリフティングなラテン・ハウスに仕上がっています。ただ、ブレンダがボーカルを取っているのは#1と#2のみ。#3はダブ・ミックスで、#4〜#5ではティー・グリーンという男性がリード・ボーカルを担当しています。

TE_SIGO_ESPERANDO.JPG NO_LO_VOY.JPG HOLD_ME.JPG PETALOS_DE_FUEGO.JPG

Te Sigo Esperando (1996)

No Lo Voy A Olvidar (1998)

Hold Me (2000)

Petalos De Fuego (2000)

(P)1996 Parcha Records (USA) (P)1998 Parcha Records (USA) (P)2000 Endorfun Records (USA) (P)2000 Parcha Records (USA)
1,Sola 5:05
2,Herida 4:43 ビデオ
3,Ti Sigo Esperando 4:25
4,No Necesito 4:39 ビデオ
5,Un Amor Como El Mio 4:24
6,Peligroso Amor 5:21 ビデオ
7,Keep It A Secret 4:21
8,No Digas Nada 4:45 ビデオ

produced by Humberto Ramirez
1,Senor Amante 4:48
2,Hombre Mio, Hombre Ajeno 4:27
3,Si Me Preguntan Por Ti 4:38
4,Todo Por Dolor 5:03
5,No Lo Voy A Olvidar 4:31
6,Un Hombre Secreto 4:42
7,I Still Believe 4:47
8,Amarte Asi 4:44

produced by Humberto Ramirez
1,Original Radio 3:48
2,Radio Edit 3:45 *
3,Uplifting Trance 8:30 *
4,Silent Sound Mix 10:25 **
5,Up On Luv Dub 9:05 **
6,Drum Mix 6:33
7,Trance Instrumental 8:26 *
8,Original Instrumental 3:48

produced by George Calle
* remixed by Richie Santana
** remixed by Silent Nick
1,Petalos De Fuego (Salsa) 4:43 ビデオ
2,De Hoy En Adelante 4:42
3,La Razon 4:28
4,Que Me Importa 4:43
5,Llevame 4:24
6,Por Siempre 4:25
7,Te Puedo Castigar 4:54
8,Petalos De Fuego (Balada) 3:40
9,Honesty 4:51

produced by Humberto Ramirez
 サルサ歌手ブレンダの名声を決定付けた大ヒット・アルバム。全体的に非常にメロウでロマンティック、それでいてリズム・セクションもしっかりしていて、存分に踊れるサルサ・アルバムに仕上がっています。中でもトロピカル・チャートで1位を記録したミリアム・エルナンデスのカバー#2は、原曲のイメージを生かした抜群のアレンジ・センスが光る名曲です。ちなみに、#6もミリアム・エルナンデスのカバー。ブレンダに限らず、女性サルサ歌手はミリアムを好んでカバーしますね。  前作の路線をそのまま引き継いだセカンド・アルバム。とろけそうなくらいにメロウでロマンティック、なおかつダンサンブルでリズミカルなサルサを存分に堪能できます。なんといってもファン注目なのは、往年の大ヒット・バラードを自らサルサ・カバーした#7。若干の強引さは否めないものの、エレガントでゴージャスなナンバーに仕上がってます。トロピカル・チャートで10位をマークした#3や、またまたミリアム・エルナンデスをカバーした#6などもオススメですね。  サルサ・シンガーとしての実績を生かした、キャッチーでトロピカルなラテン・ディスコ・ナンバー。程よく漂う哀愁感が好みです。ただ、リミックス・バージョンはいずれも微妙な出来栄え。リッチー・サンタナによる#2、#3、#7はトランス・ミックス。個人的にトランス自体が苦手なジャンルなのでピンと来ないのですが、クオリティそのものは決して悪くありません。サイレント・ニックによる#4と#5もトランス。こちらは比較的凡庸だと思います。トライバルな#6はチープ過ぎ。  トロピカル・チャートで20位をマークしたシングル#1を含む6枚目のアルバム。基本的な路線としては前作までと同じですが、瑞々しさやパワーが失われてしまい、安全かつ中庸な位置に落ち着いてしまったという感じ。。決して悪い出来ではないんですけどね。なんか決定的なパンチが足りないという印象です。#9ではビリー・ジョエルの名曲をトロピカルにサルサ・カバーしていますが、これも可もなく不可もなく。選曲・アレンジをひっくるめて、意外性に乏しいんですよね。

GREATEST_HITS.JPG TEMPTATION.JPG SO_GOOD.JPG ATREVETE_A_OLVIDARME.JPG

All Time Greatest Hits (2002)

Temptation (2002)

So Good (2004)

Atrevete A Olvidarme (2005)

(P)2002 Parcha Records (USA) (P)2002 Sony Discos (USA) (P)2004 Hypnotic Records (USA)

(P)2005 Mi Voz/Boss (USA)

1,I Still Believe (English Version) 3:50
2,Herida 4:49
3,La Razon
4,Si Me Preguntan Por Ti 4:38
5,Sola 5:05
6,Breakfast In Bed 4:03
7,Petalos De Fuego 4:43
8,Hombre Mio, Hombre Ajeno 4:27
9,What You See Is What You Get 5:18
10,No Necesito 4:39
11,Senor Amante 4:48
12,I Still Believe (Spanish Version) 4:47
13,Peligroso Amor 5:21

produced by Humberto Ramirez, Eumir Deodato, Stephen Broughton Lunt

1,Por Ese Hombre 4:59 ビデオ
  (with Tito Nieves & Victor Manuelle)
2,Esa 4:55
3,Cuando Me Haces El Amor 4:21
  (Ballad Version)
4,Love On A Two Way Street 4:40ビデオ
  (special guest: Angel Lopez & Getto)
5,Tentacion (Spanish Hip-Hop) 3:32
6,Rabia (Bolero Son) 3:32
7,Gata Bajo La Lluvia 4:42
8,Cuando Me Haces El Amor 4:57
9,Lo Que El Viento Se Llevo 4:50
10,Temptation 3:09
  (English Hip-Hop- Son)
11,Love On A Two Way Street 4:41
  (Spanish Rap)
12,Tentacion 3:09
  (Son Montuno Version) ビデオ

produced by Eddie Arroyo, Humberto Ramirez, Jose Gazney, Alejandro Jaen,
Rudy Perez, Clay Perry
1,Ain't Gonna Settle 4 Less 3:44
2,Still In Love With You 8:02
3,A Brighter Day 9:28
4,Do You Want To...
  (In A Jazz Groove) 7:46
5,Feel So Hip-Hop (With Rap) 4:30
6,Dub-So Good 6:05
7,Feel So Good (Club Remix) 9:50
8,Come On! (Club Dub) 7:48
9,Make Love To Me (Club Dub) 9:19
10,Feel This (Club Dub) 6:48

produced by M.A.T.E., Elis Pacheco, Greg Day, Louie Vega, Sal David, Robbie Tronca, Merv de Peyer, Mike Rogers
1,Tu Eres 4:52 ビデオ
2,Te Voy A Enamorar (Salsa) 4:42 ビデオ
3,Atrevete A Olvidarme 4:30
4,Que fue Que fue 4:33
5,Damelo 3:47
6,Te Voy A Enamorar 3:45
7,Ya No Soy Igual (Salsa) 4:35
8,Atrevete A Olvidarme (Salsa) 4:53
9,Sin Corazon 4:34
10,Ya No Soy Igual 3:44

produced by Ricky Gonzalez, Isidro Infant
e, Ray Conteras.
 サルサへ転向してからの作品に加え、MCA時代のヒット・シングルも収録した初のベスト・アルバム。ソニーへの移籍が決まったことから企画されたコンピレーションだと思われます。特にレアなトラックが含まれているわけではないので、オリジナル・アルバムを揃えているのであれば必要ないかもしれませんね。ひとまず、ブレンダ初心者にはオススメ。アイドル時代を含めた、彼女のベスト・トラックを手軽に楽しむことが出来ます。また、サルサの入門篇としても最適かもしれません。  大手ソニー・ディスコスから発売されたアルバム。ティト・ニエヴェスやヴィクトル・マヌエルなど豪華なゲスト陣を揃え、パワフルでエレガントなフィメール・サルサを堪能させてくれます。プロデューサー陣にも、これまでのウンベルト・ラミレスに加えてバラエティ豊かな面々を迎え、レゲトンやヒップホップなど多彩なサウンドにチャレンジ。トロピカル・チャート1位を記録した#1や濃厚にエロティックな#5などがオススメです。アルバムそのものも3位にランクされました。  こちらは、ブレンダが90年代にインディペンデント系レーベルからリリースしたハウス&トランス系ナンバーばかりを集めたコンピレーション。ほとんどが“Feel So Good
”のリミックス・バージョンに当たります。基本的にはアンダーグランド系の作品ばかりで、あまりおウチで聴くような作品ではないかな、という感じ。なので、熱心なブレンダ・ファン以外にはオススメできないかもしれませんね。
 今のところ、これがブレンダの最新作に当たります。プロデューサー陣を一新し、正統派のサルサへと原点回帰した一枚。エレガントでロマンティックなサルサ#1が19位、素朴なポップ・バラード#3が21位と、シングル・チャートではいまひとつ奮いませんでしたが、アルバムそのものはビルボードのトロピカル・アルバム・チャートで9位をマーク。全体的に前作のような派手さはないものの、とても質の高い作品だと思います。

LATIN_CLUB_MIX_2000.JPG

Latin Club Mix 2000

(P)1999 K-Tel International (USA)
1,Voices Of Theory
  Say It (Slammin' Sam Wesside Bass
  Rhythm Mix) 5:27
2,Ilegales
  Baila (Bilingual Version) 3:57
3,Fulanito
  El Cepilla 3:40
4,Juzt 2 Brothers
  La Bandera (Radio Mix) 4:28
5,El Presidente
  La Gatita (Latin Swing Mix) 4:14
6,D'Mingo
  Rumba (12" Dance Mix) 5:21
7,Proyecto Uno
  Latinos (Hex Hector Mix) 5:41
8,Ricky Y Su Banda
  La Capa De La Vida 4:25
9,Grupo Kontrol
  La Silla 4:04
10,DJ Slammin' Sama
  Pabajo 3:00
11,Sandy & Papo
  Mueve Mueve (Move It Move It) 4:49
12,El Cartel
  Cama Se Baila Mi Ritmo 4:28
13,Oro Solido
  La Paleta 3:50
14,Brenda K. Starr
  I Still Believe (Steve Chavez Mix) 7:04
15,Miami Rumba
  Oye 4:13
 90年代末から00年代初頭にかけて、この種のラテン系ダンス・コンピが大流行しましたよね。本作はカッティング・レコードやジェリービーン・レコード系の音源で構成されたもの。中でも、ブレンダ・ファン注目なのが、#14の“I Still Believ
e”のハウス・リミックス。もちろん、サルサ・リメイクをベースにしたものではありますが、アップリフティングでハイエナジーなアレンジはファンも納得でしょう。手掛けたのはDJユニット、Cibolaのメンバーであるスティーヴ・チャぺス。音作りは若干チープですけど、原曲のエッセンスを残したリミックス・ワークはなかなかの仕上がりです。

 

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