ディスコ・アーティスト列伝<15>
ボニーM Boney M

 

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 70〜80年代にかけて世界的なブームを巻き起こしたディスコ・グループ、ボニーM。そのレコード・CDの売り上げ記録は同時代のアバやクィーン、ビージーズにも匹敵するほどだったが、どうもいまだに彼らを“B級”扱いする向きが根強い。
 その原因としては、彼らが西ドイツの出身であったこと、世界最大の音楽大国アメリカで成功しなかったこと、プロデューサーが“ミリ・ヴァニリ事件”で悪評を高めてしまったフランク・ファリアンであること、当時の衣装やジャケット写真の奇抜なビジュアル・イメージなどが挙げられるだろう。
 いずれにしても、ボニーMを否定的に見る意見の大方は、彼らの音楽をろくに聴いた事のない人々によるものと言って間違いない。ある時期までのアバと同様に、そのイメージに対する偏見によって不当な過小評価を受けてきたグループなのだ。
 確かに“Rasputin(怪僧ラスプーチン)”のようにある種キワモノ的な作品もあったことは事実だが、彼らのアルバムを聴けば誰もがその音楽的な完成度の高さに驚かされるはずだ。音楽的な中心人物であったプロデューサー、フランク・ファリアンの露骨な商業主義については批判も多いが、少なくとも音楽家としては天才肌とも言える才能の持ち主だった。
 アメリカ的なリズム&ブルースのグルーヴ感と、ヨーロッパ的なポップスの煌びやかさを兼ね備えたボニーMの作品は、そのメロディラインからアレンジ、ボーカル・ワークに至るまで、全てにおいて非の打ちどころがないと言っても過言ではない。特に初期から中期にかけてはシングル曲、アルバム収録曲のいずれもは素晴らしい出来栄え。ディスコというジャンルに収まることのない彼らの音楽は、時代を超えて輝き続けるエバーグリーンなポップ・ミュージックと言えよう。

 さて、ボニーMというグループの成り立ちだが、そもそもはフランク・ファリアン自身の覆面プロジェクトだったという。もともと60年代末からドイツの歌謡ポップス(シュラゲル)歌手として活動していたファリアン。本来はリズム&ブルース志向の強かった彼だが、当時の西ドイツ音楽界では白人が黒人音楽を演奏すること自体が受け入れられず、なかなか望むような楽曲を歌うチャンスに恵まれなかった。
 そこで彼は自らの素性を隠し、ボニーMという実体のないプロジェクトとして、作曲・演奏・プロデュースを手掛けたシングル“Baby, Do You Wanna Bump?”を75年に発表する。これは当時のヨーロッパ産ディスコとは思えないほどドス黒いグルーヴ感を持ったファンク・ナンバーで、オランダやベルギーを中心にスマッシュ・ヒットを記録した。
 シングルがヒットすれば、当然のごとくプロモーション活動が必要になってくる。自分がボニーMとして表舞台に立つのはイメージ的によろしくないと考えたファリアンは、タレント・エージェントと相談して急きょ黒人の男女3人をスカウトした。モントセラト出身の女性歌手メイジー・ウィリアムス、その親友でジャマイカ出身のシーラ・ボニック、そしてマイクという男性ダンサーが、ボニーMの初代メンバーだった。
 さらに、当時ミュージカル「ヘアー」のヨーロッパ公演に参加していたカナダ人女性歌手クラウディア・バリーと西インド諸島アルバ出身の男性ダンサー、ボビー・ファレルが加わり、シーラとマイクが脱退する。
 だが、当時の彼らに求められたのは“Baby, Do You Wanna Bump”のレコードに合わせて口パクするというだけのパフォーマンスで、野心家のクラウディアはすぐにグループを去ってしまった。その代わりとしてジャマイカ出身の女性歌手マーシア・バレットが加入するが、彼女も当初はあまり乗り気ではなかったという。
 やがて、ボニーMの活動が徐々に軌道に乗ってくると、ファリアンは彼らを本格的なディスコ・グループとして売り出すことを考えるようになった。それには、グループの顔となるメンバーが必要だ。そこでスカウトされたのが、メンバーの中では最も実績のある女性歌手リズ・ミッチェルだった。
 ジャマイカ生まれでロンドン育ちのリズは、クラウディアと同じようにミュージカル「ヘアー」の一員として西ドイツにやって来た。その後、「ヘアー」で共演したイギリス人、レス・ハンフリーズを中心に結成されたゴスペル・グループ、レス・ハンフリーズ・シンガーズに参加。西ドイツのみならずスイスやフランスなどヨーロッパ各国でヒットを飛ばしたが、同じメンバーだったマルコムという男性と付き合うようになって脱退。2人でデュオを組むものの全く売れず、仕事に困っていたところをファリアンに拾われたのだった。

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リズ・ミッチェル

マーシア・バレット

メイジー・ウィリアムス

ボビー・ファレル

 かくして、リズ・ミッチェル、マーシア・バレット、メイジー・ウィリアムス、ボビー・ファレルというラインナップが揃ったボニーM。だが、実際にレコーディングで歌っていたのはリズとマーシアの2人だけで、メイジーとボビーはあくまでも賑やかし的な役割だったようだ。
 独特の粘り気と艶のあるリズのボーカルは一度耳にしたら忘れられないほど個性的で、グループの顔としては申し分のない優れた歌い手だった。一方のマーシアはリズとは対照的に骨のあるディープな歌声が特徴。パワフルなファンク・ナンバーには打ってつけの実力者と言えるだろう。
 しかし、もともとモデル出身で歌手としての実績のあまりなかったメイジーは、ファリアンの目指す楽曲のイメージとは声質が合わないという理由でレコーディングから外され、そもそも歌い手ではないボビーはダンス・パフォーマンスに徹することを求められた。ちなみに、“Ma Baker”や“Rasputin”などの男性ボーカルは、全てファリアン自身によるものだったようだ。
 76年5月に発売されたシングル“Daddy Cool”は西ドイツでナンバー・ワンを記録。さらにスイス、オーストリア、スウェーデンなど各国でも1位を獲得し、遂にはイギリスでも最高6位にマークされるヒットとなった。ファースト・アルバム“Take The Heat Off Me”も好調なセールスを上げ、続くシングル“Sunny”もUKチャート3位にランクされたほか、西ドイツやオランダなど各国で1位を記録。
 さらに、77年にはシングル“Ma Baker”がヨーロッパ7カ国以上でナンバー・ワンを獲得し、イギリスでも最高2位をマーク。セカンド・アルバム“Love For Sale”も各国のアルバム・チャートで1位を獲得する大ヒットとなり、ボニーMはたちまちスーパー・スターへの階段を上りつめた。
 そして、ボニーMの人気が最高潮に達したのは78年。シングル“Rivers Of Babylon”がイギリスを含む全ヨーロッパでナンバー・ワンを獲得するという快挙を成し遂げたのだ。イギリスだけでも200万枚以上という当時としては桁外れの驚異的なセールスを記録し、アメリカでもビルボードで最高30位という彼らにとっては最大のヒットとなった。
 続く“Rasputin”もドイツやオーストリアで1位、イギリスやオランダで2位をマークし、サード・アルバム“Nightflight To Venus”もイギリスを筆頭に各国のアルバム・チャートで1位を記録。クリスマス・ソングとしてリリースされた“Mary's Boy Child”もイギリスを含む各国で1位となり、“Rivers Of Babylon”に匹敵するほどの売り上げとなった。
 79年にリリースされた4枚目のアルバム“Oceans Of Fantasy”からは前作ほどのメガ・ヒットは生まれなかったものの、アルバムの完成度は高く評価され、こちらもイギリスを含むヨーロッパ各国でナンバー・ワンをマーク。80年には初のベスト盤“The Magic Of Boney M”も発売されて大ヒットしている。ここまでが、ボニーMの全盛期と呼べるだろう。

 80年末に発売されたシングル“Felicidad(Margherita)”が西ドイツやオーストリアで6位をマークしたボニーMだったが、肝心のアルバム“Boonoonoonoos”が様々なトラブルに見舞われて発売延期に。81年9月になってようやくリリースされたものの、ボビー・ファレルの脱退騒動があって満足なプロモーション活動が行えず、セールス的に惨敗を喫してしまう。特に、それまで立て続けに1位を獲得してきたイギリスでチャート・インすらできなかったというのは、大きな痛手だった。
 その後も、84年にリリースしたベイビー・ギャングのカバー“Happy Song”が西ドイツで7位を獲得するものの、それ以外はアルバム・シングル共に不発続き。フランク・ファリアン自身もトトのメンバーと組んだプロジェクト“ファー・コーポレーション”の活動に力を入れ、ボニーMそのものに興味を失ってしまった。そのため、86年頃には実質上ボニーMは解散状態にあったようだ。
 88年に発売されたリミックス・アルバムを契機に、一時的に再結成されたボニーM。だが、ファリアンとメンバーとの間には不信感が根強かったという。そうしたこともあってか、彼らはファリアンに無断でイギリスの元ポップ・スターでヒット・メーカーのバリー・ブルーと契約を交わし、当時全盛期だったPWLレーベルからシングル“Everybody Wants To Dance Like Josephine Baker”をリリース。だが、事態を知ったファリアンから訴訟を起こされ、シングルは結果的に回収されてしまった。
 結局、グループの顔であるリズ・ミッチェル以外のメンバーはクビになり、一時期ボビーの代役として参加していた男性レジーと若い女性二人を加えた新生ボニーMとして89年にシングル“Stories”が発売される。だが、これも殆んど注目されることはなかった。
 ところが、アバのリバイバル・ブームが起きた頃からボニーMの存在にも再びスポットライトが当てられるようになり、92年にリリースされたベスト盤“Gold”がヨーロッパ各国のアルバム・チャートでトップ10に入るヒットを記録。99年のリミックス・アルバム“20th Century Hits”も話題となり、続々とリミックス・シングルが発売されるようになった。
 さらに、06年にはアバの「マンマ・ミーア」に触発されたミュージカル“Daddy Cool”がロンドンで上演され、それに併せて発売されたベスト盤“The Magic Of Boney M”もスマッシュ・ヒットを記録。昨年からドイツではボニーM関連のCDリリースが相次いでおり、いずれも好調なセールスを上げているという。
 今話題のポップ・アイコン、レディ・ガガも、ヒット曲“Poker Face”でボニーMの“Ma Baker”をサンプリングしており、ロック・バンドのプラシーボやアイドル・ユニットのチーキー・ガールズがカバー・バージョンを発表するなど、アバと同じようにボニーMの楽曲も徐々にではあるが見直されつつあるようだ。

BONEY_M.JPG

 ちなみに、ボニーM最大の功績というのは、アフリカやアジア、旧共産圏、イスラム圏など欧米のポップスが一般的ではない地域でも熱狂的に受け入れられたということだろう。特に旧ソビエトや中国での彼らの人気はアバと同じくらい、もしくはそれ以上のものがあり、イランやパキスタンなど欧米文化を厳しく取り締まってきた国々でも幅広く親しまれた。その点では、マイケル・ジャクソンにも匹敵するようなスーパー・スターだったと言えなくもないだろう。

 

<オリジナル・アルバム>

TAKE_THE_HEAT_OFF_ME.JPG LOVE_FOR_SALE.JPG NIGHTFLIGHT_TO_VENUS.JPG OCEANS_OF_FANTASY.JPG

Take The Heat Off Me (1976)

Love For Sale (1977)

Nightflight To Venus (1978)

Oceans Of Fantasy (1979)

(P)2007 Sony BMG (Germany) (P)2007 Sony BMG (Germany) (P)2007 Sony BMG (Germany) (P)2007 Sony BMG (Germany)
1,Daddy Cool  3:26 ビデオ
2,Take The Heat Off Me 4:47 ビデオ
3,Sunny 4:01 ビデオ
4,Baby Do You Wanna Bump 6:53ビデオ
5,No Woman No Cry 4:55 ビデオ
6,Fever 4:01
7,Got A Man On My Mind 3:24
8,Lovin' Or Leavin' 4:30
bonus tracks
9,New York City 3:43
10,Perfect 3:17

produced by Frank Farian
1,Ma Baker4:43 ビデオ
2,Love For Sale 4:40 ビデオ
3,Belfast 3:30 ビデオ
4,Have You Ever Seen The Rain 2:35
5,Gloria, Can You Waddle 3:56 ビデオ
6,Plantation Boy 4:24 ビデオ
7,Motherless Child 4:55
8,Silent Lover 4:13
9,A Woman Can Change A Man 3:30
10,Still I'm Sad 4:33
bonus tracks
11,Ma Baker/Somebody Scream
  (Sash! Radio Edit) 3:23
12,Stories 4:16

produced by Frank Farian
1,Nightflight To Venus 4:46 ビデオ
2,Rasputin 5:51 ビデオ
3,Painter Man 3:10 ビデオ
4,He Was A Steppenwolf 6:51
5,King Of The Road 2:36
6,Rivers Of Babylon 4:18 ビデオ
7,Voodoonight 3:31
8,Brown Girl In The Ring 4:00 ビデオ
9,Never Change Lovers In The Middle Of The Night 5:32 ビデオ
10,Heart Of Gold 4:05
bonus tracks
11,Mary's Boy Child
 /Oh My Lord 5:43 ビデオ
12,Dancing In The Streets 3:58 ビデオ

produced by Frank Farian
1,Let It All Be Music 4:52 ビデオ
2,Gotta Go Home 3:45 ビデオ
3,Bye Bye Bluebird 4:47 ビデオ
4,Bahama Mama 3:16 ビデオ
5,Hold On I'm Coming 3:32
6,Two Of Us 3:15 ビデオ
7,Ribbons Of Blue 1:58 ビデオ
8,Oceans Of Fantasy 5:05
9,El Lute 5:53 ビデオ
10,No More Chain Gang 5:22
11,I'm Born Again 4:08
12,No Time To Lose 2:52
13,Calendar Song 2:41 ビデオ
bonus tracks
14,I See A Boat On The River 4:40ビデオ
15,My Friend Jack 4:39 ビデオ

produced by Frank Farian
 初期のボニーM作品はまずジャケ写が強烈ですよね(笑)当時うちの父親が彼らのアルバムを買い集めてましたが、子供心に興味津々でした(^^; おかげで素晴らしい音楽と出会えたわけです。とにかく、このデビュー作から一切の手抜かりなし。恐らく彼らのアルバムの中では最もファンク色が強いかもしれません。大ヒットした#1や#3でユーロ・ディスコの煌びやかさを楽しませつつ
、#2や#4、#8では強烈なファンク・グルーヴを堪能させてくれる、そんな感じですかね。ボブ・マーリーのカバー#5も、本家に引けをとらないほどのカッコよさ。傑作。
 オープニングの“フリーズ!アイム・マ・ベイカー・・・”というセリフでもお馴染みの大ヒット曲#1を含むセカンド・アルバム。実はこれ、チュニジアの古い民謡をアレンジした作品なんだそうです。ファリアンの見事なアレンジ・センスは、コール・ポーターのカバー#2でも存分に発揮されています。当時はボニーMの影響でスタンダード曲のディスコ・アレンジが流行りましたが、ファリアンの職人技はダントツ。ファンク・ロック調の#3やユーロ・レア・グルーヴの佳作#5も大好きです。ちなみに、#3はもともとマーシアがソロ時代に歌った作品。  SFムードたっぷりの#1からして当時の『スター・ウォーズ』ブームを意識しているのが良く分かりますね。さすがは商売人フランク・ファリアン。この#1と大ヒット曲#2をノンストップで繋ぐ圧巻のドラム・パターンは秀逸そのもので、これまでにも様々なアーティストがパクっています。ちなみに、その#2ですが、個人的にはシングル・バージョンよりこっちの方が好き。哀愁溢れるミディアム・ソウル#9もお気に入り。ただ、#2と#6、#8のシングル・ヒットのおかげでバカ売れした本作ですが、アルバムとしての完成度は前2作に劣るかと思います。  ボニーMのアルバムの中では、間違いなくこれが最高傑作と言えるでしょう。一貫してトロピカルなムードをベースにしつつ、実に様々な表情を見せていくカラフルな楽曲、そして幾重にもレイヤーを重ねた濃密なアレンジ。1曲たりとも無駄のない完璧なアルバムです。中でも個人的には、うっとりとするほど幻想的でファンタジックなフュージョン・ディスコ#3と#8がダントツにお気に入り。この見事なアレンジとサウンド・デザインは天才としか思えません。もちろん、おバカさんなトロピカル・ディスコ#4やキュートなハッピー・レゲエ#7も大好きです。

BOONOONOONOOS.JPG TEN_THOUSAND_LIGHTYEARS.JPG KALIMBA_DE_LUNA.JPG KALIMBA_DE_LA_LUNA_NEW.JPG

Boonoonoonoos (1981)

Ten Thousand Lightyears (1984)

Kalimba De Luna (1984)

Kalimba De Luna (1984)

(P)2007 Sony BMG (Germany) (P)2007 Sony BMG (Germany) (P)1994 BMG Ariola (Germany) (P)2007 Sony BMG (Germany)
1,Boonoonoonoos 4:40 ビデオ
2,That's Boonoonoonoos/Train To Skaville/I Shakk Sing 5:56
3,Silly Confusion 7:19 ビデオ
4,Ride To Agadir 5:11
5,Jimmy 4:07
6,African Moon 2:59
7,We Kill The World
 (Don't Kill The World) 6:33
8,Homeland Africa (Ship Ahoy) 4:20
9,Malaika 3:26 ビデオ
10,Consuela Biaz 4:37
11,Breakaway 4:18
12,Sad Movies 3:21
13,Goodbye My Friend 5:25
bonus tracks
14,Felicidad (Margherita)
  (Extended Original Version) 4:33 ビデオ
15,Strange 3:29

produced by Frank Farian
1,Exodus (Noah's Ark 2001)5:19
2,Wild Planet 4:05
3,Future World 3:50
4,Where Did You Go 4:07
5,10,000 Lightyears 4:32
6,I Feel Good 3:04
7,Somewhere In The World 4:38 ビデオ
8,Bel Ami 3:12
9,Living Like A Moviestar 3:03
10,Dizzy 3:28
11,The Alibama 3:11
12,Jimmy 3:01
13,Barbarella Fortuneteller 2:55
bonus tracks
14,The Carnival Is Over
  (Goodbye True Lover) 4:20
15,(I Need A) Babysitter (New Mix)3:46

produced by Frank Farian
1,Happy Song (Club Mix)6:40 ビデオ
2,Going Back West 3:10 ビデオ
3,Barbarella Fortuneteller 2:54
4,I Feel Good 3:04
5,Consuela Biaz 2:41
6,Jambo-Hakuna Matata 2:49
7,Jimmy 2:56
8,The Calendar Song 2:22
9,Kalimba De Luna
  (US Club Mix)7:18 ビデオ
10,Felicidad (Margherita)2:51
11,Living Like A Moviestar 2:56
12,Gadda-Da-Vida 2:59
13,Somewhere In The World 3:03
14,African Moon 3:01
15,Children Of Paradise 2:50 ビデオ
16,Boonoonoonoos 2:12

produced by Frank Farian
1,Happy Song 6:40
2,Goin' Back West
 (Extended Original Version)4:14
3,Jambo/Hakuna Matata
  (Extended Original Version) 3:39
4,Kalimba De Luna 7:19
5,Felicidad (Margherita) 2:51
6,Gadda-Da-Vida
  (Extended Original Version) 5:05
7,Children Of Paradise
  (Extended Original Version) 4:28
8,Ma Baker (Remix '93) 4:02
9,Time To Remember 3:59
10,De La De La 4:01
11,Papa Chico 4:05
12,Lady Godiva 3:33
bonu tracks
13,Hooray! Hooray!
 It's A Holi-Holiday 3:55 ビデオ
14,Boney M. On 45  4:47

produced by Frank Farian
 この頃からボニーMの作品には往時の精彩が見られなくなっていきます。全体的にはジャマイカとアフリカのイメージをミックスした感じで、レゲエやアフロ・ビートを全面に押し出した内容。時代の流れ的に考えると、恐らく脱ディスコを目指した部分はあったのでしょう。ファンとしては賛否両論揺れ動くところですが、コンセプト・アルバムとしては決して悪い出来ではありません。ただ、シングル・カットされた#7と#9はイマイチ。逆に、12インチのみでカットされた#1はなかなかの佳作だと思います。  クリスマス・アルバムをはさんで3年ぶりにリリースされたオリジナル・アルバム。前作でグループを去ったボビーに代わり、新たにレジーが加入した作品です。個人的には、彼らのアルバムの中で最も残念な出来栄えだと思いますね。まず何よりも楽曲が弱い。サウンド的には当時のテクノ・ポップを意識してますが、こちらも全く冴えない仕上がり。ファリアンらしからぬお粗末さです。唯一、往年の“Rasputin”を彷彿とさせる#13は悪くないと思いますが。ちなみに、#12は前作収録作の別バージョン。  当時#1と#9が西ドイツなどヨーロッパの一部で久々の大ヒットとなったことから、急ごしらえで企画された即席アルバム。この2曲を中心に、前2作に収録されていたアルバム・トラック、シングルのみの楽曲、そして“Oceans Of Fantasy
”に収録されていた楽曲のリミックス(#8)など、とりあえず比較的新しいところのナンバーをかき集めましたという感じのラインナップです。ちなみに、#1と#9は12インチ・バージョンとの触れ込みでしたが、実際には若干短くエディットされています。
 こちらは07年のリマスター盤。ボーナス・トラックを含めて、他のアルバムに収録されているトラックと被らないように選曲が変えられてしまっています。その代わりとして、オリジナル盤では短くエディットされていた楽曲をシングルのフル・エディット(いずれも初CD化)に差し替えたり、93年発売のベスト盤“Gold”に新曲として収録されていた楽曲を加えたりして、ファンの納得できるような内容に。ひとまず、熱心なコレクター向けの1枚と言えるかもしれません。

EYE_DANCE.JPG REMIX1.JPG REMIX2.JPG 20TH_CENTURY_HITS.JPG

Eye Dance (1985)

Greatest Hits Of All Times-Remix (1988)

Greatest Hits Of All Times Remix '89-Volume U(1989)

20th Century Hits (1999)

(P)2007 Sony BMG (Germany) (P)1988 BMG Ariola (Germany) (P)1989 BMG Ariola (Germany) (P)1999 BMG/MCI (Germany)
1,Young, Free And Single 4:11 ビデオ
2,Todos Buenos 4:33
3,Give It Up 3:58
4,Sample City 3:43
5,My Cherie Amour 4:04 ビデオ
6,Eye Dance 4:04
7,Got Cha Loco 3:35
8,Dreadlock Holiday 4:52
9,Chica Da Silva 4:33
10,Bang Bang Lulu 2:59
bonus tracks
11,Mother & Child Reunion 4:15
  by Frank Farian Corporation
12,I'm Alive 3:40
  by Frank Farian Corporation

produced by Frank Farian
1,Sunny 3:50
2,Daddy Cool 3:36
3,Rasputin 5:23
4,Ma Baker 4:41
5,Take The Heat Off Me 3:55
6,Hooray! Hooray! It's A Holi-Holiday 3:26
7,Rivers Of Babylon 3:55 ビデオ
8,No Woman No Cry 3:42
9,Brown Girl In The Ring 4:02
10,Gotta Go Home 4:58
11,Painter Man 4:25
12,Mary's Boy Child-Oh My Lord 4:28

remixed by Pete Hammond
1,Kalimba De Luna
  (Lambada Mix-Long Version)4:29
2,Felicidad (Lambada Mix) 3:50
3,Happy Song (French Kiss Remix)4:21
4,Malaika (Lambada Mix)2:59
5,Bahama Mama 2:57
6,Children Of Paradise 3:05
7,Mega Mix 3:54
8,Nightflight To Venus 3:25
9,Belfast 3:26
10,El Lute 4:29
11,The Calendar Song 2:28
12,My Cherie Amour 2:43
13,Baby Do You Wanna Bump 3:35
14,The Summer Mega Mix 4:28

remixed by Frank Farian, PeteHammond
1,Sunny 3:37
2,Daddy Cool 3:51 ビデオ
3,Ma Baker 3:50 ビデオ
4,Rivers Of Babylone 3:17
5,Gotta Go Home 3:20
6,Rasputin 3:27
7,Painter Man 2:58
8,No Woman No Cry 3:20
9,Brown Girl In The Ring ビデオ
10,Hooray! Hooray! It's A Holi-Holiday 3:21
11,Kalimba De Luna
12,Felicidad (Miami Ocean Drive Mix) 3:48
13,Mary's Boy Child/Oh My Lord 3:43
14,Caribbean Nightfever-Megamix 4:34
15,Disco Megamix 6:24
16,Sunny (Club Mix) 4:10
17,Ma Baker (Club Mix) 4:31
18,Daddy Cool (Club Mix) 4:08
19,Rivers Of Babylon (Club Mix) 3:57
20,Gotta Go Home (Club Mix) 4:18
 これがボニーMにとって、厳密な意味でのラスト・アルバムと言えるでしょう。ジャケットにメンバーの写真が使われていませんが、これは当時既にグループそのものが実質上分散状態にあったから。中にはメンバーではなく、セッション・シンガーがリード・ボーカルを取っている楽曲まであります。当時は散々な売れ行きでしたが、今聴くとそれほど悪くはありません。スティーヴィー・ワンダーの名曲をメロウにカバーした#5や、コミカルでキャッチーな#7と#10なんか結構好きなんですよね。  既にボニーMから離れていたオリジナル・メンバー全員を再結集させ、当時全盛期だったPWLのピート・ハモンドが往年の代表曲をリミックスした企画盤。リミックスといっても、ボーカル・トラックは全て新たにレコーディングされています。当時はあのPWLがボニーMを
!というだけで、ダンス・ミュージック・ファンの胸をときめかせたもんでした。ただ、個人的にはピート・ハモンドよりもフィル・ハーディングの方が、ミックスの派手さという点で適任だったのではないかなとも思うのですが。
 大好評だった前作に続いて発表されたリミックス・アルバム第2弾。今回はフランク・ファリアン自身もリミックスに参加しています。“ランバダ・ミックス”というのが時代ですよね(笑)ただ、前作の製作中にいろいろと内部でゴタゴタがあったらしく、新たにボーカルがレコーディングされたのは#2と#4のみ。しかも、スタジオにはリズ・ミッチェルしか呼ばれなかったそうです。個人的には当時のボーカル・トラックをそのまま使っているという点で、実はこっちの第2弾の方が好きだったりするんですけどね。  当時はミレニアムを目前にして、様々なアーティストがリミックス・バージョンをリリースしましたが、これもそうしたブームに乗って製作されたリミックス・アルバム。とはいえ、88年・89年のリミックス・アルバムに比べると明らかにお金がかかっており、熱心なファンも十分に納得できる仕上がりです。ボーカル・トラックはオリジナルを使用し、リミックスはファリアン自身が担当。#16〜#20のクラブ・ミックスは、ダグ・ローレンやサッシュ!などの人気DJが料理しています。

COMPLETE_BONEY_M.JPG

The Complete Boney M (2008)

(P)2008 Sony BMG (Germany)
収録作
Take The Heat Off Me (1976)
Love For Sale (1977)
Nightflight To Venus (1978)
Oceans Of Fantasy (1979)
Boonoonoonoos (1981)
One Thousand Lightyear (1984)
Kalimba De Luna (1984)
Eye Dance (1985)
The Concert '79 (DVD)
 オリジナル・アルバムのCD8枚(
2007年リマスター盤)にライブDVDを加えてリリースされたボックス・セットです。ドイツのアマゾンではかなり安く売っているので、単品を揃えるよりもかなりお買い得だと思います。

 

<マキシ・シングル>

DANCING_IN_THE_STREETS.JPG RASPUTIN.JPG BAHAMA_MAMA.JPG MY_FRIEND_JACK.JPG

Dancing In The Streets (1978)

Rasputin (1978)

Bahama Mama (1979)

My Friend Jack (1980)

(P)1978 Sire/Hansa (USA) (P)1978 Hansa International (Germany) (P)1979 Hansa International (Germany) (P)1980 Hansa International (Germany)
side 1
Dancing In The Streets
(Long Version) 6:18 ビデオ
side 2
Never Change Lovers In The Middle Of The Night 5:01

produced by Frank Farian
side 1
Rasputin 7:33 ビデオ
side 2
Painter Man 3:10

produced by Frank Farian
side A
Bahama Mama (Long Version) 5:12ビデオ
side B
I'm Born Again 4:17

produced by Frank Farian
side A
My Friend Jack (Long Version) 8:10
side B
I See A Boat (On The River) 6:30

produced by Frank Farian
 これはアメリカ発売用にレコーディングされたアルバム未収録曲の12インチ・バージョン。リズ・ミッチェルとマーシア・バレットのコーラスをフューチャーしたセミ・インスト・ナンバーで、北米マーケットを意識したソウルフルな仕上がりです。残念ながらチャート上では不発でしたが、非常にアダルトな雰囲気の上質なアーバン・ディスコで、個人的にもかなりお気に入り。ヨーロッパでは“Mary's Boy Child”のB面で使用され、ドイツでは79年に12インチ・シングルが出ています。  長いことファンの間では垂涎のお宝だった“怪僧ラスプーチン”の12インチ・バージョン。最近ではCDでも気軽に手に入るようになりました。基本的にはアルバム・バージョンをロング・エディットしただけですが、これだけたっぷりと楽しませて頂けるのであれば大満足でしょう。まさにお腹いっぱいといった感じです。ちなみに、ボニーMにとってはこれが初の12インチ・バージョンだった模様(“Dancing In The Streets”は本作の後にリリースされていますので)。  こちらもつい最近までお宝扱いされていた12インチ・バージョン。現在はCDでも手に入ります。やはり基本的にはアルバム・バージョンのロング・エディットで、アレンジ的には特に変わったところはナシ。ただ、通常の7インチ・シングルでは“I'm Born Again”の方がA面扱いで、12インチがリリースされたのは西ドイツだけだったようです。その“I'm Born Again”は、アルバムよりも数秒長いシングル・バージョンでの収録。  これは当時リリースされた初のベスト盤“The Magic Of Boney M
”からのシングル・カット曲。やはり通常の7インチではA面とB面が逆の扱いでした。で、実はこの12インチ・バージョンには2種類あって、フランス盤が5分20秒、そしてドイツ盤が8分10秒。通常の7インチでも4分56秒のものと4分40秒のもの、そして同じく4分40秒の別ミックスが存在します。ややこしいですね(笑)さらに、このドイツ盤はB面もロング・バージョンでの収録。この曲は大好きなんです。

FELICIDAD.JPG MY_CHERIE_AMOUR.JPG EVERYBODY_DANCE_LIKE.JPG STORIES.JPG

Felicidad (Margherita) (1980)

My Cherie Amour (1985)

Everybody Wants To Dance Like Josephine Baker (1989)

Stories (1990)

(P)1980 Hansa International (Germany) (P)1985 Hansa/Ariola (Germany) (P)1989 PWL Records (Holland) (P)1990 Hansa/BMG Ariola (Germany)
side A
Felicidad (Margherita)
  (Special Long Version) 11:46
side B
Strange 3:28

produced by Frank Farian
side 1
My Cherie Amour 8:51 ビデオ
side 2
Sample City 4:15

produced by Frank Farian
1,Everybody Eants To Dance Like Josephine Baker (12" Mix) 6:45 ビデオ
2,Custer Jammin' 4:12
3,Everybody Wants To Dance Like Josephine Baker (7" Mix)

produced by Barry Blue
mixed by Dave Ford
1,Stories (Special Club Mix) 6:45
2,Stories (Radio Mix) 4:16 ビデオ
3,Rumours (Instrumental) 3:25

produced by Frank Farian
 これはイタリアのディスコ・バンド、マサーラのヒット曲をカバーした作品。ランバダ風のラテンな雰囲気が気持ち良いナンバーで、当時から大のお気に入りです。で、このドイツ盤12インチは11分46秒という大作なのですが、どうやら12分というフランス盤のみの別ミックスも存在するらしいんですね。このフランス盤バージョンは未だCD化もされていないので、是非とも聴いてみたいもんです。  ご存知、スティーヴィー・ワンダーの名曲をカバーした12インチ・シングル。これがなんともブラジリアンな雰囲気の洒落たダンス・ナンバーに仕上がっているんですよ。まさしく、アフター・アワーズにピッタリの佳作。ボニーMの後期作品の中では一番のお気に入りです。ちなみに、ジャケット裏にはA面が7分30秒、B面が6分とクレジットされていますが、これは完全な表記ミス。  フランク・ファリアンに無断でレコーディングし、一旦は発売されたものの回収されてしまった幻のシングル。でも、自分は普通にCISCOで購入しましたけどね。で、楽曲はというと、まさにPWLサウンドとボニーMサウンドの融合という感じ。“Ma Baker”路線の実録もの(?)ディスコです。先述のような事情から公式には一切再発されていないので、貴重といえば貴重なシングルかもしれません。  リズ・ミッチェル以外のメンバーをクビにして、一時期ボビーの代役だったレジーに、シャロンとパティという若い女性を加えた新生ボニーMがリリースしたシングル。ん〜、って感じです(笑)ラップをメインにしたヒップ・ホップ・ナンバーで、どちらかというとミリ・ヴァニリ向きの作品ってところでしょうか。リズのボーカルも部分的にしかフューチャーされていないので、ボニーMって感じはしないですね。

MEGA_MIX.JPG MA_BAKER_93.JPG DADDY_COOL_99.JPG HOORAY_HOORAY.JPG

Mega Mix (1992)

Ma Baker Remix '93(1993)

Daddy Cool '99 (1999)

Hooray! Hooray! (Caribbean Night Fever) (1999)

(P)1992 BMG/Arista (UK) (P)1993 BMG Ariola (Germany) (P)1999 BMG/MCI (Germany) (P)1999 BMG/MCI (Germany)
1,Boney M MegaMix 7" Version 3:51
2,Mary's Boy Child/Oh My Lord 3:58
3,Boney M MegaMix
  12" Extended Version 6:12

produced by Frank Farian
megamixed by Bizzie Bee for DMC
1,Radio Edit 3:58
2,Bonnie & Clyde Mix 5:25
3,Borsalino (Trainee Mix) 4:55
4,The Most Wanted Woman 3:30

produced by Frank Farian
1,Radio Edit 3:51
2,Extended Vocal Club Mix 5:06
3,Latino Club Mix 3:33
4,Solid Disco Edit 3:45
5,Original Mix 1976 3:26

produced by Frank Farian
#1-3 remixed by Nouri & Marek
1,Caribbean Night Fever-Megamix
  (Radio Edit) 3:55
2,Hooray! Hooray! It's A Holi-Holiday
  (Radio Edit) 3:30
3,Caribbean Night Fever-Megamix
  (Extended Version) 5:26
4,Hooray! Hooray! It's A Holi-Holiday
  (Extended Version) 4:26
5,Brown Girl In The Ring 4:01

produced by Frank Farian

 ベスト盤“Gold”からのシングル・カットとしてリリースされ、全英7位という大ヒットを記録したメガ・ミックス。まあ、なんてことはない、オリジナル・バージョンに打ち込みでオーバーダブを加えて繋ぎましたというだけの作品です。当時はちょっとガッカリした記憶がありますね。これだから、メガミックスってあまり好きじゃないんですよ。ちなみに、#2は“Gold”にも収録されていたオーバーダブ・バージョンです。

 こちらはベスト盤第2弾“More Gold”からのシングルとしてリリースされたリミックス・バージョン。オリジナル・ボーカル・トラックを使用し、原曲のイメージを保ちつつ、当時流行のポップなユーロ・ハウス風に仕上げた作品です。ひとまず、過剰なアップデートがなされていないのは賢明だったと思いますね。#2は純粋なエクステンデッドで、#3と#4はオマケ的なダブ・ミックス。  Sash!による“Ma Baker”のリミックスがヒットしたことを受け、ファリアン自身が急きょ手掛けたリミックス・バージョン。オリジナルのボーカル・トラックを使用しており、基本的には原曲のイメージそのままにアップデートしたユーロ・ハウス・ミックスです。#3では哀愁のラテン・ハウス、#4ではエレクトリックなディスコ・ハウスに衣替えされていますが、それほど大きな違いはないかもしれません。#5はオリジナルのアルバム・バージョン。  リミックス・アルバム“20th Century Hits”のリリースに併せて発表されたシングル。レゲエ・ナンバーをメドレー形式でリミックしたメガミックスに加え、ファンの間では人気の高いトロピカル・ナンバー“Hooray! Hooray! It's A Holi-
Holiday”のリミックスが収録されてます。よりアフロ・カリビアンなムードを強調したエクステンデッド#4がお気に入り。ハッピー・レゲエの傑作をリミックスした#5も、実はエクステンデッドでの収録です。

SUNNY_REMIX.JPG DADDY_COOL_2001.JPG FELICIDAD_AMERICA.JPG

Sunny (2000)

Daddy Cool 2001 (2001)

Felicidad America (Obama-Obama) (2009)

(P)2000 BMG/MCI (Germany) (P)2001 BMG Entertainment (UK) (P)2009 Sony Music (Germany)
1,Radio Edit 3:31
2,Radio Remix (Disco Club) 3:35
3,Extended Version 4:47 ビデオ
4,Disco Club Mix 5:46
5,Club Mix 4:45
6,House Mix 4:55
7,London Vocal Mix 3:34
8,Space Mix 4:51

produced by Frank Farian
#1-5 remixed by Doug Laurent
#6-8 remixed by Nouri & Marek
1,Jewels & Stone Radio Edit 3:58 ビデオ
2,Original Mix
3,Jewels & Stone Club Mix 5:18

produced by Frank Farian
#1&3 remixed by Jewels & Stone
1,English Version 4:06
2,Spanglish Version 4:06 ビデオ

produced by Frank Farian
 “20th Century Hits”から最後のシングルとしてリリースされたのが、この“Sunny”のリミックス。ボニーMのマキシとしては珍しく8バージョンも収録されていますが、期待ほどのセールスをあげることは出来なかったようです。やはりオリジナルのアレンジが完璧すぎるせいでしょうか、どのバージョンも似たり寄ったりになってしまっているという印象は否めず。原曲を大切にしているという意味では、安心できるんですけどね。悪くはないです。  こちらはイギリスで発売されたベスト盤“The Greatest Hits”のプロモーション用にリリースされたリミックス・シングル。リミックスを手掛けたのは、PWLやオールマイティーなどの仕事でお馴染みの、ジュリアン・ギンジェルとバリー・ストーンによる人気ユニットJewels & Stone。で、音的には悪くないんですけど、これまでのリミックスと同様、オリジナル・バージョンの単純なアップデートに終始してしまったという印象。可もなく不可もなく。  オバマ大統領の就任を祝福して
・・・というよりもそれに便乗する形でリリースされた最新シングル。80年のヒット曲“Felicidad”の歌詞を変えた作品です。原曲の“Oh Mama, Oh Mama”という部分を“Obama, Obama”って(笑)しかも、随所に“Yes We Can !”って合いの手まで入れて。ボーカルはシェリータにユリーという2人の若い女性が担当しており、そもそもこれをボニーMの作品と呼んでいいのかどうかも微妙なところです。

 

<コンピレーション・アルバム>

FANTASTIC_BONEY_M.JPG

GREATES_HITS.JPG

DANCE_HITS.JPG

Fantastic Boney M (1984)

Greatest Hits (2001)

Dance Hits & Remixes (2002)

(P)1984 Hansa/Ariola (Germany) (P)2001 Hot Town Music-Paradisco (Belgium) (P)2002 Dynamit Records (Russia)
1,Rivers Of Babylon 3:59
2,Daddy Cool 3:26
3,Sunny 3:15
4,Belfast 3:24
5,Rasputin 3:40
6,Mary's Boy Child 4:31
7,El Lute 4:29
8,Hooray! Hooray! It's A Holi-Holiday 3:09
9,Kalimba De Luna 3:16
10,Somewhere In The World 3:10
11,I'm Born Again 3:56
12,I See A Boat On The River 3:10
13,Felicidad (Margherita) 4:23
14,We Kill The World
  (Don't Kill The World) 4:10
15,Jambo-Hakuna Matata 4:00
16,Ma Baker 3:43
1,Ma Baker 4:36
2,Sunny 4:00
3,Daddy Cool 3:27
4,Rivers Of Babylon 4:21
5,Rasputin 4:26
6,Painter Man 3:10
7,Belfast 3:20
8,No Woman No Cry 4:58
9,Brown Girl In The Ring 4:02
10,Hooray! Hooray! It's A Holi-Holiday 3:56
11,Gotta Go Home 3:45
12,Consuela Biaz 4:37
13,I See A Boat On The River 4:31
14,Felicidad (Margherita) 4:31
15,Baby Do You Wanna Bump
16,El Lute 5:55
17,I'm Born Again 3:57
18,Children Of Paradise 3:18
19,Mary's Boy Child/Oh My Lord 4:30
1,Ma Baker (Remix 1999) 4:31
2,Gotta Go Home (Remix 1999) 4:18
3,Daddy Cool (1999 Latino Clubmix)3:34
4,Going Back West (Remix 1999) 3:43
5,Megamix (Radio Version) 3:51
6,Brown Girl In The Ring
  (Remix 1993)4:01
7,Happy Song 3:54
8,Kalimba De Luna 4:31
9,Papa Chico 4:43
10,We Kill The World 6:33
11,Bahama Mama 3:17
12,New York 3:41
13,The Carnoval Is Over 4:52
14,Strange 3:28
15,My Friend Jack 4:28
16,Malaika 3:26
17,Ribbons Of Blue 4:05
18,Jambo-Hakuma Matata 3:38
19,Gadda-Da Vida 2:59
1,Everybody Wants Dance Like Josephine Baker 3:39
2,Happy Song (Club Mix) 6:43
3,Sunny 2000 3:40
4,Sikky Confusion (Radio Edit) 4:50
5,My Friend Jack (Single Edit) 4:30
6,Young, Free And Single 4:13
7,Daddy Cool (Club Mix) 4:11
8,Ma Baker (Sash! Remix) 4:33
9,Gotta Go Home (Club Mix 2001)4:21
10,New York City 3:37
11,Dancing In The Streets 3:57
12,Kalimba De Luna (US Club Mix)7:21
13,Barbarella Fortuneteller 2:58
14,Lady Godiva 3:35
15,Felicidad (Maxi Extended) 11:49
16,Help, Help 3:00
 これは恐らく最も初期にCD発売されたボニーMのベスト盤だと思います。それだけに、決して音質が良いとは言えません。また、大半の楽曲がシングル・バージョンをさらに短くエディットしています。当時のCDは今よりも収録時間が短かったので、トラック数を稼ぐためには仕方がなかったのかもしれませんが。  もともと2000年にオランダで発売された2枚組ベスト盤を、ベルギーで再発したのがこちら。選曲にはリズ・ミッチェルのファン・クラブが絡んでいることから、大半がしっかりとフル・バージョンで収録されています。#16なんか12インチ・バージョンでの収録。当時はなかなか画期的なことでした。  当時このアルバムが画期的だった本当の理由がこの2枚目。これが初CD化となるレア・トラックが満載です。中でも貴重なのは、南アフリカのみでリリースされたリミックス・バージョン#4。また、#9はラップ・バージョン、#17はシングル・バージョンのフル・エディットが収録されています。  こちらはロシアでリリースされたレ・アトラック集。いわゆるセミ・オフィシャルと呼ばれる海賊盤ですが、初CD化作品も含めて音質は極めて良好。ただ、#2と#12がアルバム“Kalimba De Luna”と同じエディット・バージョンだったり、#9が99年バージョンだったりするいい加減さは、さすがロシアです。

THE_MAGIC_OF_BONEY_M.JPG

THE_COLLECTION.JPG

The Magic Of Boney M (2001)

The Collection (2008)

(P)2006 Sony BMG (Germany) (P)2008 Sony BMG (Germany)
1,Rivers Of Babylon 4:15
2,Brown Girl In The Ring 4:00
3,Daddy Cool 3:26
4,Sunny 3:56
5,Mary's Boy Child/Oh My Lord 4:01
6,Rasputin 4:42
7,El Lute 4:00
8,Hooray! Hooray! It's A Holi-Holiday 3:55
9,No Woman No Cry 4:20
10,Painter Man 3:15
11,Belfast 3:25
12,Kalimba De Luna 4:13
13,Happy Soing 3:56
14,Still I'm Sad 4:32
15,Baby Do You Wanna Bump 2:25
16,Felicidad 2:50
17,Gotta Go Home 2:30
18,Ma Baker 4:34
19,Sunny (Remix by Mousse T) 3:30
20,A Moment Of Love 3:20
1,Ma Baker 4:35
2,Sunny 4:02
3,Rivers Of Babylon 4:19
4,Let It All Be Music 4:53
5,Love For Sale 4:45
6,Rasputin 4:43
7,Ribbons Of Blue 4:03
8,A Woman Can Change A Man 3:30
9,Bye Bye Bluebird
10,Bahama Mama 3:36
11,New York City 3:43
12,Brown Girl In The Ring 4:02
13,Take The Heat Off Me 4:47
14,No Woman No Cry
1,Daddy Cool
  (Anniversary Recording '86) 5:17
2,Children Of Paradise 5:19
3,Malaika 5:01
4,Boonoonoonoos 6:26
5,Going Back West 5:03
6,I Feel Good 3:03
7,Gadda-Da-Vida 5:05
8,Consuela Biaz 5:19
9,Bang Bang Lulu 3:59
10,Living Like A Moviestar 3:03
11,We Kill The World
  (Don't Kill The World) 6:33
12,Dreadlock Holiday 4:17
13,Somewhere In The World 5:07
14,The Carnival Is Over
  (Goodbye True Lover) 4:53
1,Happy Song 8:11
2,Gotta Go Home 5:06
3,Felicidad (Margherita) 11:46
4,I See A Boat On The River 6:06
5,My Friend Jack 8:26
6,Kalimba De Luna 7:07
7,Young, Free And Single 8:08
8,My Cherie Amour 8:56
 ミュージカル“Daddy Cool”のプロモーションを兼ねて発売されたベスト盤。大半が92年の“Gold”用に製作されたオーバーダブ・バージョンでの収録です。目玉は人気DJのMousse Tが手掛けたリミックス#19と、リズ・ミッチェルがボーカルを担当した新曲#20ですが、どちらも及第点。  これぞ究極のベストと呼べる3枚組廉価版。70年代の作品を集めたこのCD1は、殆んどがアルバム・バージョンをフルで収録しています。一方、大ヒット#6と#10は7インチ・バージョンでの収録。どちらもこれが初CD化というレア・トラックになります。

 そして、80年代の作品を集めたこちらのCD2は、大半の楽曲が初CD化となるレア・バージョンでの収録。中でも、86年にアナログ・シングルのみで発売されたリメイク版#1は貴重なお宝です。また、#2、#5、#9、#13は12インチ・バージョン。#4はこれまで未発売だったエディット・バージョンです。

 最後のCD3は12インチ・バージョンのコレクション。全てが初CD化となります。#1と#6も過去にCD発売されていたものでは全てエディット・バージョンでしたしね。自分もこのCD3がお目当てでしたから。いずれにせよ、この3枚組ボックスはファン必携だと思います。

RIVERS_OF_BABYLON.JPG ULTIMATE_VOLUME1.JPG ULTIMATE_VOLUME2.JPG

A Best Collection (2008)

Ultimate Boney M.
Volume 1 (2008)

Ultimate Boney M.
Volume 2 (2009)

(P)2008 Sony BMG (Germany) (P)2008 Sony BMG (Germany) (P)2009 Sony BMG (Germany)
1,Rivers Of Babylon 4:19
2,Ma Baker 4:35
3,Daddy Cool 3:27
4,Sunny 4:02
5,Ribbons Of Blue 4:03
6,Somewhere In The World 5:07
7,I See A Boat On The River 4:41
8,Belfast 3:30
9,I'm Born Again 4:21
10,Consuela Biaz 5:19
11,Hooray! Hooray! It's A Holi-Holiday 3:55
12,Children Of Paradise 4:28
13,Gadda-Da-Vida (12" Version) 8:55
14,Rasputin (12" Version)
1,Help! Help! (Long Version) 6:06
2,Rivers Of Babylone
  (US Extended Promo Version) 7:25
3,Mary's Boy Child/Oh My Lord
  (Long 12" Version) 6:20
4,Dancing In The Streets
  (Long 12" Version) 6:21
5,Ribbons Of Blue
  (Original Long 7" Version) 5:06
6,Gotta Go Home (Long 12" Version)5:06
7,Bahama Mama (Long 12" Version)5:14
8,No More Chain Gang
  (Long Version) 5:40
9,I See A Boat On The River
  (Long 12" Version) 6:06
10,My Friend Jack
  (Long 12" Version)8:26
11,Children Of Paradise
  (Long 12" Version) 5:19
12,Gadda-Da-Vida
  (Long 12" Version) 8:56
1,Felicidad (Margherita)
  (12" Version) 11:47
2,Malaika (12" Version) 5:39
3,Consuela Biaz (Single Version) 5:19
4,Boonoonoonoos (Long Version) 12:13
5,Homeland Africa (Ship Ahoi)
  (Long Version) 5:06
6,6 Years Of Boney M
  (Boney M On 45) 11:14
7,Going Back West (12" Version)5:02
8,Silly Confusion (12" Version) 4:00
9,Jambo/Hakuna Matata
  (Long Version) 7:48
10,African Moon (Long Version) 6:42
11,(I Need A)Babysitter
  (Original Version) 3:33
 
 “The Collection”のコンパクト・サイズ版として同時リリースされたのがこれ。「怪僧ラスプーチン」の12インチ・バージョンはこちらに収録されていたんですね。他にも、ボックス版とは被らない曲があったり、ミックスが違ったりして、結局両方買わせる魂胆じゃん!という感じ。まんまと罠にハマりました。  こちらは76年〜80年までのヒット・シングルのロング・バージョンばかりを集めたコンピレーション。全12曲中7曲が初CD化となります。中でも特にレアなのが、一部地域でのみファースト・アルバムに収録されていた#1と、アメリカでのプロモーション向けに製作された非売品ミックス#2。  で、その続編に当たる本作は80年〜83年までの12インチ・バージョンやレア・トラックをコンパイル。11曲中9曲が初CD化です。ボニーM初のノンストップ・メドレー#6や、テスト・プレス盤のみで使用された#5、フランス盤のみに収録されていた#4など、ファン必携のかなりマニアックな内容。

LET_IT_ALL_BE_MUSIC.JPG

Let It All Be Music*The Party Album (2009)

(P)2009 Sony BMG (Germany)
1,Let It All Be Music 5:09
2,Gotta Go Home 4:36
3,Hooray! Hooray! It's A Holi-Holiday 3:55
4,Daddy Cool 3:26
5,Belfast 3:30
6,A Woman Can Change A Man 3:30
7,Rivers Of Babylon 4:19
8,Bahama Mama 5:14
9,Brown Girl In The Ring 4:00
10,Ma Baker 4:34
11,King Of The Road 2:36
12,Painter Man 3:10
13,Ribbons Of Blue 4:07
14,Sunny 4:01
15,Plantation Boy 4:24
16,Bye Bye Bluebird 4:47
17,Silent Lover 4:13
18,Rasputin 7:32
1,Felicidad (Margherita) 4:33
2,Happy Song 4:18
3,Kalimba De Luna 4:31
4,Dreadlock Holiday 4:52
5,Going Back West 4:14
6,Malaika 5:01
7,I See A Boat On The River 4:40
8,Got Cha Loco
9,Barbarella Fortuneteller 2:55
10,Bang Bang Lulu 3:31
11,African Moon 4:13
12,Young, Free And Single 4:18
13,My Friend Jack 4:39
14,Sample City 3:43
15,The Alibama 3:11
16,Exodus (Noah's Ark 2001) 4:37
17,Kalimba De Luna (Dub) 6:28
18,Felicidad America
  (Obama-Obama) 5:28
 パーティ・アルバムというコンセプトのもとに編集された2枚組コンピレーション。もちろん、これが初CD化となるレア・ミックスも収録されています。このCD1では#1と#2が初CD化バージョン。#1はアルバム“Oceans Of Fantasy”のドイツ盤ファースト・プレスのみに収録されていたバージョン。#2は7インチ・バージョンになります。ちなみに、#18はなぜか12インチ・バージョンでの収録。  そして、こちらは全18曲中7曲が初CD化。新曲としてリリースされた#18は、このコンピレーションのために製作されたロング・エディットになります。その他、貴重なところでは、#11が一部のプレス盤のみで使用されたフル・バージョン、#16はホワイト・レーベルのプロモ盤のみに収録された別ミックス。#2と#10、#12は7インチ・バージョンでの収録です。

 

<リズ・ミッチェル関連>

LES_HUMPHRIES_SINGERS.JPG MOCKING_BIRD.JPG SINGS_THE_HITS.JPG

Greatest Hits-Das Beste
The Les Humphries Singers

Mocking Bird (1991)
Liz Mitchell

Liz Mitchell Sings The Hits Of Boney M (2005)

(P)2001 Eastwest/Warner (Germany) (P)1991 Hansa/Ariola (Germany) (P)2005 Dove House Records (Australia)
1,Mama Loo ビデオ
2,Mexico ビデオ
3,Carnival
4,Kansas City ビデオ
5,We'll Fly You To The Promised Land
6,We Are Goin' Down Jordan ビデオ
7,Old Man Moses ビデオ
8,Take Care Of Me ビデオ
9,Motherless Child ビデオ
10,Sing Hallelujah
11,Soul Brother Jesus
12,Rock My Soul
13,I'm From The South, I'm From Ge-o-rgia
14,Kentuckey Dew
15,Jennifer Adam
16,Back On Tour Again
17,Do I Kill You (Do You Kill Me)
18,Soolaimon
19,Do You Wanna Rock And Roll?
20,New Orleans
21,Sing Sang Song
22,To My Father's House
23,Derrick (Part 1)
1,Mocking Bird (Club Mix) 5:35
2,Tropical Fever 3:55
3,Mocking Bird (Radio Version) 3:45

produced by H.Rulofs & G.Wylder

#1 remixed by Michael Newman & Charle
s Key B.
1,No Woman No Cry
2,Brown Girl In The Ring
3,Mary's Boy Child
4,Somewhere In The World
5,Rivers Of Babylon
6,Sunny
7,Ribbons Of Blue
8,Still I'm Sad
9,Heart Of Gold
10,Mandela
11,Where Did You Go?
12,Time To Remember
13,Somewhere
14,Want You To Sleep
15,Let It Be ビデオ

produced by Thomas Pemberton, Liz Mitchell & Robert Porkert
 リズ・ミッチェルの在籍したゴスペル・グループ、レス・ハンフリーズ・シンガーズが71年〜76年まで発表したシングルを全て網羅したベスト盤。当時人気だったエドウィン・ホーキンズ・シンガーズに影響を受けた彼らですが、フィフス・ディメンションを彷彿とさせるようなポップ性の高さも魅力。リズが在籍していたのは71年〜72年。他にもシルヴァー・コンヴェンションのリンダ・G・トンプソンやユーライア・ヒープのジョン・ロートンなども在籍していました。そういえば、#9はボニーMも歌ってましたよね。  ボニーMのセッション・ギタリストだったヘルムート・ロルフスをプロデューサーに迎えてレコーディングされたリズのソロ・シングル。新生ボニーMの“Stories”が大コケし、別の若い女性ボーカリストを雇って“ボニーM”を名乗りながらドサ周りをしていた時期でしたが、こちらのシングルも全くの鳴かず飛ばずでした。ボニーM時代とは一転して、90年代スタイルのクラブ系レゲエを目指したような楽曲ですが、どうもチープな印象は拭えません。リズのボーカルにも精彩がありませんし。  リズがチェコ・シンフォニー・オーケストラを従えてボニーMのヒット曲をリメイク、という売り文句でリリースされたアルバム。実際には15曲中8曲がボニーM時代の作品です。なによりもビックリさせられたのは、すっかり年をとってシワ枯れてしまったリズのボーカル。当時53歳だったはずですが、まるっきりお婆さんのような声で、音域や声量の衰えは否めません。さらに、フル・オーケストラを使っているとはいえ、クラシック・アルバムというわけでもなく。全体的になんともやりきれない中途半端さです。

 

<フランク・ファリアン関連>

FRANK_FARIAN.JPG

40 Jahre ZDF Hitparade
Frank Farian

(P)2009 Sony Music (Germany)
1,Intro
2,So Muss Liebe Sein ビデオ
3,Dana My Love ビデオ
4,Sie War Erst, Siebzehn
  (Und Neu In Der Stadt) ビデオ
5,Rocky ビデオ
6,Schon War Die Zeit ビデオ
7,Gold In Acapulco ビデオ
8,Lady D'arbanville
9,Ginny Oh Ginny
10,Ruby Baby
11,Bleib Bei Mir ビデオ
12,Ich Bin Allein-So Wie Sonst ビデオ
13,Nein, Du Darfst Nicht Gehen
14,Morgens, Mittags, Abends-Barbara
15,An Mir Soll Es Nicht Liegen
16,Leg Den Kopf An Meine Schulter
17,Spring Uber Deinen
 Schatten, Tommy ビデオ
18,Was Kann Schoner Seint?
19,Outro
bonustitel
20,Und Wir Sahen Uns, Nur An
  (...Zerredeten Das Rosarote Licht)
21,Sebastian by Far Corporation
 ドイツの人気音楽番組“ZDF - Hitparade”の40周年を記念してリリースされたベスト盤シリーズの1枚。ファリアンのソロ作品がCD化されるのは初めてかもしれません。#4、#5、#17、#18の4曲がボニーM結成以降に発表された作品。また、#20は81年の未発表曲
、#21はファー・コーポレーション名義の作品です。#5は76年にドイツでナンバー・ワンを獲得しました。全体的に70年代らしい爽やかでスウィートなポップスといった感じで、ボニーMとは180度異なるような楽曲ばかり。60’sアメリカン・ポップスのカバーが多いのも特徴。個人的には結構好きです。

 

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