BALKAN POPS
SELECTION
PART 2
ルナ Luna
90年代頃から、日本でもヨーロッパでも男女混合によるダンスポップ・グループというのは定番のコンセプトとなった。もちろんセルビアやクロアチアなどの旧ユーゴスラビア諸国もご他聞に漏れず、似たようなグループが数多く存在する。その中でも特に人気の高いグループが、セルビア出身のルナだ。
これまでに幾度となくメンバー・チェンジを繰り返してきたルナだが、その中心人物と呼べるのが作詞・作曲のほぼ全てを手掛ける男性チェダ・チュヴォラク。ハウスやR&Bといった流行のクラブ・サウンドをベースにしつつ、伝統的な民族音楽やジプシー音楽、ブラス・バンド音楽などの要素を色濃く打ち出しており、そういった意味ではターボ・フォークに極めて近い音楽性を持ったグループと言えるかもしれない。
デビューは1998年。当初はチェダ・チュヴォラクと女性ボーカリスト、マヤ・マルコヴィッチによる男女デュオだった。ファースト・アルバムからシングル・カットされたミディアム・ナンバー“Ne
Ostavljaj
Me(私を置いていかないで)”が大ヒットし、翌年のセカンド・アルバムからは国民的スーパースター、ツェツァ・ラズナトヴィッチをゲストに迎えたダンス・ナンバー“Drugarice(女友達)”が爆発的ヒットを記録。その人気は旧ユーゴスラヴィア諸国へと広まったほか、ブルガリアでも知られるようになった。
しかし、2005年のアルバム“Bez
Maske Do Daske”を最後にマヤがソロとして独立。新たにクリスチナ・チャンコヴィッチをボーカリストに迎えたアルバム“Ulica
Uzdaha”が07年にリリースされ、ボスニアのベテラン歌手ハリド・べシュリッチをゲストに迎えたタイトル・ソングが大ヒットした。
ただ、クリスチナはこのアルバム1枚だけで去ってしまい、09年にはゼイナとリディヤという2人の女性ボーカリストが加入。二人ともルックス的にかなりB級感が漂うのは難点だが(笑)、ボーカリストとしての実力はなかなかのもの。チェダ・チュヴォラクのコンポーザーとしての才能も相変わらず冴えており、そういった意味では非常にバランスの取れた楽曲を発表し続けている。
The Best of Luna
(2005) Bez Maske, Do Daske
(2005) Ulica Uzdaha
(2007) ...Da San Ne Prestane...
(2009)
(P)2005 City Records
(Serbia)
(P)2005 City Records
(Serbia)
(P)2007 Megasound (Serbia)
(P)2009 City Records
(Serbia)
1,9 1/2 Nedelja 3:51
2,Plava
Vestica 3:09 ビデオ
3,Oci Neverne
3:07 ビデオ
4,Zeleno
4:22 ビデオ
5,Samo Jednu
Noc 3:55
6,Drugarice (with Ceca) 3:44 ビデオ
7,Da Si Vino
3:31 ビデオ
8,Plava
Kosulja 3:30
9,Da Me Ljubis Nocima 3:57
10,Ne Ostavljaj Me
4:48
11,Nebo Zna 4:38
12,2002 ビデオ
13,Izdajice
3:57
14,Luda 3:38 ビデオ
15,Mazo
4:13 ビデオ
16,Plavi Slon
5:07
17,Jos Ti Verujem 3:53 ビデオ
18,Nasa
Ljubav 4:071,Seceru 3:22 ビデオ
2,Prognoza
3:25 ビデオ
3,Haljina
Crevna 3:31 ビデオ
4,Casa
Ljubavi 3:32
5,Tatoo 3:18 ビデオ
6,Milo Moje
4:16 ビデオ
7,Dragi Moj
3:43 ビデオ
8,Balkanac
3:31
9,Lagano 4:38
produced by Ceda Cvorak1,Ulica Uzdaha 3:49 ビデオ
2,Jako, Jako
3:33 ビデオ
3,SMS
3:30 ビデオ
4,Zelena
Jabuka 4:09 ビデオ
5,Paparazzo
3:25
6,Prstima Polako 4:13
7,Ti Nisi Kao Drugi 3:38 ビデオ
8,Ti Si Kriv
Za Sve 3:36
9,Uporno 3:22
10,Zelena Jabuka (House
Mix)3:09
11,Ulica Uzdaha (House Mix)4:16
12,Ulica Uzdaha (Pop
Mix)3:47
produced by Ceda Cvorak1,Vristim U Sebi 3:56 ビデオ
2,Jedan
Jedini 3:36 ビデオ
3,Pidzama
3:53
4,Panika 3:04 ビデオ
5,Sa Usana
3:03 ビデオ
6,Frajeru
3:23
7,Drugarice (Remix) 3:55 ビデオ
8,Prokleta
3:36 ビデオ
9,Klela Bih
5:24
produced by Ceda Cvorak
98年から04年までの4枚のアルバムからセレクトされたベスト盤。初期の代表作は全て網羅されています。この時期の作品はユーロ・ディスコやトランス寄りの楽曲が多いこともあって、今聴くと微妙に古臭く感じられるかもしれません。大ヒットした#6や#10も、個人的にはちょっとイマイチな印象。ただ、ブラスバンドを全面にフューチャーしたノン・アルバム・トラック#16やR&
Bとセルビアン・フォークを絶妙に融合した#14辺りは結構おススメできると思います。 ルナのアルバムで最高傑作を選ぶとすれば間違いなくコレでしょう。ロマ色の濃厚なブラスバンド・ファンク#1を筆頭に、チョチェクと呼ばれるバルカン風ベリーダンスにプログレッシブ・ハウスを融合させた#2、ロカビリー風の味付けを施した超キャッチーなフォーク・ディスコ#3などなど、彼らの作品の中でも特に民族色が強い仕上がり。クラブサウンドと民族楽器の絡ませ方も絶妙だし、なによりも楽曲が粒揃いなんですよ。オリエンタルなダンス・ポップを探している方は是非!
新たにクリスチナ・チャンコヴィッチをヴォーカリストとして迎えたアルバム。前作に引き続いて民族色の濃厚なオリエンタル・クラブ・サウンドを踏襲しているのは良いのですが、いかんせんクリスチナのボーカルが弱い。マヤが上手過ぎたと言うべきなのかもしれませんが、とにかく平凡で印象に残らないんですよ。楽曲にしてもサウンド先行といった感は否めず、音作りは凝っているけどメロディは淡白。確かにカッコいいんだけど、いまひとつ煮え切らない。惜しいな〜と思います。
こちらはゼイナとリディヤが加入しての第一弾。えらくグループとしてのイメージが変わってしまいましたね(笑)。内容的には程よく民族色を残しつつ、今どきのエレクトリカルなユーロ・ダンス・ポップに仕上げましたといった感じ。メロディも全体的にえらくキャッチーだし、なかなか良く出来たアルバムではないかと思います。中でも、哀愁系オリエンタル・ディスコ#2とバウンシーなバルカン流エレクトロ・ハウス#5はお気に入り。初期ヒットをリメイクした#7も悪くないです。
Sex On The Beach
(2010) 9 / Maja Markovic
(2008)
(P)2010 City Records
(Serbia)
(P)2008 Multimedia Records
(Serbia)
1,Prave Ljubavi 3:22
2,Dvoje
3:09
3,Alo Alo 3:32 ビデオ
4,Zrno Bisera
3:06
5,Jadnica 3:23 ビデオ
6,Prsten
3:24 ビデオ
7,Dno
3:17
8,Plasim Se 3:13 ビデオ
9,Sex On The
Beach 3:12 ビデオ
10,Prave
Ljubavi - Instrumental 3:21
bonus tracks
11,Panika (Original)3:07 ビデオ
12,Panika
(Remix)3:29
13,Vristim U Sebi 3:57
produced by Mihailo
Rajicic1,Luda Za Tobom 5:26 ビデオ
2,Budi Jaci
Od Sudbine 3:39
3,Za Ime Boga 3:32
4,To Je Ljubav 4:38 ビデオ
5,Give It Up
3:18
6,Nikada 4:08
7,Nisam Vise Tvoja Devojka 4:37 ビデオ
8,Do
Poslednjeg Daha 4:04
9,Ti I Ja 3:23
produced by Vlada
Negovanovic, Sinisa Cvetkovic Ludwig & Maja Markovic
executive
producer: Maja Markovic
全体的に楽曲の出来不出来にばらつきはあるものの、前作以上に民族色を前面に押し出したのが吉と出た最新作。レゲトン風のキャッチーなオリエンタル・ファンク#3やブズーキをフューチャーした汎地中海系プログレッシブ・ハウス#4、民族楽器との絡みも絶妙なエレハウス#5などなど、ダンサンブルなナンバーが目白押しです。どことなく90年代のユーロ・トランスを彷彿とさせる#8も、パーカッシブでトライバルな味付けがカッコ良し。
初代ヴォーカリスト、マヤ・マルコヴィッチのファースト・ソロ・アルバム。セルビアではロング・セラーとなったヒット作です。ルナ時代とはイメージや路線をガラリと変え、アコースティックで骨太なポップ・ロックを披露しています。民族的なカラーはほぼ皆無に近いため、ワリと好き嫌いは分かれるかもしれませんね。シェリル・クロウなんか好きだったという人にはとっつき易いかと思います。個人的には、ふ〜ん
・・・といった感じですけど(笑)
トリックFX TrikFX
こちらも90年代から活躍するセルビア出身の男女デュオ、トリックFX。ルナと同じように最新のクラブ・ミュージックをベースにしつつ、セルビア及びバルカン半島の様々な民族音楽の要素を取り入れたエキゾチックなサウンドが魅力で、息の長い活動を続けているベテランのダンスポップ・グループだ。
メンバーはサニとナタリヤの夫婦。どちらもダンサー出身で、音楽活動の傍らベオグラード市内でダンス・スクールの経営もしているという。結成されたのは1997年で、デビュー当初はもう一人女性を加えた男女トリオだった。2000年代に入ってポップ・バラード“Spasi
Me”やオリエンタルなユーロ・ディスコ“Ciko
Ciko”のヒットで親しまれるようになり、かなりマイペースながらコンスタントにアルバムをリリースしている。
Mi To Mozemo
(2001) Crno Ili Belo
(2003) Zgodna, Mlada
(2006) Do Ja Ja
(2009)
(P)2001 City Records
(Serbia)
(P)2003 City Records
(Serbia)
(P)2006 VIP Production
(Serbia)
(P)2009 City Records
(Serbia)
1,Tajna Skrivena 3:04
2,Briga Me
3:16
3,Spasi Me 3:35 ビデオ
4,Ciko Ciko
3:33 ビデオ
5,Okreces Mi
Leda 3:34
6,Reci Mi Da 3:21
7,Zmija 3:23 ビデオ
8,Doktore
3:30
9,Dal Sam Ti Ja 3:23 ビデオ
10,Doktore
(Instrumental) 3:30
11,Spasi Me (Instrumental) 3:32
produced by
Aleksandar Perisic-Romano1,Najbolji U Ljubavi
3:00
2,Vanredno Stanje 3:37 ビデオ
3,Treca Sreca
2:33
4,Varalica 3:20
5,Na Tebi Je (Sve Crno Ili Belo) 2:39ビデオ
6,Aritmija
3:51 ビデオ
7,Srcobran
3:39
8,Karte Sve Na Sto 3:05
9,Leto 3:50
produced by
Aleksandar Perisic-Romano1,Zgodna, Mlada ビデオ
2,Dobra
3,Hej,
Ljubavi
4,Espresso ビデオ
5,Levo,
Desno
6,Podstanar
7,Ribolovac
8,Robija
produced by Marko
J. Kon, Aleksandar Kobac, Aleksandar Perisic Romano1,Do Ja Ja 3:16 ビデオ
2,Opasno
3:10 ビデオ
3,Duge Su
Nedelje 3:51
4,Kamikaza 3:57
5,Cik-Cik 2:48 ビデオ
6,Najbolja
3:41 ビデオ
7,Bilmez
2:58
8,Najbolja-Isntrumental 3:41
bonus tracks
9,Spasi Me-Ja Bez
Tebe Nisam Ja 3:36
10,Ciko Ciko (Remix DJ Joca)6:20 ビデオ
produced
by Sani-TrikFX
トリオから夫婦デュオになっての第一弾。民族色の濃厚なオリエンタル・ダンス・ポップが満載の1枚です
。個人的にはヒット曲#3や#4よりも、レゲトンにも通じるキャッチーでグルーヴィーなバルカン・ファンク(?)の#1と#2、#5がお気に入り。線の細いナタリヤのボーカルが弱点と言えば弱点ですが、楽曲のクオリティで十分カバー出来ているかと思います。汎地中海系ユーロ・トランスといった感じの#9もカッコよし。 路線としてはいつもの彼らなのですが、全体的に楽曲のパンチが足りないこともあって、最後まで聴いてもほとんど印象に残らない作品。制作陣のメンツもほぼ常連で固められているんですけどね〜。まあ、マンネリと言うかインスピレーション不足と言うか。R&Bのリズムにスラヴ特有の哀しげなメロディを絡めたバラード#6が唯一のハイライトといったところでしょうか。バグパイプとブズーキをフル活用した#9も音的には面白いんですけどね。
3年のブランクを経てリリースされた5枚目のアルバム。今回はトリックFX名義を残しつつ、ナタリヤを前面に押し出したソロ・プロジェクト的な作品となっております。これまで同様に民族色の濃厚なクラブ・サウンド路線を踏襲しながら、ストレートな民謡ポップスに挑んだ#3やキャッチーなバブルガム・ロック#6など、従来よりもカラフルな内容に仕上がっているのが好印象。楽曲もなかなか粒揃いだし、素直に楽しめる1枚だと思います。
サニ自身がプロデュースを手掛けた通算6枚目に当たる最新作。パワフルでウルトラ・キャッチーなバルカン・ディスコ・ファンク#1が冒頭からいきなりガツンと強烈なインパクトを残します。ロマ音楽にゴリゴリのヒップ・ホップを絡めた#5やシルヴィアの“Shame,Shame,Sha
me”をバルカン・ファンク風にカバーした#7もクール。初期ヒットをラテン・ハウス風にリミックスした#10もカッコいいし、とても聴き応えのある秀逸な作品です。
コロニア Colonia
こちらはクロアチア出身のダンスポップ・ユニット、コロニア。旧ユーゴスラヴィア諸国のみならずヨーロッパ、アジア、中近東、北米などでもアルバムやシングルがリリースされ、国際的に最も成功したクロアチア出身のアーティストとも言われているスーパー・グループだ。
もともと彼らは、クロアチアの地方都市ヴィンコヴツィで活躍するクラブDJ、ボリス・ダルジェヴィッチとトミスラフ・イェリッチが結成した音楽ユニットだった。ただ、二人ともソングライトや楽器演奏は出来ても歌の才能がなかったことから、インディラ・ヴラディッチ・ムイキッチという女性がリード・ヴォーカリストとして加入。かくして、クロアチアを代表するグループ、コロニアが誕生したというわけだ。
96年にシングル“Nek
Vatre Gore Sve”でインディーズ・デビュー。セカンド・シングル“Sve Oko Mene Je
Grijeh”がヒット・チャートにランクインしたことから、97年に中堅レコード会社CBS(あの世界的音楽レーベルとは無関係)と契約してメジャー・デビューを果たす。
さらに、2000年にはクロアチア最大の音楽会社クロアチア・レコードへと移籍し、サード・アルバムからシングル・カットされた“Budi
Mi Zbogom”と“Deja Vu”が大ヒット。また、シングル“Sexy
Body”がヨーロッパのクラブ・チャートにランク・インしている。
さらに、01年に発売されたシングル“Za Tvoje Snene
Oci”がこの年最大のヒットとなり、同曲を含むアルバム“Milijun Milija Od
Nigdje”はヨーロッパ各国でのリリースを実現。トータルで30万枚を売り上げた。人口440万人というクロアチアにおいて、これは音楽業界最大のセールス記録だという。
この“Za
Tvoje Snene Oci”はセリーヌ・ディオンなどを手掛けた作詞家メアリー・スーザン・アップルゲイトによって英語詞が付けられ、“A Little Bit
Of Uh La
La”というタイトルで北米での発売も実現。カナダでは04年にクラブ・チャート第1位をマークしている。
そして、05年にはクロアチアとスロヴェニアの合弁会社であるメナルト・レコードへ移籍。07年に発表されたシングル“Do
Kara”は旧ユーゴ各国のチャートで1位を獲得し、同名アルバムも大変なヒットとなった。翌年のアルバム“Pod Sretnom
Zvijezdom”も、後に2枚組のスペシャル・エディションが改めて発売されるくらい好評だったようだ。
悪役女子プロレスラーも顔負けの強面マッチョ・ウーマンに地味なオジサン二人というチグハグな見た目のコロニアだが、バルカン半島特有のエキゾチックで哀しげな音階を生かしたキャッチーなメロディと、クラブ・シーンのトレンドをふんだんに盛り込んだプログレッシブでエクスペリメンタルなサウンドが魅力。他のアーティストと違って民族楽器はほとんど使わず、あくまでも純粋なクラブ・ミュージックを志向しつつも、明らかに東欧的な独特のカラーが滲み出てくるというのが個性と言えるかもしれない。
なお、彼らの初期ヒット“Deja
Vu”は日本のアイドル・グループ、KinKi Kidsがシングル曲『情熱』としてカバーしている。
The Best Of
Colonia Do Kraja
(2007) Pod Sretnom Zvijezdom
(2008) キラキラとして勢いのあるダンスポップ・ナンバーが満載の1枚。いつものコロニアといった感じではありますが、ファンなら安心して楽しめるハイ・クォリティーなアルバムだと思います。中でもオープニングを飾る軽やかでキャッチーなユーロ・ハウス#1や80年代のアーバン・ポップスを彷彿とさせる哀愁系ディスコ、ブズーキの哀しげな音色も印象的な汎地中海系ファンク#4、穏やかな癒し系ポップ・レゲエ#6、全編英語詞に挑んだプログレッシブ・ハウス#8などがおススメ。
(P) JVP Vertrieb AG
(P)2007 City Records
(Serbia)
(P)2008 City Records
(Serbia)
CD1
1,Oduzimas Mi Dah 4:12 ビデオ
2,Za Tvoje
Snene Oci 4:33 ビデオ
3,Ne Brini
4:21
4,Svjet Voli Pobjednike 3:59 ビデオ
5,Mala
4:14
6,Nikad Vise 4:06 ビデオ
7,Randezvous
4:00
8,Svjetla Grada 4:36
9,Na Tvojoj Strani Postelje
3:42
10,Takvi Kao Ti 4:16 ビデオ
11,Ako Odes
3:55
12,No Puedo Mas Sin Ti 3:47
13,Samo Tvoja 2:55
14,Zadnji Let
Za Pariz 4:28
15,Sjene 5:15
16,Prvi I Zadnji 3:52
17,Nevjera
4:23 ビデオ
18,Jos Jednom
Za Kraj 5:07
19,Kisa, Vjetar I Oluja 3:25CD2
1,Sexy Body 3:30 ビデオ
2,Budi Mi
Zbogom 4:00
3,1001 Noc 4:16 ビデオ
4,Deja Vu
3:33 ビデオ
5,Bolja
Vremena 2:56
6,Jaca Nego Ikad 4:19
7,Ti Da Bu Di Bu Da 3:30 ビデオ
8,U Treptaj
Oka 4:34
9,Zrno Istine 3:10
10,Bye, Bye 4:31
11,Ti I Ja
3:17
12,Od Tvojih Osmjeha 4:10 ビデオ
13,Ruke U
Zrak 4:06
14,Laku Noc 3:26
15,Ona 4:16
16,Ljubav Ne Stanuje Tu
3:39
17,Mjesecari 4:20
18,Dok Je Tebe I Ljubav 3:20
19,Izgubljeni
Svjet 3:56
20,Milijun Milja Od Nigdje 4:221,Do Kraja 4;11 ビデオ
2,Pogledom Me
Skini 3:39 ビデオ
3,Dci U Oci
3:43
4,Tipicno Muski ビデオ
5,Dvoje
3:30
6,Fjaka 2:47 ビデオ
7,Samo Da Si
Tu 3:39
8,Party On! 4:17 ビデオ
9,Nedostajes
Mi 4:09
10,Nisam Vise Tvoja 3:46
11,Svasta Mi Pada Na Pamet
3:52
12,Devotion 3:43
13,So Sexy
(Eric's Magic Touch Mix)
4:51
14,Do Kraja (Pop Rmx) 3:48
produced by Boris
Durdevic1,Pod Sretnom Zvijezdom
4:01
2,Mirno More 3:39 ビデオ
3,Suzo Moja
3:29 ビデオ
4,Gukni
Golube 3:25 ビデオ
(duet
Slavonia Band)
5,Ja Nisam Tvoja Mala 3:36
6,Medene Usne
3:56
7,Ostavi Trag 3:22
8,Covjek S2 Lica 4:29
9,Lagao Si Me
3:11
10,Oci Andela 3:33
11,Suncan Dan 4:30
12,Nisi Ti Vise Crno
Vino 2008 3:28
13,Sexy Body 2008 3:24 ビデオ
produced
by Boris Durdevic
クロアチア・レコード時代の代表作を網羅した2枚組ベスト。どことなく80年代のジャーマン・ユーロを彷彿とさせるという点で、ロシアをはじめとする旧東欧諸国のダンス・ポップと相通ずるものを感じるように思います。とにかくキャッチー。それでいてダークな哀愁を漂わせているのが持ち味といったところでしょうか。と同時に、独特のエキゾチックな音階やトライバルな打ち込みにバルカン半島の文化がヒシヒシと感じられます。#1、#4、#6、#
10、#17がおススメ。 KinKi Kidsもカバーした初期ヒット#4を含むCD
2。アレンジはほぼ変わりませんが、ドスの利いたインディラのパワフルなボーカルに比べると、やはりKinKiのバージョンは、まあ、所詮はアイドル・ポップスかな・・・と(笑)。バリバリのユーロ・テクノ#1、彼らにしては民族色の濃厚なオリエンタル・ディスコ#
3、幻想的で美しいバラード#12辺りがお気に入り。やっぱキャッチーなんですよね。ちなみに、この2枚組はノンストップ仕様で収録されているので、予めご了承を。
今のところ彼らの一番新しいアルバムがこちら。路線としては従来と全く変わらないものの、どうもいまひとつパンチが足りないという印象の拭えない作品です。珍しく本格的なフォーク・サウンドに挑戦した#4なんか、試みとしては興味深いんですけれど、肝心の楽曲そのものが弱い。それ以外のダンスポップ・ナンバーもマンネリ気味といった感じです。辛うじての救いが過去のヒット曲をリミックスした#12と#13。どちらも実験性の高いテックハウス仕様で、かなりクールな出来栄え。
戻る