アンジー・サミオウ Antzi Samiou

 

ANTZI_SAMIOU.JPG

 

 ゴージャス系美女の宝庫であるギリシャ音楽界でも随一の美女。民族色の濃厚なオリエンタル・ビートとパワフルで艶かしい歌唱力も魅力で、とても優れた女性アーティストの一人である。しかし、ギリシャ国外では殆ど無名の存在で、インターネットを探しても彼女に関する情報は殆どナシ。90年代の前半にデビューし、これまでに11枚のアルバムをリリースしていることくらいしか分からないのだ。2000年にリリースしたアルバム“Axizo”と2001年の“Antzi”の2枚がゴールド・ディスクに輝いており、ギリシャ国内での知名度も決して低くはないはずなのだが。そうか、ギリシャ語勉強すりゃいいのか(笑)。
 ということで、彼女の詳しい情報をご存知の方、是非とも教えてくだされ〜!!・・・と、今回は中途半端なコラムで申し訳ありません(涙)。

“Kavtra”の超セクシーなプロモ・クリップは ココ で見れます!
バラード“Pou mirazoun dinami”のプロモ・クリップは ココ で見れます!

DIDIMI_PSIHI.JPG KI_EGO_EDO.JPG AXIZO.JPG ANTZI.JPG

Didimi Psihi (1999)

Ki Ego Edi (2000)

Axizo (2000)

Antzi (2001)

(P)1999 Alpha Records (Greece) (P)2000 BMG/RCA (Greece) (P)2000 Alpha Records (Greece) (P)2001 Alpha Records (Greece)

1,Kleftes ke astinomi
2,Parallili agapi
3,Tama
4,Didimi psihi mou
5,Emis e moni mas
6,Ego den ime fili mias hrisis
7,Fige alla
8,Kavtra
9,To manna
10,Ke ezian oli kala
11,Didimi psihi mou (instrumental)

produced by Nikos Karadiannus

1,Ponos ise ke klamata
2,Aggelos xanthos
3,H pio glikia mou amartia
4,Mi
5,Dikeoma sou
6,Misos
7,Gi'afta ta matia
8,Oute kapnizo oute pino
9,Mi fevgis apopse
10,Fantaraki
11,Mia sou ke mia mou
12,Pes mou giati
13,Ki ego edo
14,Lagno
15,Apousies
16,Imisfera
17,Soma ke psihi
18,Haos
19,Mine
20,Ftei
21,Mia mera makria ine to avrio
CD1
1,Agoraki mou
2,Mou kolas
3,Axizo
4,Me goitevse
5,Dipli grammi
6,Ekatommiria
7,Tora pio kormi
8,Votsalaki
9,Os edo
10,Stigma
11,Pikri ousia
CD2
1,Pou mirazoun dinami
2,San dio stagones
3,Defteri fora
4,Psemmata
5,Mi girnas

produced by Nikos Karadiannus
1,Lathos sou
2,To zitianaki
3,Ma an figis
4,Simio anaforas
5,Mia ke kali
6,Pios
7,Xefigame
8,Pino ke metho
9,De xehniese
10,Kanis den ine kanenos
11,Pes mou ti

produced by Nikos Karadiannus
 アンジーにとって5枚目に当たるアルバム。あれっ!?リッキー・マーティン!?って感じの、“Livin' La Vida Loca”そのまんまなシンセ・リフとギターで始まる#1にちょっと面食らうものの、全体的にはギリシャ音楽らしい哀しげなメロディが印象的なバラードで統一された作品。ただ、いずれも印象の薄い楽曲ばかりで、ケティ・ガルビやアンジェラ・ディミトリオウといったトップ・スターの作品に比べると、まだまだB級感は否めません。シングル・カットされた#8もインパクト不足。  こちらは、BMG時代の代表作を集めたベスト・アルバム。日本人の琴線に触れるような美しいメロディのバラードが多く、ジュディ・オングの「白の幻想」の世界を彷彿とさせるものがあります。正統派のモダン・ライカが好きな人にはオススメ。ギリシャ音楽×ジプシー・キングス的な哀愁系ダンス・ナンバー#5やエキゾチックなメロディと地中海系トライバル・ビートが心地よい#11、演歌を思わせるような切ないメロディが印象的なバラード#17なんかは、かなりお気に入りです。  ギリシャの伝統音楽にエレクトロ・サウンドを織り交ぜた良質のモダン・ライカ・アルバム。2枚組の力作です。かなりテクノ・ポップ的なアプローチが濃厚で、程良い汎地中海系ワールド・ビート的アプローチも絶妙。バンドネオンのもの哀しい音色とハードなトライバル・ビートが官能的な#6、ブズーキの切ないメロディが叙情感を演出する美しいバラード#8、キャッチーな哀愁メロディ、ファンキーなトライバル・ビート、ハードなギター・プレイが気持ちいい#9など、エキゾチックな地中海サウンドが満載!  前作に引き続き、クラブ系地中海サウンドを前面に押し出した、エキゾチックでダンサンブルな力作。トライバル感炸裂の超ヘヴィーなオリエンタル・ファンク#1のカッコ良さときたら!ド迫力のブレイク・ビーツは必聴!ピコピコ・シンセとブズーキの音色が摩訶不思議なサウンドを紡ぎだす超キャッチーな地中海風テクノ・ポップ#5、レゲトン風のトライバル・ビートに切ない演歌風メロディが絶妙にマッチした#9などなど、彼女の最高傑作と呼んでも過言ではない素晴らしい1枚。文句なしにオススメ!

100_FORES.JPG PATA_GKAZI.JPG ESTHISIS.JPG

100 Fores (2003)

Pata Gkazi (2003)

Esthisis (2004)

(P)2003 Alpha Records (Greece) (P)2003 Alpha Records (Greece) (P)2004 Alpha Records (Greece)
1,Tiranieme
2,Franame
3,Min anisihis
4,Thelo na vro
5,N'apologithis
6,100 fores
7,Teliosame
8,Anoixe to parathiro sou
9,To souxe tis epohis mas
10,Ti katalaves
11,Mou lipses
12,Rixte sto giali farmaki
13,Tiranieme (Dance Mix)
1,Ela Ela (deut with Akleos)
2,Ta poio glika Hristougenna
3,To kormi sou to fili sou (Club Mix)
4,Pata gkazi (Club Mix)
5,N'apologithis (Club Mix)
6,Tiranieme (Dance Mix)
7,100 fores
8,Hit-Mix Non-Stop Medley

produced by Giorgos Akleos
1,Eshati prodosia
2,Ti lipame
3,Ta tragoudia ta thlimmena
4,Otan horizoun oi kardies
5,To potami de girizi piso
6,Sta matia me koitaei
7,Sto kalo
8,Apothimeno
9,Esthisis
10,Gia mia trela
11,Mi me lipase
12,Ta tragoudia ta thlimmena (Radio Mix)
 この頃のアンジーは本当に絶好調でしたね。本作も、前作・前々作に負けない出来映えの、ハード・エッジでエキゾチックなオリエンタル・ダンス・アルバムに仕上がっています。特に、#2なんかは今までにないくらいにトランス色の濃厚なナンバーで、凝りまくったシンセ・エフェクトも聴き応え十分。その一方で、#4や#6のようなギリシャ音楽らしい切なくて美しいバラードもしっかりと押さえていています。力作!  “100 Fores”の大ヒットを受けてリリースされたミニ・アルバム。新曲とリミックス、及びメドレーで構成された企画盤です。予想通りのファンキーなオリエンタル・ダンス・アルバムに仕上がっていますが、何とも急ごしらえで作られたような印象。アンナ・ヴィッシの二番煎じみたいな感じで、音作りは凝っているものの、残念ながら楽曲そのものはいまいちパッとしません。  今のところアンジーの最新作に当たるのがこれ。今までの派手なダンス路線から一転し、ギリシャ音楽らしい哀しげでエキゾチックなバラードで構成された演歌路線のアルバムに仕上がっています。決して悪くない作品だとは思うものの、楽曲にパンチが足りないこともあってか、どれも同じような曲に聴こえてしまいます。ということで、どうにも印象の薄いアルバムですね。
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