ディスコ・アーティスト列伝<1>
アマンダ・リア〜Amanda Lear〜
ヨーロッパで最初のディスコ・クィーン、永遠のゲイ・アイコン、60年代〜70年代のサブ・カルチャー・シーンを彩ったカリスマ、そしてサルバトール・ダリのミューズ。アマンダ・リアという女性を形容する言葉は華やかでミステリアスで常軌を逸している。そもそも、女性であるかすらさえ定かではない。
個性的でユニセックスな容姿とアルコール焼けしたディープでハスキーな声。シニカルでクールで型破りなパーソナリティ。彼女自身は常に否定し続けているが、彼女が性転換者であるという噂は絶えない。フランスの有名なトランスセクシュアル、エイプリル・アシュリーは、アマンダ・リアが50年代末にパリのレヴュー“ラ・カルーセル”でペキ・ドルソという芸名を名乗っていたトランスセクシュアル、アラン・タップだと証言しているが、結局のところそれを証明するものはなく、また否定する決定的な証拠もない。本人は、そうした噂を否定するために「プレイボーイ」誌上でヌードを披露し、インタビューでも性転換者だという噂は恋人だったデヴィッド・ボウイの発案によるプロモーションの一つだったと語っている。また、一説によればダリの奇抜なアイディアの一つであったともいう。結局は、現在も彼女の真のセクシュアリティーは謎に包まれたままだ。
アマンダ・リアは1946年に香港で生まれた。父親はイギリス系フランス人で、母親はロシア人と中国人のハーフだという。南フランスで育った彼女は、早くから絵画や文学、そして黒魔術や錬金術に興味を持ち、フランス語、英語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語をマスターするという、非常に早熟な少女だった。ロンドンに移り住んだ彼女は、チェルシーのナイト・クラブやバーに出入りするようになり、瞬く間に周囲の注目を浴びるようになる。個性的な容姿、そしてまだ誰もミニ・スカートをはいていない時代にマイクロ・ミニのスカートで闊歩する長身のアマンダは非常に目立つ存在だった。
そんな彼女と親しくなったのが、当時スーパー・モデル(そんな言葉はまだ存在しなかったが)として注目を浴びていたアニタ・パレンバーグで、アニタを通じてローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズと知り合う。そして、そのブライアン・ジョーンズを通じて、サルバトール・ダリと出会うこととなったのだ。
ダリはアマンダを一目見て夢中になり、アマンダもダリの摩訶不思議な個性と才能に心酔する。二人の仲はダリの妻ガラも公認するところとなり、ダリは行くところ常にアマンダを伴うようになった。アマンダはたちまち社交界の花形となり、ロンドン、パリ、ニューヨークと世界中のセレブたちから注目の的となる。
さらに、パリのファッション界の重鎮カトリーヌ・アルレに認められたアマンダはパコ・ラバンヌやイヴ・サン・ローランのモデルとなり、エルやヴォーグといったファッション誌の表紙やグラビアを飾り、モナコのグレース王妃からデヴィ夫人に至るまで華やかな交友関係を広げていく。
そんなアマンダと音楽界の本格的な接点は、やはり彼女に夢中になってしまったブライアン・フェリー率いるロキシー・ミュージックのアルバム“For
Your
Pleasure”のジャケットを飾ったところから始まる。さらに、デヴィッド・ボウイと同棲するようになった彼女は、彼の勧めで75年にプレスリーのカバー“Trouble”で歌手デビューを飾るが、これは不発に終わった。しかし、このシングルのB面に収められた曲が翌年ヨーロッパのディスコで受けてしまったことから、彼女自身の話題性にも着目したドイツのアリオラ・レコードと契約を結び、アルバム“I
am Photograph”をリリース。アンディー・ウォーホルの後押しもあって、このデビュー・アルバムは売れまくり、シングル“Queen of
Chinatown”は世界各国でヒット・チャート1位を記録。ここ日本でも大ヒットし、ゴールド・ディスクを獲得する。
その後も、コンスタントにアルバムをリリースし、“Follow
Me”や“Fashion
Pack”などのヒット曲を連発。瞬く間にディスコ・クィーンとなる。当時のソヴィエトでも、アバやバーブラ・ストレイサンドと並ぶ人気を誇っていたという。ただし、ユーロ・ディスコの王道を行くようなキッチュでクイアーな彼女の作品は、ヨーロッパやアジアでは受けたものの、音楽的嗜好の異なるアメリカでは全く売れなかった。
ディスコ・アーティストとしてのアマンダ・リアをどう評価するかと言うと非常に難しい。エキゾチックで妖しげで大げさすぎるくらいに豪奢な“Queen
of Chinatown”やエロティックでシニカルなロウビート・ディスコの傑作“Blood and
Honey”など、彼女のディートリッヒ風のボーカル・スタイルを絶妙に生かした素晴らしい楽曲を生み出す一方、ディスコともロックともキャバレー・ミュージックともオペレッタともつかぬ奇妙でバッド・テイストな楽曲も多く、ファンといえど困惑させられる事も多い。
また、彼女自身も認めるように、全盛期のアルバムはいずれもアルバム単位で聴くと非常に出来が悪い。シングル曲以外は文字通りクズのような作品が多く、アルバムを通して聴くには辛いものがある。プロデューサーのアンソニー・モンは、ディスコ・シンガーとしてはあまりにも演劇的で前衛的な個性のアマンダを料理しあぐねていたように見える。それでも、好調なセールスを記録することができたのは、彼女の突出した個性に負うところが大きい言えるだろう。
歌い手としては決して巧いアーティストではないが、ディートリッヒやアーサ・キットにも通ずる知的でウィットに富んだパフォーマンスは非常にユニークであり、語りにも似たボーカル・スタイルは洒脱でさえある。そういった意味では、天性のエンターテイナーと言えると思う。
80年代に入るとディスコ・ブームも終焉を迎え、もともとディスコ・シンガーを目指していたわけではない彼女は、活動の場をフランスやイタリアのテレビに移す。特にイタリアでは絶大な人気を得、数多くのテレビ番組を持つようになった。また、恩師であるダリの影響から絵画の分野にも進出し、画家として活躍するようになる。
時折シングルや非ダンス系のアルバムもリリースしていたが、93年にダンス・アルバム“Cadavrexquis”をリリースして、本格的に音楽シーンに復帰。96年にもアルバム“Alter
Ego”をリリースするものの、その後は79年に結婚した夫アラン・フィリップ・マラニャックとの生活を優先にし、南フランスにあるダリがデザインした豪邸で暮らしながらマイ・ペースに芸能活動を行っていた。ちなみに、夫のアラン・フィリップはシルヴィー・ヴァルタンの元プロデューサーであり、彼の父親である作家ロジェ・ペイレフィッテは同性愛者だった。
そして、2000年12月、突然の悲劇がアマンダを見舞う。彼女の留守中に屋敷が火事となり、夫のアラン・フィリップが焼死してしまったのだ。だが、彼女はいつまでも悲しみに暮れることを嫌い、翌年にはアルバム“Heart”で久々にカムバックを果たす。そこには、華やかなダンス・ナンバーだけでなく、シャルル・アズナブールのカバーまで歌いこなすシャントゥーゼの姿があった。アマンダにとっては最高傑作とも言えるアルバムだ。夫を失った悲しみを乗り越えた彼女自身の力強さが漲っている。
こうしてみると、冒頭で記述したような彼女の真の性別やジェンダーなどは、実はどうでもいいことだったりする。彼女はアマンダ・リアという唯一無二の存在であり、決して輝きを失うことのない不滅のスター。アマンダ・リアはアマンダ・リア以外の何者でもないのである。
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I Am A Photograph (1977) |
Sweet Revenge (1978) |
Tam - Tam (1983) |
Alter Ego (1995) |
(P) CD-Maximum (Russia) | (P) CD-Maximum (Russia) | (P) CD-Maximum (Russia) | (P)1996 BMG/Giungla Records (Italy) |
I Am A Photograph 1,Blood And Honey ビデオ 2,Alphabet ビデオ 3,These Boots are Made For Walking 4,Tomorrow ビデオ 5,Pretty Boys 6,Alligator ビデオ 7,The Lady in Black 8,I Am A Phootograph ビデオ 9,La Bagarre 10,Blue Tango ビデオ Incognito 11,Laziness:Hollywood is Just a Dream When You're Seventeen ビデオ 12,Indifference:Love Amnesia 13,Bureaucracy:Red Tape ビデオ 14,Fear:New York 15,Pride:Egal ビデオ 16,Nostalgia:Berlin Lady ビデオ 17,Greed:Nymphomania 18,Envy:If I was a Boy 19,Anger:Made in France ビデオ produced by Anthony Monn |
Sweet Revenge 1,Follow Me ビデオ 2,Gold ビデオ 3,Mother, Look What They've Done To Me 4,Run Baby Run ビデオ 5,Follow Me (Reprise) 6,Comics 7,Enigma(Give A Bit Of Mmh To Me)ビデオ 8,The Stud ビデオ 9,Hollywood Flashback Never Trust A Pretty Face 11,Fashion Pack ビデオ 12,Forget It 13,Lili Marleen ビデオ 14,Never Trust A Pretty Face 15,The Sphynx ビデオ 16,Black Holes 17,Intellectually 18,Miroir 19,Dreamer (South Pacific) produced by Anthony Monn |
Tam - Tam 1,Tam Tam ビデオ 2,Bewitched ビデオ 3,Wicked Lady 4,No Regrets ビデオ 5,Magic ビデオ 6,It's All Over 7,Gipsy Man ビデオ 8,Music Is produced by Roberto Cacciapaglia Secret Passion 9,Desire 10,Wild Things ビデオ 11,I Want My Name On A Billboard 12,She Wolf 13,Mannequin 14,I'm a Mystery 15,Aphrodisiac ビデオ 16,Times Up produced by Christian de Walden & Steve Singer |
1,Alter Ego 2,Angel Love ビデオ 3,Love Me, Love Me Blue 4,Muscle Man ビデオ 5,I Met This Man (Dali's Song) 6,Peep! 7,Every Time You Touch Me 8,On The Air Tonight 9,Rien Ne Va Plus 10,Go Go Boy (When I Say Go) 11,Dance Around The Room 12,I'll Miss You 13,Alter Ego (Part 2) produced by Michael Gordon except #7 by Tubi Forti |
デビュー作“I Am A
Photograp h”と5枚目のアルバム“Incognito ”をカップリングしたロシア盤。“I Am〜”の方は、ロウビート・ディスコの傑作#1で幕を開け、バッハをモチーフにしたドラマチックな#2、ナンシー・シナトラの大ヒット曲を気だるいディスコ・ロック風にカバーした#3、シングルにもなったゴージャスな哀愁系ユーロ・ディスコ#4、まるっきりディートリッヒ・ライクな#10など、ちょっとトンガったセンスの実験的なディスコ・ポップ・アルバムに仕上がっていて面白い。一方、もともとロック・アルバムを作るつもりが、レコード会社に却下されて無理矢理作らされたという“Incognito”の方は、ロックとテクノとディスコが中途半端に入り混じってしまった退屈で緩〜い作品。アマンダのボーカルにも精彩がない。全てにおいて、現場のやる気のなさが伝わってくるような駄作。 |
アマンダ自身最も思い入れの深いというアルバム“Sweet
Revenge ”だが、確かに#1〜#5までストーリー仕立てのノンストップ・メドレーで構成されていて凝っていることは確かなものの、そうした努力の甲斐もなく印象の薄い出来映え。#1 、#2、#4がヨーロッパ各国で大ヒットしたが、いずれもグルーヴ感の全くない凡庸なディスコ風ポップスで、何故売れまくったのか理解に苦しむ。それでも、4番目のシングル#7はノスタルジックなお色気ディスコ歌謡といった感じで、ほど良いお下品さが個人的にはお気に入り。一方の“Never Trust〜”は、ファースト・シングルとなった#11こそ中途半端なディスコ・ロックだが、ディートリヒの十八番を本人ソックリにカバーした#13や幻想的なオリエンタル・ポップス#15、ミュゼット風のシャンソン#18など、彼女の個性がディスコよりもレヴュー・ショー向きである事を証明する楽曲が楽しい。 |
さて、イタリアでレコーディングした“Tam-Tam”。こりゃ酷い(笑)。「フラッシュ・ダンス」や当時のハイエナジー系の音をパクってみたはいいものの、アマンダの個性とは全く相容れず、スッカスカの腑抜けたダンスポップ・アルバムに仕上がってしまった。制作サイドがダンス・ミュージックを全く理解していないとしか思えない音作りが致命的。片や、80年代後半にBonnie
BiancoやDavid Hasselhoff、Jen nifer Rushなどを手掛け、ドイツを中心に活躍していたChristian de WaldenとSteve Singerのコンビがプロデュースを担当した“Secre t Passion”は、ダンス・ポップ・アルバムとして全体的にバランスの良い仕上がり。とはいえ、アマンダのアクの強さに楽曲が負けており、結果としてインパクトに欠ける作品になってしまった。ただし、アマンダがビッチなファム・ファタールを演じる演劇じみた大仰なダンス・ポップ#14は結構面白い。 |
アマンダのディープなモノローグ#1で幕を開けるドラマチックな展開に胸をワクワクさせられ、ハイエナジーなトラックにアマンダの演劇的な語りが崇高ささえ感じさせる#2で聴き手をグイグイと引きつけながら、Ace
of Base風のユーロ・レゲエ#3でアレッ!?、Whigfiel d風のユーロ・ハウス#4でエエッ !?、Real McCoy風のポップ・ハウス#5、#6に至ってはため息さえ出てしまうほどに盛り下がっていってしまう、極めて尻つぼみな残念賞もののアルバム。下手に流行を追いかけてしまったのが失敗のもとなのは明白。アマンダの深みを増した歌声と円熟の域に達した表現力が大いに魅力なだけに、非常に残念な仕上がりとしか言いようがない。ん〜…。 |
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Hits and More (1995) |
Amanda '98 - Follow Me Back In My Arms |
Blood And Honey |
Heart (2001) |
(P)1995 BMG/Giungla Records (Italy) | (P)1998 BMG Ariola (Germany) | (P)1998 BMG Ariola (Germany) | (P)2001 Marais Prod (France) |
1,Every Time You Touch 2,Queen of Chinatown ビデオ 3,Fashion Pack 4,Ragazzino 5,What A Boy 6,Fantasy 7,Follow Me 8,Sacrilege 9,The Sphinx 10,Fabulous Lover, Love Me 11,Echec et mat 12,Speak of the Devil 13,Time To Change 14,Blood and Honey 15,Loving 16,Every Time You Touch |
1,Follow Me (9T8 Remake) 2,Blood and Honey (New Remix Version) 3,I'll Miss You (Long Version) 4,Never Trust A Pretty Face 5,Angel Love (Radio Mix) 6,Blue Tango 7,Queen of Chinatown (Opium Dense Mix) 8,Lili Marleen 9,These Boots Are Made For Walking (Bang! Mix) 10,Mother, Look What They've Done To Me 11,Muscle Man (Heartbeat Version) 12,The Lady In Black 13,Gold 14,Tomorrow ('98 Radio Version) |
1,Blood And Honey (New Remix Version) 2,Blood And Honey (Club Mix) ビデオ 3,Rien Ne Va Plus produced by Anthony Monn. |
1,Love Boat ビデオ 2,Do U Wanna See It? 3,Tendance 4,Manuel Do Guerreiro Da Luz 5,Lili Marlene 6,Hier encore 7,Porque Me Gusta 8,I Just Wanna Dance Again 9,Travel by Night 10,L'invitation au voyage 11,The Look of Love 12,L'importante e finire produced by FX Costello *except 2 & 8 by Wolf |
93年のアルバム“Cadavrexqui s”収録の楽曲に70年代のヒット曲(#2、#3、#7、#9、#10、# 14)と新曲(#1、#16)を加えた微妙な構成のベスト盤。ちなみに、#3と#7は93年のリメイク・バージョン。原曲も大したことはなかったが、リメイクはさらにチープなユーロ・ハウスに仕上がっていてガッカリ。無理してリメイクする必要もなかったのに…。過去のヒット曲以外は、少々聴くに忍びないような出来映え。80年代半ばから90年代にかけてのアマンダの作品は、サウンド・プロダクションに問題ありな上に、マーケットを意識する余りに似つかわしくない楽曲ばかりをチョイスする傾向にあったと思う。 |
古巣のAriolaレーベルからリリースされたベスト盤。リミックス及びリメイクを中心とした構成で、全盛期の彼女を知らない世代を意識したアルバムに仕上がっている。特に、当時流行ったユーロ・ヒップホップ風にアップデートされた#2は期待通りの仕上がり。また、オリジナル・バージョンにオリエンタル色を強めたエフェクトを派手に施した#7も楽しい。キッチュでクイアーな魅力満載の1枚。 | “Amanda '98”からのシングル・カット。Fun FactoryやE-Rotic風のポップでセクシーなユーロ・ヒップホップに仕上げられており、ほど良いファンキーさでオリジナルの魅力を最大限に生かしているナイス・リミックス。現在は廃盤だが、ネットでも比較的安価で中古盤が手に入るので、ファンなら是非手に入れておきたい。 | アマンダのキャリアの中でも最高傑作と呼べる、パワフルでダンサンブルでセクシーで完成度の高いアルバム。往年のテレビ番組の主題歌のカバー#1の躍動感、エロティックでグルーヴィーな#2、過去にもカバーしたディートリヒの十八番をエレクトロ・タンゴ風に仕上げた#5 、アズナヴールの名曲シャンソンをエレガントにジャジーにカバーした#6、スティービー・ワンダーの“Another Star”を引用した哀愁のフラメンコ・ハウス#7、バカラックの名曲をしびれるような低音で気だるくカバーした#11など、様 々に表情を変えるサウンドの中を軽やかに浮遊するアマンダのディープな歌声が素晴らしい。 |
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I Just Wanna Dance Again |
I'm a Mystery - The Whole Story |
Je t'aime |
Forever Glam ! | |
(P)2002 Dance Street (Germany) | (P)2001 Carosello/Warner (Italy) | (P)2002 Puzzle/Warner (France) | (P)2005 Edina Music (France) | |
1,Pumpin' Dolls
Radio Edit 3:51ビデオ 2,Laurent Wolf Radio Edit 3:50 3,Junior Vasquez Transantlantic Radio Mix 3:59 4,French Reviera Long Mix 4:40 5,Frenchie's Disco Mix 5:01 produced by Laurent Wolf. |
Disc 1 1,I'm a Mystey 2,Aphrodisiac 3,This Man (Remix) 4,Desire 5,Enigma 6,Queen of Chinatown 7,Wild Thing 8,Dance Around The Room 9,Time's Up 10,These Boots Are Made For Walking 11,Mellow Yellow 12,Peep! 13,Rien Ne Va Plus 14,Tomorrow 15,Muscle Man (Man Piano Version) 16,Follow Me |
Disc
2 1,Tomorrow (Mix '98) 2,The Sphinx 3,Fabulous Lover Love Me 4,Fashion Pack (Studio 54) 5,Blood and Honey 6,I'll Miss You (Short Dance Version) 7,Go Go Boy 8,On The Air Tonight 9,Just a Gigolo 10,Love Me, Love Me Blue 11,Angel Love 12,She Wolf 13,I Want My Name On Billboard 14,Mannequin 15,Everytime You Touch Me 16,Queen Of Chinatown (Summer Queen Mix) |
1,Echet et
mat 2,Ma chere Claire 3,L'ecole d'amour 4,Indovina Chi Sono 5,La partita di pallone 6,Una notte insieme a te 7,Telegrame 8,Demain 9,Una rosa un tango 10,Ragazzino 11,Due 12,Illibata ビデオ |
1,Martini
Disease 2,Blood and Honey ビデオ 3,Queen of Chinatown ビデオ 4,Follow Me ビデオ 5,Fashion Pack (Long Version) 6,Fabulous Lover Love Me ビデオ 7,Assassino ビデオ 8,I'm a Mystery 9,As Time Goes By ビデオ 10,Bye Bye Baby ビデオ 11,Scuola d'amore 12,Loving 13,On The Air Tonight 14,The Sphinx '98 15,From Here To Eternity 16,Do U Wanna See It 17,I Just Wanna Dance Again 18,Love Boat 19,Copacabana ビデオ |
ドイツ盤“Heart”からのファースト・シングル。#3でJunior Vasquezをリミックスに起用している事からも分るように、ゲイ・マーケットを意識した作品で、Eartha Kittの“I Love Men”辺りを思わせるファム・ファタールな雰囲気に溢れたパワフルなダンス・ナンバー。突き抜けるような爽快感のあるミックスに仕上がった#1が一番楽しい。Doobie Brothersの“Long Train Running”のフレーズを引用した#5のバージョンも盛り上がる。 |
リメイクとリミックスとオリジナル・バージョンが混在する微妙な選曲の2枚組ベスト盤。必ずしも“ベスト”な選曲ではないものの、他ではなかなか聴けないレアなバージョンも収録されているので、ファンなら必携といったところか。例えばDisc
2の#1は“Amanda '98”に未収録のエクステンデッド・クラブ・ミックスだし、#5は“Aman |
アマンダが80年代後半から90年代初頭にかけてイタリアとフランスでレコーディングしたシャンソン及びカンツォーネ・ナンバーを集めた93年のコンピレーション“Telegrame”をリパッケージしたフランス盤。楽曲的には凡庸なものばかりだが、ディスコ・クイーンとは全く違ったアマンダの側面を垣間見ることの出来るコンピレーションとして、ファンなら持っておきたい1枚。 | 待望の新曲(#1、#19)と未発表曲を含む最新ベスト盤。レア音源も収録されており、過去のヒット曲だって今までのベスト盤の中では最良の音質でリマスターされているので、それなりに嬉しい1枚。その新曲#1だが、アマンダのドスの効いた低音ボイスの語りかけとヘヴィーな打ち込みサウンドが絶妙にアンダーグラウンドな雰囲気を生み出すハード・ハウス。また、バリー・マニロウのカバー#19は、ストレートなカバーではなく、あくまでもアマンダ仕様のキッチュでクイアーなアレンジに思わずニンマリ。 |
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Sings Evergreen (2005) |
Paris By Night (2005) |
Queen of Chinatown 2006 |
(P)2005 Dance Street (Germany) | (P)2005 Dance Street (Germany) | (P)2006 Dance Sreet (Germany) |
1,Copacabana 2,Fever ビデオ 3,Hier Encore 4,The Look Of Love 5,Love Boat 6,Blue Tango 7,I'll Miss You (duet with Manuel Sanchez) 8,C'est Si Bon 9,Just A Gigolo 10,These Boots Are Made For Walking 11,Lili Marlene 12,Dreamer (South Pacific) |
1,Original Edit 4:05 ビデオ 2,Diy Cool Edit 3:25 3,Bini's Virus Dub 6:33 4,Original Mix 6:00 5,Piol Paradise Remix 6:50 produced by Do It Yourself Entertainment #2 remixed by Dario 'DaBo' Boerchi & Max Boscolo #3 remixed by Gianni Bini #4 remixed by Piol |
1,Single Version 3:53 2,Club Remix 4:54 3,Extended Mix 5:42 produced by DJ Enetix |
過去にリリースされたスタンダードのカバーを集めた企画盤。殆どの曲が何度もCD発売されているので 、コアなコレクターでない限りはパスしてもオーケーなアルバムかも。とはいえ、是非とも聴いてもらいたいのは、Peggy Leeの名曲をカバーした#2。完全にEartha Kittを意識した歌いっぷりで、グルルルルというEarthaお得意の猫声までパクってるのが笑える。その割に、Earth aの十八番だった#8は、いつものディートリッヒ風ボーカルだけど。 |
こちらは、ここ数年ヨーロッパで大人気のIn-Grid路線をパクったシャンソン風のフレンチ・ユーロ・ディスコ。アコーディオン風シンセの使い方なんか、In-Gridの“Tu Es Foutu”そのまんま。古き良き時代のパリのナイト・ライフを歌った歌詞は、さすがにアマンダらしい説得力だけど。リミックスに関しては、どれもなんだか的が外れていて理解不能。中途半端に変なんで、笑うことすら出来ないのは困った。 | ファンの間でも、かなり賛否両論のリミックス・バージョン。確かにエフェクトかけまくり過ぎてまとまり感はないものの、ミュンヘン・サウンド炸裂のボコボコしたシンセの処理なんか個人的には結構好みだったりする。しかし、クラブ・リミックスとエクステンデッドが殆ど変わらないのはどうかと思うけど。ぶっちゃけ手抜きですよね(^^; |
UPDATE
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BRIEF ENCOUNTERS (2009) |
BRIEF ENCOUNTERS ACOUSTIQUE (2009) |
BRIEF ENCOUNTERS RELOADED (2010) | |
(P)2009 Universo Multimedia/Warner Music Group (Italy) | (P)2009 JGM (France) | (P)2010 PMG Music (UK) | |
CD1 1.Someone Else's Eyes 4:15 ビデオ 2,Back To Back 4:09 ビデオ 3,Cupidon 3:15 4,I Belong To You 3:56 5,I Don't Wanna Lose You 3:30 6,Fallin' In Love Again 2:48 7,Je m'appelle Amanda2:47 8,Let's Love 2:48 9,Perfect Day 3:30 10,Comment te dire adieu 2:21 11,Sorrow 2:37 12,Suicide Is Painless 2:35 ビデオ 13,Secret Lover 1:58 video Someone Else's Eyes 4:06 executive producer : Enrico Petrelli |
CD 2 1,Doin' Fine (Radio Edit)4:01 2,Someone Else's Eyes (All Eyes On The Dance Floor Radio Edit)3:33 3,This Is Not America (Obsessive Mix)3:55 ビデオ 4,Let The Music Play (Long Version Remix)5:25 ビデオ 5,Always On My Mind (Radio Edit)3:38 6,For What I Am (Radio Edit)2:51 7,For What I Am (R'n B Version)2:57 8,This Is Not America (Long Version Remix)6:32 9,Always On My Mind (T1's Club Anthem Mix)6:32 10,Doin' Fine (Extended Version)7:44 11,This Is Not America (808 Ketamix)4:48 |
1,Cupidon 3:12 2,Je m'appelle Amanda 2:46 3,I Belong To You 3:42 4,Back To Back 4:06 5,Let's Love 2:50 6,Fallin' In Love Again 2:49 7,Someone Else's Eyes 4:26 8,I Don't Wanna Lose You 3:26 9,Secret Lover1:59 10,Suicide Is Painless 2:40 11,Sorrow 2:28 12,Reality (Demo Studio Version)3:18 13,Je m'appelle Amanda (Piano Version) 2:50 produced by Amanda Lear & Enrico Petr elli |
1,Someone Else's Eyes (Boy George & Kin ky Roland Mix)5:50 ビデオ 2,Doin' Fine (Ford & Curnow's TNT Mix)7:21 3,Back To Back (Amanda's Vino Della Casa Mix)4:02 4,For What I Am (Raider's Of The Lost Music Mix)4:37 5,Someone Else's Eyes (Fully Loaded NRG Radio Mix)3:20 6,Sorrow (Hi-Lites Mix)3:43 7,This Is Not America (United Sounds Of Amanda Mix)6:32 8,Suicide Is Painless (Anadin Extra Mix)3:34 9,Always On My Mind (Psychology Mix)6:40 10,Soneone Else's Eyes (Visionary Mix)4:05 ビデオ 11,Doin' Fine (Devil's Desire Mix)5:30 12,I Don't Wanna Lose You (Lost And Found Mix)3:55 13,Perfect Day (Nocturnal Anthem Mix)3:40 14,Sorrow (Pete Hammond's Unapologet ic Retro Mix)7:24 15,Do You Really Want Hurt Me (Sanctruary Mix)6:34 |
イタリアで製作された2枚組オリジナル・アルバム。このディスク1はアコースティック寄りのナンバーばかりを収録しています。これがもう、とにかく素晴らしい出来栄え。中でも往年のシャンソンを彷彿とさせる美しいバラード#3や、フランソワーズ・アルディのカバー#10が最高です。低音に凄みを増したアマンダのしわ枯れた歌声とフランス語の相性もバッチリで、実にスタイリッシュかつクール。レニー・クラヴィッツをカバーした気だるいジャズ・ムードの#4、P・マッカートニーをスモーキーなR&B風にカバーした#8も痺れるようなカッコ良さ。本当に凄いです。おススメ! |
一転して、こちらはクラブ系のダンス・ナンバーばかりを収録したディスク2。ボニーMの“ダディ・クール”をサンプリングした#1と# 10がいいですね。元祖ディスコ・クィーンの名に恥じないキャッチーでダンサンブルなナンバーに仕上がっています。ジョルジョ・モロダーをカバーした#4も、プログレッシブでファンキーなテックハウスといった感じで非常にカッコいい。ペット・ショップ・ボーイズもカバーしたブレンダ・リー名曲の#5と#9は可もなく不可もなくですが、アンダーグランド色の強い#3や#8なんかは結構クセになります。全体的に非常に完成度が高いと思いますね。 |
こちらはフランス向けに発売されたアコースティック・バージョン。これが、単純に2枚組オリジナル・アルバムのディスク1からセレクトされた楽曲を中心にコンパイルしただけという代物なんですね。世界中で簡単にCDが輸出入されるこのご時世に、なんと旧態然とした商売をしているんだろうとも思いますが、ボーナス・トラックの#12と#13につられて買ってしまいました(笑)。#12はご存じ、映画『ラ・ブーム』の主題歌のカバー。サウンド自体はアコギ一本のフォーキッシュな仕上がりですが、アマンダの気だるいハスキーボイスによって実にデカダンなムードが漂います。 | そして、こちらはオリジナル・アルバムからセレクトされた楽曲をクラブ仕様に料理し直したリミックス・アルバム。もちろん、被っているトラックは一切ないのでご安心を(笑)。実に粒揃いと申しますか、どのバージョンも全く手を抜いている様子がないのは立派。個人的に嬉しいのは、#2でデイヴ・フォードとイアン・カーナウ、#14でピート・ハモンドといった具合に、元PWLのメンツが参加している点でしょうか。中でも#14は思いっきり往年のPWLサウンドを再現しており、アラフォー世代は思わずニンマリしてしまうはず。なかなか楽しい企画盤だと思います。 |
アナログ盤
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Blood & Honey |
No Regrets |
Times Up |
Gold / Follow Me |
(P)1977 Ariola (UK) | (P)1983 CGD/Ariola (Italy) | (P)1987 Carrere (UK) | (P)1989 BMG Ariola (Germany) |
A. ,Blood & Honey (Disco Mix) 8:58ビデオ B, Blood & Honey 4:50 produced by Anthony Monn |
A, No Regrets (Extended Vocal Version) B, No Regrets (Instrumental Dub) produced by Roberto Cacciapaglia mixed by Tony Carrasco |
A, Times Up ビデオ B, Aphrodisiac produced by Christian de Walden & Steve Singer |
A 1,Gold (Extended House Mix) 8:44 2,Gold (Deep Gold Dub Mix) 6:08 B 1,Follow Me ('89 High Energy Mix) Remixed by Ian Levine |
当時限定盤でリリースされた12インチ・シングル。9分近くにも及ぶディスコ・ミックスを収録。アマンダの作品の中では、個人的にこの曲が一番のお気に入り。Arabesqu eの“Friday Night”をアーサ・キット風に仕上げた、ポップでファンキーでセクシーでクールなロウビート・ディスコの大傑作。アフロ・ファンク風のイントロのブレイクビーツからしびれまくりで、素晴らしいミックスに仕上がっている。 |
あまりにも凡庸なオリジナル・バージョンは、リミックスしてみても凡庸であることには変わりなし。毒にも薬にもならないディスコ・ロック。 | 80年代のアマンダ作品の中ではベストの部類に入るダンス・ポップ・ナンバーのロング・バージョン。 |
78年のアルバム“Sweet Reven |
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