アバ・ファミリー大集合!

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 以前にも述べたように、アバは常に特定のミュージシャンとしか仕事をしてこなかった。その最大の理由は、ビヨルンとベニーが楽譜を読めなかったこと。そのため、彼らはミュージシャンに進行コードのみを渡し、あとはリハーサルの過程で求める音を具体的に伝えていた。なので、気心の知れたミュージシャンの方が、レコーディングがスムースに進んだのである。ミュージシャンの方でも、慣れてくればビヨルンとベニーの好みが分かってくる。大抵の場合は、“イエス”か“ノー”かでどう演奏すればいいのかが把握できたという。そうして、自然とアバ・ファミリーとでも言うべき仲間が形成されていったのだった。
 アバのミュージシャンで最も有名な人物は、ギタリストのヤン・シャッファーとベーシストのルトガー・グンナションだろう。どちらも、ファースト・アルバム「リング・リング」以降全てのアルバムに参加している人物だ。ヤン・シャッファーはスウェーデンでも非常に有名なギタリストで、自らのソロ・アルバムもリリースしている。アバ以外にもボブ・マーリーやブレンダ・ラッセルといった大物アーティストと仕事をしてきた実力の持ち主だ。一方のルトガー・グンナションは、「アライバル」以降はベースだけでなくアレンジも手掛けるようになり、ビヨルンとベニーから絶大な信頼を得ていた。アバの77年と79年のワールド・ツアー、及び80年の来日公演にも参加している。アバ解散後もビヨルンとベニーのプロジェクトに数多く関わり、セリーヌ・ディオンのストリングス・アレンジを務める他、アバのカバー・バンドである“アライバル”のプロデュースも手掛けている。
 また、ドラマーのオーラ・ブルンケルトも「リング・リング」以降の全てのアルバム、2度のワールド・ツアーと日本公演に参加している。ブルンケルトはもともとジャズ・ドラマーで、60年代にはヤン・シャッファーと共に“オーパスV”というジャズ・バンドを結成。その縁から、アバのセッションに参加するようになった。
 その他、ギタリストのフィン・ショベルグ、ベイシストのマイク・ワトソン、ドラマーのロジャー・パーム、パーカッショニストのマランド・ガッサマ、サックス奏者のウルフ・アンデションが、常連のアバ・ファミリーとして数多くのレコーディング・セッションに参加している。
 しかし、最も重要なアバ・ファミリーとして忘れてならないのは、エンジニアのマイケル・B・トレトウだろう。アバの全ての作品のミキシングを手掛けたサウンド・エンジニアであり、文字通りアバ・サウンドを生み出したキー・パーソンでもある。彼は、もともとストックホルムのメトロノーム・スタジオでサウンド・エンジニアとして働いていた。そして、このスタジオに入り浸っていた常連客が、他でもないビヨルンとベニーだったのだ。76年にはソロ・アルバム“Let's Boogie”をリリースし、アバ解散後はビヨルンとベニーが手掛けたミュージカル「チェス」のエンジニアを手掛けた他、映画音楽やCMソングの作曲をしたり、“ビッグ・マネー”というポップ・グループのプロデュースを手掛けたりしている。

 さて、次にビヨルンとベニーが作曲・プロデュースを手掛けた人々についても紹介していきたい。アバ・ファミリーは、何も裏方のメンバーだけではない。ビヨルンとベニーの2人は、アバとしての活動の傍らで才能あるアーティストの育成にも努めていたのだ。

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スヴェン&ロッタ

 ビヨルンとベニーが手掛けたアーティストの中で、最も有名なのはスヴェン&ロッタだろう。ベニーが在籍していた60年代のロック・バンド、ヘップスターズのリード・ボーカリストだったスヴェン・ヘドルンドと、その妻ロッタ・ヘドルンドによる夫婦デュオ。2人が出会ったのは1967年のこと。ロッタは本名をシャーロット・ウォーカーというアメリカ人で、シェリーズという黒人女性デュオのメンバーとしてスウェーデンにコンサート・ツアーで訪れていた。当時スウェーデンで人気絶頂だったヘップ・スターズのボーカリストであるスヴェンと恋に落ちたロッタは、そのまま現地に残ることを決意。ヘップスターズの活動と並行して、デュエット活動を開始した。
 1973年にはビヨルンとベニーの誘いでポーラー・レコードに移籍。ビヨルンとベニーがプロデュースを手掛けたファースト・アルバムが大ヒットを記録し、83年に引退するまで数多くのヒット曲を放った。中でもアバ・ファンに人気が高いのは、ビヨルンとベニーが作曲してマイケル・B・トレトウがプロデュースを手掛けたシングル“Funky Feet”。もともとアバとしてレコーディングする予定だった曲を、スヴェン&ロッタにプレゼントした作品だった。
 その後、90年代半ばにカムバックを果たしており、現在も時折コンサート活動を行っているようだ。

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レナ・アンデション

 “北欧のジョーン・バエズ”として1972年に日本デビューを果たした女性シンガー、レナ・アンデション(当時の日本盤クレジットではレナ・アンダーソン)も、アバと強い結びつきのある人だ。1958年5月16日、スウェーデンの地方都市ストロムスンドに生まれたレナは、12歳の時にスティッグ・アンダーソンにスカウトされてポーラー・レコードからデビューを果たした。ご存知の通り、ポーラー・レコードはアバの所属レコード会社であり、ビヨルンとベニーは自らの音楽活動の傍らで他の所属アーティストの作品も手掛けていた。そうした経緯もあって、レナはデビュー当時からビヨルンとベニーの書いた作品を数多く歌っている。1971年にリリースしたセカンド・アルバムはスティッグとビヨルンがプロデュースを手掛け、バック・ボーカルにはアグネッタとフリーダも参加している。
 先述したように、72年にはビヨルンとベニーの作曲によるシングル「恋する明日(Better To Have Loved)」で日本デビューし、東京音楽祭出場のために来日も果たした。さらに、日本向けのオリジナル曲「かわいそうな娘」を日本語でリリース。アルバムも発売されている。
 ただ、その人気も長続きはせず、70年代後半にはアバのバック・ボーカリストとして活動するようになり、79年のワールド・ツアーにも同行している。

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テッド・ガルデシュタッド

 ポーラ・レコード所属のアーティストとして忘れてならないのは、テッド・ガルデシュタッドであろう。スウェーデンでは絶大な人気を誇った男性シンガー・ソングライターで、多くの作品にビヨルンとベニーがプロデューサー及びミュージシャンとして関わっている。また、アバのバック・ミュージシャンも殆どの作品に参加しており、アバとは強い結びつきのあったアーティストと言える。80年代以降は人気も下降線をたどっていったものの、2005年に死去するまで音楽活動は続けていたようだ。

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ジェミニ

 アバ関連のアーティストの中で、最も国際的に知られているのがジェミニかもしれない。ジェミニとはアンデシュ・グレンマルクとカリン・グレンマルクの姉弟デュオで、特に弟のアンデシュはアバとの繋がりが非常に深い。
 もともと2人は、叔父のブルノ・グレンマルクと共にロック・バンド、グレンマルクスを結成。1972年にファースト・アルバムをリリースし、75年に解散するまでに4枚のアルバムを発表している。その後、アンデシュはアバのアルバム「アライバル」と「スーパー・トゥルパー」にギタリストとして参加。また、ビヨルンとベニー、マイケル・B・トレトウが共同でプロデュースを手掛けたテッド・ガルデシュタッドのアルバム“Franska Kort”にもコーラスとして参加している。さらに、79年のアバのワールド・ツアーにも同行し、すっかりアバ・ファミリーの一員となる。
 一方のカリンは地道な音楽活動を経て、1983年にソロ・デビューを果たすものの、全く売れなかった。しかし、1984年にリリースされたビヨルンとベニーのミュージカル「チェス」のサントラ盤で、アンデシュとカリンの2人がコーラスに参加。このレコーディングの最中にビヨルンとベニーはアンデシュとカリンを売り出そうと考え、翌85年にジェミニとしてデビューを飾ることとなったのだった。
 ビヨルンとベニーが全面的にプロデュースを手掛けたファースト・アルバム“Gemini”はスウェーデンのみならずイギリスやヨーロッパ各国、日本でもリリースされ、地元スウェーデンでは爆発的な大ヒットとなったものの、世界マーケットでは残念ながら大きな成功は収められなかった。ちなみに、シングル・カットされた“Just Like That”はもともとアバとしてリリースされるはずだった作品。デモ・テープも数バージョン制作されていたが、結局アバの活動停止と共に未完成のままお蔵入りになってしまった。ジェミニのバージョンは、アバのバージョンとはガラリと違ったイメージのバラードとなっており、歌詞やメロディも一部変更されている。
 1987年にはセカンド・アルバム“Geminism”もリリースされたものの不発で、あえなくジェミニは解散。ヒット・チャート向けのポップスというよりは、スウェディッシュ・トラッドやニュー・エイジ的な要素の強い彼らの作品は、もしかしたら時期尚早だったのかもしれない。
 その後、アンデシュはソロ・アーティストとして活躍するようになり、93年のアルバム“Boogie i mitt huvud”にはカリンとベニーが参加している。その一方で、ロック・バンド“GES”のメンバーとしてスウェーデン・チャートでナンバー・ワン・ヒットを放つなど、多彩な活躍を繰り広げている。また、1996年にはフリーダのカムバック・アルバム“Djupa Andetag”のプロデュースを手掛けたり、1998年から2000年まで各地で公演されたビヨルンとベニーのトリビュート・コンサートにも姉カリンと共に参加するなど、アバ・ファミリーの重要な一員として活動を続けている。

 さらに、ベニーは93年にジョセフィン・ニルソンという女性シンガーのソロ・アルバム“Shapes”のプロデュースも手掛けている。ジョセフィンは、もともとアインブスク・シンガーズというショー・バンドのメンバーとしてデビューした女性。アイブスク・シンガーズは、フォーク音楽に演劇的要素を盛り込んだユニークな女性バンドで、そのコミカルで毒の効いたパフォーマンスで人気を博していた。テレビで彼女たちと共演したベニーは大変な衝撃を受け、アインブスク・シンガーズのアルバムのプロデュースを買って出る。中でもジョセフィンの歌唱力と美貌に興味を引かれたベニーは、ビヨルンの協力を得て彼女をソロ・デビューさせることにした。そうして出来上がったのが、アルバム“Shapes”だった。
 ただ、このアルバムは地元スウェーデンでもあまりヒットせず、その後ジョセフィンは再びアインブスク・シンガーズのメンバーとして活動。さらに、映画女優としてもデビューを果たしている。そして2002年には、ビヨルンとベニーのミュージカル「チェス」のスウェーデン語版でロシア人妻スヴェトラーナ役で出演。彼女も、アバ・ファミリーの一員とみなして良いだろう。

 

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ピーター・グロンヴァル

 さて、最後に紹介するのが、ベニーの息子ピーター・グロンヴァルが結成したバンド、ワン・モア・タイム。ピーターは、ベニーと最初の妻クリスティーナとの間に生まれた息子である。彼は1980年代初頭にMTWというバンドを結成する。さらに、1985年にMTWのメンバーだった女性ナンネと、当時ピーターの恋人だったアンジェリークという女性と共にサウンド・オブ・ミュージックというバンドを結成。幾つかのヒット曲を放ったものの、ピーターがナンネと恋仲になってしまったため89年に解散してしまう。
 そこで、彼はナンネの他に親しい友人を加えたプロジェクト、ピーターズ・ポップ・スクワッドとしてシングルをリリース。この時に参加していた女性マリアとテレーゼ、そしてナンネと共に結成したのが、ワン・モア・タイムだった。
 1991年にデビューしたワン・モア・タイムは、翌92年にはアルバム“Highland”で世界デビューも果たしている。このアルバムはヨーロッパ各国でトップ・テン・ヒットを記録し、ベルギーでは“グループ・オブ・ジ・イヤー”に選ばれるほどの大成功を収めた。その後、3枚のアルバムをリリースするものの、98年にナンネがソロ・デビューしたのをきっかけに活動を停止している。ちなみに、アルバム“Highland”のサウンド・エンジニアを手掛けているのは、フリーダの息子であるハンス・フレドリクセン。ピーターとハンスは、一緒にバンドを組んでいた事もあり、かなり仲が良かったようだ。

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ナンネ・グロンヴァル


 さて、そのナンネは98年にアルバム“Cirkus Homo Sapiens”でソロ・デビュー。作曲は全てナンネ自身が手掛けており、プロデュースには夫となったピーター・グロンヴァルが共同でクレジットされている。さらに、数曲ではアバのエンジニアだったマイケル・B・トレトウもプロデューサーとして参加。その圧倒的な歌唱力と奇抜なパフォーマンスで、たちまちスウェーデンではトップ・スターの仲間入りを果たした。ニナ・ハーゲン辺りとも相通ずるようなアーティスト性の持ち主で、ステージでは「スタートレック」のスポック博士みたいな特殊メイクで登場して観客の度肝を抜いたりしている。スウェーデン国外では無名に等しいものの、注目しておいて損はないユニークな女性アーティストだと思う。

 

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Nastan bara pa svenska
Svenne & Lotta

The Great Collection
Svenne & Lotta

Tio Gyllene Ar Med
Svenne & Lotta

Musik vi minus...
Lena Andersson

(P)1992 EMI Svenska (Sweden) (P)2000 CMC Records/EMI (EU) (P)2002 Universal/Polar (Sweden) (P)2003 Universal/Polar (Sweden)
1,I natt jag dromde
2,Mot okant land
3,Sagan om lilla sofi
4,Tanda pa varann
5,Ar det inte karlek, sag?
6,I sagans land
7,Bilden av dig
8,Precis som alla andra
9,Nagonting har hant
10,Songs We Sang
11,Speleman
12,Let It Be Me
13,A Flower In My Garden
14,Speedy Gonzalez
Disc 1
1,Breaking Up Is Hard To Do
2,Little Yellow Aeroplane
3,Chapel Of Love
4,Sandy
5,All I Have To Is Dream
6,Bang-A-Boomerang
7,Extra Extra
8,Dance (While The Music Still Goes On)
9,Let It Be Me
10,Save The Last Dance
11,Do You Wanna Dance
12,Tell Laura I Love Her
13,Be My Baby
14,If We Only Had Time
15,A Flower In My Garden
Disc 2
1,Can't Stop Myself (From Loving You)
2,Take Good Care Of My Baby
3,I Only Wanna Be With You
4,It's My Party
5,Tears On My Pillow
6,Speedy Gonzales
7,Dream Lover
8,Love Songs
9,Bodytouch
10,Love Is
11,Sandy Party Mix
12,The Two Of Us
13,Tank Om Jorden
1,Bang A Boomerang
2,Nar dagen forsvinner
3,Dance (While The Music Still Goes On)
4,Chapel Of Love
5,Sandy
6,Breakin' Up Is Hard To Do
7,All I Have To Do Is Dream
8,It's A Real Good Feeling
9,Du ger mig liv
10,Take Good Care Of My Baby
11,He Is Your Brother
12,Broken Hearts
13,Om jag fick leva om mitt liv
14,Precious To Me
15,Only You
16,Where Were You
17,Can't Stop Myself From Loving You
18,If It's Love
19,Makin' Love
20,Funky Feet
1,Sag det med en sang
2,Hasta manana
3,Sol, vind och vatten
4,Ar det konstigt att man langtar bort nan gang
5,Tom, tom kare van
6.Language Of Love
7,Barn
8,Jag kommer
9,Du har en van
10,Det basta som finns
11,Nu der jag allting klart
12,Natt mot morgon
13,Visa i citruslunden
14,Himlasprang
15,I Paris en natt
16,Flickan och pastorn
17,En visa om arton svanar
18,What Did You Learn in School Today
19,Om du nansin kommer fram till Samarkand
20,Hej du glada sommar
 ヘップスターズの作品と、スヴェン&ロッタの初期作品をコンパイルしたオムニバス盤。1966年から69年までの作品で構成されています。#8と#10、#11、#13がビヨルンとベニーの作曲です。まあ、基本的に他愛ないポップ・ナンバーばかりではあるのですが、#13はメランコリックで美しいフォーク・バラードの佳作。むちゃくちゃいい曲です。ロッタのキュートでソウルフルなベビー・ボイスも大好き。  90年代にカムバックしたスヴェン&ロッタ。彼らが新たに録音し直した往年のヒットを集めた2枚組。とはいえ、大半が60年代のアメリカン・ポップスのカバーです。この手の再録ものって、やけにチープだったり、声が明らかに衰えていたりでガッカリする事が多いのですが、これは立派に合格点。特に、伸びやかなベビー・ボイスを維持しているロッテのボーカルは本当にキュート!ちなみに、Disc 1の#6と#8はアバのカバー、#14はビヨルン&ベニーのカバー。  こちらはポーラー・レコードに残した音源から選曲されたスヴェン&ロッタのベスト盤です。20曲中6曲がビヨルンとベニーのプロデュースによる作品。初期のアバとも相通じる、ノスタルジックでキュートなポップ・ナンバーが揃っていて、アバ・ファンにも大いにオススメできる内容です。改めて感じるのは、彼らの作品の最大の魅力はロッテのユニークなベビー・ボイスにあるということ。メルバ・ムーアを彷彿とさせるものがあって、かなりクセになります。

 アバの妹分とも言うべきレナ・アンデションのベスト盤です。20曲中5曲がビヨルンとベニーによる作品。その内、#2はアバのカバーになります。レナのボーカルは王道というべき正統派で、NHKの歌のお姉さんって感じ。なので、ちょっと好き嫌いが分かれるかもしれません。それでも、デビュー当時12歳とは思えないような立派な歌いっぷり。全体的にはジョーン・バエズやバフィー・セイント・マリーのような、メロディアスなフォーク・ポップス路線です

UPTAG.JPG FRANSKA_KORT.JPG STORMVARNING.JPG JUST_LIKE_THAT.JPG

Uptag (1974)
Ted Gardestad

Franska Kort (1976)
Ted Gardestad

Stormvarning (1981)
Ted Gardestadt

Just Like That (1985)
Gemini

(P)1991 Polar Music (Sweden) (P)1991 Polar Music (Sweden) (P)1991 Polar Music (Sweden) (P)1986 Mono Music/Polydor (UK)
1,Silver
2,Oppna Din Himmel
3,Viking
4,Buffalo Bill
5,Love Comes
6,Eifeltornet
7,Goliat Fran Gat
8,Can't Stop The Train
9,Fantomen
10,Regnbagen

produced by Benny Andersson, Bjorn Ulvaeus and Ted Gardestad.
1,Angela
2,Franska Kort
3,Helt Nara dig
4,Humbuggle-Woogie
5,Betlehem
6,Chapeau-Claque
7,Magical Girl
8,Kejsarens Klader
9,Ring Ring Dingeling Dae
10,Nar Showen Ar Slut
11,Kloversnoa

produced by Benny Andersson, Bjorn Ulvaeus, Ted Gardestad and Michael B. Tretow
1,Lat Karleken Sia Rot
2,Stormvarning
3,Don't Treat Me This Way
4,Sligan
5,You Got Me Dancing
6,The Reason
7,Ingen Annan An Du
8,Lat Solen Varma Dig
9,How Do You Wanna Make Love
10,It's You
11,Down At The Zoo
12,Orattvisan

produced by Ted Gardestadt, Janne Schaffer & Lennart Ostlund
#1 produced by Benny Andersson
#12 produced by Michael B. Tretow
Side A
1,Just Like That
Side B
1,Live On The Love
2,Slowly

produced by Benny Andersson, Anders Glenmark & Bjorn Ulvaeus
 70年代にスウェーデンで絶大な人気を誇ったシンガー・ソングライター、テッド・ガルデシュタッドのサード・アルバム。ビヨルンとベニーが全面的に協力した作品です。ただし、作曲は全てテッドと弟のケネスが担当。バック・ミュージシャンにはアバ・ファミリーの面々が集ってます。内容的には、デヴィッド・ボウイや10CCを彷彿とさせるブリティッシュ・ロック路線。アバ・サウンドを期待すると肩透かしを食らうかもしれません。  ビヨルンとベニーに加えて、マイケル・B・トレトウも前面バックアップに加わった、テッドの4枚目のアルバム。楽曲的には前作と同様、ブリティッシュ・ロックっぽい仕上がり。バック・ボーカルにはフリーダやレナ・アンデション、アンデシュ・グレンマルクが参加しています。前作も含めて、個人的にはあまり好みの作品ではありません。アバ・ファンの義務として購入した、ってのが正直なところですかね・・・。  ベニーがプロデュースを手掛けた#1は、かなり当時のアバっぽい仕上がりです。それ以外の作品も、非常にポップ寄りな印象で、路線としてはアメリカのAORに近いかもしれません。スティーブン・ビショップやピーター・アレン辺りのシティ・ポップス系を彷彿とさせるようなアルバムですね。とはいえ、全体的に楽曲のインパクトは弱いので、さっぱり印象に残らない作品ではあります。  ビヨルンとベニーが設立したレコード会社モノ・ミュージックからリリースされたジェミニのデビュー・シングル。もともとアバの作品として作られたものを、メロディと歌詞の一部を変更してレコーディングしています。メランコリックで叙情的なポップ・バラードですが、出来映えとしてはアバのデモ・バージョンの方がドリーミーで透明感があって好き。B面の#2はもともとフリーダのソロ・アルバム“Shine”の為に書かれた曲です。

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Gemini (1985)
Gemini

Geminism (1987)
Gemini

Det basta med Karin och Anders Glenmark (2005)
Gemini

Shapes (1993)
Josefin Nilsson

(P)1986 Polydor (Japan) (P)Mono Music/Polar (Sweden) (P)2005 Universal (Sweden) (P)1993 Mono Music (Sweden)
Side One
1,Slowly
2,Too Much Love Is Wasted
3,Slow Emotion
4,Just Like That
5,Falling
Side Two
1,Have Mercy
2,Live On The Love
3,In The Middle Of Nowhere
4,Another You, Another Me

produced by Benny Andersson, Anders Glenmark and Bjorn Ulvaeus.
1,T.L.C.
2,Beat The Heat
3,Mio My Mio
4,Ghost Town
5,I Am The Universe
6,Sniffin' Out The Snakes
7,I'm A Bitch When I See Red
8,There's No Way To Fool A Heart
9,Wild About That Girl
10,Nearly There

produced by Benny Andersson, Anders Glenmark and Bjorn Ulvaeus
1,T.L.C.
2,Mio Min Mio (Svensk Version)
3,Sniffin' Out The Snakes
4,When I Close My Eyes
5,Den som so det var det
6,Live On The Love
7,Just Like That
8,Copy Love (2005 Remix)
9,Slowly
10,Beat The Heat
11,Another You, Another Me
12,Too Much Love Is Wasted
13,Falling
14,I Am The Universe
15,There's No Way To Fool A Heart
16,I'm A Bitch When I See Red
17,Have Mercy
18,Kall som is
19,Flyga Fri
1,Surprise, Surprise
2,Heaven And Hell
3,We Won't Be Going Anywhere
4,Where The Whales Have Ceased To Sing
5,High Hopes And Heartaches
6,Midnight Dancer
7,Leave It To Love
8,When I Watch You In Your Sleep
9,Now You See Him, Now You Don't
10,The Film I'd Like To See

produced by Benny Andersson
 ジェミニの記念すべきファースト・アルバム。邦題は「双子座の誓い」。9曲中6曲がビヨルンとベニーの作曲。楽曲的には暗めで大人しいものが多いものの、映画音楽を彷彿とさせるようなドラマチックな世界観は、さすが職人技というべきもの。ちょうど、ミュージカル「チェス」や、アバのラスト・アルバム「ビジターズ」に近いような印象の作品です。ただ、いわゆるアバ的な音を期待すると、ガッカリするかもしれません。  セールス的には全く伸びなかったジェミニのセカンド・アルバム。前作とも共通する特徴なのですが、アバ活動停止後のビヨルン&ベニーの作品は、基本的にポップではないんですね。つまり、あえてヒット・チャートを意識していないような、独特の世界観を持った良質な音楽を創り出そうとしているように感じます。このアルバムなんかは、それが特に顕著に出てしまっているため、売れなかったのかもしません。  2005年にジェミニを再結成したアンデシュとカリンによる、新曲を含んだベスト盤。#18と#19は、ジェミニと名乗る以前の姉弟共演作です。何といっても目玉は、ビヨルンとベニーが書き下ろした新曲#4。スウェディッシュ・トラッドにも通じる美しいメロディを持った叙情的なアコースティック・バラード。こうしてまとめて聴いてみると、彼らの作品というのはコアーズやエンヤにも通じるような魅力がある事がよく分かります。  アインブスク・シンガーズのメンバーであるジョセフィン・ニルソン唯一のソロ・アルバム。ビヨルンとベニーが全曲書き下ろし、ベニーがプロデュースを手掛けています。随所に後期アバを彷彿とさせる凝ったアレンジと透明感のある叙情的なメロディを味わう事が出来ます。ただ、アバ時代のようなキャッチーなポップスというよりも、もっと実験性の高い作品で、その辺りが万人受けしなかった大きな理由かもしれません。

HIGHLAND.JPG DEN_VILDA.JPG CIRKUS.JPG MEN.JPG

Highland (1992)
One More Time

Den Vilda (1996)
One More Time

Cirkus Homo Sapiens (1998)
Nanne Gronvall

Men (2001)
Nanne Gronvall

(P)1992 CNR Records (Sweden) (P)1996 Columbia/Sony (Sweden) (P)1999 Somco Records (Sweden) (P)Somco Records (Sweden)
1,Highland
2,Calming Rain
3,No One Else Like You
4,Turn Out The Light
5,No Romance
6,Ghostwarning
7,Here Comes The Ghost
8,Don't Believe Them
9,Tonight
10,Vitality
11,I'll Show You Wonders
12,Autumn Hymn

Produced by Peter Gronvall
1,Den Vilda
2,Kvarnen
3,Skuggan Bakom Dig
4,De Oskattbara
5,Labyrintes
6,Vintergatan
7,Rattfangar'n
8,Hela Tacket For Mig Sjalin
9,Huset
10,Vagskalet
11,Den Vilda - Forsen Om Varen

produced by One More Time & Ulf Soderberg
1,Vem som helst
2,Nannes sommarvisa
3,Avundsjuk
4,Madonnan
5,Till dej
6,Viskaren
7,Cirkus Homo Sapiens
8,Martyr
9,Det skulle varit jag
10,Kul i jul (Bonusspar)
11,Sjalar av blod
12,Viktiga sma ord

produced by Peter & Nanne Gronvall, Ulf Soderberg and Maria Radsten.

1,Original Mix - Radio Edit 3:00
2,Suede Mix 2:54
3,Original Mix 0 Full Length 3:40

produced by niceandsintky
#2 produced by Ray Gammah & Paul Rein.

 ベニーの息子ピーター率いるグループ、ワン・モア・タイムのファースト・アルバム。作曲及び全ての楽器演奏をピーターが担当し、ナンネが全ての作詞を担当しています。しかし、ピーターは親父の影響を受けまくってますね。一瞬、アバかと思うようなコーラス・ワークとアレンジは頼もしい限り。楽曲的にもトラッド・ミュージックの影響を全面に押し出しており、まさにアバ・ミーツ・エンヤ的な世界が繰り広げられます。  こちらはワン・モア・タイムのサード・アルバム。ピーター、ナンネ、マリアの3人編成になってしまいました。よりトラッド色を強めた、幻想的で透明感のある美しいポップ・サウンドを堪能することが出来ます。ベニーの音楽的ルーツが確実に継承されています。本作ではナンネが単独で作詞・作曲を手掛けた作品も2曲含まれており、グループ内でより大きな役割を務めるようになっています。非常にオススメの1枚。  ナンネのソロ・デビュー作。とはいえ、制作陣はワン・モア・タイムの面々が揃ってます。楽曲的には、ワン・モア・タイムとは180度路線変更したポップで豪快なロック・アルバムに仕上がっています。随所にエスニック的な味付けを施してるのもユニーク。ナンネのボーカルも気合入りまくりで、#3ではニナ・ハーゲン顔負けのパワフルでエキセントリックな歌声を聴かせてくて圧巻。この人、かなりのクセモノと見ました。  カトリーナ&ザ・ウェイヴスのキンバリー・リュー作曲による、爽快でキャッチーなポップ・ナンバ−。声色を使ったりシャウトしたりと、自由自在にパワフルに歌いまくるナンネのボーカルは凄いの一言。声量やテクニックだけでなく、いわゆる演劇的なセンスも兼ね備えた人なんですねー。とにかく、強烈です。で、この曲、スウェーデン人としては前代未聞、ユーロビジョン・ソング・コンテストのイギリス代表候補にエントリーしました。残念ながら4位でしたが。

OM_DU_VAR_MIN.JPG MANGA_KARLAR.JPG

Jag Stracker Mig Mot Himlen (2005)
Nanne Gronvall

Manga Karlar Lite Tid (2006)
Nanne Gronvall

(P)2005 Lionheart Records (Sweden) (P)2006 Lionheart Records (Sweden)
1,Om Du Var Min (Radio Mix)
2,Jag Stracker Mig Mot Himlen (Radio Mix)
3,Jag Stracker Mig Mot Himlen (Album Version)
4,Jag Stracker Mig Mot Himlen (DJ Mix)
5,Hall Om Mig (Klubb Mix)

#1 & #3 produced by Amir Ally
#2-#4 produced by Peter Gronvall
#4 remixed by Patrick Henzel
#5 remixed by SoundFactory
1,Manga Karlar Lite Tid (Radio Version)
2,Manga Karlar Lite Tid (Sjung-Sjalv-Version)
3,Sitter Har & Alskar Dig (Radio Version)

#1 & #2 produced by Henrik Wikstrom
#3 produced by Amir Aly
 オリエンタルでレトロな雰囲気の、キャッチーなエレクトロ・ディスコ・ファンク#1はむちゃくちゃ大好きな作品です。#2はストレートでポップなロック・ナンバー。ミュンヘン・サウンドをパクったリミックス#4は及第点かな。サウンド・ファクトリーが手掛けた#5は、#1と似たようなオリエンタル路線のエキゾチックなフィルター・ディスコ。ゲイ受けするようなディーバ系ナンバーに仕上がってます。  突き抜けるように爽快でキャッチーなダンス・ポップ#1は文句なしに秀逸。全盛期のアバを彷彿とさせる仕上がりです。貫禄溢れるナンネの歌声もスケールが大きく、ヒット・ポテンシャルの高い佳作。#2はカラオケ・バージョンです。カップリングの#3も爽やかなロック・ナンバーで、スウェディッシュ・ポップ・ファンなら絶対に外せない良質のマキシ・シングルに仕上がってます。オススメ。

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